ビザール・チャーチ選手権!44回戦

【教会にちなんでThe Lords of the New ChurchのOpen Your Eyes】

SNAKEPIPE WROTE:

ROCKHURRAH RECORDSでは、毎年初詣に行き、おみくじを引くというのが恒例行事なんだよね。
早起きしてお参りし、おみくじの結果で一喜一憂する新しい年の始まり。
今年は残念ながら、それが叶わず…。 
そんなことを言っている間に、もう2月も終わっちゃうよ。

今回は2019年7月に書いた「ビザール・チャーチ選手権!35回戦」の第2弾を書いてみよう。
チャーチといえばキリスト教徒のための施設なので、冒頭の初詣話は意味なかったか?(笑)

ロシアという国に興味があるSNAKEPIPE。
1920年代のロシア構成主義はもちろんのこと、独自の文化がある国だと思うからね。
世界3大スープであるボルシチも美味しいし!(笑)
そんなロシアにある驚きの教会がこれ。
なんと列車を教会にしちゃってるよ!
19世紀後半には建てられていたというから、歴史があることが分かるよね。
ロシアの地名に詳しくないんだけど、ニジニ・ノヴゴロド州にある列車教会がカラー写真のこれ。
完全に電車と教会が合体してるよね。
ロシア正教会では、実際に動かせる列車教会を説教を行うために使用しているとのこと。
通常の列車に取り付けることで移動が可能だという。
雪深い寒い国だからこそのアイデアなのかな。
中の様子がこちら。
通常の教会と変わらず、鐘や祭壇、イコノスタシス(イコンで覆われた壁)、小さな図書館まで完備しているという。
内部はとても美しく、荘厳な雰囲気が漂っているよね。
列車ということを忘れてしまいそう。

なんとロシアには船の教会もあるんだよね!
1910年、ニコラス・ザ・ワンダーワーカーに敬意を表して最初の蒸気船教会が建設された、と記事にあるんだけど? 
ニコラス・ザ・ワンダーワーカーはロシア正教会で最も敬虔な聖人とされていて、12月19日を聖ニコラスの日としてお祝いするらしい。
サンタ・クロースの起源とも言われている聖人なんだって?
調べていると、いろいろ勉強になるよね。(笑)
内部の様子がこちら。
列車の時と同じように、中は通常の教会と同じようになっているんだね。
布教活動のために造られた蒸気船教会は、現在でも活動中みたい。
移動式図書館とか病院みたいな感じなのかな。
気象条件の厳しさから遠くの教会まで足が運べない人に、教会のほうから近寄ってきてくれるとは!
そして教会が生活と密接だということが分かるよね。

列車、船ときたところで、次は飛行機にしようか。
実はロシアには、本当に飛行機教会もあったんだけど、ロシアばかり紹介するのはいかがなのものかと自主的に執筆を断念したんだよね。(大げさ)
飛行機物としてはアメリカの教会を紹介してみよう。
コロラド州米軍空軍士官学校のカデット・チャペルだよ! 
ミリタリー物が大好物のROCKHURRAH RECORDSにとって、アメリカ空軍といえばフライト・ジャケット!
今も愛用してるからね。
1962年に完成したという教会、今でも非常に斬新!
シカゴを拠点とする建築家、ウォルター・ネッチュによって設計されたという。
今から約60年前には相当物議を醸したらしいけど、今ではモダニズム建築として評価を受けているという。
ステンドグラスから光が差し込む内部の様子も美しいよね。
士官学校の生徒が羨ましいよ!(笑)

近未来的な建築が登場したので、こんな教会も紹介してみよう。
まるで映画のセットみたいじゃない?
アイスランド、ブリョンドゥオース近くにあるBlonduoskirkja -yngri(読めん!)は火山の噴火口をイメージしてマギー・ヨーンソン博士によってデザインされた教会だという。
内部の様子など、もっと詳しく知りたかったけれど、あまり情報がないんだよね。
アイスランドは変わったデザインの教会が他にもたくさんあって、アイスランド特集ができそうなくらい。
今度企画してみるか?(笑)

続いてはドイツのベルリンにある「Kapelle der Versöhnung」(和解の礼拝堂)を紹介しよう。
上のアイスランドもそうだけど、十字架がなかったら、どちらも教会に見えない建築だよね。
「和解の礼拝堂」はベルリンの建築家ルドルフ・ライターマンとピーター・サッセンロスによって設計され、オーストリアの粘土アーティストであるマーティン・ラウフの指導のもと、1999年に建設されたという。
強度を与えるため、壁の構築に粘土を使用したという。
この場所には1894年から教会が建っていたけれど、第二次世界大戦で被害を受けたり、ベルリンの壁建設により教会としての機能がなくなったという。
ついに1985年には破壊されてしまったらしい。
未来を見据えながら過去を記念する目的で、かつてあった場所に建てられたのが「和解礼拝堂」だという。
壁の粘土の中には、前の教会破壊で出た石やガラスも混入されているという。
そんな「せつない」話になるとは!
今ではこんなに美しい教会になっているよ。
木製の柱から差し込む日差しの美しいこと。
今でも世界中のボランティアが教会の仕事を手伝っているという。
「人に歴史あり」ならぬ「教会に歴史あり」だね!

最後はこちら! 
まるで点描画のように見えるけれど、これも本当に教会なの?
ベルギーのリンブルグ州ボルフローンにある「シースルー教会」なんだよね。
どうやら人里離れた果樹園にあるらしい。
これは2011年にオープン・スペース・キャンペーンのアート作品として建築されたものとのこと。
「Reading Between The Lines」という作品なんだって。
Pieterjan GijsとArnout Van Vaerenberghという2人の建築家によって建てられたんだね。
厚さが0.5インチ未満(約1.27cm)の金属板、2000本の柱で構成されているという。
内部の様子を見ると、どんなふうに建築されているのか分かるよね。
実際の建築状況が動画配信されているのでみてみようか。

あらかじめ作っておいたパーツを組み合わせていて、早回しのために簡単に完成しているように見えてしまうよ。
設計をする時間とパーツ作成が大変だったんだろうね。
こんな大掛かりなアート作品、実際に見てみたいよ!

今回のビザールな教会も面白かったね。
まだまだ世界には驚くような教会や寺院があるよ。
次回をお楽しみに!(笑)

SNAKEPIPE MUSEUM #59 Eva Redamonti

20210221 13
【マス目に区切られた美しい色合いの「wander」】

SNAKEPIPE WROTE:

今回のSNAKEPIPE MUSEUMはEva Redamontiというイラストレーターを紹介しよう。
読み方はエヴァ・レダモンティで良いのかな?
どんな人物なのか、まずは経歴を調べてみよう。 

1995年 コネチカット州生まれ
2015年〜 グループ展に参加
2017年 バークリー音楽大学作曲学士
2021年 ニューヨークのEquity Galleryにて初個展

1995年生まれということは、現在26歳くらいなのか?
バークリー音楽大学は超難関大学らしいので、その大学を卒業したというだけでも輝かしい経歴だよね。
渡辺貞夫やゴタイゴのミッキー吉野も卒業しているみたいだよ。(笑)
エヴァ・レダモンティが作曲の勉強をしていたところに注目してしまう。
絵画は独学なのかもしれないね?
絵画と音楽の二刀流、という器用なアーティスト。
まるで敬愛するデヴィッド・リンチ監督みたいだわ。(笑)
早速作品を紹介していこう。

「Like My Father」は2019年の作品。
「私の父のよう」ってどういうことなんだろうね?
NHKの番組「英雄たちの選択」に出てくる、「心の内に分け入ってみよう」みたいな感じで、脳内の様子が描かれているんだけど。
特に何もないんだよね。(笑)
浮かない表情で、頭の中は空っぽ。
中央辺りに倒れ込むような人物が、助けを求めているように声を上げている様子が描かれている。
色調も控えめなので、精神状態が心配になっちゃうよ。
お父さん共々エヴァも暗かったのかなあ。
インクだけで描かれているモノクロタイプは$1,000、日本円で約105,000円で販売されているけど、この絵をずっと眺めていたら気分が滅入るかも。

上の作品と対になる「Like My Mother」(私の母のよう) も同じく2019年の作品なんだね。
中央にいる人物の目線が上向きなので、こちらの絵には希望の光が感じられるよ。
えっ、単純過ぎ?(笑)
様々な要素が描かれていて、一つ一つに意味が込められているんだろうけど、勝手に想像するしかないんだよね。
この作品は$900、日本円で約95,000円だって。
14 x 11インチということは、横幅約35cmの小さめな作品なんだね。

「If You Don’t See Me Ahead」は直訳にすると「あなたが私を先に見ないのなら」になるのかなあ。
意訳なら「私を一番最初に見つめて」ということになるのか。
骸骨が上から迫ってくる構図といえば歌川国芳の「相馬の古内裏」を思い出すけれど、どことなく雰囲気が似てるよね?
そしてタイトルを作品の中に書いてるところはリンチを思わせる。(笑)
タイトルとモチーフの関連は分からないね。
自分でストーリーを考えるのも面白いかも。
SNAKEPIPEが考えたのは、親子の愛情についてかな。
子供時代に愛情に飢えた経験から、悪夢や幻をみるようになってしまったという物語。
陳腐か?(笑)
この作品も14 x 17インチと小さめ。 
お値段は$450、日本円で約47,000円とはお手頃だよね!

まるでコロナ下の現在を表しているような作品。
タイトルは「Desire」(欲望)とのことだけど、トゲトゲした物体がまるでウイルスのように見えるんだよね。
目から口から鼻から悪い物が入ってくるようで。
どちらにしても「邪悪な存在」として題材にされているんだろうな。
それにしても耳の数、多いよね?(笑)
ここでもまたリンチを思い出すSNAKEPIPE。(笑)
縦が25cmというから、これも小さめの作品だね。
プリントはエヴァのサイトで$40(約4,200円)で入手可能だよ!

縦長の作品は目を引くね。
色合いもキレイだし、エヴァが女性のヌードを描くのも珍しい。
「Hard Pill to Swallow」(飲みにくい薬)も、タイトルとモチーフの関連が不明だね。
女性とか魚が泳いでいる、このカプセル自体がピルなのかも?
一体、誰がこれを飲むんだろうか。
またお話を作ってみようかな。(笑)
エヴァの作品には、ヒモ状のモチーフが描かれることが多いのが気になるんだよね。
へその緒だったり、人との「つながり」や「しがらみ」を表しているのかなと想像する。
SNAKEPIPEの連想なんて、こんな程度さ!

初個展のためにアニメーション作品も制作したようで、YouTubeにアップされている動画を載せてみよう。

アニメーションの音も担当しているようだよ。
「What Happens at Night」(夜に何が起こるの?)というのが個展のタイトルとのこと。
シンプルな線で表現されているせいか、 おどろおどろしい雰囲気ではない。
メッセージ性は感じるけれど、言葉にするのは難しいよ。
これも個人がそれぞれ感じることができれば良いのかな。

平凡で面白みのない田舎町で、一人の時間を過ごすことが多かったというエヴァ。
インタビューによれば、どうやら家庭環境が不健康だったらしく、エヴァ自身も学校ではなく家で勉強していたようで。
その時間が長かったせいで、創造性が身に付いたみたいだよ。
現在はニューヨークのブルックリンに生活と仕事の場を置いているというので、刺激的で面白い光景を毎日楽しんでいるんじゃないかな?
これからの活躍に期待だね!

ビザール・バレンタイン・ギフト選手権!43回戦

【ABCのValentine’s Day】

SNAKEPIPE WROTE:

今日はバレンタイン・デー。
コロナの影響でテレワーク中の人なども多いはずなので、例年に比べると義理チョコを購入する人が少ないのかもしれないね?
男女比が極端な職場に勤めた経験があるSNAKEPIPEには、その苦労がよく分かる。
その職場では義理チョコを渡す「しきたり」があったため、SNAKEPIPEを含む女性3人が男性50人分のチョコを用意する羽目に!
本当にバカな習慣だと思ったものよ。
今年はバレンタイン・デーが日曜日でホッとした人も多いだろうね。

今回はバレンタイン・ギフトを紹介していこう。
ROCKHURRAH RECORDSらしく、ビザールな逸品でね!(笑)

バレンタインといえば、ハートをモチーフにしたチョコやグッズが主流だよね。
これは、ハートといってもラブの形ではなく心臓そのもの!
これを渡されて喜ぶかなあ?(笑)
Anatomical Heart Pendant Realistic Oddities Pendant は米国Amazonで販売されていたようだけど、現在は手に入らない様子。
タイトルに最初から「Oddities」(奇異な)と名付けられているので、みうらじゅんが言うところの「いやげもの」系になるのかもしれない。 
かなりグロテスクなので、渡したら印象に残ること間違いなしだね!(笑)

この商品は特にバレンタイン・ギフトというわけではないかもしれない。
SNAKEPIPEが個人的に「欲しい!」と思ってしまっただけなので。
“The Angry Toaster” 2-Slot Impression Toaster with 8 Interchangeable Morning Insults Plates – 7 Browning Control Settings – Make Someone’s Morning Special  も米国Amazonで購入可能なトースターなんだよね。
プレートを替えるとことで、「EAT SHIT」「FUCK YOU」などの放送禁止用語がトーストに焼き込まれる。
ちなみに「HAPPY」バージョンもあるので、どちらにするかはお好みで。(笑)
プレゼントに最適な逸品!
お値段は$34.95、日本円で約3,700円という手頃さも良いね。 
日本への配送もできるというので、本気で考えてしまうよ。
あ、自分用にね。(笑)

アメリカのテキサス限定らしいけれど、サーロイン・ステーキがハート型になって販売されているバレンタイン・ギフトだよ!
テキサス=肉、ということなのか。
肉でハート型を作るという発想が素晴らしい!
見た瞬間に吹き出してしまったSNAKEPIPE。
ちなみにこのお肉は$23.78、日本円で約2,500円くらいだね。
手の大きさで比較すると、かなりのボリュームがありそうじゃない?
ハート型のサーロイン、きっと美味しいに違いない!(笑)

上のサーロイン・ステーキを更にバージョン・アップさせてみようか。
焼きゴテでハート・マークをプラスするのはどうだろう。
ハート型のステーキにハートの焼印。
うーん、素晴らしい!(笑)
Texas Irons USA Steak Branding Ironも米国Amazonで販売されていたようだけれど、現在は品切れ中。 
いくつものメーカーが、この手の焼きゴテを販売していて、アメリカ人のバーベキュー好き、ステーキ好きがよく分かるよね。
SNAKEPIPEはこの商品を見た時には拷問グッズかと思ってしまったんだけど。
くれぐれも間違った使い方をしないようにしましょ! (笑)

2019年12月の「ビザール・クリスマス・ギフト選手権!36回戦」では、ニコラス・ケイジがグッズになって人気を博していることを書いたよね。
あの時のニコラス・ケイジと同じように、個人的な顔写真を靴下にプリントできるサービスがあるようで。
Personalised Multi Face Socksは好きな顔写真を4枚までアップロードすると、顔部分だけを切り取ってプリントしてくれるという。
靴下のサイズも豊富なので、性別問わずオリジナルの靴下が作成できるんだね。
お値段は3,800円とのことだけれど、現在は受付終了しているみたい。
好きな相手に自分の顔をプリントした靴下をプレゼントするのはどうだろう。
両思いなら良いけれど、一方的に思っていたら迷惑行為になってしまうのか?(笑)

手作りチョコも良いけれど、お菓子を作ってみるのも楽しいかもしれない。
他の人とは差をつけて、こんなクッキー型を使用してみるのはいかが?
Kama Sutra Cookie Cuttersで、エロティックな形のクッキーができるんだって。
ただし顔をペイントしていかないと、不思議な形だけになってしまうから注意が必要だね。
くれぐれもお子様と一緒の時は、この型を使わないように。(笑)
お値段は$29.34、日本円で約3,100円。
シャレが分かる人にお勧めアイテムだね!

セクシー系が出た流れで、この商品も紹介しよう。
Fundies Underwear for Two は2人用の下着なんだよね。
写真のように男女が着ける場合はもちろんのこと、例えば二人三脚レースのような使い方もできます、とのこと。
そして「二人を一組の下着に押し込むと、真の一体感が得られたことがわかります」とも書いてあるんだけど?
この格好になる前に笑ってしまいそうだよね。(笑)
お値段は$6.99、日本円で約730円!
付き合い初めのカップルとか新婚さんを冷やかすのに最適な感じ。
実際使ったらどうなるのか興味はあるけどね!(笑)

最後はこちら! 
花束をギフトにするっていうのは、シンプルだけど素敵だよね。
って書きながら、おかしなことに気付く。
花の部分に注目すると、、、なんとこれはスナック菓子のドリトスじゃないの!
ドリトスがケチャップ味のスナックを発売し、そのキャンペーンとしてドリトス花束を販売したとのこと。
大人気となり、全て完売したという。

花束を手にした人が皆、笑顔になるのが印象的だよね!
販売されたのはカナダの限定地域のみだったということだけれど、購入できなかった人がDIYで作っているというのも面白い。 
ドリトスの宣伝効果は抜群だよね。
自作する人も皆、ドリトスを買うわけだし。(笑)
作るのも楽しそうだし、もらった人も嬉しいだろうな。
キャンペーンは2016年のことだったらしいので、現在は販売されていないのかもしれないね?

ブログネタにする時にはビザールな逸品を探してしまうSNAKEPIPEだけれど、バレンタインに関してはいたってノーマル。
美味しそうなチョコレートを毎年ROCKHURRAHに渡している。
今年は例年とは違ったチョコレートを通販にて購入!
どんな味なのかROCKHURRAHに聞いてみよう。(笑)

ふたりのイエスタデイ chapter20 /ファンカ・ラティーナ

20210207 top
【Haircut 100のアルバム「ペリカン・ウェスト」のジャケット】

SNAKEPIPE WROTE:

毎週楽しみに観戦しているアメリカPGAツアー。
ほとんどの試合はアメリカ本土で開催されているけれど、選手はアメリカ人ばかりではない。
世界各国から参加していて、最近では南米の活躍が目立つ。
チリやアルゼンチンでゴルフ、というイメージはないけれど、実際に選手が活躍しているから驚いてしまうね。
南米といえば、サッカーにサルサやボサ・ノヴァ、サンバなどのラテン音楽と思ってしまうのはステレオタイプ過ぎるのかな?

80年代に流行ったニュー・ウェイブに、ラテン音楽をミックスするジャンルがあった。
ファンカ・ラティーナと呼ばれ、一世を風靡したんだよね。
ファンクとラテンをミックスさせた造語は、誰が考えたのやら?
この言葉はもしかしたら日本だけで通用している言葉だったのかもしれないけれど、当時はジャンルとして確立されていたように思う。
いくつものバンドが、ラテン要素を含んだ曲を発表していたんだよね。
ノリの良さと一緒に歌えるメロディーラインで、SNAKEPIPEも大好きだったよ!

Haircut 100の「Favorite Shirts」はファンカ・ラティーナを代表する曲と言っても過言ではない。
そしてこの曲の邦題「好き好きシャーツ」が、当ブログのカテゴリー「好き好きアーツ」の元ネタ!(笑)
2020年8月の「ふたりのイエスタデイ chapter19 /Altered Images」で、オルタード・イメージのクレアちゃんの肖像画を描いたことを書いたけれど、実はこのバンドのヴォーカルも描いていたことも思い出した。
ニック・ヘイワード(トップ画像一番左)がアイドル的な風貌で、とても人気があったからね。

軽快なギターのカッティングが印象的で、本格的なファンクでもラテンでもないけれど、ニュー・ウェイブ世代のライト・リスナー向けラテン音楽入門になったバンド、とROCKHURRAHが語っているよ。
そしてHaircut 100の特徴は、トップのレコード・ジャケットでも分かるように、白いセーターをインにして、その上からサスペンダーを使用するスタイルだったり、お坊ちゃま風の服装が多かったこと。
なんとセーターの上からのサスペンダーは、当時はROCKHURRAHも真似ていたらしいよ。(笑)
その頃ROCKHURRAHは、地元の北九州在住だったので、そういう服装を理解してくれるのは、限られた人だけだったみたい。
苦労したんだねえ、ROCKHURRAH!(涙)

良家のご子息がバンドをやってる、みたいな風貌なのにファンクっぽいノリの良い音楽だったというギャップも魅力だったんだよね。
ファンクにラテンというと、みずみずしい印象にはなりづらいのに、Haircut 100には爽やかさがある。
彼らのおかげで(?)ファンカ・ラティーナが幅広い世代に支持されて、一大ムーブメントになったのでは、とROCKHURRAHが推測しているよ。
Haircut 100は他にも「Love Plus One」(邦題:渚のラブ・プラス・ワン)などヒット曲を出している。
この邦題も非常に気になるけれど、レコード会社の人のセンスだろうね。(笑)

続いてはModren Romanceの登場だよ!
「Ay Ay Ay Ay Moosey」(邦題:今夜はアイ・ヤイ・ヤイ!)もノリノリになっちゃうダンス・チューンだよね。(笑)
そしてまた気になるのが邦題なんだけど、SNAKEPIPEとROCKHURRAHはこのタイトルで覚えてるんだよ。
当時は原題を知らなかったしね。
そして今回初めて動いている姿を観たよ。
こんな顔だったとは知らなかったね。

ファンカ・ラティーナについて書くことをROCKHURRAHに話すと、次々とバンド名が出てくるんだよね。
Blue Rondo à la Turkのような長いバンド名もスラスラ口にできる。 
若いうちに覚えたことって忘れないものだね。(笑)
曲は「Me and Mr. Sanchez」。
とても懐かしいよ!
Blue Rondo à la Turk解散後、結成されたMatt Biancoもヒットしたね。

これも長いバンド名のRip, Rig & Panic
そんなに長くないか?(笑)
この映像は、どうやらイギリスのホームドラマの中で「You’re My Kind of Climate」を演奏しているシーンらしい。
それでこんな扮装をしてるんだね。
音楽に合わせているのか、ドラマの展開のせいなのか、かなり民族音楽要素が強い。
ヴォーカルのネナ・チェリーは服装のせいはもちろんだけど、「Buffalo Stance」の頃とはまるで別人だわ!

Pigbagは、上に書いたRip, Rig & Panicと一緒に「The Pop Group」というバンドを組んでいたという。
解散後、メンバーがそれぞれバンドを作ったってことだね。
The Pop Groupは硬派なメッセージ色の強いバンドだったらしいけれど、Pigbagのヒット曲にいたっては歌詞がない!
インストゥルメンタルの「 Papa’s got a brand new pigbag」は、日本ではHONDAのCMでも使われていたっけ。
ああ、懐かしき80年代よ!(涙)

最後はアメリカのバンドにしよう。
Kid Creole & the Coconutsは音楽性はもちろんのこと、そのファッションにも注目が集まったんだよね。 
1940年代頃流行したダブダブのシルエットをした「ズート・スーツ」を身に着け、イカサマ師かチンピラかといったインチキ臭い風貌のキッドがヴォーカルだった。
ここでもまたROCKHURRAHのエピソードがあるんだけど、ズート・パンツも着ていたらしいよ!
音楽とファッションが密接に絡んでいた時代だからね。

思い出しながらツラツラと書き綴ってみたけれど、とても懐かしくなってしまったね!
どうしてファンカ・ラティーナのようなムーブメントが起きたのかは謎だけど、日本でもジュディ・オングの「魅せられて」、久保田早紀の「異邦人」や庄野真代の「飛んでイスタンブール」がヒットしたように、異国情緒ブームが起きたことがあったもんね? (古い!)
仕掛け人がいるのかもしれないけれど、世の中の流れが同じような方角を向くことってあるのかもしれない。

久しぶりにファンカ・ラティーナを聴いたら楽しくなってしまった。
さあ、踊ろう!
みんなでアイ・ヤイ・ヤイ!(笑)