【いつも通り国立新美術館の看板を撮影】
SNAKEPIPE WROTE:
2023年8月に鑑賞した「蔡國強 宇宙遊 ―〈原初火球〉から始まる」の別会場で開催されていたのが「テート美術館展」で、「この夏に行われるビッグ・イベントを一日で消化してしまうのも惜しい」という理由により、会期が長い「テート美術館展」を先延ばしにしたんだよね!
9月になったら少しは涼しくなるだろうという予想は裏切られてしまった。
新居でのペンキや漆喰を塗り終えてから、六本木に向かう。
こんな体力が残っているうちは、まだまだ大丈夫だね。(笑)
気温が下がらず、暑さが残っている。
7月から開催している「テート美術館展」の客足は落ち着いているかと思いきや、チケット売り場には列ができていたよ。
「蔡國強展」に来た先月のほうが空いてたのかもしれない。
「テート美術館展」は、「テート・ブリテン」「テート・モダン」「テート・リバプール」「テート・セント・アイヴス」という4つのイギリス国立美術館が所蔵している7万7千点以上の作品から、「光」をテーマにした120点を観ることができるという。
撮影は一部作品を除いてオッケーとのこと。
気になる作品を撮らせてもらおう!(笑)
展覧会は7つのチャプターで構成されていた。「Chapter1 精神的で崇高な光」で気になったのは、ウィリアム・ブレイクの作品だよ。
2011年12月に上野の国立西洋美術館で版画展を鑑賞したっけ。
今から12年も前のこととはびっくり!(笑)
今回展示されていたのは「アダムを裁く神」で、1795年の作品だって。
炎をバックにした神の姿が印象的だね。
ターナー賞でおなじみのジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーの作品も4点展示されていたよ。
ほとんど抽象画のようにみえてしまう「湖に沈む夕日」は、1840年頃の作品だという。
淡い色使いと、クローズアップにした構図が特徴的。
心象絵画みたい、という感想を持ったSNAKEPIPE。
イギリス在住のアーティストに贈られるターナー賞で名前が有名だけど、ターナー自身の作品は、ほとんど知らなかったので、今回鑑賞できて良かった。
「テート美術館展」は、予想以上にお客さんが多く、展示作品の前を列になって順番に鑑賞していく人がほとんどだった。
いわゆる印象派のような落ち着いた作品は飛ばして、興味がある現代アートに近い方向まで「流し見」することにしたROCKHURRAHとSNAKEPIPE。
牛歩が苦手なんだよね!
「Chapter5 色と光」で足を止めたのがペー・ホワイトのインスタレーション「ぶら下がったかけら」。
2004年の作品だという。
色とりどりの「かけら」がキレイで、影の形も面白かったよ。
モホリ=ナギやカンディンスキーをはじめとするバウハウスに関連する作品すべてが撮影不可!
ハナヤ勘兵衛、ルイジ・ヴェロネージ 、ケペシュ・ジェルジらのフォトグラムや実験写真が素晴らしかったのに残念だよ。
マーク・ロスコも駄目だった中で、オッケーになっていたのが画像を載せたリヒター。
タイトルは相変わらず「アブストラクト・ペインティング」だね。(笑)
色合いと雰囲気が2022年7月に「ゲルハルト・リヒター展」で鑑賞した「ビルケナウ」に似ていたよ。
暗い色調に惹かれるんだよね。
左はスティーヴン・ウィラッツの「ヴィジュアル・フィールド・オートマティック No.1」で1964年の作品。
長方形の四隅に配置された赤、青、緑、黄色がランダムに発光する仕組み。
少し待って3色が光るところを撮影したよ。(笑)
コンピューター・アートの先駆け的な作品になるのかな?
右はデイヴィッド・バチェラーの「ブリック・レーンのスペクトル 2」で、2007年の作品だという。
高さが7m以上あるので、全体を鑑賞するためには、かなり後ろに下がる必要があるよ。
意味が分からなくても、印象に残る作品だね!
観ているとトリップしそうになったのがピーター・セッジリーの「カラーサイクル III 」。
動画撮影は禁止だったので、Youtubeの映像を載せようか。
![](https://img.youtube.com/vi/ljEy8LbjxYY/hqdefault.jpg)
頭の中がぐるぐるしてきちゃうよね。
1970年の作品なので、時代的にもサイケデリック・アート全盛だったのかも?
鑑賞するのを楽しみにしていたジェームズ・タレルの「レイマー、ブルー」は撮影禁止!
こちらもYoutubeの動画にしてみよう。
![](https://img.youtube.com/vi/kWb6kj5MY0g/hqdefault.jpg)
陳腐な言い方だけど、SFの世界に迷い込んだような、もしくはあの世に行ったような感覚に陥ってしまう。
隣にROCKHURRAHがいなかったら、自分の存在すら疑いたくなるほど。
なんとも言えない崇高で精神的な空気感が漂う。
こんな作品を1969年に発表しているタレル、恐るべし!
もっとタレルの作品観たいな。
2020年9月に「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」を鑑賞したことを思い出した。
会場が大混雑して、チケットを購入するための行列に並んだっけ。
オラファー・エリアソンは、非常に人気があるアーティストで、今回の展示も大盛況だったよ。
恐らく鑑賞した人の全員が「キレイ」と感じて、撮影したくなる作品なんだよね。
毒気がある作品を好むSNAKEPIPEには、少し物足りないかもしれない。
会場を出て、ミュージアム・ショップに向かう。
図録とグッズをチェックするために、必ず展覧会後には立ち寄ることにしてるんだよね。
ショップに入った瞬間、SNAKEPIPEの目を釘付けにしたのが、謎のポーチ。
なんだこれは!と衝撃を受けてしまった。
説明を読むと、どうやらウィリアム・ブレイクの「善の天使と悪の天使」をモチーフにしているという。
今まで色んなグッズを目にしてきたけれど、こんなにヘンテコなのは初めてだよ!(笑)
これは絶対に欲しいと手にしていたら、ROCKHURRAHがプレゼントしてくれると言う。
ありがとう、ROCKHURRAH!本当に嬉しいよ!(笑)
レジを待つ行列に並び、他の人が何を買うのか見ていたけれど、このポーチを買う人は一人もいなかったよ。
念願だった「テート美術館展」に行かれて良かった!
イギリスの本家テートは、一体どんな雰囲気なんだろうね。
テート・モダンは入場無料だって。
一度行ってみたいよ!