好き好きアーツ!#61 世界アート(仮)探訪 5

20240519 11
【「VAGINA MUSEUM」という世界初女性器の博物館があるとは、ロンドンすごい!】

SNAKEPIPE WROTE:

NHKやAmazonプライムビデオで放映されていた、イギリスのソーイング・コンテスト番組「ソーイング・ビー」を観て、審査員であるエズメ・ヤングの大ファンになったSNAKEPIPE。
エズメは、仲間と共に1972年に「Swanky Modes」という店を設立し、ファッション・デザイナーとして活躍しているんだよね。
レオナルド・ディカプリオ主演の映画「ザ・ビーチ(原題:The Beach 2000年)」や「ブリジット・ジョーンズの日記 (原題:Bridget Jones’s Diary 2001年)」などの衣装を手掛けていたという。
1949年生まれ、現在75歳のエズメは、いつも大きなアクセサリーを身に着けて、とてもおしゃれ!
素敵な年上の女性って憧れるんだよね。(笑)

エズメの代表作とされるのが「Amorphous(単細胞生物)」と名付けれた、ライクラ素材で体に密着するドレス。
デザインされたのが、1977年!
77年というとピンク・レディーの「カルメン’77」を思い浮かべる人も多いと思うけど、ROCKHURRAH RECORDSでは、記念すべきパンク元年として認識するよ。
それにしても、このドレス、サイド部分が開いてて下着も着けられないほどの露出ぶりじゃない?
一体誰が着るんだろう?
いました、ここに!(笑)
全く同じタイプのドレスではないようだけど、「デフ・スクール」のヴォーカルであるベット・ブライトが「ENGLISH BOYS/WORKING GIRLS」のジャケット写真で着用しているのが「Swanky Modes」デザインなんだよね。
ボディコンの更に上をいく、ピチピチ!
これを着こなすなんてすごいね。(笑)
この赤いドレス「Bette Bright’s dress」は、リバプール国立美術館に所蔵されているんだって。
上に載せた黒いドレス「Amorphous」は、ロンドンの「ヴィクトリア&アルバート博物館」に所蔵されているという。

「ヴィクトリア&アルバート博物館」は、現代美術や各国の古美術、工芸、デザインなど膨大なコレクションを誇るイギリスの国立博物館だという。
なんだかお城みたいに見えるけど、博物館なんだね。(笑)
博物館の名前の由来がヴィクトリア女王と夫であるアルバート公から来ていると聞けば、お城っぽいのも納得かも。
コレクションの幅が広いので、じっくり観ていては時間が足りなくなりそう。
日程に余裕があれば、「ヴィクトリア&アルバート博物館」は特別展示以外は無料だというので、何度でも行かれるね!
エズメのドレスはもちろんだけど、絶対に外せないのがヴィヴィアン・ウエストウッドやマルコム・マクラレンのコレクション!
1976年の作品「Ensemble」は、セックス・ピストルズだよね。(笑)
「ヴィクトリア&アルバート博物館」のサイトでコレクションを観ていると、1970年代後半から80年代にかけての熱気が伝わって興奮してくる。
ピストルズのコレクションもたくさんあるみたいだよ。
いくつになっても、やっぱりパンク魂が蘇るなあ。(笑)

せっかくロンドンにいるなら、他にも博物館行ってみようか。
Handel Hendrix House は、音楽家であるゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685年-1759年)とジミヘンことジミ・ヘンドリックスが住んでいた家を一般公開している博物館だという。
フリードリヒ・ヘンデルはオペラなどを作曲していた音楽家とのこと。
もしかしたら耳にしたことがある作品があったりして?

ジミ・ヘンドリックスは1968年から1969年という短い間だけ住んでいたようだね。
徒歩圏内に有名なクラブが多数あるらしく、活動しやすかったみたい。
どんな雰囲気で生活していたのか、部屋に入れるのは興味深い。
27歳という若さでこの世を去ったジミヘンにとって唯一の公式居住地になるんだとか。
SNAKEPIPEは特別ジミヘンのファンというわけではないけれど、近くまで行ったなら足を伸ばしてみたいね。

ファッションと音楽について鑑賞したので、次は少し学術的な博物館に行ってみようか。
SNAKEPIPEが高校時代に熱中していたのは読書!
図書館に行くと落ち着く文学少女だったんだよね。(笑)
ある時、ふと手に取った一冊の本がSNAKEPIPEの運命を大きく変えることになったのである。
それはジークムント・フロイトの「精神分析論」だった。
衝撃を受け、熱中して読んだものよ。
「リビドーはどこへ行く?」(「何故かバーニング 」by ヒカシュー)と口ずさんだっけ。(笑)
オーストリア人のフロイトが晩年を過ごしたロンドンの邸宅が、「Freud Museum」として一般公開されているというのは、見過ごせないね。
フロイトの私物や、診察する時に患者を横たわらせたカウチも展示されているという。
もし手紙や原稿が展示されていても、ドイツ語か英語で書かれているはずなので、読めないけれど、部屋の様子や調度品を鑑賞したり、空気を感じてみたいね。
ここで急にアレハンドロ・ホドロフスキーの「サイコ・マジック(原題:Psychomagie, un art pour guérir 2019年)」を観ていなかったことを思い出した!
「サイコ・マジック」はホドロフスキーが考案した心理療法なんだよね。
5年間も忘れていたとは、我ながら情けない!

最後は「Museum of Brands」という、パッケージ・デザインと広告の博物館に行ってみようか。
200年分のコレクションが鑑賞できる「タイムトンネル」があるというから期待しちゃうよ!
歴史のあるブランドのパッケージの変遷を観たり、イギリスのスーパーマーケットで最も多く購入された商品の展示などがあるという。
これは年度別で集計しているというから気になるよね!
ちなみに2024年3月に発表された2023年度に売れた商品の1位は、創業200年の「Cadbury」のミルク・チョコレートだって。
リサイクルや再充填などの環境問題について学ぶこともできるという。
入場料は10£、日本円で約2,000円くらい。
訪れてみたい博物館だね!

ロンドンに行ったら、大英博物館やテート・モダンなどは絶対に行くリストのトップに入るはず!
長期滞在するなら、と妄想してチョイスしてみたよ。(笑)
こうして想像するだけでワクワクするのが「世界アート(仮)探訪」の良さだね!
他にも面白そうな博物館があったので、また続きを書いてみよう。
次回もお楽しみに!

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