SNAKEPIPE MUSEUM #03 Giorgio de Chirico

【この場所に行ってみたい!塔の中に入ってみたい!】

SNAKEPIPE WROTE:

今回のSNAKEPIPE MUSEUMはイタリア人の画家キリコを取り上げてみよう。
とは言っても、別に批評家の真似事をしたいわけではないので軽く感想をまとめるってことだけどね!

キリコのイタリア広場を描いた作品は、全部というわけではないけれどシンメトリー構造になっていることが多い。
これは恐らく意図的に作られた構図なんだろうし、キリコの好みなんだろうね。
その左右対称具合がなんとも心地良く感じられる。
そしてイタリアならではの色使い。
オレンジ系の配色が得意なのかな。
上の絵はかなり影の部分が広く、イタリアンカラーは控え気味になっているけれどやっぱりオレンジ系から派生した色になっている。
空の色とのバランスも素晴らしいよね!

そしてなんといっても上の絵の最大の魅力は中央にある建物だろう。
小さな窓、そして右に見える戸口。
先端のギザギザした王冠みたいな部分。
廃墟好きのSNAKEPIPEには、全てがヨダレが出るほど好みである。
一体何のための塔なんだろう。
中で何が行われてるんだろう、と想像するだけでワクワクする。

キリコは風景画だけじゃなくて人形(マネキンとかトルソー)もたくさん描いていて、それらの作品も大変魅力的!
ただこのブログに書きたいと思ったのはやっぱり風景の絵だったんだよね。
何故ならキリコの風景画は写真的だから。
SNAKEPIPEもこの広場にいたらシャッター切りまくると思う。
ここまで下の影の部分を入れるかどうかは不明だけどね。
多分塔に興味があるからどんどん近づいて撮るだろうね。
写真の場合は特に光と影に関心を持つと思うけど(そうじゃないと撮れないし)、ここまで影に情熱を傾けて描く画家って少ないんじゃないかな。
そうね、「キリコはオレンジと影の画家」って言い切っちゃってもいいか。
オレンジ色の憎いヤツ、ね。(古い)

何年か前にROCKHURRAHと出かけた「デ・キリコ展」、確か移転前の東京大丸だったかな。
あまりキリコを知らないと言っていたROCKHURRAHも「面白い!」と大絶賛。
絵画だけじゃなくてキリコの絵でおなじみの騎士がブロンズ像になっているものも展示されていて、
「ウチに欲しいよね」
と話したのを思い出す。
当然のことながら図録とポストカードも購入してホクホクしながら帰ったっけ。(笑)
キリコは構図、色使い、テーマと全てにおいてバランス感覚に優れた画家なんだな、と再認識したあの時。
理屈じゃなくて感覚で大好きだな!
またどこかでキリコ展あったら観にいきたいと思う。

SNAKEPIPE MUSEUM #02 Bernard Faucon

【キャンプ?焚き火?まさか山火事?!】

SNAKEPIPE WROTE:

SNAKEPIPE MUSEUM第2弾はベルナール・フォコン
その昔は「フォーコン」と書いてあったような気がするけど、表記変わること多いもんね。(笑)
SNAKEPIPEは昔覚えた通りにフォーコンとして書いていこうかな。

「もう一度観たい」写真は数多くあるけれど、できれば写真集も欲しかったと思う写真家の一人がフォーコンである。
少年マネキン人形のシリーズを初めて観た時にすっかりファンになってしまった。
というよりそのシリーズ以外をほとんど知らないSNAKEPIPE。
ご本人のHPにまだまだ現役で活動されている情報が載っていて、びっくり!
もうマネキンシリーズはとっくにやめてる模様なので、SNAKEPIPEが知ってるのはフォーコンのほんの初期だけみたいね。

「サマー・キャンプ」と題された少年マネキンシリーズは6×6でスナップショットっぽく撮影されたコンストラクテッド・フォト、いわゆる「作りこみ」写真である。
あの少年の日の夏休みのこと。
みんなでキャンプに行ったっけ。
いたずらで点けた火が思いのほか大きくなっちゃって、慌てて手を離したら周りの草を焼いちゃって。
いつもは怒るキャプテンも、何故だか大喜びで歓声を上げてる。
みんなの顔が輝いて見えたのが不思議だった・・・。

SNAKEPIPEがお話を作るとどうも「どっかで聞いたような」オリジナリティのないものになるから要注意だ。(笑)
「陳腐だ」といつもROCKHURRAHから言われてるしね!
ま、創作話はいいとして。

「ぼくのなつやすみ」というゲームソフトのCFを観たのはいつだったろうか。
調べてみるとどうやら1975年に9歳という設定、ということは現在の40代をターゲットにしたゲームのようである。
そうそうセミを捕ったな、川で泳いだな、なんて感じの「昔を懐かしむ」追体験ゲームなのかな。
観たこともやったこともないので憶測で書いてしまって申し訳ないんだけど、この感覚とフォーコンの写真世界が少しだけ似ているような気がしている。

少年時代の良い思い出も悪い思い出も、今となっては二度と体験できない記憶の中にだけ存在するものである。
郷愁は甘酸っぱさよりも、涙の塩辛さやほろ苦さを強く感じる。
少年時代はもう戻らないんだよね。
そして思い出はずっとフレームに固定されたまま変化することはない。
なんだかちょっと物悲しいね。
ちょっとおセンチになっちゃう。(ぐっすん)

それにしてもフォーコンは一体今まで何体のマネキン人形を所持していたんだろう?
写真で観ているだけでも顔やスタイルの違うマネキンが相当数いるよ。
外国にはこんなにたくさんの種類のマネキン人形がいるんだなあ、と違う感心をしてしまう。
そしてそのマネキン達の衣装を揃えるだけでもかなり大変だっただろうな、と余計な心配までしてしまったSNAKEPIPEである。

SNAKEPIPE MUSEUM #01 Henri Cartier-Bresson

【川沿いで日光浴しながらのランチタイム。おいしそうだね!】

SNAKEPIPE WROTE:

4月に入ってもまだまだ寒い日が続き、先週のお花見はあまりの気温の低さのためお弁当を広げることができなかったほど。
やっと今日あたりから春らしくなってきたかな。

さて今度のブログは何にしよう、と考えた時に「何か春にちなんだもの」にしたいと思ったSNAKEPIPE。
春らしい雰囲気、と考えた時にパッと頭に浮かんだのが上の写真である。
おおっ!大御所!アンリ・カルティエ=ブレッソン
奇天烈好きなSNAKEPIPEからブレッソンの一枚が浮かぶとは自分でもびっくり!(笑)

ここで新たな企画を思い付いた。
SNAKEPIPEの琴線に触れた写真や絵などを紹介する
「SNAKEPIPE MUSEUM」
を書いてみたいな、と。
SNAKEPIPEは当たり前だけど評論家じゃないから、好き勝手な解釈やら感想をまとめたものになるだろうけどね!(笑)

では一回目、前述したように写真界の大御所アンリ・カルティエ=ブレッソンブレッソンについて軽くご紹介。
ブレッソンは1908年生まれのフランスの写真家。
2004年に95歳で亡くなっている。
ブレッソンの写真、とは知らなくてもポストカードやジグソーパズルなどで目にすることがあるほど世界的に有名な写真家の一人である。
代表的な写真の多くはいわゆるスナップ写真。
瞬間をとらえるのが非常に上手な方なのね。
有名な1952年に出版された写真集「決定的瞬間」は、その後の写真の方向を決めたような写真の教科書的存在と言える。

2004年京都の何必館で開催されていたブレッソン展にROCKHURRAHと一緒に行った。
わざわざ京都まで行ったというとすごいファンのようだけれど、当時京都在住だったROCKHURRAHを訪ねたため予定の中に組み込んだというのが真相である。(笑)
ほとんど知っている写真だったけれど、やっぱりオリジナルを観ることができたのは嬉しかったな!

上の写真は川沿いで日光浴しながらのピクニック。
とてものどかで楽しそうだよね。
2組のカップルなのか家族なのか関係はよく分からないけれど、気兼ねのない仲の良い雰囲気が伝わってくる。
バスケットから皿に料理を取り分けて、ちゃんとナプキンを膝の上に広げて。
一番手前の山高帽の男性がワインを注いでいるところに動きがあるよね。
休日なのか、昼間からお酒飲んだりしていい感じ。
いいねえ!こんなにゆったりしたランチタイムを取りたいなあ!(笑)
SNAKEPIPE憧れの贅沢な時間が写された一枚である。