野口哲哉 鎧を着て見る夢 –ARMOURED DREAMER– 鑑賞

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【彫刻の森美術館で常設されている「人とペガサス」に呼応しているようなポーズの作品】

SNAKEPIPE WROTE:

先週は「箱根再上陸!ポーラ美術館 鑑賞」として、ポーラ美術館の展覧会や屋外展示作品を鑑賞した話を書いたよね。
今回は翌日に訪れた箱根彫刻の森美術館について書いていこう!

毎朝、天気予報と時刻を知るために観ている「めざましテレビ」の途中で箱根彫刻の森美術館のCMが流れるんだよね。
「きみはだれ、わたしはだれ、はてなとはてなでごあいさつ」と歌っているのは古賀小由実という人らしいけど、聴いているだけだと矢野顕子かと思ってしまったSNAKEPIPEだよ。(笑)
毎日のようにテレビの中で目にしている彫刻作品だけど、今まで一度も彫刻の森美術館に行ったことがないんだよね。
調べてみると本館ギャラリーでは野口哲哉の「鎧を着て見る夢 –ARMOURED DREAMER–」が開催されているとのこと。
2022年9月に「this is not a samurai」としてブログにしているように、SNAKEPIPEは友人Mと銀座にあるポーラ ミュージアム アネックスで野口哲哉の展覧会を鑑賞している。
ROCKHURRAHにも観てもらいたかったので、箱根で鑑賞できるのはナイスだよ!
ポーラ美術館の時と同様で、箱根彫刻の森美術館に行った日も絶好の行楽日和。
屋外展示が多いので、気持ちが良い天気の日で良かった。(笑)

箱根彫刻の森美術館鑑賞については、2回に分けて感想を書くことにするよ。
今回は野口哲哉の展覧会をまとめよう。
会場に入ってすぐに目に入ったのは、一番上に載せた「floating man」。
少しかがんでみると、屋外に展示されているカール・ミレスの彫刻作品「人とペガサス」と一緒に空を飛んでいるように見えることに気付く。
多分その効果を狙って展示位置を決めたんじゃないかな?(笑)
「floating man」のミニチュアもあったので、画像を載せてみようか。
頭の向きが逆だけど、近くから観るとこんな感じなんだね。

2022年に鑑賞した時には、もう少し作品を間近で観られたんだけどね。
箱根彫刻の森美術館での展示は、作品までの距離が遠くて細部をじっくり観察することができないのが残念。
大小含む立体作品に加え、絵画や版画、そして動画を含む約80点の展示は見応え十分なはずなのに、消化不良気味に感じるのは展示方法のせいだね。
恐らくSNAKEPIPEは、7割程度の作品をすでに観ていたかもしれない。
3年ぶりに対面した小さくて精巧な造りの作品に、改めて感嘆したよ!

「RING AND MAN」は2024年の作品だという。
高さが92cmなので、野口哲哉の作品としては大きなほうだね。
侍がスマホいじっていたり、買い物袋を下げていたりするような「あり得ない状態」を作品にしている野口哲哉らしい作品だよ。
甲冑姿の侍が浮き輪つけているとは!(笑)
サイズやポーズが決まっているせいで、変に見えないところもすごい。
侍もさることながら、浮き輪も本物に見えるよ。
少し緊張しているような侍の顔も見どころだね。
今にも動き出しそうなリアリティに脱帽だよ!

秋の紅葉時期は、箱根の観光シーズンなんだね。
「箱根が大混雑」としてニュースにもなっていたみたい。
彫刻の森美術館にも大勢のお客さんが入っていたけれど、なにせ敷地面積が広い!
通路が人でひしめき合い、歩けないなんてことはなかったからね。
お客さんの中には海外からの観光客も多く、野口哲哉の侍を食い入るように観ていたよ。
載せたのは「Energy Notch」という2023年のアクリル絵具で描かれた作品。
いわゆる侍を描いた肖像画のようだけど、兜についている前立(まえだて)が虹色に輝いているところが面白い!
鋭角的なインパラのツノみたいみたいな形状もオシャレだよね。
侍の顔に特徴がないので、ツノとの対比が際立つのかも。

左は2021年の版画作品「love-yellow」で、今までの野口哲哉とは傾向が違うね。
かなり漫画っぽく仕上げていて、「くすっ」と笑わせるタイプの作品とは別物だよ。
バックにキラキラしたホログラムシートを使用し、侍を軽薄なステッカーに仕上げたみたい。
会田誠の「切腹女子高生」も似た雰囲気だったことを思い出したよ。
この作品、どうやら限定50部で販売されていたようだね。
すでにSOLD OUTなのでお値段は不明だけど、いくらだったのか知りたいよ!(笑)
右は2009年の「シャネル侍着甲座像」で、野口哲哉の原点という感じの作品だね。
先にも書いた「あり得ない状態」が描かれていて笑ってしまう。
シャネルをモチーフにしているけれど、ルイ・ヴィトンはやっていないのかな。
日本の家紋をモチーフにしているモノグラムを使っても、インパクトないか。(笑)

上のシャネルより1年前、2008年の作品「武人浮遊図屏風」。
屏風なので横幅180cmの大型作品だよ。
侍たちが空を飛んでいて、今年の新作である「floating man」の元ネタなのかも。
2025年の新作でも、侍をモチーフにユーモアの方向性が変わらぬ作品制作をしていることが分かる。

今年制作した動画は、撮影禁止だったので画像はないんだよね。
粗い粒子のピントがブレた淡い色調の映像作品だった。
野口哲哉の立体作品を使っていたのか、影やシルエットが映し出されていたよ。
イメージ映像みたいな雰囲気で、意味は考えなくて良さそう。

2022年に書いた野口哲哉展の最後がこの文章。

次に野口哲哉はどんな作品を見せてくれるのか。
楽しみにしていよう。

3年経ったけど、特に野口哲哉に変化はなかったね。(笑)
恐らくこれからも、この路線で続けていくだろうと予想する。
またいつの日か鑑賞する機会があったら確認してみたいと思う。

箱根再上陸!ポーラ美術館 鑑賞

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【2024年3月とは反対側のアングルから撮影。紅葉がキレイだね!】

SNAKEPIPE WROTE:

今年は10月まで夏みたいに気温が高い日があったかと思うと、11月は急に冷え込んでるよね。
よく言われているけど、春と秋が短くて四季ではなく二季になってるみたい。
ROCKHURRAHと一緒に箱根に向かったのは、秋を感じることができる貴重な時だったよ。
絶好の行楽日和とは、まさにこれ!
雨男を自認しているROCKHURRAHだけど、全く影響受けなかったね。(笑)
2024年3月以来の箱根、ポーラ美術館を目指してレッツゴー!

前回訪れた時は、強羅から路線バスに乗って美術館に行ったんだよね。
強羅からポーラ美術館行きの送迎バスがあるので、今回は時間を合わせて利用してみたよ。
10人分くらいの座席があるミニバン(?)タイプの送迎バスに乗車し、およそ10分。
ポーラ美術館前には見事な紅葉の景色が広がっている。
景色や看板など一通り撮影してから美術館へ。
今回は企画展として「ライアン・ガンダー:ユー・コンプリート・ミー」と「ゴッホ・インパクト─生成する情熱」が開催されている。
ROCKHURRAH RECORDSが反応したのは、ライアン・ガンダーの展覧会だけど、チケットは両方が観られる共通タイプ。
まずはゴッホから鑑賞しよう。

「ゴッホ」と展覧会名に入ってはいるものの、「ゴッホをテーマとした展覧会」で展覧会の説明によると「ゴッホからの影響を糧としながら(中略)芸術家たちはそれぞれの時代にふさわしい新たな情熱を、どのように生成してきたのか」を探るのが目的だという。
つまり、ゴッホの作品が展示されているわけではなく、ゴッホにインスパイアされた作品が並んでいるということだね。
これは以前スーパーマーケットのイオンで「オーストラリア・フェア」と銘打った企画で、オーストラリアにゆかりのある商品が並んでいた中に「コアラのマーチ」を発見した時に近いものを感じるよ。(笑)
載せた作品は前田寛治の「ゴッホの墓」(1923年)。
ゴッホは弟と並んで埋葬されているらしいので墓が2つ描かれている。
前田寛治は1922年から1925年までフランスに滞在していたようなので、実際に墓地を訪れているんだね。
シュルレアリスムが宣言された時、現地にいたとは羨ましい限り!(笑)

やっとゴッホ本人の作品が展示されている、と思ったら。
これは大塚オーミ陶業株式会社が手掛けた陶板による再現作品だったよ。(笑)
発色が美しく、とても複製されているとは思えない出来栄え。
大塚オーミ陶業は世界の名画を陶板にして、大塚国際美術館で展示しているという。
「世界26カ国の西洋名画を陶板で原寸大再現」とサイトに書かれている。
展示が全て複製品だった佐倉の国立歴史民俗博物館みたいだね!
大塚国際美術館は徳島県にあるんだって。
いつの日か訪れてみたいね!

1985年に「肖像(ゴッホ)」というゴッホに扮した作品を発表して以来、様々な人物になりきっている森村泰昌。
M式「海の幸」ー森村泰昌 ワタシガタリの神話」は森村ワールド全開で印象的な展覧会だったっけ。
鑑賞したのは、2021年11月なので5年前になるんだね。
「ゴッホ・インパクト」では、ゴッホと弟のテオに扮した動画作品「エゴ・シンポシオン」が上映されていたよ。
渋谷の街頭に現れたゴッホ姿の森村さんを目撃した人たちは、さぞ驚いたことだろうね。(笑)
載せた作品は「自画像の美術史(ゴッホの部屋を訪れる)」(2016/2025年)だよ。
部屋の中に森村さんご自身の作品「唄うひまわり」や前述の「肖像(ゴッホ)」が飾られているね。
ゴッホの作品「アルルの寝室」を再現し、その中に佇む森村さんはゴッホそのもの!
そして「自画像の美術史」に使用されているのがアーカイバル・ピグメント・プリントと記載されている。
耐候性のある顔料インクとファインアート紙(アーカイバル紙)を使用し、インクジェットで出力する長期保存に優れた印刷技法のことだって。
新しい言葉が出てくると調べたくなるんだよね。(笑)

「ゴッホ・インパクト」を鑑賞完了して、次に「ライアン・ガンダー:ユー・コンプリート・ミー」へ。
ガンダーの作品は展示室以外にも、美術館のあちらこちらに置かれていた。
画像は「Can you be lonely and happy?」で「孤独なまま、幸せでいられるの?」と疑問を投げかけれている作品。
370cmという巨大な黒いボールで、送風により少しずつ動いていた。
この黒いボールは美術館内にあるレストランにも設置されていたよ。
2022年8月に「われらの時代のサイン」やピラミデビルのNASU TAROでライアン・ガンダーの作品を鑑賞していたけれど、黒いボールは初めてだね!
ちなみにこの黒いボールの7cmバージョン「Can time stop?」は、ミュージアムショップで販売されていたよ。(笑)

東京オペラシティアートギャラリーで観たのは黒いネズミだったっけ。
ポーラ美術館では白いネズミ2匹が壁に空いた穴から顔を出して会話していた。
「The story is in the telling(物語は語りの中に)」では、1匹が話しているとあいづちを打ったりして、もう1匹も動いている。
とてもかわいいんだよね!
今回初めてネズミを観たROCKHURRAHにも、その可愛らしさが分かってもらえて良かったよ。(笑)
2匹のネズミたちは、どうやらゴーギャンの有名な作品タイトルである「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」のような、哲学的な問題について語り合っていたようなので、意味が分かったらもっと面白かったのかも。

お客さんがしゃがみ込んでスマホをかざしているところを目撃しないと、通り過ぎてしまいそうな作品。
通路に置かれた植木鉢の中にいるのは小さなカエル!
「You Complete Me, or I see things you canʼt see (A Frogs Tale)」は「君が僕を完成させる、あるいは私には君に見えないものが見える(カエルの物語)」で、「常識的であり続けること」の難しさを語っている作品だって。
ネズミやカエルなどの小さな生き物が動いて話している作品は、とてもキュート!(笑)
カエル版は初めて観たけど、これも欲しくなってしまったよ。
小さく動く蚊は東京オペラシティアートギャラリーに引き続き、今回も展示されていたよ。
実はSNAKEPIPEは通り過ぎていたけれど、ROCKHURRAHは気付いて鑑賞していたらしい。
教えてくれたら良かったのにね!(笑)

前回ライアン・ガンダーの展覧会についての感想に書いたのが以下の文章。
『観た瞬間に「うわっ!」と驚いたり、「好き!」と思う作品を好むSNAKEPIPEなので、説明が必要な作品は少々苦手かもしれない。
ガンダーには観念的な作品が多いので、半分は面白かった!というのが正直な感想かも。(笑)』
今回の展覧会でも全く同じ感想を持ったSNAKEPIPE。
載せた画像は「Closed systems」(閉ざされた世界)と「Turn back your watch」(時を巻き戻して)で、やっぱり説明を受けないと意味が分からないなと感じた作品だよ。
ここまで小さな玩具を等間隔で配置したことに感銘を受けたけどね!(笑)

2024年3月にポーラ美術館を訪れた時は、まだ雪が残る寒い時期だったので、「森の散歩道」という全長1kmの遊歩道を歩いていないんだよね。
広い敷地の中には、いくつもの彫刻作品が点在しているので、鑑賞を楽しみにしていたよ。
歩くには丁度良い季節だからね!
とても静かな環境で、森林浴しながらゆっくり歩いてみる。
画像はKEIKO+MANABUの「Hummin’ Bloom」。
自然の中でのメタリックな輝きが素敵だったよ!

SHIMURABROS.の作品を撮影した時、光が差し込んでたみたいだね。
ガラスに光が反射して、とても神々しい雰囲気になっているよ。
ドラマの取り調べ室でみかけるような、反対側からは姿が見えないマジックミラーのようなガラスが使用されていた。
タイトルの「Light Odyssey」を訳すと「光の冒険」になるのかな。
意味を深く考えなくても、光を感じることができる作品だね!
ROCKHURRAHと子供みたいにマジックミラーで遊んでから先に進んだよ。

近づくにつれ、背筋がひんやりして肌が粟立つような感覚になったのが、ロニ・ホーンの「鳥葬」。
遊歩道から少し離れた場所に置かれていたのも、怖い雰囲気を醸し出すのに効果的だったね。
素材がガラスの彫刻作品で、曇ったガラスが美しいのにも関わらず静謐さと恐怖を感じる。
鳥葬とはチベットなどで行われる葬儀で、死体を鳥に食べさせるもの。
「魂を天に届ける」という宗教的な意味があると聞いても、残酷なイメージはぬぐえないなあ。
この作品のタイトルを知らずに鑑賞したとしても、何か特別な信号を受信しゾクゾクするはず。
言葉がなくても、こういう感覚を持つことができるのは現代アートの醍醐味と思っているSNAKEPIPE。
鑑賞できて良かったよ!

「森の散歩道」全体のマップは入手したけれど、どこに何の作品が置かれているかは明記されていないんだよね。
途中で見かけた木について
「あれも作品じゃない?」とROCKHURRAH。
「ただの木じゃない?」とSNAKEPIPE。
そんな会話をして近づくこともなく、そのまま歩き続けていたんだよね。
あとから調べて、アイ・ウェイウェイの「鉄樹根」だったことが判明!
ROCKHURRAHの指摘通り彫刻作品だったとは。
次回ポーラ美術館に行った時には、しっかり鑑賞しないとね。(笑)

およそ1時間かけて「森の散歩道」を楽しんだROCKHURRAHとSNAKEPIPE。
来た時と同じ送迎バスに乗って、強羅駅まで戻る。
ランチでいただいたのは、スパイスが効いた本格的な「スリランカ・カレー」!
なかなか美味しかったよ。
翌日も箱根で美術館を鑑賞しているんだよね。
次の予定については、次回書くことにしよう。
どうぞお楽しみに!(笑)

ANDY WARHOL SERIAL PORTRAITS 鑑賞

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【エスパス ルイヴィトン東京エレベーター脇にある看板を撮影】

SNAKEPIPE WROTE:

エスパス ルイヴィトン東京で開催されているのは「ANDY WARHOL SERIAL PORTRAITS」。
来年の2月まで鑑賞できるようだけど、善は急げ!(笑)
台風接近により雨風が強い中、ROCKHURRAHと表参道に向かったのである。

表参道・原宿界隈は天候に左右されず、いつもと同じ程度の人出だね。
傘をさして歩くと、すれ違う時に傘同士が触れ合ってしまう人混みだよ。
「ちいかわらんど 原宿店」がリニューアルオープンしたおかげで、キディランド近辺がいつも以上に混雑していたね。
ルイヴィトンに入る前に2021年10月に書いた「ギルバート&ジョージ Class War, Militant,Gateway」を思い出したSNAKEPIPE。
ドアマンとの雨傘に関する「やり取り」について書いたのがこれ。

「自分でやりますよ」「いえいえ、こちらで」

なんて押し問答めいたやり取りの末、傘袋に入った傘を渡され終了。
買い物に来たわけじゃないから、本当に申し訳ない気持ちになるよ。(笑)

この教訓を活かし(?)今回は最初から傘を自分で畳んでから入場する。
エレベーターまでドアマンが案内してくれたけれど、前回の雨の時よりは「すんなり」通過できたよ!

会場に入ると、かなり大勢のお客さんでごった返している。
さすが知名度が高いウォーホルの展覧会だよね。
案内の方が近寄ってきて、撮影は動画と書籍以外全てオッケーです、と教えてくれる。
以前もお会いしたことがある女性のような気がしたけど、記憶違いか?
撮影しながら鑑賞を進めることにしよう!

今回の展覧会はウォーホルのポートレートを展示しているので、当然ながらたくさんのウォーホルがいたよ!
1977年にポラロイドカメラで自撮りしたのが、こちら。
あらぬ方角を見つめるウォーホルが着ているのは、自分の名前がプリントされた水色のTシャツ。
アーティストがわざわざ名前入りの洋服着てるのって見たことないかも。(笑)
自己アピールと自己愛の強さを感じてしまうよね。
1928年生まれのウォーホル、このポートレートの時には49歳くらいかな?
眉毛が太くて黒いんだね!

自身のポートレートをシルクスクリーンにした作品3点。
左の2点は上のセルフィーと同じ1977年、右の赤い作品は1981年だって。
ウォーホルはサングラスとヅラで、イメージづくりをしていたと言われていて、作品と同じくらいウォーホルの顔も有名だよね。
認識しているウォーホルのイメージは、フライト・ウィッグと呼ばれる銀髪のボサボサした髪だったり、サングラスをかけている肖像だよ。
それ以外の顔写真だけを見ても、ウォーホルと分からないかもしれない。
これらの作品も「ウォーホル展」で展示されていなかったら誰だか分からないかも。
逆も然りで、同じヅラかぶってサングラスかけたらウォーホルになれるかもしれないよ。(笑)

2014年3月に森美術館で鑑賞した「アンディ・ウォーホル展」にも展示されていた女装写真!
10年以上前に観ているのでハッキリ覚えていないけれど、やっぱり衝撃的な写真だよね。(笑)
ウォーホルがゲイだったことは知られているし、ウィッグを多数コレクションしていたことも情報として入っている。
今回の展覧会では、ちょっとゴツめのドラァグクィーンに見える画像左や黒髪のウィッグで冷たい視線を送る画像右のような女装姿が10枚展示されていたよ。
女装写真とは別に、ポラロイドで撮影されたセルフ・ポートレートも12枚展示されている。
後ろ姿が入っているところに興味が湧いたよ!
自撮りの時、後ろ姿ってあまり撮らないよね?(笑)

「20世紀のユダヤ人10人の肖像」は1980年に制作された作品だという。
SNAKEPIPEは初見で、とても嬉しかったよ。
ユダヤ系の偉人10名の中にフランツ・カフカ(画像上段一番左)を発見!
他にアインシュタインや精神分析学者のフロイトなども入っているんだとか。
この作品は複数のインクを1つのシルクスクリーンプリント用スクリーンに配置して混色させ、グラデーション効果を生み出す「スプリット・ファウンテン」という技法が使用されているんだって。
10点が並んで展示されている様子は圧巻だったよ!

1955年から57年に描かれた「Unidentified Male(名のない男)」というスケッチも展示されていた。
紙にボールペンで描かれているようで、プライベートなものだったみたい。
そのためなのか、半分でやめてしまったのか完成しているのか不明の展示物がいくつかあったよ。
目が空洞で、ちょっと不気味だよね。(笑)
自宅に招いた男友達をふざけて描いたような感じかな。
有名人になると、何もかもさらけ出されてしまうね。

1978年制作の「セルフ・ポートレート」は、色調が違う4枚を並べた「ウォーホルらしい」作品だね!
自分の顔写真を使用して、こんなにたくさんの作品を発表しているアーティストは他にいるのかなあ。
横尾先生も自分をモデルに描いている作品多いけど、ウォーホルを上回ることはないんじゃないかな。(笑)

ウォーホル展が予約制ではなく「すんなり」入れたことに驚いたよ。
雨風に負けないで行って良かった展覧会だよ!
エスパス ルイヴィトンに感謝だね。(笑)

永劫回帰に横たわる虚無 鑑賞

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【ジャイルギャラリーの入口を撮影。いつも通り!】

SNAKEPIPE WROTE:

表参道のジャイルギャラリーで開催されている「永劫回帰に横たわる虚無 三島由紀夫生誕100年=昭和100年展」を鑑賞した。
展覧会のタイトルを見ただけで、キュレーションは飯田高誉氏だと分かってしまう。
とても観念的だからね!
1989年に終わった昭和から、すでに36年が経過していたことに驚く。
平成も終わって令和になってるもんね。(笑)
三島由紀夫が昭和元年生まれだったことも知らなかったよ。
生誕100年を記念する展覧会ってどんなだろう?

暑い中、ジャイルギャラリーに向かう。
表参道界隈が、いつもより空いている感じがするよ。
受付の方に撮影許可をもらい、展示作品りすとを受け取ろうとすると「日本語版は増刷中」と言われてしまう。
仕方なく英語版をもらったけれど、作品名が分からないかも。(笑)
入口入ってすぐに展示されていたのは森万里子の「UNITY」。
三島由紀夫の絶筆となった「豊饒の海」第一巻「春の雪」を題材にした作品だという。
鳥の子紙に顔料でプリントしているみたい。
クリスタルガラスがキレイだね。
今まで鑑賞したことがある森万里子の作品の中で、最も和風だったよ。
仏教美術と呼びたくなるね。

杉本博司の「相模湾 江之浦 2025」は、今年のお正月に撮影されたという。
2024年11月に訪れた「江之浦測候所」で見た、あの海だよね!
SNAKEPIPEが「海景」を真似た写真を撮り、ブログに載せたっけ。
そんな素人とは別格の、素晴らしい「海景」にうっとり。
まるでマーク・ロスコの絵画をモノクロームで鑑賞しているみたい。
ツヤなしの印画紙が重厚な印象を強くしているように感じたよ!

今回の展覧会で最もインパクトが強かったのが中西夏之のインスタレーション「着陸と着水」だった。
布の上にセラミック粉末が等間隔で盛られ、間にはパチンコ玉のような小さな球が転がっている。
中央付近に吊り下げられた朱色/シルバーの三角形が2つ、ゆっくりと捻転している。
2つの三角形が回る速度に違いがあり、左右の色の組み合わせが発生する。
まるで中国や台湾などで占いに使用されるポエのように見えるよ。
盛られている粉は御霊を表していて、占いによって転生が決定される装置かもしれない、と想像するSNAKEPIPE。
壁に配置された黒い2つの作品は同一なのかな。
このインスタレーションにおいては、阿吽像的な役割を果たしているのかも。
様々な解釈ができる作品だね!

友沢こたおは初めて知る名前だよ。
調べてみると、母親は漫画家の友沢ミミヨ、父親はフランス人アーティストだという。
5歳までフランスで育ち、それ以降は日本で生活している1999年生まれの美女だった!
「お」がついているので男性だと勘違いしてしまったよ。(笑)
恐らく画像右は友沢こたお本人の顔じゃないかな。
三島由紀夫の「仮面の告白」に戦慄した文章と共に作品を鑑賞すると、エロチシズムと死の関連を感じるよ。
大島渚の映画「愛のコリーダ」で、快感を高めるために相手の首を締めたような行為に近い雰囲気だね。
なんとなく伝わるかな?(笑)

インド出身のアニッシュ・カプーアの作品も展示されていた。
2023年12月にジャイルギャラリーで開催された「奪われた自由への眼差し」が記憶に新しいよ。
あの時は「血みどろ」の殺人現場みたいな展覧会だったっけ。
カプーアの絵画作品を鑑賞し、エネルギーを注入された気分を味わったよ。(笑)
今回の展示作品も、前回と同じように「ほとばしり系」(SNAKEPIPE命名)だった。
作品名はすべて「Untitled」。
モノクロームの作品は、まるで墨で描かれているみたいだね。
下から上に「ほとばしって」いて、爆発しているように見えてくる。

続いて、カプーアの赤い作品ね。
まるで火山が爆発したみたいじゃない?
2023年の展覧会では展示されていなかったようなので、初めて観る作品なんだね。
「メラメラ」や「ドクドク」といったオノマトペを思い浮かべる。
岡本太郎の作品に近い印象を受ける。
枠からはみ出さんばかりの力強さに元気をもらったよ!
サイトによれば、カプーアは三島由紀夫の大ファンなんだとか。
そして解説している飯田高誉氏によれば、三島由紀夫とカプーアには「共通する世界観」があるという。
とても高度な考察が載っているけれど、SNAKEPIPEの理解が追いつかないよ。(笑)

三島由紀夫生誕100年展を鑑賞できて良かった!
ブログ内では紹介しなかったけれど、三島由紀夫の音声をコラージュした池田謙や、「豊饒の海」のワンシーンを視覚化して写真作品にしたジェフ・ウォールなど、興味深い作品があったよ。
SNAKEPIPEは、三島由紀夫の作品は数冊のみ読んでいる。
横尾先生関連で知ったことが多いかもしれない。(笑)
今回テーマになっていた「豊饒の海」は未読なので、いつか読んでみたいなと思う。
電子書籍になっていないのが残念だね。