大人社会科見学—高尾山—

20191110 top
【高尾山頂から淡く見えた富士山】

SNAKEPIPE WROTE: 

「気分転換に高尾山いいですよ」
こう話してくれたのは、以前通っていたWEBのスクールで一緒だった建築関係の仕事をしていた女性。
その話を聞いた頃のSNAKEPIPEは、アウトドアには全く興味がなく、一番重要だったのはパンク系のライブに行くことだったね。
あれから10年以上の月日が経過、今ではすっかりウォーキングやトレッキングの楽しさを実感している。
ちなみに高尾好きだった彼女は、1000m級の山々が連なる地域にお嫁に行き、1児の母として主婦業に専念しているそうで。
山登りも満喫してるかな?(笑)

2019年9月の「大人社会科見学—鳩ノ巣渓谷—」以来、すっかり奥多摩に魅せられているROCKHURRAHとSNAKEPIPE。
もっと奥多摩方面に行って自然を満喫したい!と思っていた矢先に、台風被害の情報を知る。
もー、ほんっとに今年の台風は酷すぎるよ!
一番良い時期に計画していたトレッキングも、ZOZOチャンピオンシップもすべて「おじゃん」だもんね。
2019年の台風は「残念な思い出」として記憶に残ることでしょう。

奥多摩方面で通行止めになっている場所が多いようなので、別の場所を考えることにする。
ここで思い出したのが、冒頭の高尾の話。
ROCKHURRAH RECORDSが唯一、観ている民放の番組「朝だ!生です旅サラダ」にある三船美佳のコーナー「週末行ってみっか!」で、今まで何度か紹介されたことがある高尾山。
「新宿から電車でおよそ1時間で到着!」
などと言いながらケーブルカーに乗り込む三船美佳の姿を思い出す。
気軽に行かれそうなので、一度行ってみっか!(笑)

交通の問題はなさそうなので、高尾山についての情報を集める。
高尾山は標高599mで、ケーブルカーで山頂付近まで行くことができるため、多くの観光客で賑わうという。
山頂に至るルートは有名なもので6つ。
希望としては小川に沿って歩く6号路と呼ばれるコースを歩いてみたかったけれど、台風の被害により途中から通行止めだという。 
トレッキング初心者のROCKHURRAHとSNAKEPIPEは、一番易しいルートにしたほうが無難なのかもしれないね?(笑)

明日は晴れる、という天気予報を確認して、高尾行きを決める。
普段より早起きして、新宿駅を目指す。
新宿から京王線で高尾山口駅までの直通電車に乗る計画を立てる。
ところがっ!
予定していた電車にタッチの差で間に合わず…。
これはSNAKEPIPEが途中駅でトイレに寄ったためで、 ROCKHURRAHには大変申し訳ないことをしてしまった。
本当にごめんなさい!
直通電車は逃したけれど、北野駅で乗り換えれば高尾山口駅には問題なく到着するんだけどね。(笑)

とってもオシャレな駅舎の高尾山口駅。
後から知ったけど、建築家、隈研吾による設計だったんだね。
到着した時間、午前8時頃。
すでに登山の服装をした観光客でいっぱい!
そして電車から降りた瞬間に寒さを感じる。
防寒用のソフトシェルジャケットは用意していたけれど、ダウンジャケットを着ていても良かったかもしれない。
駅の売店にアウトドア用品で有名な「mont-bell」のジャケットやウェアが販売されていて、びっくり!
薄着で来た人は意外な寒さに驚き、慌てて保温性の高いジャケット購入するかもしれないよね?(笑)

足腰が強くて、何度も高尾に足を運んでいる人ならケーブルカーを使わないんだろうな。
ROCKHURRAHとSNAKEPIPEは、初めての高尾山。
今回は迷わずケーブルカーに乗ることにしたよ!
高尾山口駅からケーブルカー乗り場までは、道なりに歩いておよそ5分程度。
途中には朝早くから店をオープンさせている、お土産屋が並んでいる。
ケーブルカーの切符は、ひとまず片道分(490円)を購入。
元気があったら帰りは徒歩で、と考えたからだった。 

この時間からケーブルカー待ちの長い行列ができている。
もしかしたら乗り切れず、一本待つことになるのかと思いきや、すんなり座席を確保。
一回で最大135人が乗れるんだって!
心配しなくても大丈夫ってことだね。(笑)
「清滝駅」(標高201m)から「高尾山駅」(標高472m)まで、およそ6分だという。
急勾配が日本一のケーブルカーなんだって?

ROCKHURRAHとSNAKEPIPEは、母親(推定70代)と息子(推定40代)のように見える2人連れの前に座った。
会話の様子から、2人は何度も高尾を訪れているようだったよ。
ケーブルカーが発車し、背中側に上っていくことが分かった。
途中から急勾配の度合いが増し、前の2人連れの方向に転げ落ちそうになってしまうほど!
「ひー!何か捕まらないとっ!」
慌てるSNAKEPIPEは2人連れに笑われてしまったよ。
勾配の度合い、画像で分かるかな?

高尾山駅に到着。
空気がキリッとして、気持ちが良い。
順路を確認し、まずは高尾山薬王院を目指すことにする。
道が整備され、たくさんの人が歩いているので、道に迷うことはなさそう。(笑)
途中、研ナオコがやってた「ナオコばぁちゃん」か、もしくは「悪魔の手毬唄」の「おりん」と同じくらい腰が曲がった老女(例えが古い)が坂を上っているのを目撃!
山頂を目指しているんだろうか?

ついに薬王院に到着! 
ここまでの道は、特にトレッキングを意識することもなく、初詣で訪れる神社や寺に行くための参道を歩いている感じだったよ。
この日のSNAKEPIPEは、山登りの達人のような服装だったので、誰でも簡単に歩けるとされる1号路にいるのが逆に恥ずかしいくらい。(笑)
高尾山なら、そこまでの装備は要らないのかも、と思ったSNAKEPIPE。
この考えは間違いだったことに、後で気付くことになるんだけどね。(ふふふ)

薬王院は744年、今から1200年以上前に聖武天皇の勅令によって建立された寺だという。
そんなに由緒正しいお寺だったとは!
門をくぐると、すぐ目の前に現れたのが天狗の像。
正面から撮影してしまうと、鼻の高さが分からず、天狗に見えないね。(笑)
高尾山には、古来より天狗信仰があったという。
修験道の道場にもなっていたという高尾山は、いわゆる霊山なんだね。
天狗という存在はとても興味あるので、いつか研究して発表したいところだよ。(一体何者だ?)

薬王院から山頂に至る道は、上りの階段が続き、さすがに太ももがパンパンになってくる。
1号路でこの上りなんだ?
ナオコばぁちゃん、上れたのかなあ。
階段が終わっても、上ったり下ったりする坂が続く。
整備されているとはいっても、あの階段の後だと結構キツいね。
ようやく山頂に到着。
山の頂上まで登った、という感覚はない。
高尾山の山頂は平たくて広いのか、多くの観光客が思い思いの場所に座り、弁当を広げている。
午前9時半だったので、朝ごはんかな?

「見られるとしたらあっちの方角だよ」
とROCKHURRAHが指差す。
えっ?見られるって、何が?
その方向に歩いていくと、大勢の人達がいる。
連なる山をじっと見る。
SNAKEPIPEとは違う角度から山を見ていたROCKHURRAHが言う。
「ほら、あそこに富士山が!」
 ほんとだー!
うっすらと霞んだ富士山が見える!(笑)
その画像をトップに載せたよ。
富士山が見える位置から少し下った場所で、お弁当を食べることにする。
こんなに寒いならホット・ドリンクにするんだったなあ!
人が多かったけれど、山を眺めながらの朝食はとても美味しかったね。(笑)

10時になり、高尾ビジター・センターがオープンしたので、少し見学する。
ムササビの剥製や植物の写真が展示されているのを見る。
そして帰り道について協議したのである。
1号路を通って山頂に来たので、せっかくなら違うルートを選択したい。
4号路には吊橋があるというので、その道を歩いてみようか。

山頂からの道なので、当然のように下る。
1号路とは違って、そこまで人が多くない。
「U」マークは一体何の意味があるんだろう?
Uターン禁止とか?(笑)
非常に道幅が狭く柵もないので、一歩踏み間違えたら、山肌を転げ落ちること間違いなし!
歩いているうちに少しずつ人が増えてきた。
上ってくる人もいれば、同じように下る人もいるので、歩き辛い。

後続の人をやり過ごしたり、前から来る人に道を譲ったりしながら進んで行く。
もう少し道幅が広ければ、植物観察したり休憩しながら歩けるんだけどね?
交通渋滞が起きてしまうので、急かされてしまうのが難点。
しっかりした木の根が縦横無尽に土から出ている場所では、歩幅の調整をして苦労していたSNAKEPIPE。
そんな中を訓練なのか、走り抜けて行く集団がいる。 
よく転ばないなあ、と感心してしまったよ。

歩き続けて約30分で、目的の吊橋に到着。
中華系の女性2人がポーズを取って記念撮影していたよ。
鳩ノ巣で渡った吊橋は、5人の体重で危険を感じるほどだったけれど、これはしっかりした造りなので、そんなに怖くなかったね。 
吊橋から下を見下ろすと、チョロチョロとした水の流れが確認できた。
もっと迫力ある川のほうが好みだね、と言い合いながら渡り切る。
ここから先はまた1号路に合流、無事にケーブルカー乗り場に到着したのである。
予想以上に4号路で疲れてしまったSNAKEPIPEなので、帰りもケーブルカーに乗ることに決定!
徒歩で下る元気はなかったよ。(笑)

ケーブルカーを降りた後、今回は通行止めになっていたため歩けなかった6号路の入り口付近まで足を延ばしてみた。
川沿いの道はとても雰囲気が良いので、次回はこちらの道を通りたいね! 
ただし、道幅は狭く一方通行規制がかかることもあるルートらしいので、トレッキング初心者のSNAKEPIPEには難しいのかも?(笑)
それでも滝があるというのは魅力的なので、いつか歩いてみたいな!

登山客が世界一多いとは聞いていたけれど、本当に多かったのがよく分かった。
そして599mという高さなので大丈夫だと思い込み、そこまでの防寒対策をしなかったのは反省点かな。
4号路ルートでは、トレッキング・シューズを履いていて正解だったので、やっぱり装備は必要だね!
山をナメてはいかんぜよ!だね。(笑)
また自然を感じるプチ旅行、計画しよっと!

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