劇的ビフォ→アフターpart5 

【染めQを染めてみた!(笑)】

SNAKEPIPE WROTE:

3月6日は鳥飼否宇先生の誕生日!
鳥飼先生、お誕生日おめでとうございます。
SNAKEPIPEも2日前に一つ年を取りました!(笑)

鋲打ちが趣味だった頃、様々なタイプのスタッズを求めてパーツを売っているところに出入りすることが多かった。
例えば新宿のオカダヤ、ある時は渋谷の東急ハンズ。
記憶が正しければ、その時の東急ハンズで宣伝用のテレビで流れていたのが染めQだった。
その画面に見入って
「レザーを簡単に染められるなんてすごい!」
と感心し、「いつか試してみたい」と思ったSNAKEPIPE。
ROCKHURRAHも興味津々で、その話題で盛り上がったものだった。

あれから10年以上の月日が経過しているのに、
「いつか試してみたい」
という思いを残しつつ、結局やっていなかったんだよね。(笑)
理由その1は、染めたいと思う品物がなかったから!
本当はあったのかもしれないけれど、染めQを思い出さなかった、というのが正確な理由なのかもしれないね?
理由その2は、軽く試してみたいと思うほど染めQがお手頃じゃない、ということだろうか。
小さい70mlサイズと大きな264mlサイズがあるんだけど、大きいほうで約2000円なんだよね!
264mlで染められるのは平均0.8平米〜1平米という。
大きさによるけれど、1本で足りない場合は更にお値段がかかるってことだからね!
二の足を踏むのも当然かな?(笑)

SNAKEPIPEが2016年の目標に掲げたのが
「面倒がらない」
ということ。
やろうと思って後回しにすることって多いからね。
「面倒だから」を理由にせず、小さなことでも自分でできることはやってみよう!と思っているのである。

そこで思い出したのが、数年前にリサイクルショップで購入したレザーのスカート!
びっくりするほどの安値で購入し、何かの材料にすれば良いとそのままにしていたスカートだったのである。
デザインは巻きスカートタイプで、前面にフラップ付きのポケットがあるのが非常に好み!(笑)
色がモスグリーン系で、傷がつきやすい表面加工のレザーだったため、いくら手入れをしても「汚れたスカート」にしか見えない。
色さえなんとかなれば、普通に着用できるんだけど、と思いながら放置されていたスカートだったのである。

ここで思い出したのが前述した「いつか試してみたい」と思っていた染めQである。
ものすごい安値で買ったスカートに使うのは勿体ない?
いや、似たタイプを購入すると考えたらお安いかも。
それに染めQをものすごくお気に入りのレザーで、初めて試すのも怖いような気もするし。(笑)

先ほども書いたようにこのスカートは巻きスカートなので、実は表面積は広いんだよね。
264mlで染められる範囲を超えてるだろうな、と思いながらまずは1本だけ購入してみる。
「室内でも染められる」と宣伝ではいわれていたけれど、スプレーが飛び散るのが怖かったのでベランダで試すことにする。
1回目の状態が右の画像。
まだまだだよねー!

散布したのは風が強い日だったので、スプレーが撒き散らされる状態になってしまった。
そのせいでスプレーの強烈なにおいが充満している。
ラッカーのにおい、なのかな。
ROCKHURRAHによると、プラカラーのにおいと同じ、だそうで。

これ、とても室内でなんて作業できないよ?
このにおいが落ちるのかあ?
心配になっちゃうよね。
上の画像で3回ほど塗った状態。
光の加減にもよるけど、黒というよりはブロンズに近いのかな?
心配していた通り、1本では足りなかったね。
スカートのサイズは135cm☓60cmなので810平米だけど、完全に色を変えてしまうためには2本必要ってことね。

1本目を購入した近所の店に出向くと…なんとブラック売り切れ!
えー!明日作業したかったのにっ!
きっと再入荷は未定だろうな、と見切りをつけてAmazonで購入。
通販のほうが早くて確実だね!
2本目は、まず裏から散布することにする。
上に書いたように、巻きスカートタイプのため、歩いたり何かしらの動きがあった時には、ペラッとめくれることがあるんだよね。
裏側のレザー部分は、そのめくれるかもしれない危険ゾーン!
ここもちゃんと塗っておかないと、急に別のカラーがチラリズムしちゃうからね!(笑)

めくれそうな部分を重点的に塗ってみた。
この後も数回塗って、多分見えても大丈夫な程度にまでなったはず!
表面とは違ってなんとなく黒っぽければ良いか、程度なのでこれで大丈夫かな。
写真がかなりピンぼけなのが気になりますなあ。

1本目の時にはブロンズ色にしか見えなかった表面にも再び散布。
洗濯をした後の、少し表面がボコボコした状態で塗っているので、どうしても角度によって色ムラがあるような気がするね。
靴とかバッグなどの、ある程度硬さがあるものへの散布だとキレイになるのかもしれないな。
それでもかなり黒っぽくなってるよね?

そしてこれがビフォ→アフター!
オイルを塗るようなお手入れはまだなので、シワシワだけどね。
色はかなり黒になったと思うよ!

初めて知った時から10年以上の時を経ての初体験!
それほど長い歴史がある染めQだけど、段階を追ってチャレンジしている記事が少なかったのが意外。
そしてレザーの洋服や靴などを染めた後、その後着用しても問題なかったのか、剥がれてきてしまったのかなどの記事は更に少ないんだよね。
SNAKEPIPEが見つけたのは1件だけで、「剥がれた」というもの。
その後その方がどうされたのかは載っていなかった。

今回のブログはここまでで書き終えるけど、追記としてその後の情報も載せたいと思っている。
染めQの実力やいかに?!(笑)

劇的ビフォ→アフターpart4

【セーラーパンツのビフォ→アフター写真。バックはもちろん海軍マークね!】

SNAKEPIPE WROTE:

調べてみてびっくり。
「劇的ビフォ→アフター」を最後に書いたのがなんと2009年の2月だったとは!
そして更に「劇的ビフォ→アフター」はムートンをリフォームした記事しか書いていなかったことも判明。
自分で書いておきながらすっかり忘れてるなんてオメデタイSNAKEPIPEだね。
今回はなんと約4年ぶりにリフォーム記事を書いてみたいと思う。

かつての服飾関連の制作意欲が少し薄れているのだろうか。
大好きだったバンド・ROBINが解散してしまい、ライブに行く機会を失ってしまったのも原因だろう。
「ライブに行くために作る」というような目的と期限の目標を立て易かったのは事実だからね。
最近はパンク系というよりはミリタリー系の服装に偏向しているせいもある。
ミリタリー系服飾は、こちらが手を加える必要のない、完成された状態でデザインされていることがほとんどだからね。
SNAKEPIPEがいじることがあるとすれば、例えばサイズを小さくすることやボタンの位置を変えるなどの修理程度かな。
大幅なデザイン変更を加えたことは今までなかったのである。

先日古着屋で見かけたのは海軍で使用されたデッドストック品。
セーラーカラーの水兵さんルックの時に穿くセーラーパンツである。
このパンツの特徴は腹部に並んだ14個のボタン!
なんだかオムツをする時みたいな、右から左から、そして最後に真ん中をボタンで留め付けて穿くんだよね。
14個もボタンをかけるのは非常に面倒だし、効率悪い気がするけど?
ただ、そのデザインがとってもカワイイ!と思って購入したのである。

ボンタンよりも太く、丈も長いのでサイドを細くして、丈を詰めてみようか。
鏡でシルエットを確認してみると…ただのフェルト素材の紺色のパンツにしか見えない!
せっかくのボタンが生かされてなくて、全然オシャレに見えない。
丈だけ詰めるのはどうか、と再び鏡で確認する。
なんだか短足でどうにもバランスが悪い。
これは困った、と頭を抱えていると
「スカートにしてみれば?」
とROCKHURRAHが提案してくれる。
そうか!その手があったか!
目の前が急にパッと明るくなり、作業にとりかかることにする。

長かった丈をロングスカート丈に切った余りを継ぎ足し、スカートにする。
かつて、ジーンズを壊してスカートを作ったことがあるけれど、その時は真ん中にレザーを付け足しアクセントにしていた。
今回は全てがフェルトで制作しているため、見方によっては非常に地味。
何かアクセントを、ということでSNAKEPIPEは考えた。
完成写真(右)に斜めに走っている直線はジッパーなのである。
なかなか良い飾りになったわい。(笑)
穿いてみると、なんだか初めからこんなデザインだったような仕上がり!
なかなかやるなあSNAKEPIPE!と自画自賛。(笑)

ミリタリー系素材を使って、大胆なデザイン変更をしたのはこれが初めて。
ちょっといい気になって、次も制作してみたのである。


「劇的ビフォ→アフター」第2弾はベレー帽。
ミリタリー・ベレー帽に何か飾りを付けてみよう、と思ったのである。
早速ミリタリー・ベレーを購入。
ここは以前も同じ帽子を買ったことがあり、そのベレーをとても気に入っているため同じタイプを…のはずがっ!
いつの間にか同じメーカーの商品が変更になっているのね。
毎年デザインを少しずつ変える場合があるから、定番商品でも別物になることってあるからね。
今回SNAKEPIPEはまんまと引っかかってしまった。
前回とは似ても似つかない帽子。
素材はもちろんのこと、パターンも違う!
サイズを調整できるように付いていたリボンもなくなってるし!
うーん、これは困った。
てっぺん辺りに装飾を加えるだけの予定だったのに、とてもそれだけでは済まないなあ。

ここでふと思い出したのが、昨年9月に訪れた福岡のSWATで購入を迷ったベレー帽!
通常ミリタリー・ベレーの素材はフェルトがほとんどだと思うけれど、SWATで見たのはタイガー・ストライプを使用したコットン素材のベレーだったんだよね。
そのたタイプはほとんど見たことがないので、すっかり気に入り試着してみたSNAKEPIPE。
かぶって正解。全然似合わなかったの。(笑)
ベレーがとても浅くて、頭の上にチョコンと乗せてるようにしかならなかったんだよね。
きっとベトナムが暑いから、フェルトをやめてコットンにしたんだろうなあ。
確かあの時「いつかコットン素材でベレー作ってみよう」と思っていなかったか?

そして今回の制作が始まったのである。
元になる素材としてフェルトのベレーを使用。
そして以前購入していたタイガー・ストライプのBDUジャケットを使い、上からかぶせることにする。
コットンだけでも良かったかもしれないけれど、フエルトをかぶり慣れているSNAKEPIPEには少しだけ心もとない感じがしたからね。
フェルトの上にコットンだからちょっと厚手になったけれど、保温性がアップして良いか?

せっかく自分で作るんだから「Binary Army」的要素を入れたいな、とてっぺん部分にはアナーキーなAをレザーで表現!
いやあ、レザーを丸く縫い付けるの、苦労したよ。(笑)
久しぶりの帽子制作は難しかったけれど、思った通りの逸品に仕上がって大満足である。

今回の「劇的ビフォ→アフター」はフェルト編になったね。(笑)
やっぱりミシンを踏むのは楽しいな。
またリフォームも、制作も続けていこうと思う。

劇的ビフォ→アフターpart3 ムートンリフォーム

【リフォーム前と後のムートンコート写真(私用)】

SNAKEPIPE WROTE:

去年の年末のこと。
古着屋で見つけたのがムートンコート(写真左)である。
女性モノには珍しいランチコートタイプ!
品質表示タグを見ると「made in Canada」だって。
ははーん、カナダ寒そうだもんね。
もちろん「Genuine Leather」、本物のムートンである。
試着してみると、びっくりするほどぴったり!
かなり細身に仕上がっている。
しかもお値段はな、なんと驚きの3900円!(またこれか!)
これは買うしかないでしょ!(笑)

わーい、素敵なムートンが手に入ったー!と着て出かけようとすると
「あれ?き、キツイ…」
げーっ!試着の時にはぴったりサイズだと思っていたのに、少しでも厚手のニットの上には着られないことが判明。
ボタンを無理にかけようとするとボタンが弾ける始末…。
かなり寒がりのSNAKEPIPEはムートンの下にもレザージャケットを着ることがあるので、とてもこのままではお出かけできない。

そこで一大決心!
「そーだ、身ごろを足せばいいんだ!」
身ごろを増やす、ということは袖も太くしないといけない。
ってことでムートンの解体を始めたのが先週のこと。
結局は全部バラして、継ぎ足したのである。
今回でムートンのリフォームは3回目なので、手馴れたものである。

何を継ぎ足すかも問題で、全く同じ素材がない状態には「異素材」しかない。
ちょっと似てるけど違う、というレベルが一番カッコ悪いと思うSNAKEPIPEは
「こんなのアリ?」
というシルバーのレザーを継ぎ足してみた。(笑)
レザーの裏にはまた別のムートンを貼っているので、厚さは問題ない。
袖と身ごろ(脇)部分にシルバーを加え、それだけでは面白くないので胸部分にもムートンを貼ったシルバーポケットを付けてバランスを考えてみた。
これで約15cmは身ごろが増えたので、中にレザージャケット着てもオッケー!
見た目も思ったより馴染んでいて
「カナダ製からイタリア製に変身」
といった雰囲気に大満足である。(笑)

ウエスタン風の着こなしも70年代風にキメるのも楽しそう。
今からスタイリングを考えワクワクしているSNAKEPIPEである。

劇的ビフォ→アフターpart2


【クリスマスプレゼント用に制作したムートン】

SNAKEPIPE WROTE:

今年一番初めに書いていたのが「おばちゃんコート劇的ビフォ→アフター」という記事。
古着屋で買ってきたダサいムートンをライダース型にリメイクした、という話題騒然の内容であった。(笑)
このムートンをいつも羨ましそうに横目で見ていたROCKHURRAH。
それではクリスマスプレゼント用に、と一肌脱ぐことを決意したSNAKEPIPEである。
何かを作れたらいいな、と以前にこれまた古着屋で購入しておいたムートンB-3をリメイクしてカッコいいムートン作っちゃおうじゃないのっ!
元ムートンの何がダサいってあんた、表革の色と素材。
よく言えばクラッシュレザー、悪く言えば表面ボロボロよ。(笑)
まずはこれをなんとかしなければ、と考えたのが表に違う革を縫い付ける方法。
簡単には思いつくけれど、実際にカタチにするとなるとかなり大変な作業…。
がっ!一肌脱ぐぞと決意したからにはやらなければ!

元ムートンを解体→表革を縫い付け→もう一度縫い直し、という作業の結果が上の写真である。
言葉で書くと一行でとても簡単そうに聞こえるなあ。(笑)
表はROCKHURRAHからのリクエストにより米軍フライトジャケットM-445タイプのポケットを装着。
更に他のムートンにはほとんど付いていない内ポケットも作った。
これで機能とデザインの両面が揃ったBINARY ARMYの基本趣旨に沿ったプレゼントが完成したのである。
リクエストモデルのM-445よりスリムでムートン特有のブカッとしたシルエットではなく大満足である。
苦労しただけあって、かなりカッコいい!
これならばきっとROCKHURRAHも満足してくれるに違いない。
明日のクリスマスに間に合って良かった、良かった。

ROCKHURRAHも何かプレゼントを作ってくれている様子であるが、まだ見せてもらっていない。
とても楽しみだ。
では、ハッピーメリークリスマス!