箱根初上陸続編!ガラスの森美術館 鑑賞

20240324 top
【箱根ガラスの森美術館前を撮影】

SNAKEPIPE WROTE:

今週は「箱根初上陸!ポーラ美術館」の続編を書いていこう。

ポーラ美術館をあとにしたROCKHURRAHとSNAKEPIPEは、予約していた温泉宿へ。
露天風呂付き客室をチョイスしてもらったので、宿に着くなり体を温めることにする。
首から下はじんわり温かくて、頭は冷風に当たっていると「これぞ温泉」と感じるね。(笑)

旅館というのはどこも同じだけど、通常生活しているよりも夕食時間が早いよね。
この日も18時前には食事がスタート。
刺し身の舟盛りやしゃぶしゃぶ、キンメダイの煮付など、お腹がパンパンになるほど食べてしまった。
どうして旅館のご飯は進んでしまうんだろうね。(笑)
そんなに晩ごはんを食べたのにもかかわらず、翌日の朝食もおかわりして食べているし。
金沢に行った時もお米が美味しかったんだけど、旅行の時は食べ過ぎ注意だね。

10時のチェックアウトで、次に向かったのは「箱根ガラスの森美術館」。
ガラスに特別な興味があるわけではないけれど、宿からのアクセスが良かったんだよね。
今まで観たことがない作品に出会えることを楽しみに、行ってみることにしたのである。

歴史を感じさせる石造りの建物にエントランスがあり、チケットを購入する前にコインロッカーについて尋ねる。
ガラスの作品が多い中、荷物が少ないほうが良いからね!
「ロッカーはそちらです」と指し示されたのが、細い階段を降りた地下の場所。
ちょっと謎めいていて怖い雰囲気だったよ。(笑)
館内に入ってすぐ、見えてきたのがこの光景。
中央の池に、不思議な造形物があるよ。
これはデイル・チフーリの「パラッツォ・ドゥカーレ・シャンデリア」という作品とのこと。
タイトルにシャンデリアとあるけれど、SNAKEPIPEには未知の生命体のように見えたよ。
増殖していきそうな不気味さがとても良かった!(笑)

中庭の池を眺めながら道に沿って歩いていくとヴェネチアン・グラス美術館の館に到着する。
入ってすぐ目に入ったのが画像のヴェネチアン・マスク!
この仮面を見ると、スタンリー・キューブリック監督の映画「アイズ・ワイド・シャット(原題:Eyes Wide Shut 1999年)」を連想しちゃうんだよね。
ROCKHURRAHと交互に仮面で変装し、写真を撮る。
一番右端の仮面をかぶったROCKHURRAHが怖くて怖くて!
一瞬で別人になってしまう効果に驚いたよ。

散々撮影し合った後、ヴェネチアン・グラスの逸品が展示されている会場を歩く。
どの作品も美しくてドラマチックなんだよね!
本来の用途を超えて「これでもか」というくらい装飾し、技工を競い合っていて素晴らしい。
無駄な要素を剥ぎ取ったバウハウスも大好きだけど、TOO MUCHなデザインも良いよね!
例えるならばドラァグ・クイーンみたいな感じかな。(笑)

2つの作品を並べて載せているよ。
左のランプの豪華さったら!
土台まで贅を凝らしているのが分かるね。
右は大杯と書かれていたので置物なのかな。
ピンクと水色の色合わせが見事。
細工も細かくて匠の技を見せてくれてるね。
ガラスの森美術館は背景にも気配りされていて、タイムスリップしたような気分になったよ。

子供の道化師をモチーフにした作品。
手にランプを持ち、壁から半身を出している。
いたずらっ子みたいな無邪気さを装っているけれど、笑っている顔が非常に怖い!
このランプが似合う屋敷は、ゴシック様式だろうね。
古いタイプのホラー映画の中で、子供の目が動いたり表情が変わったりする想像をしてしまうよ。
SNAKEPIPEは「あげる」と言われても欲しくないかも。(笑)

アーティストの作品も展示されていたよ。
上がマックス・エルンストの「鵞鳥(ガチョウ)」、左下がシャガールの「農夫」、右下はピカソの「雄牛」で、それぞれデザインを担当している。
ガラスの制作はエジディオ・コスタンティーニによるもの。
エジディオ・コスタンティーニは「ガラス彫刻」の第一人者で、その創作プロジェクトはジャン・コクトーにより「フチーナ・デリ・アンジェリ(天使の窯)」と命名された、とガラスの森美術館に説明があったよ。
コクトーの働きかけでアーティストのデザインが集まったらしい。
錚々たるメンバーにより、ガラス彫刻が発展していったんだね!

ヴェネチアン・グラス美術館の鑑賞を終え、続いて現代ガラス美術館へ。
リヴィオ・セグーゾの作品は、非常にシンプルで洗練されていた。
光の当たり方で作られる影や反射はガラスならでは、だね。
大理石とガラスを使ったり、ワイヤーで吊るされた作品などもあったよ。
豪邸やホテルなど、広い空間に一点だけ飾っておきたいなあ。
もちろん適正な照明を当ててね!

モノトーンだったリヴィオ・セグーゾの展示室からカラフルな世界へ。
デイル・チフーリの作品はオレンジや黄色、深いブルーなど色とりどりで華やかだった。
画像右上は、まるで岡本太郎!
赤と緑という組み合わせとニョキニョキ生えているような形状が面白いよね。
一番最初に紹介した池に浮かんでいる「シャンデリア」もチフーリの作品だったわ!
呼吸しているような生命力を感じる作風が新鮮だね。

ミュージアム・ショップに立ち寄ってみる。
ヴェネチアン・グラスの素晴らしいランプや仮面などが販売されていたよ。
いくら気に入っても、ROCKHURRAH RECORDSの事務所にヴェネチアの仮面は似合わないなあ。(笑)
何も買わずに庭園を散歩する。
クリスタル・ガラスの粒が飾り付けられたオブジェが、そこかしこに点在している。
光が当たるとキラキラしてとてもキレイ。
雪が残る地面も良い感じだね!

「箱根ガラスの森美術館」は、来館数が多い人気のスポットなんだね。
たまたま訪れたROCKHURRAHとSNAKEPIPEも楽しんだよ!
バス乗り場まで歩いてから、ガラスの森美術館正面の写真を撮り忘れたことに気付く。
慌てて撮ったのが一番上の画像。
手前のライオンが主役みたいだよね。(笑)

一泊二日の箱根旅行、存分に満喫したよ!
憧れのポーラ美術館にも行かれたし、温泉に入って癒やされたし。
素敵なプレゼントをしてくれたROCKHURRAH、ありがとう。(笑)
またどこか旅行に行こうね!

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