一ヒゲ二鷹三茄子(意味不明)

【この映像を観て懐かしいと感じる人は同年代か?】
SNAKEPIPE WROTE:

2017年3月の「SNAKEPIPE SHOWROOM 物件12 ゴルファー達の物件編」や2019年11月の記事「ZOZO CHAMPIONSHIP 未観戦」 などでも書いたけれど、ROCKHURRAHとSNAKEPIPEはゴルフ観戦が大好き!
毎週放送されているPGAゴルフ中継を楽しみにしているんだよね。
観戦を始めた頃は選手の顔と名前が一致しなくて、特徴がある人から覚えていったっけ。
名前が変わっている、背が高い、お腹がでっぷり出ているとか。(笑)

そして特徴的なヒゲをはやしていたのがダスティン・ジョンソンだった。
当時はダスティン・ジョンソンとケヴィン・チャペル、もしくはスコット・ピアシーの区別がついていなかったけれど、ヒゲによって見分けられることに気付く。
「もみあげ」から「あごひげ」へと続く濃いヒゲは、まるで第16代アメリカ大統領リンカーンみたいなんだよね。
並べてみたけど、似て蝶でしょ?(笑)
2015年当時はそこまで多くなかったのに、ダスティン・ジョンソンの影響からなのか、現在ではヒゲのゴルファー率が非常に高いんだよ。
5年は観続けてるから、今ではヒゲによって人を見分けることはないんだけどね。
ゴルフ界では多いヒゲ人口だけど、アートの世界ではどうだろう?
今回はヒゲについて考察してみようか。

画家でヒゲといえば、一番最初に思いつくのはサルバトール・ダリかな。
スペインを代表するシュルレアリスムの画家だよね!
ぐんにゃり曲がった時計を描いた「記憶の固執」を始め、恐らくダリもが、あっ、誰もがダリの作品を一度は目にしたことがあるんじゃないかな。
SNAKEPIPEが衝撃を受けたのは、ダリとルイス・ブニュエルが製作した1928年の映画「アンダルシアの犬(原題:Un Chien Andalou)」だよ。
早稲田だったか高田馬場辺りの、こじんまりした劇場で観たんだよね。
なつかしい。(目に涙)
ダリのヒゲに話を戻そうか。
いつの頃からかダリのヒゲはコミカルになっているんだよね。
跳ね上がっていたり、リボンが結ばれていたり。(笑)
本来は美男子なのに、あえて変顔で写真に撮られることを好んだように見える。
ここまで顔が知られた画家というのも珍しいかもしれないね。

もう一人画家を紹介しよう。
ええ、女性です。(笑)
メキシコを代表する女流画家であるフリーダ・カーロは、インパクトのある眉毛と口ひげを描きこんだ自画像が有名なんだよね。
どちらかというと自慢げに描いているように見えるので、チャームポイントだったのかな?(笑)
以前フリーダ・カーロの伝記小説を読んだことがあるSNAKEPIPEは、フリーダの深い悲しみを知る。
個人的な出来事により噴出した感情をストレートに描き、強い印象を残すフリーダの作品が生まれる理由が分かった気がしたんだよね。
2002年には伝記映画「フリーダ(原題:Frida)」が公開され、サルマ・ハエックが見事にフリーダを演じているのを鑑賞した。
フリーダ・カーロの作品は数点、実物を鑑賞しているけれど、森美術館あたりで大規模な回顧展やってくれないかなあ。
是非とも鑑賞したいんだよね!

映画界でヒゲといえば、ジョン・ウォーターズ
説明する必要もないかもしれないけど、「ピンク・フラミンゴ(原題:Pink Flamingos 1972年)」で有名なカルト映画監督だよね。
B級を愛する「バッド・テイスト」を提唱したり、殺人者の描いた絵画を収集するなど本業以外にも注目を集めたり、毎年その年の映画ベスト10を発表し話題になっている。
ジョン・ウォーターズは、細いペンシルヒゲを生やしているんだよね。
Wikipediaによれば、どうやらそれは「付けヒゲ」とのこと!
なんともインチキ臭く見えて、ジョン・ウォーターズにピッタリのトレードマークなのに、付けヒゲとは。(笑)
そんなエピソードも含めて、やっぱりジョン・ウォーターズは良いね!

映画界という広い範囲では、我らがウィル・フェレルのヒゲにも注目したい。
俺たちニュースキャスター(原題:Anchorman: The Legend of Ron Burgundy 2004年)」 、2013年に公開された続編で演じたキャラクターであるロン・バーガンディには立派な口ひげがたくわえられていたね。
どうやら初回は付けヒゲで、続編では自身の本物のヒゲだったようだけど、 映像では違いがよく分からないよ。
ウィル・フェレルは、日本ではあまりウケないタイプのコメディアン / 俳優みたいで、なかなか新作映画が鑑賞できないのが残念でたまらない。
どうやら「フレンチアルプスで起きたこと(原題:Turist 2014年)」 をリメイクした「Downhill」で主演するらしいので、是非観たいよ!
映画配給会社の方、よろしくお願いします!

音楽の世界でのヒゲって誰を思い浮かべる?
ROCKHURRAHに質問すると「マーチ・ヴァイオレッツかな」と即答する。
それってどんなバンドなの?
80年代前半、ポジティブ・パンクが盛んだった時期にロンドン以外のシーンから登場したバンドだという。
最初の頃は、シスターズ・オブ・マーシーと同郷ということもあり、何かと比較されていたけど、ROCKHURRAHはシスターズにはない独自の魅力を見出して好きだったバンドだという。
彼らの特徴は、リズムマシーンによる硬質なビートに乗せた男性と女性のツイン・ヴォーカルのからみ。
ポジティブ・パンクという言葉を最も感じさせてくれるバンドだった、と語るROCKHURRAH。
で、ヒゲは?
デビュー当時から男性ヴォーカルであるサイモン・Dは、まるで漂流してきた宣教師のようなヒゲをたくわえていたという。
パンク系でヒゲってあんまりいないもんね?
載せた画像は、割と最近のものらしいので、当時とは少し違ってるようだよ。
あまりヒゲ男が出てこないけど、当時の映像を載せておこうね。

80年代のパンク・バンドで他にヒゲといえば、アンチ・ノーウェア・リーグだね。
ヴォーカルのアニマルは、1982年の画像でも野獣っぽいヒゲ姿を確認することができる。
それにしてもアニマルって名前にするところがワイルドさ全開!(笑) 
セックス・ピストルズの「Bodies」に「I’m not an animal!」って歌詞があるけど、それを逆手に取ったのかな?
ほとんどの画像でアニマルはサングラスにヒゲ。
ファッションセンスはヘルス・エンジェルスなどのバイク乗りっぽい感じだよね。
1981年にラルフ・マクテルの曲をカヴァーし、シングル・チャートの48位を記録したという。 

元がフォーク・ソングだったのに、バンド形式で、更にアニマルのだみ声になると、全く別の曲に変わっているところがすごい!
この映像も1982年のものらしいけど、アニマルの野獣具合がよく分かるよね。(笑)
 
ちなみにROCKHURRAHもアニマルと同じように、いつでもサングラスのヒゲ男。
ヒゲの種類でいうと「Ducktail」になるのかもしれない。
ヒゲを勧めたのはSNAKEPIPEなんだけど、よく似合っているんだよね!
今ではすっかりトレードマークになっているよ。(笑)

今回は「ヒゲ」をテーマにしてみたよ。
こうした括りでブログを書くのは2007年5月の「髪型・古今東西」や2008年11月の「帽子男世界一決定戦」 、そして2009年6月の「個性派女流アーティスト大集合!」以来、およそ10年ぶりということになるんだね!
たまにはこんな企画も面白いかもしれないな。

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