GOMA ひかりの世界 鑑賞

20240609 top
【ジャイルギャラリーの入口を撮影】

SNAKEPIPE WROTE:

現代アート好きの友人Hと久しぶりに約束することになった。
前回は、「Holidays In The 散歩 ファーレ立川」で、立川に点在するパブリック・アートを散策した2023年11月のことなので、約半年ぶりになるんだね!
友人Hから、表参道のジャイルギャラリーへのお誘いを受けたので、今回は表参道〜原宿を歩くことに決定。
せっかくだからエスパス ルイ・ヴィトンにも行ってみよう。
「おかしな服装でも入れますか?」
友人Hからの問いに、全く問題ないですよ、と回答するSNAKEPIPE。
軽く答えてはみたものの、例えば2021年10月の「ギルバート&ジョージ Class War, Militant,Gateway」などで、居心地の悪い思いもしてるんだけどね。(笑)
堂々としていればいいんです。
きっとそれがポイントなんだよ!(ふふふ)

友人Hと約束したのは、「紫外線対策は万全に」と天気予報で言っていた通り、気温が高くしっかりと晴れ間が見える日だった。
天気に恵まれて良かった!
オープン時間の11時に友人Hとジャイル・ビルの前で待ち合わせる。
先に待っていてくれた友人Hは、SNAKEPIPEを認めた瞬間に笑い転げるじゃないの!
「服装がかぶってる!」
確かに2人とも、モノトーンのワンピースにスニーカーで、まるでニコイチ・ファッション。(笑)
似た趣味の者同士、服の好みまで似通っているとはね!

ジャイルビルの前でオープンを待っていた人たちが、続々とビルの中に入っていく。
そのあとに続き、友人Hとジャイルギャラリーに向かう。
今回は「GOMA ひかりの世界」という展覧会が開催されているんだよね。
一番で会場に入った男性2人組が最初の作品を熱心に鑑賞しているので、トップ画像用の撮影ができないSNAKEPIPE。
友人Hをお待たせしてしまい、申し訳なかったよ。

やっと撮影し、会場へ。
その途端に全身を包み込む不思議な音。
全く学習しないでギャラリーに来てしまったけれど、どうやらアーティストのGOMAは、オーストラリア先住民アボリジニの伝統楽器「ディジュリドゥ」の奏者なんだとか。
ディジュリドゥは1000年以上前から使用されている、世界最古の管楽器とのこと。
鼻で息を吸い、口で吐く循環呼吸で演奏するんだって。
SNAKEPIPEが習っているピラティスも鼻で吸って口で吐くんだけど、胸式呼吸なんだよね。
循環させながら息を長く保って、演奏するのは難しいだろうね!

まるで僧侶がお経を一斉に唱えているような、耳からだけではなく毛穴から体内に沁み込んでくる音に戦慄する。
夏の暑い日、竹藪の中でセミの大合唱を聴いたことを思い出したよ。
意識が飛び、自分がどこにいるのか分からなくなる神秘的な体験だったっけ。
あの時の感覚に近い音を聴いている気がしたSNAKEPIPE。
会場には白一色だけの作品が並んでいて、音響との相乗効果でめまいが起きそう。
友人Hがいなかったら倒れていたかも。(おおげさ)
白い画面に近づいてみると、「こんもり」と盛り上がった点や線が確認できるよ。
絵の具の厚みが模様になっているんだね!

会場に設置された文章やパンフレットに「GOMAは2009年交通事故に遭い、事故の後遺症によって意識を失っているときに見た光景を描いている」と書かれている。
白い光が見えるという。
これは「チベット死者の書」に書かれている「チカエ・バルド(死の瞬間のバルド)」で、光が現れる状態と同じじゃない?
ということは、GOMAは何度も臨死体験を繰り返してることになるのかも。
敬愛するデヴィッド・リンチの「ツイン・ピークス」にも、ローラのお父さんであるリーランドの死に際に「into the light(光の中にお行きなさい)」とクーパー捜査官が言うところあったよね!
またリンチのネタを書いてしまった。(笑)

予習しないで訪れた展覧会で毛穴から音が入り、幻惑され、絵の中(宇宙)に吸い込まれそうな体験して大感激したSNAKEPIPE。
そうなのよ、言葉じゃなくて感覚が大事なんだよね!
友人Hの神経も刺激されたようで、2人でホクホクしながら次の会場に向かう。
ヒモみたいな「のれん」をかきわけると、第2章は撮影禁止エリアだった。
今までジャイルギャラリーで撮影不可だったことなかったのになあ。
展示されていたのは大型の作品で、素晴らしかったよ。
「発光体に色がついてきて『脳と体が合体する』のを感じると意識が戻る」とサイトに載っている。
白の世界からカラーの作品に一転したのは、現れた光が白から着色されて近寄ってきたイメージなのかもしれないね。
ここで意識が戻ったのかもしれない。

撮影できなかった第2章から、またヒモみたいな「のれん」から出ると、グッズと作品が販売されていた。
何か記念に欲しい!
作品まで販売されていて、お値段33万円!
お金に余裕があったら購入してたよ。(笑)
友人Hは迷わずCDを手に取り、レジに進んでいく。

レジにいた男性が立ち上がり「ありがとうございます」と挨拶してくれる。
「サインしましょうか?あの、本人です!」
えっ、ええーーーっ?
本人ってまさか、あの、GOMAさん?
なんと、本当にアーティストご本人だったんだよね!(笑)
レジの人だと思ってたから、これにはびっくりんこだよ。
自分から「本人です」と名乗るアーティストって珍しくないか?
友人HはCDにサインを書いてもらっている。
SNAKEPIPEもCD気になったけど、やっぱり曼荼羅っぽいTシャツに決めた。
「わざと大きくしてワンピースみたいにしたらカワイイ」
という友人Hのアドバイス通り、XXLにしてみたよ。
パンフレットにGOMAさんのサインをいただき、更に3ショットで記念撮影もしてもらう。(笑)
とても良い経験ができたよ!
ジャイルギャラリーに誘ってくれた友人Hに感謝だね。

GOMAさんの演奏がYoutubeにあったので、載せさせていただこう。

これは2009年、今から15年前の映像みたいだね。
もしかしたら事故に遭う前で、まだ絵を描いていない頃なのかもしれない。
かなりダンサブルで、聴いていると踊りだしたくなるリズムだね。
ジャイルギャラリーの会場で耳にした音は、瞑想するのに似合う宗教的な雰囲気だったので、印象が全然違うよ。
ディジュリドゥという楽器が、モンゴルのホーミーやブライアン・ジョーンズの「ジャジューカ」などと同じように魂に響くことが良く分かる。
帰宅後ROCKHURRAHに話すと、「ああ、ディジュリドゥね」と即答されてしまい、ちょっと悔しい。
SNAKEPIPEだけが知らなかったのか。(涙)
世界にはいろんな楽器があるんだね!

音楽と映像と絵画を駆使して表現活動しているGOMAさん、初めて知ったアーティストだったよ。
あれ、いつの間にか「GOMAさん」ってさん付けになってる。
会話して記念撮影させてもらったしね!(笑)

友人Hとはこの後、ランチを楽しくいただき次の会場に向かう。
この続きは来週にしよう!
次回をお楽しみに。(笑)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です