ROBIN LIVE DVD 先行発売LIVE参戦!

【お馴染みライブ告知看板と入手したDVDとオマケのシート】

SNAKEPIPE WROTE:

昨年12月26日「ROBIN 4THアルバム発売記念ワンマンライブ」の時に告知されていたROBINのDVD発売記念ライブに行ってきた。
場所は渋谷CLUB CRAWL

今回は残念ながら(?)ワンマンではなく、他に3つバンドが出るとのこと。
そしてDVDの販売はライブ会場での物販かネット通販のみ、との情報を知る。
更に今回の会場で先着50名にオリジナルカッティングシートのオマケがあるらしい。
DVDは必ず手に入れたい!と思っているSNAKEPIPEなので、これは是非ともオマケ付きがいいなー!

久しぶりに会った友人達との会合もそこそこに
「オマケのために先に行ってるから!」
と早々に会場入りしたROCKHURRAHとSNAKEPIPE。
OPEN18時、に合わせて行ったのに予定変更で30分程度待たされてしまう。
がっ、待ってる間に収穫あり。
「ファンです!」
と話しかけたROCKHURRAHのおかげでROBINのベース・YASU氏に握手してもらった!
以前のHELL-RACERの時もROCKHURRAHが写真のお願いをしてくれて記念撮影が実現したし、なかなかやってくれるなROCKHURRAH!(笑)
カメラマンのSHIGEO JONES氏も何度も行ったり来たりしてて、知り合いの人とロメロ監督の話をしてるのが聞こえた。
ホラー好きのROCKHURRAHが「俺も話に参加したい!」と言ってたのもうなずける。

そんな感じで30分の待ち時間は観察してるうちに終わり、やっと開場。
1番でDVDをGET!
オマケも手に入れることに成功!(笑)
待ってた甲斐があったね!

30分程度遅れてライブがスタート。
最初はHAT TRICKERS
メンバーだと情報を得ていたHELL-RACERのギター・CHIYO-Xが会場をウロウロしてる。
あれ、ライブに出ないのかな?
などと思っているうちにスタート。
なんとなくバンドメンバーの人数が少なくなっているような?
お客さんの入りもまだ半分以下という状態だったし、大抵の場合がそうだけどトップは難しいことが多いよね。
会場全体がまだ全然盛り上がってないし。
特に今回のHAT TRICKERSは一度もスポットライトを浴びることがなく、薄暗い赤い光にモクモクとスモークを焚く演出だったため、余計にノリにくかった。
トーンが一定になっちゃうというのかな。
ほとんど盛り上がることがなく終了。
ちょっと残念だった感じ。

2番目、LINK13。
以前はLINK13企画のライブに年に4、5度は必ず参加していたので、毎回トリを飾るLINK13を観ていたけれど、企画が終わってしまってから2年以上が経過しているため久しぶりのLINK13である。
そして千葉ルック以外の場所でLINK13を観た記憶がないため、なんだかとても新鮮に感じてしまう。
おや、登場の曲がお馴染みのROLLING STONES「悪魔を憐れむ歌」から「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」になってる。
前にもこんなことあったかな?
身長の高いベース・TEZUKA氏とギター・MITOME氏は後方からでもバッチリ確認ができる存在感。
LINK13はいつもよりも更に音のキレが良かった。
全くMCはなく曲から曲へと連続していくうちに、観客もノッてきた。
さすがだね、LINK13!
そして3曲目の後にお決まりの「後ろ向きでのTEZUKA氏へアセット」も観られて大満足。(笑)
今回のLINK13ものすごく良かった!

3番目、名古屋のバンドNEW DAWN
初めて観るバンド。
見かけがスキンヘッド集団でOi!のようだけど、音は全く違っていた。
日本語を重視したメロディアスなヘヴィメタル、とでも言おうか。
わざと逆らって長髪やめて坊主にしたような印象。
今回のセレクトはどういう基準だったのかよく分からないけれど、かなり浮いてたように思った。

そしてROBIN。
もちろんお目当てはROBINだったので、ステージ近くに移動。
バッチリ観られる良い位置を確保し安心、安心。(笑)
いよいよROBIN登場。
登場の曲が以前の曲に戻ってて良かった。(去年12月には違う曲だった)
最初の曲が「My Way」とはびっくり!
通常ならアンコールでやる曲だよ!
そして新旧織り交ぜての曲展開。
相変わらずのパンチ合戦、ものすごい盛り上がり!
前のほうで観て(聴いて)いたせいかもしれないけど、YASUのウッドベースがよく聴こえてとても迫力があった。
後で確認してみると今回の曲はほとんど発売されたDVDに収録されているもので、「発売記念」ということを意識してセレクトしてあるようだった。
そしてラストの曲は「Never Mind」。
ワンマンじゃないため、ちょっと物足りなさを感じながらも「腹八分目」ってことで納得。(笑)

やっぱりROBINのライブは汗だくになっちゃうね!(笑)
強い風の中、急に重たくなった足や冷えていく汗を感じながら渋谷に向かうROCKHURRAHとSNAKPIPE。
春はもう少し先だね!

【追記&訂正 3/23】
ROBINのライブ1曲目が「My Way」と書いてしまったけれど、「BATTLE GOES TO BLACKOUT」だったことが判明。(ROBINのHPで確認)
そうだった…。間違っていたので訂正の追記です。

カルトは儲かると?(博多弁)

【「ピンクフラミンゴ」、「イレイザーヘッド」、「リキッドスカイ」より】

SNAKEPIPE WROTE:

4日はSNAKEPIPEの誕生日!
おめでとう、SNAKEPIPE!(笑)
いくつになっても「誕生日は嬉しい日」と言い続けていこう!
ROCKHURRAHから手作りヒップバッグのプレゼント!
春夏用、作ろうと思ってたんだよねー!
さすがに良く分かってるね!どうもありがとう!(笑)
今回は一つ年をとったSNAKEPIPEが、10代の頃から好きな分野について熱く語ってみたい。

まだカルト映画、というジャンルが確立される前、レイトショーでロングランされていた映画がある。
「イレイザーヘッド」、「リキッドスカイ」、「ピンクフラミンゴ」が代表的な作品であった。
(他にもアレハンドロ・ホドロフスキーが有名だけれど、これはまた別の機会にまとめたいと思っている。)
情報だけが先行して実際に上映されるのはごく限られた、ある一部の劇場でだけ。
もしくは上映すらされなかったのかもしれない。
今のようにネットで簡単に情報が手に入る時代ではなかったので、情報を集めるのは大変だった。
本屋で仕入れる、レンタルビデオ屋で探す、映画館での予告、など実際に足を使って調べていた。
似た趣味の友人から今度どこそこでこんな企画があるらしい、という耳よりニュースもあった。
当時の記憶が定かではないため、どのようにして実際にそれらの映画を観ることに成功したのかはっきりしない。
ただ後のSNAKEPIPEに多大な影響をもたらしたことは確実である。(大げさ)

「イレイザーヘッド」(1977年)はこのブログに何度も書いているけれど、敬愛する映画監督デヴィッド・リンチの初長編映画。
フィラデルフィアの重くどんよりした空気を上手く伝えるモノクロ映像である。
主役のジャック・ナンスが若い。
そして、あの髪型。
リンチがこの映画の完成に5年近くの年月をかけたことは有名な話だが、ナンスはその間ずっとあの髪型だったとは!
改めて観直してみると、リンチがこだわりを持って映像を作り上げていったのがよく解る。
モノクロームの美学。
それは光と影を使ったグラデーション。
室内の撮影はライトで調整できるだろうが、屋外では自然光のため、思い通りの映像に仕上げるのは難しいだろう。
映画開始から約10分程度の完成までに1年半かかっている、という記事を読んだ。
ものすごい執念、物凄い情熱!
粗筋として物語を語ると平凡な男に奇妙な子供ができた話になるが、この映画はそんなに単純ではない。
本筋以外の奇妙な出来事や脇役が映画をより効果的に盛り上げているように感じる。
出口がない閉鎖的な空気、将来が予想できない奇妙な赤んぼう。
いや、果たしてアレを子供と呼べるのか?
未だにあの赤んぼうの撮影秘話は語られていないそうだが、さすがは秘密を大事にするリンチ。
謎は謎のままでイイ。
あの話を現実のものと考える、もしくは誰かの頭の中の脳内映像(もしくは夢)と考えるなどの解釈は鑑賞者の好きでいいのだろう。

リンチは恐らく子供の頃に観たモノクロホラー映画の影響を受けているのだろう。
先日観た「ドラキュラ」に「イレイザーヘッド」によく似たショットがあった。
ドラキュラも影の表現が秀逸な作品で、モノクロのエンターテインメントを堪能することができる作品である。。
写真もそうだけど、色のない世界を表現するほうが難しいだけに練られている感じがする。
ムードも抜群だしね。
もちろん好みの問題もあるけれど。
以前紹介したプレイステーション2のCFでのニック・ケイブ版はまるでイレイザーヘッドだった。
異形の出現。
なんだか分からない未知の世界に迷いこんだ恐怖。
あり得ない光景を目にして、何が真実なのか分からなくなり自分の存在自体を疑ってしまうような精神の揺れ。

近所のレンタル屋では「イレイザーヘッド」をホラーのくくりに入れてるのに違和感を感じていたけれど、実はその見識は鋭かったりして?(笑)
というよりもカルトコーナーがないのがおかしいんだけどね!

ファンならサントラも持ってて当然なんだけど、これが効果音とか赤んぼうの泣き声などが収録されている代物で。
とても夜中に聴けないよー。えーん、こわいよー!
唯一音楽といえるのはラジエーターの中で少女が歌うリンチ作詞の「In Heaven」だけ。
これは後にジュリー・クルーズに提供した詩の雰囲気と同じで、ふわふわとした浮遊感とけだるさを同時に体感できる不思議な曲である。
やっぱりリンチの主題は「夢と現実の曖昧な境界」なんだね。

「ピンクフラミンゴ」(1972年)もかなり衝撃を受けた作品である。
今まで何度観直したことだろう。
一番最初に観たのがいつのことだったか全く記憶にない。
ディバインの圧倒的な存在感とキテレツな主題だけが印象に残っていた。
ディバインのチームと、我々こそが一番と名乗りをあげたマーブル夫婦とが最低人間世界一を競うというのがテーマ。
なんとおバカでお下劣なんでしょ!(笑)
そこがこの映画の醍醐味であり魅力なんだけどね。
ディバインの派手な化粧や衣装、音楽もオシャレで悪趣味な部分以外を楽しむこともできる。
公開当時はかなりショッキングだったであろうこの映画も、今ではMOMA美術館に永久保存される栄誉を獲得したらしい。
前述のイレイザーも同様に永久保存認定。(ちなみにロメロ監督の「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」トビー・フーパー監督の「悪魔のいけにえ」も永久保存だって)
人の価値観が変わったのか、アートの領域が広がったのか。
今ではバッドテイストやB級というのは宣伝文句になってるしね。
インディーズ、というジャンルと同じ運命をたどっているのが残念な感じ。
昔を懐かしむつもりはないけれど、あまりになんでもアリでオープンな状態は面白味に欠ける気がしちゃう。
2008年にはノーカット・無修正版も登場!
ずーっと昔に新宿で掘っ立て小屋みたいなモグリの上映でノーカットを観た時以来の無修正版鑑賞となった。
日本も随分コードがゆるくなったもんだね!(笑)

「ピンクフラミンゴ」はサントラも素晴らしい!
前に書いたことがあるけれど、「サーフィンバード」が非常に効果的に使用されていたり、全体にガレージ色の強いノリがいい音楽満載。
ラストの問題のシーンで使用されている「(How Much Is) That Doggie in the Window?」はご愛嬌だね。(笑)
誰にでもお勧めできる映画ではないがSNAKEPIPEにとっては重要な一本である。

最後に紹介するのは「リキッドスカイ」(1982年)。
ニューヨークを舞台にナイトクラブに集う若者たちを描いた作品である。
音楽、ファッション、部屋の装飾、途中で挿入される商業写真など、全てがスタイリッシュ。
主人公が住んでいるような屋上テラス付きのマンションにどれだけ憧れたことだろう。以前まではレンタルで簡単に観られたのに、今では入手困難。
元々DVD化はされてないため、ビデオにプレミアが付いてる模様。
待ってるファンも多いはずだけど、何か問題があって再発できないとか?
欲しいと思ってる人、多いだろうにね?
サントラだけは再発され、当然のように入手。
監督自身も参加した完全なオリジナル曲は、ニューウェイブというよりインダストリアル・テクノと言ったほうがいいかもしれない。
かなり独創的で、音楽も強烈な印象を持つ。
劇中エイドリアンが歌う曲は、ほとんどラップ!
歌詞はパンクでなかなか面白い。
亡くなった教授に向かっても「you go to hell!」って呪いのラップを捧げてたしね。(笑)

自分の生い立ちから始まりどうしてNYに来たのかを語る主人公マーガレット。
最先端を行く飛んでる女(古い)にもこんな一面があったとは。
いや、もしかしたら現代の都心部で生活している人たちも似たような心情を持つのかもしれない。
結局自分の絶対的な理解者が一人いれば、その他大勢の視線や噂に名前が上ることでの存在確認は必要がなかったはずだ。
存在価値を見出すための他者がすべていなくなってしまった後、エイリアンに救いを求めてしまうマーガレット。
この人は自分を理解し必要としてくれる、と勘違いしちゃったんだね。
まるでウェディングドレスのような裾の長いドレスを着て、旅立って行くマーガレットは美しいけれど、切なく哀しい。

それにしてもこの映画を観た後って必ずアップルパイが食べたくなっちゃうんだよね!(笑)

上記3本が10代の頃から大好きなカルト映画である。
最近のカルト事情をよく知らないなあ。
どうやらかなりカルトの範囲が広がってるようなのでこれもカルトと呼ぶのか、と思ってしまうこともしばしば。
なんかこうグッと来るようなカルト作品にめぐり会いたいなあ!
ひとまずはリンチの新作に期待かな。(笑)

潜入!モッズ集会緊急レポ!

【お馴染みのライブ会場入り口の告知】

SNAKEPIPE WROTE:

バンドをやってる友人がいる。
今までに何度も今度ライブ行くよ、と言ってきたのに口約束だけ。
実際に足を運んだことがなかった。
ジャンルがいつも行くようなパンク系やサイコ系ではなくモッズ系のため余計にライブ行きを見送っていたのかもしれない。

先日その友人からメールが届いた。
十数曲のMP3が添付されていて、それぞれの曲についての正直な感想を聞かせて欲しいとのこと。
全然ジャンルが違うSNAKEPIPEが感想言っていいのかな、と思いながらも抜き打ちテストのようなハプニングを楽しんだ。
メールにはMP3以外に曲名もバンド名も付与されていなくて、全く何の情報もない。
友人のバンドの曲も入っているらしいが、何曲目なのかも分からない。
思うままに感想を言ってしまって、友人のバンドをけなしてしまうかもしれない。
非常にスリリングな体験になりそうだ。
この年になっても本音と建前の使い方をよく知らないSNAKEPIPEは、詳しい内容は割愛するが素直に感想を書き連ねメールを返信。
友人からは非常に感謝され、実はそれらのMP3の曲はモッズのコンピレーションアルバムに入る曲だったこと、今度レコ発ライブがあるので招待したいとの返事をもらった。
なんと!初めてのモッズ集会!モッズ・ライブ参加決定!(笑)
パンクやサイコなら分かってるけれど、モッズのライブの予想ができない。
モッシュなら知ってるし、モップスも分かるんだけど。(苦しい)
何を着て行こうか悩んでしまう。
そもそもモッズ(男)の服装はなんとなく知ってるけれど、モッズ(女)について知らないし。
友人に相談してみるといつも通りのパンクの服装でいいんじゃない?とのこと。
そうね、ジャンルに合わせることもないか。
と思いつつ、ちょっとモッズに変身してみたかったなとも思う。

そしてついにライブ当日である。新宿JAMって初めてかも?
東新宿駅が一番近い、と調べ新宿から歩くこと約20分。
今までほとんど歩いたことがない地域。
しかもガランとしてて寒い!
開場時間前には新宿JAMに到着して、いつも通りに看板を撮影。
おや?貼り紙がされている。
なんとリハーサルが遅れているため開場時間も遅くなるとのこと。
仕方なく近くでお茶を飲んで待つことに。
1時間程歓談した後ドキドキしながら再びJAMへ。
今度は入れた。良かった!(笑)

まだ演奏は開始されていなくてDJタイムだったため、照明は明るいまま。
ROCKHURRAHとSNAKEPIPEは二人共鋲ジャンに革パンという、まるで
「モッズの集会に殴りこみに来たロッカーズ」
のよう。
非常に冷たい視線を浴びてしまった。(笑)
演奏開始になる前にお決まりの観客チェック!
男性はモッズコートじゃこの時期寒いせいかスーツの上にモッズコート(M51)じゃなくてN3、ポークパイのような服装。
もしくはGS系の古着ファッション。
女性はほぼ8割が古着ワンピース(もしくは古着風の)で60年代の雰囲気。
パンク・サイコ系ライブの観客に比べるとかなり地味。
すごいお洒落だな、と思える人は残念ながらいなかった。
革ジャン率は5%くらい、鋲ジャンは皆無。(当たり前か)
ロンドンナイトのDJやってる稲葉さんも来てるな。
前に挨拶したことあるけど、覚えてないだろうな。(笑)
観察してるうちに時間通り19時に演奏が開始された。

Little Soul Drip
The Mammals
SNATCH’
pamplemousse
THE HAMMONDO CONNECTION
THE FAVE RAVES
the hair

上記の7つのバンドが出演したけれど、全て初めて観るので名前が分からないため、出演順に感想を書き連ねてみたいと思う。(上の順番でいいのかもしれない)

1番目に出たバンド。
ネオGS系。
初期のストライクスを思わせるビートルズ風のスーツ。
一名だけ服装が違うのが気になる。
SNAKEPIPEも知ってる曲「 ウォーキング・ザ・ドッグ」を演奏。
うーん、やっぱりダイナマイツのカヴァーにはかなわないなあ。(笑)
演奏がもっと上手くなってキレが良くなれば割と好きかも。
               
バンド交替のDJタイムにスルスルと滑るように踊り狂ってる観客を発見。
あのダンスに名前を付けるならば「ムーンウォークダンス」とでも言おうか。(笑)
本人はノリノリで「見て!見て!」と言わんばかりに披露していたけれど、他ではあまり見かけたことがないダンス。
観たことがあるとすれば「薔薇の葬列」の中に似たダンスがあったかも。(笑)
そのうちにムーンウォークダンスが波及していき、第2、第3のムーンウォーカーが出現してきた!
あの踊りってモッズでは当たり前なの?
変わった見世物だったな。

2番目、The Mammals
これは前に聴いた時にライブが良さそうなバンドだなと感想を持っていた通り、かなり迫力がある。
ヴォーカルの声量がすごいが、ルックスがちょっと不気味。
しかも時々意味もなく笑ったりするので怖い。
ギターの人はパンクに転向したほうが良さそうなポールシムノンばりのスタイル。
SNAKEPIPEの好みとしては、もっと70年代ロック色を打ち出してハードでワイルド、パワフルの3拍子を打ち出したほうがファン(特に男性の)が増えそうな気がする。

3番目はインストバンド。
この手のジャンルに関しては全く無知のSNAKEPIPE。
ある程度演奏が上手いのは当たり前だし、どの曲を聴いてもどこかで聴いたように思えてしまう。
特にこれといった特徴もなく、BGMとして聴き流してしまった。

4番目は女性ギター/ヴォーカルと女性ベースのバンド。
フレンチポップスみたいなのに、最初の3曲全ての最後がクラッシュの「トミー・ガン」のイントロそっくりで終わる。
そのことに気付いてROCKHURRAHと笑っていたら
「おかしいですよね!おかしいですよね!」
と全然知らない観客の一人も笑いながら話しかけてきた。
「なんでトミーガンなんだろうね?」
「そうそう、おかしー!」
と知らない人と盛り上がってしまった。(笑)
最後の曲だけがまるでエゴラッピンみたいで、他の曲に関してはトミーガンのバンド、としての印象しか残らなかった。

5番目。
またもや全員スーツでメガネ、という1番目に出たバンドと同じようなスタイル。
人気があるバンドだったみたいだけど、SNAKEPIPEには何がやりたいのかよく分からなかった。
スタイル・カウンシルのカヴァーをやってたらしいけど、ROCKHURRAHに言われるまで気付かなかった。
いや、そう言われても分からなかったSNAKPIPE。
原曲は知ってるはずなのにね!            

6番目、オヤジバンド。
現代のキングトーンズか、と思うような高音のヴォーカルはすごい声量の持ち主。
R&B要素が強いこの手のバンドは演奏もヴォーカルも上手くて当然だと思うので、あえて特徴的とは言えない気がする。
もしこのバンドが「イカ天」に出たとしたら、恐らく審査員の伊藤銀次あたりから
「完成度高いけど、まとまり過ぎてて面白くない」
って言われるだろうな、って感じ。(古い!)
ちょっと暑苦しく、しつこい雰囲気なのでSNAKEPIPEは「一度でお腹いっぱい」と思ってしまった。

ラスト、the hair登場。
スタートはすでに23時を超えていて、ちょっと電車の時間が気になりだした。
初めて観るので、ヴォーカルが女性なのも知らなかった。
正統派モッズ、というのかな。
ソフトな曲からR&B要素が入った曲、いかにもモッズという曲があり、さすがにキャリアの長さを感じさせる貫禄の演奏。
ギター・あいさとうさん、すごい上手い!
ヴォーカルがまるでジッタリン・ジンみたいにどんな時でも無表情なのが気になる。
いや、彼女に笑顔は似合わないかな?
あいさとうさんのボソッと呟くようなMCがもっと聞きたかったな。
6番目のバンドあたりから気になってたんだけど、ヴォーカルの音が割れて聴き辛くなっていたような。
PAがいまいち?
そのためthe hairの時も同じように音が割れていたのが非常に残念だった。

今回のモッズ集会の感想をまとめてみようかな。
モッズ、と聞いて思い浮かべるのはThe WhoThe Jamだけど(というよりそれしか知らないかも)、その2つのバンドのルーツとなるような黒っぽい音楽を踏襲したバンドが多かったかな。
もっと進化させたり、ミクスチャ要素が入ってくると面白くなりそうだけどね?
温故知新という言葉にあるように古いものを求めるのもアリだけど、新しきを知るところには来てない気がして少し残念。
音楽も服装もネオじゃなくてオリジナルのカヴァーなんだね。
現代に持ってくるならば、プラスアルファのスパイスが欲しい。
そんなに詳しくないSNAKEPIPEが言うのは失礼かもしれないけどね!

最後に、友人F君、ご招待&ゴチありがとう!
しかも奥様のAさんからもゴチしてもらっちゃって!サンキューです!
この場を借りてお礼を言わせてもらうね。
また今度ゆっくり話したいね!

HELL-RACERミニアルバム到着

【超山田堂から届いたCDと手作り封筒。関連フライヤーまでありがとう!】

SNAKEPIPE WROTE:

今年も例年通り、またもや福岡物産展にて数々の名産品を手に入れ舌鼓を打ち、知り合いの写真展を観に新宿に行く、という恒例になりつつある行事を無事に済ませた今週。何故だかとても不思議なんだけど、物産展と写真展が全く同じ時期に被るんだよね。
もしかしてセット?(笑)
相変わらずおいしかった「かしわめし」や「ふくやの明太子」、焼きたての「梅ヶ枝餅」。
千葉県にいながら旅行気分を味わってしまった。
チープだけどお得感満点!
写真展はこれまた相変わらず精力的に活動されてるのがよく判る2会場を使っての展示。
それぞれを違うテーマで構成。
なかなかテーマを2つにしての写真展なんてできないよね。
さすがに燃えてますな!(笑)

そして今週は待ちかねていたCDが到着!
HELL-RACERの手作りCDRである。
以前FUK来日公演の際に一緒に出演していたHELL-RACERと記念撮影させてもらい、その写真を家宝にしている話を書いた。
あの時にエディ氏に話かけたのはCD売ってないんですか?であった。
これから出るのでよろしく、の言葉をもらい楽しみに待っていた。
ライブ後はHELL-RACERのHPチェックをおこたらなかったのだが、すでに気付いた時は完売御礼、とのこと。
初売りがThe Spanish Barrow’in Guitarレコ発にエディ氏がギターで参加した11月の新宿ロフトだったようなので、あまりに遅過ぎ。
しかもメンバーが自宅で手作りしてる、という本当のインディーズらしい。
うーん、残念。
フルアルバムももちろん楽しみだけど、手作りCDも興味あったなあ!としょげていた。
ではフルアルバムは一体いつ発売なんだろう、とまたHPを開いたのが2月上旬のこと。
なんとそこには手作りCDを追加生産したこと、通販で現在も手にいれることが可能、の情報が載っていたのである。
こ、これは!
エディ氏がいる、原宿にあるアトラクションで直接購入する方法もあるが、特に原宿に用事もない。
通販での購入を決める。
委託先として載っていたのは国分寺にある超山田堂というお店。
HPを見るとなんとも不思議なサイケな色彩のサイト。
CD以外に古着なども扱ってる実店舗のようだ。
実は今まで国分寺には一度も行ったことないんだよね!
新宿より西は吉祥寺までかもしれない。(笑)
超山田堂のサイトでは通販に関してまずは在庫を問い合わせて欲しい、と書いてあったのでメールを出してみた。
翌日ちゃんと返事が来たのだが、差出人が「やまだちゃん」となっていて笑ってしまう。
ま、「超山田堂」だから山田さんがやってて不思議じゃないんだけど。
自ら「やまだちゃん」と名乗る(恐らく)店主は只者じゃないよ!(笑)

在庫は無事にあるようなので、早速注文。
到着を楽しみに待つこと約5日間。
届いた封筒はなんと手作り!
「手作り封筒にて失礼いたします」
なんて走り書きまでされている。
中はダンボールをあてた梱包がされていて、
「今回はどうもありがとうございます。また今後ともよろしくお願いします」
という手書きメッセージまで入っていた。
これはエディ氏の手書きなのか「やまだちゃん」からのものなのか?(笑)
HELL-RACERのCDも手作りとは思えないほどキレイに仕上がっていて、あまりの上手さにビックリ。
みんな手作り派なんだな、と感心。

ROCKHURRAH RECORDSも手作り推進派で、オリジナルブランドを作ったりしてるけれど、封筒まで手作りの「超山田堂」には恐れ入った。
通販というとパソコンや携帯に入力して、印刷もすべてプリンターでされているため、相手先に人がいることを忘れてしまいがち。
以前「手作りについて」書いた時にもそのことに触れたことがあるが、これは好みの問題で「誰かが触ったと思うと気持ち悪い」と感じる人もいると思う。
今回の「超山田堂」から届いた荷物には「先にやまだちゃんがいる」というのが分かって、SNAKEPIPEはとても好感を持った。
同じ通販をやっている端くれとして、大変勉強になった。
勝手に記事にさせてもらってごめんなさいね、超山田堂様!

はいはい、そしてなんといっても一番重要なのはHELL-RACERのCDの中身!
今回は5曲入りのミニアルバム!
HELL-RACERというとインストの印象が強かったけれど、今回は4曲にヴォーカルが入っていてノリがグンバツ!(笑)
イイッ!HELL-RACER、イイッ!サイコー!
一人踊り狂ってしまったSNAKEPIPEである。
ほとんどがライブで聴いた記憶がある曲で、こうして音源が手に入ったのは嬉しい限り!
ガレージ、サーフ、ホットロッド、パンク要素が入り混じったとってもゴキゲンなチューン!(古いか)
フルアルバムも楽しみ!
ありがとう、やまだちゃん!
ありがとう、HELL-RACER!

いつか国分寺の「超山田堂」に遊びに行きたいな!(笑)