
【エスパス ルイヴィトン東京エレベーター脇にある看板を撮影】
SNAKEPIPE WROTE:
エスパス ルイヴィトン東京で開催されているのは「ANDY WARHOL SERIAL PORTRAITS」。
来年の2月まで鑑賞できるようだけど、善は急げ!(笑)
台風接近により雨風が強い中、ROCKHURRAHと表参道に向かったのである。
表参道・原宿界隈は天候に左右されず、いつもと同じ程度の人出だね。
傘をさして歩くと、すれ違う時に傘同士が触れ合ってしまう人混みだよ。
「ちいかわらんど 原宿店」がリニューアルオープンしたおかげで、キディランド近辺がいつも以上に混雑していたね。
ルイヴィトンに入る前に2021年10月に書いた「ギルバート&ジョージ Class War, Militant,Gateway」を思い出したSNAKEPIPE。
ドアマンとの雨傘に関する「やり取り」について書いたのがこれ。
「自分でやりますよ」「いえいえ、こちらで」
なんて押し問答めいたやり取りの末、傘袋に入った傘を渡され終了。
買い物に来たわけじゃないから、本当に申し訳ない気持ちになるよ。(笑)
この教訓を活かし(?)今回は最初から傘を自分で畳んでから入場する。
エレベーターまでドアマンが案内してくれたけれど、前回の雨の時よりは「すんなり」通過できたよ!
会場に入ると、かなり大勢のお客さんでごった返している。
さすが知名度が高いウォーホルの展覧会だよね。
案内の方が近寄ってきて、撮影は動画と書籍以外全てオッケーです、と教えてくれる。
以前もお会いしたことがある女性のような気がしたけど、記憶違いか?
撮影しながら鑑賞を進めることにしよう!
今回の展覧会はウォーホルのポートレートを展示しているので、当然ながらたくさんのウォーホルがいたよ!
1977年にポラロイドカメラで自撮りしたのが、こちら。
あらぬ方角を見つめるウォーホルが着ているのは、自分の名前がプリントされた水色のTシャツ。
アーティストがわざわざ名前入りの洋服着てるのって見たことないかも。(笑)
自己アピールと自己愛の強さを感じてしまうよね。
1928年生まれのウォーホル、このポートレートの時には49歳くらいかな?
眉毛が太くて黒いんだね!

自身のポートレートをシルクスクリーンにした作品3点。
左の2点は上のセルフィーと同じ1977年、右の赤い作品は1981年だって。
ウォーホルはサングラスとヅラで、イメージづくりをしていたと言われていて、作品と同じくらいウォーホルの顔も有名だよね。
認識しているウォーホルのイメージは、フライト・ウィッグと呼ばれる銀髪のボサボサした髪だったり、サングラスをかけている肖像だよ。
それ以外の顔写真だけを見ても、ウォーホルと分からないかもしれない。
これらの作品も「ウォーホル展」で展示されていなかったら誰だか分からないかも。
逆も然りで、同じヅラかぶってサングラスかけたらウォーホルになれるかもしれないよ。(笑)
2014年3月に森美術館で鑑賞した「アンディ・ウォーホル展」にも展示されていた女装写真!
10年以上前に観ているのでハッキリ覚えていないけれど、やっぱり衝撃的な写真だよね。(笑)
ウォーホルがゲイだったことは知られているし、ウィッグを多数コレクションしていたことも情報として入っている。
今回の展覧会では、ちょっとゴツめのドラァグクィーンに見える画像左や黒髪のウィッグで冷たい視線を送る画像右のような女装姿が10枚展示されていたよ。
女装写真とは別に、ポラロイドで撮影されたセルフ・ポートレートも12枚展示されている。
後ろ姿が入っているところに興味が湧いたよ!
自撮りの時、後ろ姿ってあまり撮らないよね?(笑)
「20世紀のユダヤ人10人の肖像」は1980年に制作された作品だという。
SNAKEPIPEは初見で、とても嬉しかったよ。
ユダヤ系の偉人10名の中にフランツ・カフカ(画像上段一番左)を発見!
他にアインシュタインや精神分析学者のフロイトなども入っているんだとか。
この作品は複数のインクを1つのシルクスクリーンプリント用スクリーンに配置して混色させ、グラデーション効果を生み出す「スプリット・ファウンテン」という技法が使用されているんだって。
10点が並んで展示されている様子は圧巻だったよ!
1955年から57年に描かれた「Unidentified Male(名のない男)」というスケッチも展示されていた。
紙にボールペンで描かれているようで、プライベートなものだったみたい。
そのためなのか、半分でやめてしまったのか完成しているのか不明の展示物がいくつかあったよ。
目が空洞で、ちょっと不気味だよね。(笑)
自宅に招いた男友達をふざけて描いたような感じかな。
有名人になると、何もかもさらけ出されてしまうね。
1978年制作の「セルフ・ポートレート」は、色調が違う4枚を並べた「ウォーホルらしい」作品だね!
自分の顔写真を使用して、こんなにたくさんの作品を発表しているアーティストは他にいるのかなあ。
横尾先生も自分をモデルに描いている作品多いけど、ウォーホルを上回ることはないんじゃないかな。(笑)
ウォーホル展が予約制ではなく「すんなり」入れたことに驚いたよ。
雨風に負けないで行って良かった展覧会だよ!
エスパス ルイヴィトンに感謝だね。(笑)


























