映画の殿 第44号 Netflixドラマ編 part2

【5つのドラマを同時に表紙にしてみたよ!】

SNAKEPIPE WROTE:

2020年12月最後の記事「映画の殿 第41号 Netflixドラマ編」では、Netflixで鑑賞したドラマについて書いていたね。
あれからもずっとドラマを観続けているROCKHURRAH RECORDSの2人!
特に韓国モノには今まで縁がなかったため、面白そうなドラマを手当たり次第鑑賞している今日このごろ。
もちろんNetflix限定だけど、たくさんあるんだよね!
今年に入ってから鑑賞した韓国ドラマを、備忘録を兼ねてまとめていこう。
前述したように、2020年から観始めている韓流初心者なので「今頃観ているの?」と呆れないでね。(笑)

マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜」で良い味出してた3兄弟の長男、パク・ホサン目当てで観始めたのが「刑務所のルールブック」。

2017年11月から2018年1月まで韓国で放映されていたドラマだというので、今から3年程前になるんだね。
メジャーリーグ行きが決定していた野球選手が、妹を襲おうとした男を過剰防衛で殺してしまう。
スター選手が刑務所でどんな生活を送ったのか、という内容なんだよね。
主役であるキム・ジェヒョクが、野球以外のことができないバカ、という設定が面白い。(笑)
刑務所が舞台なので、出てくるのは全員、何かしらの罪を犯している。
それぞれの人生ドラマがあるんだよね。
年齢も、犯した罪の種類も、刑期も違う男達が寝食を共にしていく。
そんな中、特に注目したのがハニャン!
ヘロリンとも呼ばれているので、お察しの通り麻薬中毒者なんだけど、出てくると笑いを誘うキャラクターなんだよね。
「刑務所のルールブック」はもう一度観たいと思うほど、大好きなドラマだよ!

タイトルの曲もカッコ良かったね。

これは本当にハングル語のラップなの?
声も良いし、とても気に入った曲だよ。

続いては友人Mからの強い勧めで観始めた「太陽を抱く月」。

2013年のドラマだというので、「今頃観たの?」と言われてしまうかもしれないね。(笑)
朝鮮王朝を舞台にした時代劇なので、抵抗がなかったわけではないけれど、観始めるとどんどん引き込まれていく。 
王宮で繰り広げられる覇権争いに巻き込まれた、不遇の少女と王の物語なんだよね。
子役の役者達の演技力に驚いてしまう。
朝鮮王朝の衣装もきらびやかで美しいんだよね!

ストーリーも面白かったけれど、SNAKEPIPEが注目したのは、世子時代から王に仕え世話をしているヒョンソンという内宮。
ずっと王を見守っている、優しい人物なんだよね。
かなりひょうきん者で、表情や動きが面白い!
琴を上手に奏でる特技もあったりして、大好きなキャラクターだよ。
この役者の他の作品も観てみたいな!

次もまた友人Mから「絶対観て!」と強く勧められた「SKYキャッスル〜上流階級の妻たち〜」。
「上流階級の話なんて、ウチではあまり興味ないんじゃない?」とROCKHURRAHから言われたけれど、一応観てみようということになった。
確かにROCKHURRAH RECORDSは上流階級とは無縁だからね。(笑)

2018年11月から2019年2月に韓国で放映され、社会現象を巻き起こすまで人気だったドラマだという。
ちなみにタイトルにある「SKY」はソウル大学、高麗大学、延世大学という韓国3大難関大学の頭文字とのこと。
そうした難関大学に入学させるために奮闘する親達の姿を描いているんだよね。
「そこまでやる?」と驚くほど徹底したお受験戦争は、「映画の殿 第41号 Netflixドラマ編」で触れた「ミセン -未生-」での就職難の前哨戦といったところか。
一流大学に入っても良い就職ができない、とされる韓国では、お受験で勝つことが第一歩になるだろうからね。
高学歴なだけで良いのか、という問いかけがドラマの主旨だったように感じたよ。
「マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜」で、地元のおっさん達のたまり場だった「ジョン匕の店」のママが、今回は元ヤンキーで上流階級のセレブになっていたところに大注目してしまった。(笑)

次は「梨泰院クラス」で主役だったパク・ソジュンの「花郎」を観る。 
最初に観た時の役名で覚えてしまっているため、いつまでたってもパク・セロイと呼んでしまうのは、SNAKEPIPEだけ?(笑) 

2016年12月から2017年2月まで放映されていたドラマだという。
1500年前の新羅時代を舞台に活躍した、「花郎」と呼ばれる家柄・容姿・文武共に秀でたエリート男子たちの熱い情熱と愛、眩しい成長を描く本格青春時代劇、とあらすじに書いてあるよ。
どうやら韓国のアイドル・グループが「花郎」のメンバーにいたようで、その辺りも人気の理由だったみたいだね。
「刑務所のルールブック」のハニャンが悪役で出ていたよ!
2人の男性から想いを寄せられるアロが、あまりにもヒロインらしくなくて新鮮だったね。 
パク・ソジュンがパク・セロイの髪型から長髪になっていたのもびっくりだったよ!
あっ、SNAKEPIPEが観た順番が制作順じゃないんだもんね。(笑)

「梨泰院クラス」で憎々しい演技を見せたチャン・デヒ会長が、王様の付き人として登場しているんだよね!
会長は、またもやパク・セロイと共演してたってことか。
今回の会長は、とてもひょうきんな役どころで笑わせてもらったよ。(笑)
画像は、24歳だと言い張っているシーン。
書くのを忘れていたけれど、最初に書いた「刑務所のルールブック」にも、弁護士役で登場していた会長。
韓国ドラマを続けて観ていると、俳優がかぶることが多いね。

「花郎」で好きだった音楽はこれ!
尺八みたいな音色がダンサブルになっていて良い感じだよ。

最後に紹介するのは、面白いからこれも観て、とまたもや友人Mから強力に勧められた「椿の花咲く頃」だよ。 
ジャンルについて「ロマンチック・ラブ・サスペンス・コメディ・ドラマ」とWikipediaに書いてあるんだけど、確かにそうなんだよね。(笑)

予告だけ観ていると、一体どこに「サスペンス」要素があるのかわからないけれど、あるんだよね〜、これが!
「ミセン -未生-」でドイツ語が得意なチャン・ベッキ役だったカン・ハヌルがヨンシクという名の警察官として登場する。
オンサンという田舎町を舞台に、シングルマザーのドンベクにヨンシクが一途な思いを寄せるラブストーリーと同時並行して、6年前の未解決事件が描かれるんだよね。
ヨンシクのバカっぷりと忍び寄る不穏な空気が交錯する、まさにラブとサスペンスが同居したドラマ!(笑)
ドンベク役は「ドアロック(原題:도어락 2018年)」で主役を務めたコン・ヒョジン。
「マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜」の3兄弟のお母さんがヨンシクのお母さんとして出ていて嬉しくなる。
前から知ってる人に再会した気分だもんね!

ストーリーも面白いけれど、一番気になったのは、オンサンに昔から住んでいるおばちゃんたち。 
みんなそれぞれ商売をしている女性たちで、家族ぐるみの付き合いをしている仲良し。
この女性たちが良い味出してるんだよね!
友人Mいわく、上下を柄物を着ている画像左のおばちゃんは、いかにも韓国の市場にいるタイプのおばちゃんだそうで。
リアリティあるらしいよ。(笑) 

今年のゴールデン・ウィークも昨年に続いて、引きこもりの休日になってしまうね。
またドラマの続きを観よう!(笑) 

映画の殿 第43号 エクストリーム・ジョブ

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【盗聴している麻薬班の5人。このシーンも大笑いしたよ!】

SNAKEPIPE WROTE:

ROCKHURRAH RECORDSでは、週に2本程度の映画を鑑賞している。
以前はレンタルを利用し映画を楽しんでいたけれど、最近はご無沙汰になってしまった。
Netflixの中で映画を見つけて観ることが多くなったのが理由だよ。
ただ残念なことに、Netflixには例えばTSUTAYAやGEOでの新作映画となっている作品は入っていないことがほとんど。
Amazonプライムなどでは、新作は別料金を払って鑑賞が可能だけれど、Netflixは定額なので難しいんだろうね。

今回久しぶりにレンタル店に足を運んだのは、どうしても観たい映画があったから。
2021年1月に書いた「映画の殿 第42号 サイコキネシス -念力-」で主役を務めたリュ・スンリョンの作品が気になったんだよね!
変顔連発のスンリョンに魅了されたので、他の映画も観てみたい。
タイトルは「エクストリーム・ジョブ(原題:극한직업 2019年)」で、韓国の歴代興行収入1位を記録したアクション・コメディだという。
Netflixで公開される気配はないので、早速レンタルして観ることにする。
まずはあらすじを書いてみよう。

ひょんなことから大人気フライドチキン店を経営することとなった麻薬捜査班の姿を描いたコメディ。
忙しく走り回りながらも、思うような実績を積めずに解散の危機を迎えている麻薬班。
国際犯罪組織の国内麻薬密搬入情報を入手したコ班長は、チャン刑事、マ刑事、ヨンホ、ジェフンの4人のチーム員たちとともに潜伏捜査を開始する。
24時間監視のため、犯罪組織のアジト前にあるチキン屋を買い取り、麻薬班メンバーによるチキン屋稼業をスタートさせるが、絶対味覚を持つマ刑事の隠れた才能により評判が広まり、チキン屋は捜査にも手が回らないほどの大人気店となってしまう。
そんなある日、麻薬班に捜査の絶好の機会が訪れるが……。(映画.comより)

続いてトレーラーね。

あらすじやトレイラーで分かるように、かなりハチャメチャな展開だよね。(笑)
これは期待しちゃうよ!
※ネタバレしていますので未鑑賞の方はご注意ください

実績をあげられず解散危機に瀕している、麻薬班のコ班長を演じる我らがリュ・スンリョン。
冒頭から情けない捜査状況で、こんな顔をしているよ。(笑)
ダメダメ男役がウィル・フェレルに負けないくらい似合っているんだよね!
もしかしてSNAKEPIPEは、こういうタイプの役者が好きなのか?(笑)

麻薬班の紅一点、チャン刑事。
男勝りの性格で、女らしさが全く見えない役どころ。
演じているイ・ハニは、元ミス・コリアでミス・ユニバースで4位になるほどの美貌の持ち主で、しかもソウル大学校大学院国楽科卒業だというから驚いちゃうよね。(笑)

かなり個性的な顔立ちをしたマ刑事。
麻薬班の予算をギャンブルに使うなど、お荷物的存在のよう。
マ刑事の実家が焼肉店だったことが、チキン屋を成功させるヒントになるとはね!
特技があって良かったよ。(笑)

麻薬班の中で一番真面目なキム・ヨンホ刑事。
他の4人がチキン屋で奮闘している時にも、一人で捜査を続けている。
こういう人がいないと、金儲けに走りがちな麻薬班が正気に戻らないもんね。(笑)

一番若いキム・ジェフン刑事。
姓にキムが多いんだね。
2000年の調査によれば、韓国の全人口の2割がキム姓だとwikipediaに書いてあったよ!
ジェフン刑事は真面目な性格で潜入捜査にも積極的に取り組む。
職安前でサクラとして監視していたせいで、他の職探しの人たちに混ざって建設現場に送り込まれることまでやるとは熱血過ぎだよね! 

監視対象の人物がいるビルの前にあるチキン屋で張り込みする麻薬班。
張っているのがバレバレなこの行動からも、いかにダメなチームなのか分かるよね?
そしてこのチキン屋が店をたたむ話をしたことから、ここで商売を始めるという展開に!

誰がチキンを揚げるのかを決めるための試食会。
紅一点のチャン刑事は、以前にもひどい料理を振る舞った経験があることも明かされる。 
そしてマ刑事のチキンが最高という結果になるから驚き! 
実際にお客さんが入店し、即興で味付けタレを作ったことが大成功になってしまうんだよね。(笑)
その味のレシピが公開されていたので、転記させてもらおう。
・醤油(75ミリリットル)
・砂糖(65グラム)
・味の素(1.25グラム)
・胡椒(2.5グラム)
・水あめ(3.75ミリリットル)
・食用油(7.5ミリリットル)
・ごま油(5ミリリットル)
・チリパウダー(3.25グラム)
・玉ねぎ・長ネギのみじん切り(43.75グラム)
・にんにく(18.75グラム)
・コーラ(31グラム)
これを混ぜて、揚げたチキンに絡めるんだよね。 
実はこれ、カルビのタレなんだって。
ということは焼き肉にも応用可能ってことなので、試してみたいよね!(笑)

カルビのタレを思いついたマ刑事の発言を聞いたスンリョンの変顔。
「サイコキネシス」の時ほど、顔芸が出なかった今回の映画だけど、ところどころに発見することができて笑ってしまう。
期待を裏切らないスンリョンに拍手を贈りたいね。(笑) 

カルビソースの唐揚げは大人気になって、行列ができる店になってしまう。
本来の目的である監視はそっちのけで、商売するだけで精一杯の麻薬班なんだよね。
こういう発想を映画にするところがすごいなあ!
「もし〜だったら面白いよね?」という話、韓国映画やドラマでよく観るんだけど、アイディアを形にする力がある国なんだろうね。

監視対象のイ・ムベ。
麻薬を扱う犯罪組織のボスで、麻薬班が尻尾をつかむために必死になっている大物なんだよね。
イ・ムベを逮捕できたら麻薬班を存続することができる! 
さすがにボスなので、頭が切れるしブレーンもいるから難しいんだよね。

麻薬組織に属しているようには見えないブレーンの人物。
名前が分からなかったのが残念。
普通のサラリーマンにしか見えないのに、犯罪に手を染めているところが恐ろしいよね。
この人のアイディアで、チキン屋が知らぬ間に悪の手先となってしまうとは!

途中にすったもんだがあり、危機を脱して最終的に麻薬班は犯罪組織を撲滅する。
画像は表彰されてるところね。
ダメダメのチームが勝利する、というのはウィル・フェレルの黄金パターンと同じなんだけど、やっぱりスッキリするよ。(笑)
「エクストリーム・ジョブ」は、麻薬班の5人のキャラクター設定が良かったことと、チキン屋の繁盛という発想の面白さが際立っていたね。
笑ってしまうシーンも多かったので、お勧めの映画だよ!(笑)

映画の殿 第42号 サイコキネシス -念力-

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【念力で人を吹き飛ばすソッコン】

SNAKEPIPE WROTE:

Netflixを堪能している話は、前回の「映画の殿 第41号 Netflixドラマ編」で語っている。
ドラマを鑑賞することが多いけれど、映画も観てるんだよね。 
今回紹介するのは日本未公開で、Netflixだけで公開されている「サイコキネシス -念力-(原題:염력 2018年)」 という韓国映画。
今までにもポン・ジュノパク・チャヌクなどの作品をはじめ、俳優であるソン・ガンホが出演している韓国映画はかなりの本数観ている。
ROCKHURRAH RECORDSでは、韓国映画がスペイン映画の次に来たブーム、という感じかな?(笑)
タイトルだけ見るとオカルト系の話なのかなと思いながら観始めた「サイコキネシス」は、SNAKEPIPEの予想を大きく裏切ってくれた。
もちろん良い意味で、ね。(笑)
どんな映画なのか、トレイラーを載せてみよう。 

簡単にあらすじを書いておこう。

突然超人的な能力に目覚めた父親と、大切なものを守るため必死で戦う娘。
頼りない中年男はスーパーヒーローになれるのか。
すべてを賭けた戦いがいま幕を開ける。(Netflixより)

ここからは感想をまとめていこう。
ネタバレしていますので、未鑑賞の方はご注意ください!

警備員として生計を立てている、しがない男やもめのシン・ソッコン。
出勤前、公園で水を飲むのが習慣のようで、その日も水を口にする。
映像だけが流れ詳しい説明がないけれど、どうやら宇宙から落ちた隕石から出た何かが混ざった水だったようで。
ソッコンは飲んだあと、「腐っている」と表現している。
その水が不思議な力を習得する原因になるんだよね。

これが主人公シン・ソッコン。
寝起きの村上龍か蛭子能収か、といった雰囲気なんだよね。(笑)
演じているのはリュ・スンリョン
この俳優が出演している他の作品は観たことないかも。
勤務先で備品をちょろまかしたりする、器の小さい男。
ひとり暮らしを良いことに布団は敷きっぱなしで部屋は荒れ放題。
こういう生活送ってる人、多いのかな?
横着して寝たままタバコを吸おうとした時、初めて自らの超能力に気付く。

 シン・ソッコンの娘、ルミ。
演じているのは、まるですっぴんの荻野目洋子かといった風貌のシム・ウギョン
両親は離婚しているので、母親と一緒に暮らしている。 
激辛チキンの店を成功させ、テレビ取材を受けるほどの人気なんだよね。
ところが、ルミの店がある商店街一帯が、再開発地域に指定されてしまう。
中国人観光客向けの免税店を作る、というのがいかにもありそうな話だよね。
立ち退きを迫る建設会社と、反対する商店街の人たちとの攻防が繰り広げられることになる。 
その攻防の真っ只中、母親が巻き込まれて死亡してしまう悲劇が起こる。

地上げ屋を雇っている建設会社の社長と部下。
利益を得るためなら何でもやる、といったズルそうな人相なんだよね。
左にいる社長は、間延びした五木ひろしといった雰囲気だよね。(笑)
社長なのに小心者。
汚れ仕事は人任せ、自分は動かないんだよね。
こういうタイプも現実にいそうだよ。

母親が死亡したことを知らされ、葬式に顔を出したシン・ソッコンとルミは何年ぶりの対面だったのやら。
ルミは父親に対して、自分を捨てた人という認識を持ち、今更父親面をされることが許せない様子。
それでもソッコンは、ルミの状況を知り、商店街の攻防に力を貸すことにする。
暴力を振るう地上げ屋に対して、超能力を使っているシーンがこれ。
見て、この顔!
思わず吹き出してしまうほどの面白さよ。(笑)
ルミの驚いた顔も良いよね。

続いての念力シーンがこれ。
リュ・スンリョンの顔芸とでも言おうか、 変顔の連発に大笑いしちゃうんだよね!(笑)
このシーンでは、手にとどまらず、膝や舌まで使って物を動かしている。
手からパワーを出すのは漫画だったり、Netflixのドラマ「ストレンジャー・シングス」でも見るけれど、ここまでおバカな方法を使うのは初めてだよ。
いや〜、最高!(笑)

おバカな顔ばかりじゃなくて、娘のために闘う決意の表情がこれ。
この時にはニコラス・ケイジに似てるな、と思ったSNAKEPIPE。
ニコラス・ケイジもおバカなキャラクターからハードボイルドな役までこなす俳優だから、雰囲気が近いのかもしれないね。
リュ・スンリョンの他の作品も観たくなったよ!

ソッコンの超能力はなんでもアリで、自分が欲したことができちゃうみたい。
人や物を投げ飛ばすし、空を飛ぶことも可能!
こんな能力あったら良いだろうね。(笑)
ルミを救うため、スーパーマンのように飛んで助けるシーンがこれ。
父と娘に絆が戻った瞬間といえるだろうね。

建設会社や地上げ屋の執拗な立ち退き話は現実的なのに、ソッコンの超能力が加わると途端に荒唐無稽になるところが秀逸だと思ったよ。
筋自体は単純なのに、強い印象を残すのはやっぱりリュ・スンリョンの顔芸のおかげだね。(笑)
ウィル・フェレルのおバカ映画が大好きなSNAKEPIPEなので、「サイコキネシス」も非常に気に入ったよ!

監督は「新感染 ファイナル・エクスプレス(原題:부산행 2016年)」のヨン・サンホ
「新感染」は鑑賞済で、電車の中というシンプルな設定なのに、スリルのある目が釘付けになる映画だったことを思い出す。
元がアニメーション監督だというので、「何でもアリ」の発想ができる人なのかなと推測する。
ソウル・ステーション/パンデミック」 はこれから鑑賞するので、とても楽しみ!
「新感染」の続編である「新感染半島 ファイナル・ステージ」もいつか観たいと思う。
楽しみが増えて嬉しいね! 

映画の殿 第41号 Netflixドラマ編

【「映画の殿」初!動画による表紙だよ!】
SNAKEPIPE WROTE:

早いもので、今年最後のブログになるんだね。
2020年は「自粛の年」だったので、いくつもの計画が強制的に中止になることが多かったなあ。
そんな中、自宅にいて楽しく過ごせたのは、Netflixの存在が大きいよ。
そこで今回は、ROCKHURRAH RECORDSが観たドラマについてまとめてみようかな!
今頃そんな昔のドラマについて書いてるの?と呆れないでね。
今年の5月に加入した新参者だから!(笑)

Netflixに加入する前から気になっていたのが「Black Mirror」。
2011年から放映されている1話完結のイギリスのドラマなんだよね。
かなりブラックでSF色が強く、放送禁止になりそうな内容も含まれている。
以前観た「UTOPIA」も過激なシーンが多くて驚いたけれど、さすがイギリスはパンクの国だよね!
VIVA LA REVOLUTION!(意味不明)
載せた画像はシーズン5の「Striking Vipers」。
えっ、そんな展開になるの?と驚いたものよ。(笑)
他にもドライブレコーダーのように記憶を録画再生できる装置が出てくる話や、亡くなった家族そっくりのロボットを作る話など、実現したら怖いような嬉しいような内容もあったね。
やっぱりイギリス、すごいな!

「Black Mirror」を観終わった後、次に選んだのがスペインのドラマ「ペーパー・ハウス」だった。 
ROCKHURRAH RECORDSはスペイン映画の大ファンなので、今までスペインドラマを観ていなかったのが不思議なくらい。
「ペーパー・ハウス」はスペインの造幣局に立てこもった8人組の強盗団の話で、強盗同士が都市名をニックネームとして呼び合っている。
これは例えばタランティーノの「レザボア・ドッグス」で、互いをオレンジやピンクなどの色で呼び合っていたのと同じだね。
8人の犯罪者達がそれぞれ魅力的なキャラクター設定されているのが見どころかな。
強盗団を指揮する自らを「教授」と名乗る首謀者が、知的で完璧な計画を立てているかと思いきや、意外と体を張ったギリギリのピンチ脱出大作戦を繰り広げるところに大注目だったよ!
この辺りがスペインっぽいのかもしれないね?
犯罪に使うのがお揃いの赤いつなぎで、スペインらしく仮面のモチーフがダリというのもイカしてる!
そして結束を高めるように使われた曲も印象的だったね。

邦題は「さらば恋人よ」という「Bella ciao」は、レジスタンスの賛美歌として世界的に有名だという。
「ペーパー・ハウス」で使用されて、更に歌う人が増えただろうね。
現在パート5が制作されているというので、放映を楽しみに待っていよう!

「ペーパー・ハウス」の終了に嘆きながらも次のドラマを探すことにする。
続いて観たのが韓国ドラマ「梨泰院クラス」。
これは先日新大久保に行った話の時に書いたけれど、長年来の友人Mから強力に勧められ、観始めたドラマなんだよね。
韓国ドラマには手を出さないと思っていたSNAKEPIPEだったけれど、食わず嫌いだったことが判明したよ。
「梨泰院クラス」は、漫画が原作ということもあり、あり得ないような展開が面白い。
個性的な髪型の主人公パク・セロイの信条を貫き通す心の強さには感服しちゃうよ。
セロイをとりまく仲間たちが良い味出していて、単なる復讐劇に終わらないキャラクター設定がポイントだよね。
最も強烈な印象を残すのは、復讐相手のチャン・デヒ会長!
この会長の存在がなかったら、「梨泰院クラス」はここまでの話題作にならなかったかもしれないね?
韓国の外食産業トップの会長でありながら、食べる時や飲む時に音を出す下品さ。
憎々しげな表情がピカイチだったね!
この会長役のユ・ジェミョン、現在観ている「刑務所のルールブック」では、まるで別人になっていて驚いたよ。
さすが役者だね!(笑)

ドラマの挿入歌にも注目!
「won!」と一緒に声を出し、拳を突き上げたものよ。(笑)

「梨泰院クラス面白かった」と感想を言うと、「じゃあ次はこれ観て」と友人Mから再びお勧めされる。
マイ・ディア・ミスター 〜私のおじさん〜」という、自分からは探さないようなタイトルのドラマ。
半信半疑で観始めると、次の展開がどうなるのか気になってくる。
全く笑わない女主人公イ・ジアンと、心に空洞を抱えた男主人公パク・ドンフンの心の交錯がテーマになるのかな。
SNAKEPIPEが気に入っていたのが、ドンフンの兄弟たち!
兄弟が出てくると、本筋とは違って笑いの要素が加わるんだよね。
そしてその時に流れる音楽にも大注目だよ!

ロック演歌とでも言おうか、GS調の曲に聞き惚れる。
カラオケあったら歌いたいくらい気に入ったよ。(笑)
そして三兄弟の地元、後渓(フゲ)愛の強さも良かったね。
ジョンヒの店に集まる常連さん達も良い味出してたよ!(笑)

韓国ドラマを連続して観たので、今度はアメリカにしてみたよ!
Netflixの人気ドラマとして必ず上位にランクインするのが「ストレンジャー・シングス」。
1980年代を舞台にしたSFホラーなんだよね。
80年代といえば、これはまさにROCKHURRAH RECORDSの得意分野じゃない?
使用される音楽がクラッシュだったりして嬉しくなっちゃうね!
超能力者の主人公イレブンが仲間と共に怪物を退治する話、と書いてしまうと簡単過ぎて荒唐無稽に聞こえちゃうかな?
ROCKHURRAH RECORDSも、子供が主役と聞いて躊躇していたけれど、観始めるとハマっていくんだよね。(笑)
子役とはいっても、アメリカの子供は一人前以上の役者で観ていて安心!
それぞれキャラクターが立っていて、良いんだよね。
ウィノナ・ライダーが母親役だったり、ユマ・サーマンの娘マヤ・ホークの出演も見どころだよ!
現在シーズン4が制作されていて、来年続きが観られるのかも。
子役が大人になってしまい、顔立ちが変わりそうだよね。(笑)

続いてはまたもや韓国ドラマで、漫画が原作の「ミセン -未生-」。
「絶対観て!」と友人Mの強い要望で観始めることになる。
ROCKHURRAHから「ミセンは見せん!」と言われるかとヒヤヒヤしたけれど、あっさり承諾を得る。(ぷっ!)
韓国では2014年に放映されていたというから、今頃観るのは遅いだろうけど?
学歴社会の韓国で、高卒の主人公が一流企業で奮闘する様を描いているドラマなんだよね。
数ヶ国語話せるエリートな同期入社の面々と上司達のキャラクター設定が良い味出してる!
それにしても、フラッと屋上に行くシーンが多くて、休憩時間が多いなと感じてしまうよ。
ドラマだからいいのか。(笑)
韓国は日本より就職が厳しいことがよく分かるドラマだったね。

他にもROCKHURRAHが「俺たちダーク村」で書いているドイツのドラマ「DARK」、「私立探偵ダーク・ジェントリー」、「マインド・ハンター」など数多くを視聴している。
ROCKHURRAH RECORDSにとって2020年はドラマ鑑賞の年になったね!

今年も残すところあとわずか。
来年はもっと良い年になりますように!
2021年もROCKHURRAH RECORDSをよろしくお願いいたします。