好き好きアーツ!#55 失敗写真編

20220213 14
【「チベット死者の書」における「再生のバルド」を連想させる失敗写真】

SNAKEPIPE WROTE:

展覧会に行ったり近所を散歩している時など、スマホを使って写真を撮ることが多い。
一枚だけ撮って満足することもあれば、角度や構図を変えて複数回シャッターを切ることもある。
そんな時、意図していないタイミングでシャッターを押してしまうことがあるんだよね。
簡単に言えば、失敗してしまった写真ってこと。
SNAKEPIPEには、そんな失敗写真が多いんだよね。
あとで見直して笑ってしまうこともあるし。(笑)
偶然撮れてしまったにもかかわらず、「アート作品」のような写真も存在していることに気付く。
今回はそんな「アート系失敗写真」を特集してみようと思う。

最初はこの作品から。
なんだかエロチックに見えてしまうクローズアップだよね。(笑)
ベッドに寝そべった男の視線が、女の太ももからふくらはぎを「なぞって」いるような。
ブレが効果的で、様々な想像ができそうだよね。
かつて敬愛するデヴィッド・リンチが、クローズアップでヌード風の写真を発表していたことを思い出したよ!
 我ながら、秀逸な失敗写真だね。(笑)

赤い服を着た人物がコーヒーカップに手を伸ばそうとしている瞬間。
女性のように見えるけれど、頭から垂れ下がっているヒモ状の物体はなんだろう。
ブレがひどいためなのか、手指の異常な長さも気になるところ。
果たして、これは人間なんだろうか。
一体SNAKEPIPEは何を撮影したんだろう?
全く覚えがないんだよね。
不気味な失敗写真として記憶にとどめることにしよう。

まるで盗撮した写真のようじゃない?
もしくはクローゼットに隠れた人物が隙間から外の様子を伺っているような。
どうにも犯罪めいた雰囲気を感じてしまうんだよね。(笑)
そしてこの赤っぽい色合いも意味深!
この一枚から物語が作れそうだよ。
SNAKEPIPEのことだから、陳腐なストーリーだろうけど。(笑)

続いても足ね。
この失敗写真を撮影したのはROCKHURRAH!
そして写っている足は、SNAKEPIPEなんだよね。(笑)
どうやらこれは2019年9月の「横田基地日米友好祭」で撮ったものらしい。
あの時は鳩ノ巣渓谷に行った帰りに、たまたま横田基地に立ち寄ったんだよね。
歩きやすいようにReebokを履いてたんだった。
横田基地の「Y」に見える構図とROCKHURRAHの手元が影で写り込んでいる。
面白い一枚だよね!(笑)

こ、これはソラリゼーションでは?
マン・レイを意識して作った写真ではないし、本来は現像途中で露光させることで起きる現象だから違うんだけどね。(笑)
恐らく写っているのはSNAKEPIPE自身の指。
間違ってフラッシュが作動してしまい、慌てて止めようとした瞬間ではないかと推測する。
撮ろうとして撮れる写真ではないので、面白いよね!

最後はこちら!
これはデヴィッド・リンチを彷彿させる一枚!
映画でいったら「ロスト・ハイウェイ」かな。(笑)
暗闇に薄明るく浮かび上がるのは、看板か建物か?
斜めに傾いて見えるのは、見ている自分が倒れ込んでいる瞬間だからかもしれない。 
背後から誰かに襲われたせい?
それとも薬を盛られ、意識が朦朧としたせい?
またもや陳腐な物語ができそうだけど、とても気に入った失敗写真だよ!(笑)

今回はSNAKEPIPEとROCKHURRAHが撮影した「アート系失敗写真」を特集してみたよ!
一眼レフを使ってフィルムで写真を撮影していた頃は、現像してからプリントしないと、自分がどんな写真を撮ったのか分からなかった。
現像してコンタクトプリントを作り、やっと小さな写真と対峙した時のドキドキ感は、デジタルカメラになってからはなくなってしまった感覚だよ。
何が写っているのか分からない偶然の産物という概念を、「失敗した写真」から取り戻すことができる気がして楽しくなった。
意図せず写ってしまった「失敗写真」に、これからも注目していこうと思う。 

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