SNAKEPIPE SHOWROOM 物件22 崖の上の物件編

20240204 top
【Modscapeによる崖にくっつく5階建物件のコンセプト。実現したら素晴らしいね】

SNAKEPIPE WROTE:

2023年11月に書いた「SNAKEPIPE SHOWROOM」は「人里離れた物件」を特集したよね!
今回もコンセプトが似ているかもしれない。
満員電車に疲れると、人口密度が低い場所への憧れが増すんだろうね。(笑)
「崖っぷち」といえば、困難で危機的な状況にある状態を示す言葉だけど、今回紹介するのは優雅な崖の上に建つ物件だよ!
早速見ていこう。

ポルトガルの大西洋に面した崖の上に建つ「Air House」と呼ばれる物件だよ!
ウクライナのYakusha Designによってデザインされたとのこと。
崖に突き刺さった「モノリス」のような板によって支えられ、不思議なバランスを保っているよね。
立方体はスケルトンで、室内は非常にシンプル。
48㎡という狭い空間の中にベッドルーム、キッチンやバスルームも完備されているという。
プライバシーを確保したい場合には、画像左上のようにガラスの透明度を調整することが可能なんだとか。
ミニマムの極地のような物件で過ごしていたら、雑念が取り払われて別人に生まれ変われるかもしれないね。(笑)

カナダのブリティッシュコロンビア州、クアドラ島に位置する家族向けの崖の家は、イランの建築家兼インテリアデザイナーであるMilad Eshtiyaghiによって設計されたんだって。
フラットな部分と崖から突き出している構造がとてもユニーク!
この物件は2世帯住宅で、それぞれの家族のスペースがジムでつながっているんだとか。
ジムが最上階にあるようなので、絶景を見ながら汗を流しているんだね。
元々生えていた4本の木を残すように設計され、木の部分は庭になっているというから自然との共存も果たしているとは驚き。
この物件の周りがどんな様子なのか画像からは確認できないけれど、ライフラインや食料などの調達に困らない環境だったら素晴らしいよね!
一体どんな人が住んでいるのか気になるよ。

カリフォルニア州メンドシーノの物件もMilad Eshtiyaghiが手掛けてるんだって。
崖が得意なのかな?(笑)
ケーブルで固定し、完全に崖から浮いた状態の物件は見ていて怖くなるほど。
1組の夫婦が住んでいるらしいけど、ベッドまでスケルトンの床に置かれてるし。
屋外スペースには空中ブランコ!
勢い余って崖から落ちないのか心配になるのは、SNAKEPIPEが高所恐怖症だからかも。(笑)
屋内は黒を基調にした落ち着いた雰囲気。
この物件を紹介する動画があったので、載せてみようか。

最初に歩いている人物がいかにもアニメっぽいのが引っかかるけど、物件の様子がよく分かるね。
周りに何もないのも好みだよ!
誰にも邪魔されずにプライベートの時間が過ごせそう。
建築費や実際の工事費など合わせて、一体どれだけお金がかかるのか聞いてみたい。
知ったからどうするってこともないんだけど。(笑)

崖の上に建つ物件を特集してみたよ!
どの物件も個性的で面白いよね。
水が近い環境になるけど、湿気がどうなるのか気になるよ。
日本とは違うから快適に違いないね。(笑)

収集狂時代 第22巻 David Lynch グッズ編

20240128 top
【フランスの高級磁器メーカーBernardaudとリンチのコラボ!欲しい!】

SNAKEPIPE WROTE:

1月20日は敬愛する映画監督であるデヴィッド・リンチの誕生日!
1946年生まれなので、今年で78歳なんだね。
これからもずっと作品を作り続けて欲しいよ。

SNAKEPIPEはいつからリンチのファンになったんだろう。
リンチの初監督作品である「イレイザー・ヘッド(原題:Eraserhead 1977年)」は、リアルタイムではなかったけれど、高校生の時に高田馬場か早稲田のマイナーな映画館で観たSNAKEPIPE。
あの頃はよく一人で映画館に行ったなあ。(遠い目)
ブルー・ベルベット(原題:Blue Velvet 1986年)」は封切りを観ているんだよね。
この頃からリンチに興味を持っていたけれど、決定的になったのは「ツイン・ピークス(原題:Twin Peaks1990年)」のパイロット版!
詳しい話は2008年9月の「好き好きアーツ!#05 ツインピークス」で語っているね。
1990年からだとしたら、すでに34年間もリンチのファンってこと!
書きながら怖くなってるよ。(笑)

そんな年季の入ったリンチアンであるSNAKEPIPEは、2019年5月に「収集狂時代 第12巻 David Lynch フィギュア編」を書いてるんだよね。
これはリンチの作品に関連したフィギュアを特集した記事で、検索しているSNAKEPIPE自身が欲しくなる逸品揃いだったよ。
今回はその第二弾として、リンチに関連したグッズを紹介してみよう。

デヴィッド・リンチと書かれていなかったら見過ごしてしまいそうな商品だよね?
「すべてのリンチ信者に祝福を与えるキャンドル」なんだって。
顔部分だけ挿げ替えて、様々な有名人をキャンドルにしているようなんだけど、リンチはいつでもシャツを着用しているため、聖者の服に違和感アリアリだけどね?
ちなみにお値段は$15.95、日本円で約2,400円。
いくらリンチアンのSNAKEPIPEでも、これは購入する気にならないなあ。
それにしてもリンチを選んで商品化したことが謎だよ。(笑)

続いてはこちら。
リンチのポートレートがプリントされたAirPods Maxの保護カバーだよ!
2021年に発売されたAppleのワイヤレスヘッドフォン、AirPods Maxは高額なヘッドフォンとして有名なんだね。
調べてみるとヨドバシカメラやヤマダ電機で8万円を超える金額が提示されているよ。
以前、リンチとデンマークで創業したAVブランドであるBang & Olufsenがアートなスピーカーをコラボレーションしていたことがあったね。
リンチは耳の監督とも呼ばれているので、音に関してイメージされやすいのかもしれないね?
そしてこの保護カバー、お値段$5,905.88、約87万5000円と書いてあるけど、ほんとかな?
ヘッドフォンは含まれておりませんって注意書きされてるので、高過ぎるように思うよ。
不思議な商品が続くなあ。

2023年にテキサス・シアターでリンチの回顧展が開催されたらしい。
これはそのポスターで、リンチ本人と映画の登場人物が描かれているよ。
「イレイザー・ヘッド」「ブルー・ベルベット」「ツイン・ピークス」「デューン」「ワイルド・アット・ハート」「マルホランド・ドライブ」「ロスト・ハイウェイ」、そして「ジャックは一体何をした?」まで入っているね。
完全版と書かれているので、全ての映像作品を観ることができる企画だったのかも。
リンチの作品を再び映画館の大きなスクリーンで観られるなんて最高だろうな!
$35、日本円で5,200円ほどなのでポスターだけでも手に入れようか?

これは「ブルー・ベルベット」をこよなく愛するSNAKEPIPEが狂喜した逸品!
デヴィッド・リンチの顔(左)とイザベラ・ロッセリーニが演じたドロシーのピンバッジ。
なんて素敵なんでしょ。
記事は1年前に書かれていて、どうやらリンチ週間を記念して販売されたとのこと。
$12、約1,800円プラス送料で手に入るらしい。
日本への配送は不可みたいだね。残念!

これは2017年のリンチ・フェスティバルで数量限定販売されたビールとのこと。
デンマーク発のクラフトビール界をリードするブルワリーであるミッケラーがリンチとコラボしているという。
左から「ログレディ・ラガー」、「ダム・グッド・コーヒー・スタウト」、「レッド・ルーム・エール」とラベル通りの名前が付いているとは洒落てるよね!
「ダム・グッド・コーヒー・スタウト」にはリンチのオリジナル・コーヒーが使用されているというので、どんな味なのか気になるよね。
すでに7年も前の記事なのに、興奮しているSNAKEPIPE。
情報入手が遅過ぎるよね。(笑)

最後はこちら。
リンチの映画をネタにしたスイーツ作ってるんだね。
左は「ブルー・ベルベット」と右の「イレイザー・ヘッド」は、全く食欲をそそらないけれど、リンチアンからは拍手喝采されること間違いなし!
ブルーに着色されたカップケーキの上に耳が乗っているところが秀逸!
右の「イレイザー・ヘッド」は、映画に合わせてモノクロームにデコレーションされているところが素晴らしい。
ファンにはたまらないね!

デヴィッド・リンチに関連するグッズを特集してみたよ!
一番上の画像は、リンチがフランスの高級磁器メーカーであるベルナルドとコラボした12枚のディナー・プレート・セット。
「無限の海」コレクションというらしい。
直径約26センチのお皿をリンチアンなら装飾品として購入するだろうね。
気になるお値段は$1,265、日本円で約187,000円!
リンチの作品で12枚セットとなれば、それくらいは覚悟しないと。
いつか手に入れたいと思ったSNAKEPIPEだよ!(笑)

ROCKHURRAH紋章学 グラス編

20240107 top
【グラスの底に顔があってもいいじゃないか、で有名な岡本太郎の作品。欲しい!】

SNAKEPIPE WROTE:

SNAKEPIPEが担当する今年最初の記事だよ!
本年もよろしくお願いいたします。(笑)

昨年末、ROCKHURRAHとお出かけした時、2人で一目惚れしたアイテムがあるんだよね。
それがグラス!
大昔、青山のF.O.B COOPで購入したDURALEXのグラスは、未だにROCKHURRAH RECORDSで使用しているアイテム。
そのDURALEXのグラスが「ぐにゃり」と変形し、1点ずつ形が違う逸品を見つけたんだよね。
どうやらこれは非常に高温の窯で再溶解させ変形させた「TIPSY GLASS」というものらしい。
どの形が良いか、色も含めて2人で真剣に選んだっけ。
ROCKHURRAHが購入してくれて、大事使っているところだよ!

2019年10月に「ROCKHURRAH紋章学 ウォーター・ボトル編」としてオシャレな水のペットボトルについて書いたことを思い出し、今回はグラスをテーマにしようと考えた。
SNAKEPIPEの好みで選んでいるので、多少偏っているかもね?(笑)

最初に紹介するのはモロッコのグラスね!
ROCKHURRAH RECORDSの新事務所で、この色味に近いブルーをアクセントに使用しているせいか、つい反応してしまうよ。
ちなみにこのグラスの説明では、イートンブルーの背景にムーア柄があしらわれている、とされている。
SNAKEPIPEは、イートンブルーって初めて聞くけどメジャーなのかな?
どうやらイギリスのイートン校で採用されていることから、この名前になっているんだとか?
またの名をシェルダックブルー、そしてケンブリッジ大学が使用するケンブリッジブルーにも似ているって説明もあったよ。(笑)
グラスの話に戻ると、グラスは6個セットで$89.95、約13,000円だって。
ハンドメイドと聞くと、益々気になるよね!

アンティーク物も気になるんだよね!
こちらは詳しい説明があまり載っていなかったアール・デコ調の黒いグラス。
カッティングの模様と「ペデスタルベース(台座)」がオシャレなんだよね!
高さが約15センチ、傷や損傷のない商品だという。
1個4,500円だったらお値打ちかも?
黒いグラスがとても気に入ったので、日本への配送可能か聞いてみようかな!(笑)

1910年代から1930年代に流行したアール・デコは、建築や家具などの工芸だけではなく、美術やファッションにまで影響を与えた様式だよね。
日本では大正時代が、まさにアール・デコのブームと重なるのかな?
先日、大阪に残る大正時代の近代建築を特集する番組を観たせいか、アール・デコ調のグラスも気になってしまうSNAKEPIPE。
シンプルだけれど優雅なアール・デコには、精神的な余裕を感じるよ。
紹介するのは、現在製造販売されている商品で、ドレープ状のラインが入った表面と台座のゴールドが印象的なグラス!
自宅でカクテルを楽しむことを目的にしているんだとか。
画像の中で一番小さいグラスが約350ml用で、2個セットで$37.99、日本円で約5,500円とのこと。
$60以上の買い物で送料無料というのも良いね!(笑)

最後はこちら。
1920年代ドイツ製のカクテル・グラスだよ!
持ち手部分がヌードの女性になっているのがポイント。
このグラスもアール・デコ様式なんだよね。(笑)
グラスの色や女性のポーズに種類があるので、いくつか揃えてみるのも面白そう。
レトロな雰囲気のバーに似合いそうじゃない?
気になるお値段は、1個$160、約23,000円だって。
SNAKEPIPEがいつかバーを経営した時に、購入してみよう。(笑)

合理的でシンプルな大量生産に向いたデザインといえば、真っ先にバウハウスを思い浮かべるけれど、機能主義的なアプローチを強調したアール・デコにも共通点がみられるよね。
どちらも現代のプロダクトデザインの基!
これからも探求していきたいところだね。
現在ポーラ美術館で開催されている「モダン・タイムス・イン・パリ 1925 ― 機械時代のアートとデザイン」がドンピシャの企画なんだよね。
箱根、行ってみたいなあ。(笑)

2024年元旦

20240101 top

【20世紀初頭の「イタリア未来派(futurismo)」を意識した今年の年賀状。相変わらずセンスいいね(自画自賛)】

ROCKHURRAH WROTE:

明けましておめでとうございます。

2022年と2023年は身内に不幸があって年賀状を作れなかったけど、今年は久々に新年の挨拶を出来るようになったよ。

前回のブログでSNAKEPIPEが書いた通り、去年は事務所移転に関わるモロモロの事に明け暮れた1年だったな。

移転先の粗大ごみ収集が当日の朝8時まで、1回につき9点のゴミしか出せなかったので、粗大ごみ出すためだけに朝の4時くらいに起きて、SNAKEPIPEと2人でわざわざ1時間以上かけて行ったり。
やたら数字が多い上の1文だが、こんなことを何回繰り返しただろうか。
ゴミがなくなって部屋が空になってきてからは、ペンキ塗りだの壁紙貼り替えだので連日のように往復2時間以上かけて通ったのも今までの人生ではなかった経験。
引っ越しは何回もやってるけど去年は色んな分野で人生初の経験が多かった1年だったと言えるね。
何と内装DIYは年末休みの間も続いていて、年の瀬までペンキ職人化した2人だったよ。

久しぶりで作った年賀状はイタリアの未来派と呼ばれる美術様式(?)を意識した未来都市をROCKHURRAHが制作したものだけど、どうかな?
毎年意味不明な1文を書いてるが今年は大好きなPalais Schaumburgの名曲「Wir bauen eine neue Stadt」そのまんま。オリジナリティないけど、色々なところからアイデアを拝借して短時間でそれっぽく作り上げるのもROCKHURRAHのお家芸ですな。

毎年のように元旦は千葉の成田山まで行ってたんだが、今年は東京より西に移転したので初めて川崎大師に行ってみた。
参詣の道がイマイチで成田山みたいに初詣に来たぞ、という高揚感がないし、やっぱりロケーションや雰囲気は大事だなと感じたよ。
去年は成田で大吉だったROCKHURRAHだが今年は半吉というパッとしない結果に。
SNAKEPIPEに至っては凶を引いてしまった。
有名な川崎大師だがウチにはあまり合わないようなので来年からの初詣は違うところを検討したいな。

おみくじの運勢に負けないように充実した1年にしたいよ。
では、今年もROCKHURRAH RECORDSをよろしくお願いします。