ROCKHURRAH紋章学 酒造メーカー・ロゴ編

【訳すと酔いどれ子守唄!(笑)飲み過ぎには注意だね!】

SNAKEPIPE WROTE:

幼少の頃から慣れ親しんできた、なんて書き方をすると小原庄助さんみたいな呑兵衛と勘違いされてしまうかな。(例えが古い!)
確かにSNAKEPIPEとアルコールの付き合いはとても長いんだけどね。
恐らく小学校の低学年の頃には毎週末毎に少しずつ飲んでいた。
当然だけれど、両親から勧められて飲んでいたのである。
あれ?確かこの話は前にもブログに書いたことがあるはずだなあ。
どの記事に書いたのかを忘れているので、ま、いいか。(笑)
子供の頃は甘いワインやチェリー酒などで、年齢を重ねていくうちに色んな種類のアルコールが飲めるようになった。
酒がないと生きていけないというほどの酒豪でもないし、銘柄にこだわりを持つようなタイプでもない。
仕事が終わってビールでぷはーっ!
美味しい料理に口当たりの良いワインで美味しさがアップする、という程度である。

今回の「ROCKHURRAH紋章学」は海外のアルコール醸造メーカーのロゴ!
当然だけれど、そのお酒を飲んだことはなくて、ロゴを見てお洒落とかカッコ良いと思ったものをSNAKEPIPEの独断で紹介していく、いつものパターンね。(笑)
では早速いってみよう!


えっ?まさかあのYAZOO
80年代に「Don’t Go」や「Situation」などのヒットを飛ばした男女のペア!
当ブログでは「ビザール・ポストカード選手権!7回戦」の中でYAZOOのアリソン・モエットについて書いていたり、良く聴いているインターネット・ラジオでもYAZOOがかかるので、あんまり昔っぽい雰囲気はないんだけどね。
えっ、このロゴとは全く関係ない?(笑)
それでもやっぱり80年代ニューウェーブを経験した人にとっては、目に留まること間違いないよ!
YAZOOのフォント、赤と白というシンプルな色使い。
そして旭日旗のような横尾忠則っぽいロゴ!
そのせいなのかちょっと和風にも見えてしまうよね。
このセンスはなかなか良いよ!(笑)

Yazoo Brewing Companyはテネシー州ナッシュビルにあるビール醸造メーカー。
2003年創業というから、まだ12年ほどの若い会社になるんだね。
設立者の顔写真が載ってるけど、中年にもなっていないように見えるよ。
そんな若い感性だからなのか、パッケージにもこだわってるみたいだね。
Yazoo Brewing Companyは季節毎に味の違うビールを販売しているみたいなんだけど、油絵で描かれたようなお洒落なパッケージも目を引くんだよね!
例えば左の黒いワンちゃんが走っているのは春のビール。
夏はボートに乗っている恋人同士、などのイメージがラベルとビールの箱に描かれているんだよね。
ビールの味もさることながら、こうしたイメージ戦略も必要だからね。
オンラインショップではロゴをデザインしたツナギやグラス類などのオリジナル・グッズの販売もしていて、ファンは大喜びしちゃうよね。(笑)


続いてはライオンVSシロクマの戦いをロゴにしているFirestone Walker Brewing Companyを紹介してみよう。
この会社名はどうやらfirestoneさんとwalkerさんという2人組が始めたから付けられたみたいだね。
1996年にカリフォルニア州でスタート、と書いてあったから約20年。
こちらも若い会社だけど、世界ビール・カップ(というのか?)のミドル級(で良いのか?)で4回優勝しているらしいので、味のほうも文句なしみたいだよ!(いい加減な文章だ)

firestoneさんがクマでwalkerさんがライオン、というイメージで作られたロゴのようだから最初に戦いと書いたけれど、本当はじゃれ合っている様子なのかな?(笑)
日本だとキリンビールが麒麟をモチーフにしているけれど、似たイメージで「力強さ」をアピールしたいのかな?
ん?麒麟は力強くない?(笑)

このロゴデザイン、非常に秀逸!
名前がキャッスル(城)のアルコール醸造メーカーだから、真ん中にボトルを浮かび上がらせて。
色合いが表現主義的で、シンプルなのに印象的!
これはCastle Brands Inc. というラムやウォッカを製造・販売しているアメリカの会社のよう。
何年創業などの詳しいことはHPでは確認できなかった。
そして販売しているボトルに上のロゴは使用されていないみたいで、少し残念ね。

ガーゴイルをロゴデザインにしているのはStone Brewing Co.というカリフォルニア州にあるビール醸造メーカー。
一番最初に紹介したYAZOO同様、最近はロゴやラベルにこだわりを持っているメーカーが多いんだよね。

Stone Brewing Co.だったら、今回のロゴデザインだけじゃなくて、ボトルパッケージ特集のほうで紹介しても良かったのかもしれない。
「Double Bastard Ale」という名前の左の商品は「Bastard」シリーズの1商品で、他にも3種類「Lucky Bastard」などがあるんだよね。
日本では何年か前に「波乗りジョニー」 なんてネーミングの豆腐が販売されて注目されたよね。
その感覚に近い雰囲気のビールだな、と感じた。
これも当然飲んでないから味に関しては何も言えないんだけど、こんなボトルが置いてあったらお洒落な飲み屋さんと思われること間違いなし!
もしかしたらもう既に置いている店もあるかもしれないね。
お洒落な飲み屋に行かないから分からないよね。(笑)
ラベルは基本的にアメコミ風のガーゴイルだけど、色んな種類を揃えてみたら楽しそうだよね!

最後はこちら!
Coney Island Brewing Companyのロゴは色合いがとっても50’Sだよね!
この淡いベージュとペパーミントグリーンを見ると、ピンクドラゴンを思い出してしまう。(笑)
今のピンクドラゴンは昔と違ってしまったようなので、80年代のピンクドラゴンということで4649!

Coney Island Brewing Companyもイメージ戦略が上手ね。
ラベルが上のようなイラストを使用していてとてもお洒落!
HPの作り方もなかなか、だよ。
このビールも飲み屋さんにお勧めしたくなるよね。
そしてSNAKEPIPEはこちらも欲しい。(笑)
こんなTシャツとかパッチがあったら嬉しいな、と思うデザイン。
日本のメーカーにはできない芸当だなあ。(笑)

何故か今回はビールが多くなっちゃったね。
またロゴデザインは検索していきたいと思う。

ROCKHURRAH紋章学 化学工業ロゴ編

【化学工業編には、もちろんケミカル・ブラザーズ!陳腐過ぎ!(笑)】

SNAKEPIPE WROTE:

「ROCKHURRAH紋章学」は前回、重工業のロゴを紹介する、本来の目的通りの記事を書くことに成功した。(大げさ!)
今回もそれに倣って、また会社のロゴを特集してみたいと思う。
じゃーん!なんと化学工業編!(笑)
重工業から化学工業に変わっただけじゃない、という声が聞こえてくるけれど、やっぱりロゴとして面白いんだよね。
秀逸なロゴ・デザインを選んでみたよ。
では早速いってみよう!

一番初めはこちらのロゴ!
OXEA はドイツのオキソ誘導品メーカーだという。
なーんて知ったように書いてみたけれど、化学のことはチンプンカンプンなので、日本語に訳すのが大変なんだよね。(笑)
英語が読めても化学に関する部分の日本語訳が難しいんだよ。
間違った紹介をしていると思うので、最初に謝っておきましょ。
ごめんなさい!
この記事はロゴの秀逸さをまとめていて、会社紹介じゃないということで許してね!

化学のことが分からないのに、何故か化学実験用の道具には胸躍るSNAKEPIPE。
フラスコとか試験官とかね。(笑)
シャーレ、なんてホントにおしゃーれだし!(ぷぷぷ!)
OXEAのOがコポコポと沸騰している、今まさに薬品を数種類混ぜている実験段階のように見えるロゴに目が釘付け!
塵ひとつ落ちていない、 ものすごく清潔な工場がイメージできる、ちょっと細めのレタリング。
色が濃い目のブルーグレーがそう見せるのか?
バランスの良い、秀逸なデザインだと思うね。

OXEAはどうやら新宿にも支社(?)があるようだけど、ビルの中みたいなんだよね。
化学実験が行われているんだろうか?
気になるところだね!

続いてはこちら!
KIALAB は化粧品、薬品や洗剤などの成分に関するイタリアのコンサルタント業を営む会社である。
あ、また断定的な文章にしちゃったけど!
実ははっきり分かっていないから許してね。(笑)
化学の構造式の輪郭を少しボカし、化学=硬いという印象を和らげている。
レタリングを細くしているのも女性らしい雰囲気だよね。
Kの文字が人で、構造式に手を伸ばしているように見えるのはSNAKEPIPEだけかな?
人の手が加わっていますよという、機械的なイメージの払拭につながっているように感じられる。

この会社のHPがロゴを使った面白いリンクを貼っているので、それも見どころの一つ。
効果的にロゴを使用しているのは、いつか真似てみたいな!(笑)


紺色とゴールドが美しいHADSELL CHEMICAL PROCESSINGのロゴは、ワッペンにしたくなるようなデザインだよね!
特殊化学薬品のパッケージングや化学処理を行うアメリカの会社とのこと。
かなり大がかりな機械を使っている様子が、HPのビデオで観ることができるよ!
その機械とフラスコに、グローバルを表現した「輪っか」を組み合わせたデザインにして、会社のイメージを視覚的に見せているところが秀逸だよね。
ビデオの造りもなかなか凝っているし、中に「ブレイキング・バッド」のウォルターのそっくりさんが出演しているところも見どころ。(笑)

以前仕事の関係で、毎日のように日本の企業や会社のHPを検索していたことがあるSNAKEPIPEだけど、海外の企業のHPの素晴らしさには驚かされるね!
ロゴに気を配る会社だったら、HPにも気を遣うのは当たり前かも。
日本は広告という点で遅れてるなあと実感しちゃうね!

最後もドイツの企業で締めようか!
MERCKはドイツのダルムシュタットを本拠とする、世界で最も古い化学品医薬品メーカーだという。
MERCKに関してはWikipediaに記事があったので、上の紹介文は大丈夫なはずだよ。
日本にもMERCK JAPANがあるようで、ちゃんと日本語HPがあったから、これで読むほうが分かるよね。(笑)
ただし本家(?)のHPの造りに比べると、少しぞんざいな感じになっているのが残念!

ロゴのデザインは、MERCKのMが途切れている部分がポイント。
カプセルに見立てて会社のイメージを表しているとは、これは一本取られましたなあ!(笑)
それが左隣りのカプセルに同調していて、世界との関わりを感じさせるんだよね。
えっ、深読みし過ぎ?(笑)
こういったグラフィックデザインは、さすがバウハウス・デザインの国だけあって素晴らしいよね!
洗練された秀逸なロゴだと思う。

今回は4つのデザインを紹介してみたよ!
前述したように、ロゴは会社のイメージを決める重要なポイントだと思うので、ロゴが素晴らしい会社や企業は大抵HPにも力を入れてることが多いように感じられた。
会社や企業自体については知らなくても、デザインという点から注目するのも面白い試みだと思う。
また次回の「ROCKHURRAH紋章学」では別の分野を特集してみよう!

ROCKHURRAH紋章学 重工業ロゴ編

【この手のインダストリアル画像は見ているだけでワクワクしちゃう】

SNAKEPIPE WROTE:

「ROCKHURRAH紋章学」は、レコード・レーベルやロゴ、会社のシンボルなどを特集する企画としてROCKHURRAHが発案したものだった。
ところがROCKHURRAHは第一回のみを担当、それ以降は本来の目的とは少し外れた特集記事をSNAKEPIPEが書いていた。
今回は本来、ROCKHURRAHが意図していた通りの、会社のロゴを取り上げてみたいと思う。
せっかく特集するのであれば、好きな分野の会社にしよう!
思いついたのがインダストリアル系の企業のロゴ。
重工業として括ってみようか。
きっとワクワクする秀逸なデザインに出会えるはず!

Beep Industriesという名前だから、てっきり工業系の会社なのかと思っていたのに!
調べてみると、どうやらアメリカのワシントンにあるゲーム会社みたい。
2000年に創業され、xbox向けのゲームを開発、2003年に発売されたvoodoo Vinceが有名だという。
ゲームはかつてROCKHURRAHの手伝い(?)をしたことがあるくらいで、あとは釣りかゴルフゲームくらいしかやっていないSNAKEPIPEは、全く知らないソフト名だよ。
このロゴは、工場で監督者が従業員をコキ使い、ムチを振り回しているように見える不思議なデザイン。
ゲームと何の関係があるのかは謎だけど、色使いと、珍しく縦長のフレームをしたロゴに惹かれてチョイスしてみたよ!
現在は社名もBeep Games, Inc.になっているようだけれど、工場と監督と従業員のロゴは健在!
余程気に入っているに違いない。(笑)

続いてはこちら!
The Structural Bolt Company, LLC.  はアメリカ合衆国ネブラスカ州にある鉄鋼業の会社だという。
鉄材を使用した会社ですよ、というロゴをボルトの側面から見せるセンス!
そして社名のBOLTのOをナットの形にしているところも素晴らしい!
インダストリアル好きのSNAKEPIPEがグッときたデザインだよ。
このロゴを見ただけで、この会社で働きたいと思う人続出だろうね!
更に会社のHPのバック画像の柄が、縞鋼板なんだよね。
ここまでのこだわりよう。
素晴らしいね!(笑)

こちらも鉄鋼系のロゴね!
Mendis metalはトルコの会社みたい。
HPを見てみたけれど、ページによっては作成されていないか、不具合があるようで詳しく調べることができなかった。
会社の場合は特にHP大事だと思うんだけどね?
HPの出来はイマイチだったけど、ロゴの完成度は高いと感じるよ。
淡いグリーン、グレー、黒というシンプルで洗練された色を使用し、歯車の部分を切り取り、 ぜんまい仕掛けが稼働しているかのように見える動きのあるデザイン!
かなりお洒落で、秀逸だと感じるね!

デザイン関係といえば、パッと思いつくのがドイツとロシア!
ドイツはバウハウス、ロシアには構成主義という歴史があるからね。
ドイツとロシアにはどんなロゴデザインがあるんだろう?
ROCKHURRAHが検索を手伝ってくれたよ!
まずはドイツからいってみようか。
左の画像はミトローパの社章だという。
ミトローパは中央ヨーロッパ寝台・食堂車株式会社と呼ばれるドイツの鉄道会社とのこと。
ミトローパ?
水戸の老婆じゃないんだよね?(笑)
ミトローパは1916年にドイツ帝国によって設立されたというから、かなりの歴史があるんだよね。
2006年に廃業、現在は民営化されたドイツ鉄道株式会社の傘下が運営しているらしい。
今回取り上げたロゴは、その廃業まで使用されていて、現在は使用されていないようだ。
いかにもドイツ帝国というデザイン!
シンプルだけど、飛ぶように速く走るよというメッセージが込められている力強さも感じるよね。
ところが「車輪の上に配された鷲は、ナチスが党のシンボルとして盛んに用いた『鷲を頂いたハーケンクロイツ』を思わせるため、鷲をアルファベットのMの字に置き換えるといった手直しがされた」とWikipediaに書いてあったよ。
辛い歴史があるから仕方ないと思うけど、秀逸なデザインが台無しになってしまうのは残念だよね!

では続いてはロシア。
ロシアといえばカラシニコフだよね!
えっ、一番初めに思いつくのはおかしい?
2014年の1月の記事「ビザール・ボトル選手権!13回戦」でもカラシニコフ型のボトルを紹介したことがあるSNAKEPIPEなので、ロシアと聞くと条件反射的にカラシニコフを連想しちゃうんだけどね。(笑)
今回はそのカラシニコフのロゴを紹介してみよう。
カラシニコフの代名詞と言えるAK-47の銃口を上にして、アルファベットのKを表現している。
銃の持つイメージとはかけ離れたブルーと赤と白のスッキリと爽やかな色使いには驚いてしまうね。
カラシニコフにスッキリ爽やか、なんて単語が出るなんて思わないもんね!

そう思った人が多かったせいではないと思うけど(笑) 、現在は左のロゴに変わっているみたいだね。
HPでも採用されていたので、現行タイプはこちら!
シンプルなフォントと、カラシニコフの特徴を非常に良くとらえて、アルファベットのKを表現しているよね!
そしてこの色使いはまさにロシア構成主義!
SNAKEPIPEは、爽やか系の以前のロゴより、こちらのほうが好き。
素晴らしいの一言に尽きますな!(笑)

多分探したらもっと色々な国の、素敵なロゴがありそうだよね。
また特集してみよう!

ROCKHURRAH紋章学 薬ラベル編

【腕の手術方法が描かれている不思議な絵。これで本当に大成功なのか?】

SNAKEPIPE WROTE:

なんと「ROCKHURRAH紋章学」というシリーズ企画を1年以上書いていなかったことに気付いたSNAKEPIPE。
元々はROCKHURRAHが考えた面白いラベルを紹介するシリーズだったのに、2回目以降はSNAKEPIPEが書いている。
そして本来の趣旨から少しずつ外れていって、世界のビザールな逸品を紹介する「ビザールグッズ選手権」との区別がつかなくなっているのが現状だ。(笑)
企画を色々考えたとしても、書いているのはROCKHURRAHとSNAKEPIPEの2人だからね。
興味や趣味が一貫しているから仕方ないか。(笑)

今回は1年ぶりの紋章学の記事ということで薬のラベルを特集したいと思う。
なんで薬なのかってあんまり意味はないんだけど。(笑)

では早速ショッキングなラベルから紹介してみようか。
「Quick Death」と名前の付いたこの商品。
日本語に訳すと「即死」になると思うんだけど、こんな直接的な表現の商品はあまり聞いたことがないよね。
19世紀に販売されてたみたいなんだけど、まさか人間に使用するんじゃないよね?
ラベルをよーく見てみると上のほうに昆虫が描かれているのが分かる。
そして下の文章も注意深く読んでいると、これはどうやら殺虫剤みたいなんだよね。
蚊や蟻などに効くと書いてあるから間違いないね。
日本だったら「◯◯コロリ」などと、少しコミカルな表現になるところが、「即死」だもんね。
さすがアメリカ。
イエス/ノーがはっきりしてますな!

次も似たタイプのラベルにしてみようか。
これもどうやら19世紀に商品化されていた殺鼠剤のラベルみたいなんだけどね。
「中国製の毒」「ネズミ殺し」と直接的な表現で記載されている。
何故中国の毒なのか?
何故中国人と思われる人物がネズミを食べようとしているのか?
謎だらけだけど、とっても説得力があると感じてしまうところが更に不思議!(笑)
このラベルに興味を持った人が、新しい缶に同じプリントで売り出しているのも発見したよ。
ビンテージ物ヘタウマ系のイラストって最高だもんね!
この缶があったらSNAKEPIPEも欲しいな。 (笑)

動物つながりでこれはどうだ!
じゃーん!その名も「蛇油」だ!(笑)
SNAKEPIPEだけに、どうしても蛇の名前があると気になっちゃうんだよね!
さてこの「蛇油」とは一体何?
筑波山の土産物として有名な「ガマの油」を思い出してしまうよね?(笑)
調べてみるとあっさりWikipediaの記事が出てきてしまった。
英語版なので訳して理解したところによると、始まりは19世紀に大陸横断鉄道を建設するヨーロッパの現場作業員に筋肉痛の緩和として、中国人がインチキ薬を与えたこと、と書いてある!
20世紀初頭にはスタンリー・クラークが独自の調合で「SNAKE OIL」を売りだしたけれど、分析の結果は1%の脂肪油や赤トウガラシ、テレビン油、カンフルでインチキと判明し、罰金を払わされたとのこと。
こういったことから「蛇油」はインチキを意味する言葉になったらしい。
はー、ひとつ勉強になったね!
それにしても中国人がインチキした、としっかり書いてあるところが興味深いね。(笑)

なんでしょうか、このラベルは!
「Makes children and adult as fat as pigs」
子供や大人を豚と同じくらい太らせます、というキャッチフレーズ付きのこの商品、一体なんだろう?
調べてみると、どうやら1878年にパリでエドウィン・ウィリー・グローブがマラリアの再発防止、および随伴症状の治療法強壮剤として作り、実際に売られていた薬とのこと。
使用されていたキニーネは、多少はマラリアに効果があったようだけど、特効薬とはいえなかったにもかかわらず、1890年にはコカコーラよりも売れていたという。
太ってもマラリアにはかかりたくない、ということなのか?
それとも味が美味しかったのか?
謎の商品だよね!

最後もインパクトのあるこちら!
「10日以内に目が開かなかったらこの商品を買ってね」と書いてある。
目専用の軟膏のラベルみたいなんだけど、この少年の顔の不気味さが際立ってるよね!(笑)
困ってるはずなのに、なんで笑ってるのか?
見えてる左目は必要以上に見開かれてるよね。
この商品もまた1885年から1900年頃の商品のようで、調べたところではこれもインチキ商品だったって?
そう聞くと、この少年の歯を見せた笑顏もかなりインチキ臭く見えてきちゃうよね!

今回は19世紀から20世紀初頭のラベルを選んでしまったみたいだけど、ビンテージのラベルにはユニークなものが多いよね。
SNAKEPIPEの検索作業はまだまだ続くよ!