収集狂時代 第23巻 楽器編

20240623 top
【楽器が描かれた名画といえばアンリ・ルソーの「眠れるジプシー女」】

SNAKEPIPE WROTE:

2024年6月に鑑賞した「GOMA ひかりの世界」で、初めて知ったのがディジュリドゥという楽器だった。
「世界にはいろんな楽器があるんだね!」と感想を書いたSNAKEPIPE。
そこからヒントを得て、今回は珍しい楽器を特集してみよう。
ただし、SNAKEPIPEは楽器に関して全く知識がないので、詳しい方からすれば「こんなことも知らないのか」と呆れられてしまうかもしれないけどね?(笑)

「なんだこれは!」と思わず口に出してしまいたくなるよね。
ジャズ・ギタリストであるパット・メセニーが、1984年にリンダ・マンザーに特注したギターなんだとか。
「できるだけ多くの弦を持つギター」というリクエストに「4つのネック、2つのサウンドホール、42本の弦」を持つ「ピカソ・ギター」が誕生したという。
このネーミングも納得だよ。(笑)
オブジェじゃなくて、本当に演奏できるからすごいよね!

一人で複数のパートをこなしていてビックリ!
こんな演奏ができたら楽しいだろうなあ。

円盤が着陸した画像?
まさかと思うけど、これも楽器なのかな。
正解はハングというイディオフォン(体鳴楽器)に分類される楽器なんだって。
深絞りされた窒化鋼板の2つの半球をリムで接着して作られていて、内部は空洞で凸レンズの形状をしているとのこと。
上部(「ディング」)側には中央にハンマーで打ち込まれた「ノート」があり、その周りに7つまたは8つの「トーンフィールド」が配置されているという。
下部(「グー」)側は平らな面で、中央に巻き込まれた穴があり、リムを打つことで調律された音が生成される、と説明されているよ。
一体どんな音なんだろう?

形状から想像していたのとは違う音じゃない?
環境音楽とかヒーリング・ミュージックと呼ばれるジャンルになるのかな。
演奏しているのはHANG MASSIVEというデュオで、プロのミュージシャン!
インドのゴアで出会った、とプロフィールに書いてあるね。
オフィシャル・ビデオはチベットで撮影されたみたい。
壮大な風景と音楽がマッチしているよね。

こちらも不思議な形状だけど、本当に楽器なのかな。
調べてみると、1761年にベンジャミン・フランクリンによって発明されたグラス・ハーモニカと判明!
今から250年以上前から存在していた楽器とはびっくりだね。
「ワイングラスの縁を濡れた指で擦って音を出す現象について、ガリレオも『新科学対話』の中で考察していた(Wikipediaより)」なんて書いてあるよ。
時代が遡り過ぎて、いつの話をしているのか分からなくなるね。(笑)
グラス・ハーモニカはガラス製の大きさの異なる円盤を配列し,水で濡らして回転させ,それを指で押えて演奏する体鳴楽器、だって。
音を聴いてみよう。

グラスの縁を指でなぞって音を出すのは「新春かくし芸大会」で見たことあるけど(古い!)、横にして回転させると音が連続するんだね。
音を聴いて、ホラー映画を連想してしまった。(笑)
SNAKEPIPEは寂しい、悲しい、怖いと感じたけど、人それぞれ感想は違うよね!

最後はこちら!
画像だけでは、どんな楽器なのか想像もつかないよね。
細かい部品がみっちり詰まっていて、手巻きのリールのような物も見えるよ。
これはスウェーデンのWintergatan(ウィンターガタン)というフォークトロニカ・バンドが自作したMarble Machine(マーブル・マシーン)という楽器だという。
手動でリールを動かし、鋼鉄の玉の移動により、機械下部に設置された楽器を叩き、音を奏でる仕組みなんだって。
ビブラフォン、ベースギター、シンバルやドラムの音を出すことができるという。
実際に機械楽器を動かしている映像がこちら。

一人で忙しそうに機械を操っているね。
木材に手書きで文字が書いてあったり、ネジを手回しする部分はアナログなのに、プログラミングされて動くところは未来的。
レトロ・フューチャーとでもいったら良いのか、面白いよね!
ウィンターガタンは、この機械楽器を2年かけて制作し、そのプロセスを動画配信しているという。
すでにこの初号機は解体され、2号機も完成しているみたいだね。
ウィンターガタンのサイトには、マーブル・マシーンの設計図が「お代は自由にどうぞ」として、ダウンロード可能になっているよ。
「同じ楽器を作りたい」と思ったら、自作できるんだね!
工学と音楽を組み合わせた斬新なバンドを知ることができて良かったよ。

今回はSNAKEPIPEが、今まで見たことも聴いたこともない楽器を特集してみたよ!
目と耳が刺激されて、とても楽しかった。
世界にはまだ色々な楽器があるので、続きを検討してみよう。
次回もお楽しみに!

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