ジョーカー 鑑賞

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【台風19号の影響により、雨が降る中で看板を撮影】

SNAKEPIPE WROTE:

世界中でヒットしている映画、と聞いて「観たい!」と思うことは少ないけれど、今回ばかりはその波に乗ってしまったROCKHURRAH RECORDS。
そう、話題作の「ジョーカー(原題:JOKER 2019年)」を鑑賞したんだよね!
ジョーカーというのは、 DCコミックス「バットマン」に登場する最強の悪役
などと知ったように書いてはみたものの、実は漫画は読んだことないんだよね。(笑)
バットマンは映画でシリーズになっているので、その中の数本を観たことがある程度。

バットマンの宿敵であるジョーカーを主役にした映画ということは、いわゆるアンチ・ヒーロー物になるよね。
例えば「羊たちの沈黙(The Silence of the Lambs 1991年)」に登場するハンニバル・レクター博士のような感じかな。
正義や愛をテーマにした勧善懲悪物には、あまり興味を持たないROCKHURRAH RECORDS。
映画ランキング・トップのニュースを耳にしながらも、10月の3連休に観に行くことにしたのである。

ところが、この3連休には令和元年台風第19号(アジア名:ハギビス/Hagibis)が首都圏を直撃!
計画運休を決定した交通機関がほとんどで、なんと映画館も休館してしまった。
いつ上映が開始されるのか不明なまま、映画館のHPを何度も確認する。
連休最終日にやっと予約が取れたのである。

木場にある109シネマズ木場に行くのは初めてのことだ。
東京都現代美術館に行く時には、必ず利用している駅なのにね?
イトーヨーカドーの3階にある、ということだけどシアターが1から8まで完備されているという。
度々訪れる新宿バルト9と、そこまで変わらない規模ということになるね。
恐るべし、イトーヨーカドー!(違う?)
バルト9の場合は、シアターによってフロアが変わるけれど、109シネマズ木場はワンフロアなので、迷うこともなく、上映時間に遅れることも少ないんじゃないかな?
ただし、恐らくこの映画館ではメジャーな作品の上映しかしないだろうから、ROCKHURRAH RECORDSがお世話になる機会は少ないだろうけど。(笑)

連休中だったことも、台風の影響で遠出できなかったせいもあったのか、客入りは9割程度。
109シネマズ木場では、2つのシアターで「ジョーカー」を上映していたので、やっぱり大人気なんだね。
初めて入った劇場は、ゆったりしていて、視界良好!
この映画館、なかなか良いね!(笑)

それでは早速「ジョーカー」の感想をまとめていこうか。
まずはトレイラーをご覧あれ!
※ネタバレしないように書いているつもりですが、未鑑賞の方はご注意ください!

「どんな時も笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸にコメディアンを夢見る、孤独だが心優しいアーサー。
都会の片隅でピエロメイクの大道芸人をしながら母を助け、同じアパートに住むソフィーに秘かな好意を抱いている。
笑いのある人生は素晴らしいと信じ、ドン底から抜け出そうともがくアーサーはなぜ、狂気溢れる「悪のカリスマ」ジョーカーに変貌したのか?

公式HPにあるあらすじを引用させて頂いたよ。

主役であるアーサー・フレックを演じたのは、ホアキン・フェニックス。
ROCKHURRAH RECORDSでは、ホアキンと聞けば、チリのプロ・ゴルファーであるホアキン・ニーマンを連想してしまうけど?(笑)
今回の主役は、1980年代に大人気だった、俳優であるリヴァー・フェニックスの弟なんだよね。
全然似てないんだけど、本当に兄弟?
兄であるリヴァー・フェニックスは1993年に23歳という若さで急逝してしまう。
死因は麻薬の過剰摂取とのこと。
Wikipediaの記事によれば、その時一緒にいたのがホアキンだったらしい。
どんな状況だったのかは不明だけど、19歳のホアキンが辛い経験をしたことは想像できるね。
現在のホアキンは44歳で、とても健康そうに見えるよ。

映画「ジョーカー」の時のホアキンがこれ。
上の画像とはまるで別人だよね?
ヒゲで顔の輪郭が分かりづらくなっているのは確かだけど、それにしても頬はげっそりとこけてるし。
調べてみると、どうやら「ジョーカー」のために50ポンド、約23kgも減量して役作りをしたようで。
ぽっちゃりしてるピエロもいると思うけど、確かに「ジョーカー」の主役としては、不健康そうなイメージのほうが合ってるもんね。

舞台は1981年のゴッサム・シティ。
恐らく裕福な地域ではない設定なんだろうね。
その時代のニューヨークは生活水準が低く、治安が悪化していたという。
特に地下鉄は犯罪の温床とまで言われるほど、危険な場所だったそうで。
移動するのも命がけになっちゃうよね。
そんなニューヨークの状況をゴッサム・シティは踏襲しているのかな。
アーサーは、ピエロとして生計を立てている。
社会全体が不満で溢れている中、楽しげな笑いは怒りの対象になるのかもしれない。
嫌がらせや暴力を受けるアーサーは、見ていて気の毒だよ。

あらすじにもあったように、アーサーは母親の看病をしているんだよね。
母親は一歩も外出していなくて、食事も入浴も、すべてアーサーの介護が必要なようで。
アーサーの優しさがよく分かるシーンだったよね。
そんな母親の楽しみはマレー・フランクリンの番組を観ること。
アーサーもマレーのファンなんだよね。

このトーク番組で司会をしているマレー。
演じているのが、ロバート・デ・ニーロ!
辛口コメントで番組を盛り上げていく司会者役がぴったりだったね。
日本でいうなら「みのもんた」か「小倉智昭」みたいな感じか?(笑)
あまりにもハマり過ぎていて、最初デ・ニーロだと気付かなかったほど。
役作りのために体重を増減させる俳優の第一人者として、今回のホアキンの変貌ぶりはどう感じたのか聞いてみたいね?

アーサーの心の拠り所は他にもある。
同じアパートに住んでいるソフィーという女性だ。
ソフィーは、母一人子一人というシングルマザーみたい。
エレベーターで、ほんの少し言葉を交わしただけで、心を惹かれるアーサー。
他に女性との関わりがないということがよく分かるエピソードだよね。
アーサーには母親、ソフィー、そして司会者のマレーという3人が心の支えになっていたのかな。

アーサーには障害があることも、人との関わりが難しかった要因だろうね。
病名がWikipediaの解説によれば「トゥレット障害」とされているけれど、詳しくは分からないよ。
アーサーは何かしらの刺激により、突発的に笑い出す病気なんだよね。
例えばそれが怒りの感情から引き起こされても、笑いとなる。
そのため怒りながら笑っているという、非常に怖い顔が出来上がる。
竹中直人の芸で「笑いながら怒る人」があるけど、アーサーは本物なんだよね。
貧困、孤独、病気と、アーサーを取り巻く環境は良くない。

アーサーが「ジョーカー」になるきっかけとなった地下鉄の事件。
嫌なタイプの男3人なんだよね。
酔っ払って女性に絡んで、相手にされないと力づくで乱暴しようとする。
こんな男達は成敗されて当然だ、と思ってしまうよ。
一気にアーサーの怒りが爆発したのも納得しちゃう。

ブルー・スチール(原題:Blue Steel 1990年)」というキャスリン・ビグロー監督の作品に、銃を手にしたことで殺人を繰り返す男が登場する。
銃は力の象徴であり、自分自身が強くなったように感じてしまうんだろうね。
アーサーも武器を手にすることで、不満を爆発させる。
「社会の弱者だったアーサー」からの脱却ということだろうね。

ピエロの化粧に、赤いスーツ。
オレンジ色のベストに緑のシャツ、というド派手な色合いなのに、この時のアーサーにダンディズムを感じてしまったSNAKEPIPE。(笑)
自信を持ったアーサーの雰囲気が、通常のピエロとは別の人格に変えて見せているのかな。

弱者だった時のアーサーは、この長い階段をトボトボと一歩ずつ踏みしめながら歩いていた。 
赤いスーツの、「ジョーカー」に変貌したアーサーのステップったら!
階段降りる時は、転ばないように注意するSNAKEPIPEなんだけど、この時のアーサーはダンスしてたもんね。(笑)
王者は俺だ、と言わんばかりの堂々とした動き。
楽しげに笑いながらダンスしていたよね。
この時に流れていたのがゲイリー・グリッターの「Rock and Roll part 2」。
このダンス・シーンに合っていて、秀逸な選曲だったね! 

ゲイリー・グリッターは70年代、グラム・ロックの時代に大人気だった人物。
胸をはだけたギンギラのラメ衣装と、オーバーアクションが特徴!
ROCKHURRAHが書いた2011年1月の記事、「 時に忘れられた人々【07】グラム・ロック編 side B」もご参照あれ!

「心優しいアーサーが何故、悪のカリスマ・ジョーカーになったのか」とあらすじに書いてあったけれど、今回の映画を観て納得させられてしまった。
カリスマとして英雄扱いされている様子に拍手を送りたい気分になる。
世の中に一石を投じたジョーカーに陶酔する、民衆の気持ちが理解できるからね。
一度でも弱者扱いされたことがある人は、共感するんじゃないかな。
それが「ジョーカー」の人気の理由なのかもしれないね?

ホアキン・フェニックスが出演している映画は、何本か観ているようだけど、あまり印象に残っていない。
今回のホアキンは、ジョーカーが乗り移ったようで、鬼気迫る演技に圧倒されたよ。
それにしてもホアキン、タバコ吸い過ぎだよね。(笑)

「バットマン」のシリーズでジョーカーが印象的だったのは、「ダークナイト(原題:The Dark Knight 2008年)」。
以前鑑賞しているはずだけど、10年以上も前のことなので忘れてしまったよ。(笑)
「ジョーカー」との比較の意味を込めて、もう一度鑑賞することにしたんだよね。
SNAKEPIPEと同じように忘れている方のために、トレイラーを載せておこうか。 

主役のブルース・ウェインことバットマンをクリスチャン・ベールが演じている。
ベルベット・ゴールドマイン(原題:Velvet Goldmine 1998年)」では、グラム・ロックのスターに憧れている青年役だったっけ。 
またもやグラム・ロックが出てきたよ。(笑)

そしてバットマンの宿敵であるジョーカーを演じたのがヒース・レジャー。
銀行を襲う最初の登場シーンから最後まで、ずっと顔はこの化粧のまま。
その場しのぎの仲間を作るけれど、使い捨てにする。
そのため結局は一匹狼なんだよね。
頭が切れて、行動力もある異常者。
人間の性悪説を証明することが生きがいらしいので、手に負えないよ。

ジョーカーの異常性が最も良く表れていると感じたのが、看護婦に化けているシーン。
かなり不気味で強烈な印象を残してるよ。
この時のジョーカーがフィギュアになっているのを発見!(笑)
欲しいような欲しくないような逸品だけど、商品化したくなる気持ちも分かるよね。
ヒース・レジャー版のジョーカーも迫力満点!
この映画の後、亡くなっているのが非常に残念な俳優だよ。

制作年度が逆だけど、「ジョーカー」で、その成り立ちが語られ、「ダークナイト」では、その活躍(?)を鑑賞することができる。
2人の俳優が演じた、それぞれのジョーカー。
どちらも魅力的で、根強い人気があるのもうなずけるね。
ピエロを題材にした映画といえば、「気狂いピエロの決闘(原題:Balada triste de trompeta 2010年)」や「IT(原題:IT 1990年、2017年)」もあるよね。
「ジョーカー」の開始前に予告されていたのが「IT」の続編だった。
まだまだピエロを主人公にした映画が続くんだね。
やっぱりアンチ・ヒーロー物は面白い!(笑) 

「造形遺産054-067」,「HAZY HUE」未鑑賞

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【10月だというのに汗ばむほどの陽気だったよ】

SNAKEPIPE WROTE:

約2ヶ月ぶりに長年来の友人Mと待ち合わせした。
特にこれといった展覧会を思いつかなかったSNAKEPIPEは、ランチでも食べながら近況報告しようと考えていた。
ところが、友人Mからは「末広町に行かない?」という提案があった。
末広町って秋葉原と上野の中間辺りだよね?

どうやら末広町に「3331 Arts Chiyoda」というアートの複合施設があるとのこと。 
そしてこの施設、元は練成中学校という学校をリノベーションして造られているというから、興味深い!
さすがは情報収集能力に長けた友人Mだよね。
とは言っても、オープンは2010年とのことなので、SNAKEPIPEが疎いのかな。(笑)

末広町で降りて、ほんの数分で「3331Arts Chiyoda」に到着する。
まるで自分の足で歩いたように書いているけど、方向感覚に優れた友人Mのおかげで、すんなり着いたんだよね。(笑)
友人Mと一緒の時には、付いていくだけのSNAKEPIPE。
一度歩いた場所を記憶したり、地図が読める能力は、本当に羨ましい限りだよ。

元校舎に行くまでの敷地は、公園になっていて大きな木々が影を作っている。
そこまで大きな公園ではないけれど、やっぱり緑があるのは良いね!
入り口はガラスの自動ドアになっていて、カフェやミュージアムショップがあった。
この空間だけ見ると、元学校という印象はない。

2Fのギャラリーに向かおうとした時、見つけたのがこれ。
手洗い場なんだよね!
SNAKEPIPEや友人Mが小学生や中学生だった頃も、こんな感じの手洗い場だった記憶が蘇る。
蛇口の首部分にネットに入った石鹸があったっけ?
確かあれはレモン石鹸と呼ばれていたような。
調べてみると、まだ売ってるんだね!
昭和の懐かしい思い出と思ったのに、現役でいらっしゃるとは。(笑)

友人Mが「3331 Arts Chiyoda」に来たかったのは、好きな作家の展覧会があったからだという。
大原舞は1986年東京生まれのアーティスト。
2010年に武蔵野美術大学造形学部油絵科を卒業しているという。
友人Mは大原舞の作品である人形を観たことがあり、本気で購入を検討していたらしい。
この展覧会が目的だったのに、結果はこの画像の通り「CLOSED」!
出かけた月曜日は、どうやら「Gallery OUT of PLACE」の定休日だったようで。
ギャラリー前に貼ってあるDMに近付いてみると、月・火・水が定休日だって!
週3日連続休廊とは、驚き桃の木山椒の木だよね。(意味不明)

次に目指したのはKYOTO Design Lab 東京ギャラリーで開催されている「造形遺産」というタイトルの展覧会。
この企画は京都工芸繊維大学が主催しているとのこと。
国立大学だという京都工芸繊維大学、とても気になるよね。
建築やデザイン以外に、生物学や情報工学などの学部があり、大学院では繊維学について学ぶことができるらしい。
「実在する使うことも捨てることもできなくなった道路やダム、高架線などの構造物を造形遺産と呼び、それらを再生する道を提案します」
会場前まで行ってみると、ここも休み…。
一体どんなアイデアが提示されていたのか。
友人Mとがっかりしてしまう。

その隣のGallery KIDO Pressで開催されているのはJohn Currin(ジョン・カリン)の版画展だった。
ジョン・カリンは1962年生まれのニューヨークを拠点に活動している画家だという。
美術手帖の解説によると「古典的な絵画特有の技法を用いて、現代社会で論争を招くような性的タブーなイメージを取り入れた肖像画を描き、美しさとグロテクスの完璧な均衡を探求するアメリカを代表する画家のひとり」であるという。
これは楽しみ!
と思ったのも束の間、やっぱり休廊だったんだよね。
ここも月・火はやってないんだ。
月曜日に来たのが間違いだったね、と言いながら廊下を進む。

今回やっと展覧会を鑑賞できることになったのが「AKIBA TAMABI21」で開催されていた「できるだけ感情のないように(あるけど)」だった。
「アキバタマビ」の意味も分からず鑑賞したけれど、帰宅後調べることにした。
このギャラリーは多摩美術大学が運営する、若い芸術家たちのための作品発表の場だという。
原則40歳未満の多摩美術大学卒業生が企画代表者となり、作家による自己プロデュースを基本としたグループ展を年間8回開催するギャラリーとのこと。
秋葉原が近いから名前に付けたんだろうね。
作品を発表するのは多摩美関係者ではなくても良いみたい。
若手アーティスト支援が目的だという。

中学校の机と椅子をそのまま利用した展示がされていた。
懐かしかったので、友人Mと一緒に椅子に座ってみる。
とても座り心地が良い。(笑)
子供の頃は、こんな机で授業受けてたんだね。
かつて教室だった壁や、机の上に作品が展示されている。
それぞれのアーティストについて調べてみようか。

落花生をモチーフに版画作品を展示しているのは、安齋歩見。
1986年、福島県いわき市生まれだって。
落花生だけに、てっきり千葉県出身だと思ったのにね?(笑)
2009年、女子美術大学芸術学部絵画学科洋画専攻版画コースを卒業し、2014年、武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻版画コースも修了しているとは!
2つも美大に通っているんだね。
今回展示されていた「ピーナッツ戦争」というシリーズは、シルクスクリーン写真製版で制作されているという。
浮世絵のように、複数枚を組み合わせて一つの作品が完成しているものもあったよ。
黒が強い作品は観ていて、とても落ち着いたよ!

大坂秩加は1984年東京生まれのアーティスト。
2009年、東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業し、2011年には東京藝術大学大学院美術研究科も修了しているというから、アート界のエリートってことだね。
版画、油彩、水彩など技法にこだわらずに描いているらしい。
今回の展覧会では、紙のままの作品が椅子の上に無造作に置かれていたため、湾曲していて見づらかったのが残念!
HPで他の作品を観ると、非常に面白いんだよね。
ブラックユーモアを含んだ独特の視点と、世界観を持っているアーティストみたい。
他の作品も観てみたいと思った。

結局観られたのは「AKIBA TAMABI21」の展覧会だけになってしまった。
せっかく来たのに、がっかりだね、と言いながら1Fのミュージアムショップに向かう。
3331 CUBE shop&galleryを物色していると、ふと目に留まったのは映像作品だった。
冠木佐和子というアニメーターの作品は、不思議な魅力を持っていて、その場から動けなくなるほど。
友人Mも「面白い!」と大絶賛している。
アニメ大国の日本の中でも、冠木佐和子の世界は珍しい部類に入るんじゃないかな。
載せて良いのか迷いながらも、YouTubeにアップされている菅原信介「MASTER BLASTER」のミュージックビデオを紹介させて頂こう。
アニメーションを担当しているのが冠木佐和子なんだよね。

好き嫌いが分かれるタイプの作品かもしれないね?
冠木佐和子の経歴を調べてみると、多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業後、アダルトビデオ制作会社に就職をしているんだよね。
そこを退職してから、再び多摩美術大学大学院に通い、修了しているという。
どうしてアダルトビデオの世界に入ったのか、不思議!
彼女自身の受け答えも変わっているので、インタビュー記事もお勧めだよ。(笑) 
こういう日本人が増えると面白い国になりそうだけどね?

今回は「鑑賞できなかった展覧会」を特集する、という今までにはなかったスタイルで書いてみたよ。
鑑賞はできなかったけれど、アーティストについて調べて、作品を検索することで新しい知識が増えたことは嬉しいね!
今後の教訓としては、展覧会の開廊(もしくは閉廊)日時を調べてから出かける、ということかな。(笑)

塩田千春展:魂がふるえる 鑑賞

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【どんよりした空模様がよく分かる一枚】

SNAKEPIPE WROTE:

森美術館で開催されている「塩田千春展:魂がふるえる」については、長年来の友人Mから「とても良かったので行ったほうが良いよ」とお勧めされていた展覧会である。
行ってみよう、と計画していた日には、令和元年台風15号(アジア名:Faxai/ファクサイ) が関東に上陸したのである。
過去最強クラスの強い勢力を持った台風の影響で、現在でも千葉県内では復旧作業が行われているほど。
ROCKHURRAH RECORDSは、幸いにして明け方の強風を感じる程度だったため、六本木行きを決行!(大げさ)
電車も少し遅れながらではあったものの、支障をきたすことなく六本木に到着したのである。
今回のトップ画像は、あえて空が映っているものにしてみたよ。
まだちょっと怪しい雲が見えるよね。

台風の影響で、展覧会場はガラガラに空いているだろうと予想していたけれど、通常より少し少ないくらい。
例えば観光客は近くに宿泊しているだろうから、あまり天候に左右されることがないのかもね?

最初に森美術館作成のPR動画を載せておこうかな。

塩田千春という名前を今まで聞いたことがないSNAKEPIPE。
経歴について調べてみたよ。

1972年 大阪府岸和田市生まれ
?年 大阪府立港南造形高等学校卒業
?年 京都精華大学洋画科卒業
1993年 オーストラリア国立大学(ANU)キャンベラスクールオブアートに交換留学生として留学
1996年 ハンブルク美術大学(HfbK)に入学
1997年から1999年 ブラウンシュバイク美術大学(HBK)にてマリーナ・アブラモヴィッチに師事
1999年から2003年 ベルリン芸術大学(UDK)にてレベッカ・ホーンに師事
2008年 平成19年度 芸術選奨新人賞、平成19年度 咲くやこの花賞 美術部門受賞
2015年 第56回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展で日本代表に選出される
2010年度~ 京都精華大学客員教授

現在はベルリンを拠点に活動しているという。
それにしても一体いくつ大学に通ったんだろうね?
数えてみると5つだよ!
30歳近くまで大学生だったことになるのかな。
その間の生活費などはどうしていたのか、小さいことだけど気になってしまうよ。(笑)
それにしても、以前は確か「レベッカ・ホルン」と表記されていたように記憶してるけどね?
読み書きは変化することがあるから、まあいいか。

今回の展覧会についての説明文を森美術館のHPから載せてみよう。(一部抜粋)

ベルリンを拠点にグローバルな活躍をする塩田千春は、記憶、不安、夢、沈黙など、かたちの無いものを表現したパフォーマンスやインスタレーションで知られています。
副題の「魂がふるえる」には、言葉にならない感情によって震えている心の動きを伝えたいという作家の思いが込められています。
「不在のなかの存在」を一貫して追究してきた塩田の集大成となる本展を通して、生きることの意味や人生の旅路、魂の機微を実感していただけることでしょう。

「不在のなかの存在」なんて哲学的だわ!
一体どんな作品なんだろう?
森美術館では一部の作品を除いて、ほとんど撮影が可能なんだよね。
クレジット表記のルールを守れば、ネットへのアップもOKとのこと。
良い美術館だよね!(笑)
それでは気になった作品の感想をまとめていこう。
通常は展覧会の順路通りに作品を載せることが多いけれど、今回はなるべく作品の制作年順にしてみようかな。
理由は後ほど明らかになるであろう。

オーストラリアで留学中だった1994年の作品である。
「絵になる夢を見た」という塩田が、アクリル絵の具をかぶり、初めて身体表現に挑んだという。
そもそも自分自身が絵になるという発想が変わってるよね。(笑)
そして選んだ絵の具の色が赤というのも、血みどろのスプラッター状態にしか見えないし。
奇をてらう、というよりも死にたい気持ちを表しているように感じるんだよね。
この時塩田は22歳。
病んでいるようにみえるなあ。

1997年、ハンブルク美術大学時代の作品である。
アクリル絵の具をかぶった次には、泥水に浸かるパフォーマンス!
塩田千春、体張ってるよねえ。
泥の中で、塩田千春は何を思ったんだろう。
そしてまたこの行為も「死」を連想させるよ。
死人になりきることで、次のステップに進んだんだろうなあ。

1997年、ブラウンシュバイク美術大学在学中のパフォーマンス。
4日間断食した後、行ったのが全裸で斜面に掘った洞窟によじ登り、転げ落ちてはまた登ることを繰り返す行為だったという。
カミュの「シーシュポスの神話」を思い出すなあ。

カミュはここで、人は皆いずれは死んで全ては水泡に帰す事を承知しているにも拘わらず、それでも生き続ける人間の姿を、そして人類全体の運命を描き出した(Wikipediaより)

またもや体を張って頑張る塩田千春。
内面の苦しみを体で表現した感じなのかな。
観ているほうまで苦しくなってしまうよ。

1999年のパフォーマンス。
自宅のバスルームで泥をかぶり、拭いきれない皮膚からの記憶を表現しているという。
ドイツに住み始めて3年が経過していたらしい。
皮膚からの記憶ってなんだろう。
日本人である存在を意味しているのか。
今まで生きてきた自分自身ということなのか。
はっきりは分からないけれど、今の自分をあまり好きではない状態だったように見えるよ。

泥と皮膚というのがテーマだったようで、上の作品と同年に制作されたインスタレーション。
体の不在を表すドレスは泥にまみれ、上部に設置されたシャワーでも皮膚の記憶を洗い流すことはできない、ということらしい。
ドレスは7mもあるとのこと。
目の前に泥まみれのドレスが出現したら、かなり迫力あるだろうな。
先日鑑賞したボルタンスキーにも、日を追うごとに電球が消えていくインスタレーションがあったように、時間経過を含んだ作品なんだろうね。 

黒や赤の糸を空間全体に張り巡らせたダイナミックなインスタレーションが、塩田千春の代名詞とのこと。
その片鱗が見えたのが1996年の「意識へ戻る」なのかもしれない。
使用されている材料は黒い毛糸、ガラス管、血。
血って一体何の血よ?
毛糸に血液入のガラス管を括り付けてるのかな。
心のモヤモヤした状態を表しているように見えるよ。
毛糸はこれからずっと使用していく材料になるんだね。

2010年のパフォーマンス。
ここでも塩田千春は、血を使ってるね。
血が連想させる家族や民族、国家、宗教などの境界を壁に喩え「その壁を超えることのできない人間の存在」を表現したという。
塩田千春の言葉をそのまま書いていると、「〜できない」という表現が多いことに気付く。
ここらへんがネガティブ思考というのか。
だからこそ表現できるとも言えるのかもしれないけど?
この作品の時、塩田38歳。
まだまだ全裸で頑張ってるよ!

この作品は、フィリップ・モリス.K.K.アート・アワード2002大賞受賞作とのこと。
糸がまるで繭のように人間を包み、人が眠っている姿は莊子の「胡蝶の夢」のように、夢と現実の間にいる世界を表しているという。
分かるような分からないような文章ですな!(笑)
ドイツで3年の間に9回引っ越しをし、自分の居場所を探していたという塩田。
安寧の場所は繭の中、と夢想したんだろうか。
そしてそんな状況になっても、日本に帰ろうとは思わなかったのか。
どうしてもドイツに留まる必要があったのかな。
作品から安心感は全く得られず、SNAKEPIPEは蜘蛛の糸を連想してしまった。
絡め取られて生贄になるイメージね。(笑)

燃えるような赤色の世界。
かなり大きなインスタレーションで、枠組みだけの船がいくつあっただろう。
この船は棺か、それとも魂の容れ物か。
そこから湧き出て上へ、上へと昇っていくのは、魂ではないのだろうか。
もしくは血管なのかも?
そんな想像をしながら会場を歩く。
どこを見ても赤が目に入る。
一体どれだけの毛糸が使用されているんだろう。
ここまで糸を張り巡らせるのは大変だったろうなあ。
言葉がなくても、見た瞬間「うわっ、すごい」と感じることができる。
これこそ現代アートだなあ!

次は黒の世界ね。
燃やされた(?)椅子やピアノに黒い糸が張り巡らされている。
これはイタリアのテキスタイルメーカーであるアルカンターラ社製の糸で、見た目がゴムっぽい感じだった。
赤が生なら、黒は死なのか。
かつてこの世の生を受けていた人たちの、想念が揺らめいているようだったよ。
なんとも言えない異様な雰囲気に圧倒される。
この作業に携わったスタッフの方は、悪夢にうなされたりしなかっただろうか?

古い木枠を並べたインスタレーション。
旧ベルリンで廃棄された木枠を使用したみたいね?
一つ一つに、それぞれの家の歴史があるんだよね。
塩田千春のインスタレーションは、コツコツと小さな作業を積み重ねていった結果、巨大な作品が完成しているパターンが多いみたい。
「個」が「群」になると、存在感が増して迫力が違うんだよね。
木枠の内側に入ってみると、閉塞感で息が詰まりそうだった。
多様な記憶の洪水に飲み込まれそうになったのかもしれないね。

最後の作品も「群」物ね。
これはROCKHURRAHが動画で撮影してくれたよ!

作家名/作品名:塩田千春《集積-目的地を求めて》この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 – 非営利 – 改変禁止 4.0 国際」ライセンスでライセンスされています
旅行かばんが赤い糸で吊るされている。
低い位置から徐々に高い位置へと連なっている。
バッグが揺れるんだよね。
まるで中に何か入っているみたい。
それは持ち主の記憶や念なのかもしれない。
まるであの世へ旅立つような印象を受けたよ。

塩田千春展はとても見応えがあった。
自分の存在とは何か、生きる目的を知るために苦しみ続けていた様子が表現されているように感じた。
作り続けながら、頭の中ではきっと様々な想いが巡っていただろうな。
かなり根気のいる作業を続けていて、努力家だなあとも思った。
こうした作品は、とても女性的に映るし、実際女性のアーティストが多いんじゃないかな。

2019年5月に鑑賞した東京都現代美術館の「百年の編み手たち〜ただいま/はじめまして」で鑑賞した、手塚愛子を思い出す。
手塚愛子もドイツ在住のようで、そんなところまで似ているとはね?
ドイツは住みやすいのかなあ。
移住を考えるか?(笑)

永遠に僕のもの 鑑賞

20190908 13
【映画館の看板を撮影】

SNAKEPIPE WROTE:

先週はギンザ・グラフィック・ギャラリーで「Sculptural Type展」を鑑賞した記事を書いたよね。
文中にもあるように、実はその前に映画を鑑賞していたROCKHURRAHとSNAKEPIPE。
今週はその映画についてまとめてみよう。

トレイラーを載せてみたよ。
映画のタイトルは「永遠に僕のもの(原題:El Angel 2018年)」。
まずは、あらすじを書いておこうか。(Filmarks映画より)

ブロンドの巻き毛に透き通る瞳、艶やかに濡れた唇、磁器のように滑らかな白い肌。
神様が愛をこめて創ったとしか思えない美しすぎる17歳の少年、カルリートス。
彼は欲しい物は何でも手に入れ、目障りな者は誰でも殺す。
息をするように、ダンスを踊るように、ナチュラルに優雅に。
やがて新しい学校で会った、荒々しい魅力を放つラモンと意気投合したカルリートスは、二人で様々な犯罪に手を染めていく。
だが、カルリートスは、どんなに悪事を重ねても満たされない想いに気づき始める。

1971年のアルゼンチン、ブエノス・アイレスでの実話をベースにした映画なんだよね。
美少年のシリアルキラーという点も驚きの真実!
11件の殺人、17件の強盗などを犯し「死の天使」と呼ばれた、カルロス・エドゥアルド・ロブレド・プッチをモデルにしているという。
アルゼンチンでは有名な事件らしいけど、SNAKEPIPEは全く知らなかったよ。
シリアルキラーには精通しているつもりだったのに、失格だわ。
画像がその本人らしいんだけど、まるでアイドルだよね!
こんなに美形に生まれたのに、どうして犯罪に手を染めてしまったんだろうか。
他の道はなかったのかなあ?
カルロスには、きっと「プリズン・グルーピー」(犯罪者を崇拝する人)がたくさんいただろうな。
残忍な犯罪者だけど、画像だけ見るとファンができてもおかしくない容姿だもんね。

ペドロ・アルモドバルが、この映画をプロデュースしたと聞いて納得しちゃうよね。
同性愛者を公言しているし、監督した映画には必ずLGBT系の人物が登場する。
バッド・エデュケーション(原題:La Mala Educación 2004年)」では、女装したガエル・ガルシア・ベルナルを登場させたこともあったし。
その時の感想は「好き好きアーツ!#23 Pedro Almodóvar part2」にあるので、ご参照くだされ! 
画像は映画のプレミアに参加したメルセデス・モラーンと一緒のアルモドバル。
ロマンス・グレーで貫禄がある風貌になってるね!

それでは映画の感想をまとめていこうか。
※ネタバレしないように書いているつもりですが、未鑑賞の方はご注意ください

主役のカルリートス。
実在のカルロスを意識した髪型や服装のせいもあり、画像検索すると区別がつかないほど似て蝶!(笑)
愛らしい童顔で、悪事を働き、平気で嘘をつく。
盗んだペンダントを「母の若い頃の物だけど」と言ってガールフレンドに渡す。
頭の回転が速いのか、嘘が巧妙なんだよね。
恐らく最初は冒険のつもりで留守宅に侵入し、そこで戦利品を得たんだろう。
少年院に入っていたというセリフがあったので、警察に捕まったこともあるようだけど、空き巣強盗はやめられない。
精神的に子供なので、短絡的に犯行に及び、善悪の区別がつかない。
人を殺すことに、何のためらいもない。
はっ!語尾に「ない」を3回も続けてしまったよ!(笑)
ピストルをあっさり撃って、へっちゃらな顔をしている。
人間的な感情を持っていないタイプのように見えるんだよね。
相棒のラモンに対する感情だけ、表れていたようだったけど。
単独で行動している頃は、小さな盗みで満足していたけれど、泥棒仲間と一緒になると犯行がエスカレートしていく。
もしかしたら「認められたい」と気持ちがあったのかもしれないよね。
歯止めがきかなくなって、仲間から見限られてしまう始末。
裕福ではなくても、良識のある家庭で育てられているカルリートスなのにね?
好物はお母さんが作ってくれる「ミラノ風カツレツ」。
どうして道を踏み外してしまったのか、疑問が残るよ。

カルリートスのお母さん役を、アルモドバル監督作品では常連のセシリア・ロスが演じていたよ。
最近観たセシリア・ロスといえば「アイム・ソー・エキサイテッド!(原題:Los amantes pasajeros)」なので、2013年なのかな。
5年程の間に、こんなに年齢が違ってみえるとは!
カルリートスの年齢が17歳から20歳として考えると、お母さんとしては老け過ぎかな?(笑)
息子を真っ当な道に戻すことができなかったのは、とても残念だね。

カルリートスの相棒、ラモン。
女の子みたいに見えるカルリートスに対して、男臭い風貌なんだよね。
恐らく映画のタイトルである「永遠に僕のもの」は、ラモンへの気持ちを表現しているのかなと思ったSNAKEPIPEだよ。
カルリートスはラモンに一目惚れしたようで、ちょっかいを出し、わざとケンカを売ることで近づいていく。
ラモン一家は泥棒を稼業にしている家庭なんだよね。
カルリートスも参加して、荒稼ぎをしていくことになる。
お金は稼いでいるけれど、ラモンの気持ちが自分に向くことはない。
カルリートスとラモンの怪しいシーンは何回かあって、観ている方が「じれったく」なってしまった。(笑)
カルリートスの恋心を考えると、成就させてあげたくなっちゃうんだよねえ。
ラモンにはその気は全くなかったのかなあ。

ラモンのお父さん、ホセ。
カルリートスの度胸と犯罪者としての素質(?)を見抜き、行動を共にする。
殺人に手を染めることはないようで、そういった意味での常識は持ち合わせている人物。
ホセがカルリートスにピストルの撃ち方を教えなければ、カルリートスがシリアルキラーになることもなかったのかもしれないよね。
それにしてもホセの衝撃的な「はみ出た」シーン、思わず笑ってしまったよ。(笑)

ラモンの母親であり、ホセの妻アナ。
旦那が泥棒であり、息子のラモンも同行していることを当然承知しているんだよね。
犯罪一家の家庭って、本当にあるのかな。
SNAKEPIPEは未鑑賞だけど、2018年のカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した「万引き家族」みたいな感じかな。
母親のアナは、カルリートスの美貌にクラクラしちゃったのか、ちょっかいを出そうとするんだよね。
まるでその気がないカルリートスは「ご主人に悪いよ」とお断り。(笑)
こうした機転が、カルリートスの頭の良さなんだろうね。
そう言われるとアナも引き下がるしかないもんね。

泥棒に入った家に飾ってあった絵を、カルリートスが気に入って持ち帰るシーンがある。
この絵にSNAKEPIPEも興味を持ったよ。
強烈な赤が印象的で、邪悪な雰囲気なんだよね。
SNAKEPIPE MUSEUMに所蔵したくなるよ。(笑)
アルモドバル監督作品には、アートが登場することが多いんだけど、今回も室内の装飾や絵画にその傾向があったね。
とは言っても、今回はアルゼンチンのルイス・オルテガが監督なんだけど。(笑)
恐らくこの監督の作品は初めてなんじゃないかな。
アルゼンチン映画で知っているのは「笑う故郷(原題:El ciudadano ilustre 2016年)」と「人生スイッチ(原題:Relatos salvajes 2014年)」くらいだもん。
「人生スイッチ」もアルモドバルが製作で関わっていたよね。

「永遠に僕のもの」は、実話を元にした映画だったけれど、クライム・ムービーというよりは、ゲイ映画として括ったほうがしっくりする感じがしたよ。
もっと強引に言ってしまえば、主人公カルリートスを演じたロレンソ・フェロのプロモーション・ビデオかな。
ちょっとぽっちゃりした幼児体型で、顔も丸くて子供のようだけど、実際には20歳だという。
「南米のディカプリオ」と噂されているらしいけど、どんな大人になっていくんだろうね。

映画館では、通常であればシリアルキラー物には興味がなさそうなのに、ロレンソ・フェロ目当てで鑑賞しているようなお客さんもいたようだったね。
男性が1人で来館している姿も目撃し、非常に気になったSNAKEPIPEだよ。
あの方々もロレンソ目的だったのかな。(笑)

モデルとなったカルロス・エドゥアルド・ロブレド・プッチは、現在67歳。
終身刑のため、服役中だという。
すでに45年以上、牢獄生活をしてるってことだよね。
どうやら同性愛者ではなかったようなので、映画で作られた設定になるみたい。
自分がモデルとなった映画が上映されていることに、どんな感想を持つのだろうか。

ペドロ・アルモドバルの新作に関するニュースがあるよ。

タイトルは「DOLOR Y GLORIA」。
アルモドバル監督の自伝的映画だという。
アントニオ・バンデラスやペネロペ・クルスの顔があるね!
日本公開はいつなんだろう?
今からとても楽しみだよ!(笑)