春色ジャケット大特集(なわけない)

【ROCKHURRAH制作の意味不明なレコード・ジャケット】

ROCKHURRAH WROTE:

短い2月も最終日、先週などは最高気温18℃以上などという日もあり、すっかり春らしくなってしまったな。前にブログで「夏嫌い」と書いた(「マルワランド・ドライブ」参照)ROCKHURRAHだが風が強くて寒いのか暑いのかハッキリしない、花粉の舞い散るこの春という季節も大嫌いなのだった。大好きな革パンもムートンも防寒フライトジャケットもまた晩秋までおあずけになってしまうしなあ。
とにかく春物なんてあまり持ってないから毎日が楽しくない。
しかし世間は着実に春物になってゆくだろうし、春らしいカラフルな服も出回っている。そこで思いついたのが今回のテーマ、レコード(またはCD)ジャケットに使われるさまざまな色について。しかし毎回このブログ読んで下さる方にはおなじみだけど、相変わらず何も考察はしない、思いつきだけの浅はかな記事になるに違いない。またまた相変わらずだけど世の中に出回ってるレコード・ジャケットではなくて、あくまで個人的な持ち物だけを語るから実はあまり色のヴァリエーションもなかったんだよね。しかもやっぱり音楽全体ではなく70〜80年代のパンク、ニュー・ウェイブのみ。こんなんだけで商いやってて飽きない?と聞かれそう。

赤とか黄色とかでも細かいニュアンスの違いが言葉ではわかりにくいので今回はこういう色見本みたいなの用意してみた。見る人の環境によっても随分違うだろうなあ。さらに今回の青色リンク文字はジャケットが拡大するので、記事と一緒に見てね。


まずはもしかしたら最も多いかも知れないこの白黒の基本的な組み合わせ。
季節に関係なくこれを基本カラーにしている人も多い事だろう。
この色合いで最も印象深かったのはやはり70年代後半から80年までの変革期に活躍したジョイ・ディヴィジョンだろうか。少なくとも自分の中では真っ先に思い出される。とにかく最もありふれた色だから思いつくと言えばいくらでも出てくるだろう。例えば同時期のバウハウスなども白黒を基調としたイメージなんだけど、1stが黒白、2ndが白黒というジョイ・ディヴィジョンの方が明確。曲の方も多少ヴァリエーション豊富なバウハウスに比べて完璧なモノトーンであり、ポップな曲も難解で理解不可能な曲もない。あまり演奏力のあるバンドではなかったからというのもあるがシンプルこの上ない音楽。ムダなものは一切なし。
タイトルがそのものズバリ「Black And White」というストラングラーズの3rdアルバムもこの配色の代表的なものだろう。彼らのアルバムでどれを好きかと聞かれれば即座にこの作品を挙げる人も多いはず。ホワイトサイドが比較的聴きやすくてブラックサイドが実験的、とかそんな事はどうでもいいくらいに、もうストラングラーズにしか出せない音が高密度で詰まっている。「Tank」や「Sweden」といった攻撃的な音楽に痺れて、ピストルズやクラッシュよりも聴き狂っていた時期もあった。


個人的に白い服が苦手で最も似合わない色だと思えるROCKHURRAHはむしろこのような色合いのコーディネートの方が好きだ。チャコールグレーに朱色とでも言うべきか?このシックな色をジャケットに使ったのがオランダのメカノというバンドだ。と言ってもこのジャケットのは再発盤らしい。
メカノというのは穴がたくさん開いた金属製の板をボルトやネジで組み合わせて好きな形に作る欧州発のおもちゃなんだが、我が家もコーナンで買ったスチールラックを所狭しと合体させた大型メカノと言えなくもないようなやや奇妙な部屋作りを基本としてるので、メカノ好きの心情もよくわかる。メカノの実物を見た事ないSNAKEPIPEもあればきっと珍妙なオブジェを作るはず。
その本物のメカノは置いといて、これはディック・ポラックという人物を中心としたオランダのニュー・ウェイブ・バンド、メカノの話。やはりまたジョイ・ディヴィジョン以降・・・と呼ばれるようなモノトーンな音作りのバンドに属する。しかしレコード・ジャケットの単調さとは裏腹に意外とダイナミックでスケールが大きな音楽を展開していて、ジョイ・ディヴィジョンというよりはむしろニュー・ウェイブ世代のドアーズとかに近い雰囲気がたまらない。どう考えても影響受けてないように感じるけどなぜか偶然、後の世代のスカコアとかを思わせる速い曲も80年代前半にやっていて侮れない。ROCKHURRAHは所有してない作品が多いがオリジナル盤は前述のおもちゃ、メカノをコラージュしたようなちょっとシュールでかわいいジャケットも魅力。スペインかどこかに似ても似つかぬラテン系ポップス・バンドのメカノが存在してるので要注意。


この色を見た瞬間にわかる人は絶対にわかる。そう、それは70年代後半に登場したディス・ヒートの1stアルバムで有名な配色だ。
レコード盤に針を落とすとモールス信号のような音がいきなり始まる。「何じゃこりゃ?レベル低いな」と思い音量を上げるとその直後にこれまで聴いた事のないような不協轟音(貧困な語彙力でごめん)が突然襲ってきて飛び上がるという寸法。伝説となった「Horizontal Hold」のイントロだ。
個人的にはロック史上で衝撃的だったイントロのベスト3に入るだろう。一般的なノイズ・ミュージックとは全然違うし歌もわずかだし、この後の展開も眠くなる人続出だから万人には決してオススメ出来ないし興味本位で買ってはなりませぬ。



世界的に著名な配色、この色と言えば誰でも連想するセックス・ピストルズの伝説的名盤「Never Mind The Bollocks」で決まりだろう。と思ったがあまりにも有名なので何も書けない。なので世間的には格段にマイナーと思われるペル・ユビュのこのジャケットを挙げたい。同じピンクx黄色でも若干色合いが違うだけで随分印象が変わるもんだ。
アメリカのオハイオ州クリーブランド出身のRocket From The Tombs、知ってる人も多いだろうがこれがデッド・ボーイズとペル・ユビュの母体となったバンドだ。
70年代当時のニューヨーク・パンクとは一線を画する派手なアクションとロンドン・パンクに近いルックスで人気だったデッド・ボーイズとデブ・ヴォーカリストによるノイジーでアヴァンギャルドな音楽性のペル・ユビュが同じルーツだというのも意外だな。
本作はペル・ユビュの入手困難な初期のシングルを収録した再発もので、素っ頓狂とも言えるデヴィッド・トーマスのヴォーカルが英国の渾沌音楽と比べるとよりギリギリ感に溢れていて好きな人には堪らない。


上に挙げたペル・ユビュの1stアルバムは工場地帯をバックに工場労働者がバレエを踊っているという奇妙なものだったが、このDAFの1stアルバムも機械そのものの中にいるプリマドンナという不思議に一致したコンセプトのもの。デザイン的に大好きなタイプのジャケットだ。
DAFと言えば男二人のちょいマッチョで単調なエレクトリック・ボディ・ミュージックの元祖というイメージがあるが、この1stではまだそういうスタイルにはなってなくてフリー・スタイルかつアヴァンギャルドなインストのバンドだった。曲目クレジットも何もなくて細切れのような演奏の断片がコラージュされている本作はニュー・ウェイブが「変な音楽デビュー」という若輩には理解が困難。これはジャーマン・クラウト・ロックの難解な音楽の延長線だと考えればそれほど遠いものではないかな。どちらにしても今回の記事はたかがロックだけど万人受けしない系統の音楽(最後の2つ除く)が多いので色々な音楽を聴きまくった後で辿り着いてね。


同じドイツつながりでAbwartsのこの派手なジャケットのアルバムも紹介しよう。アプヴェルツと読むのか?読めん。無学のROCKHURRAHはアブワルツと長年読んでいたよ。赤と黄色に黒が入ればドイツの国旗だね。ジャケットのイラストも戦争風?
アインシュタルツェンデ・ノイバウテンのF.M.アインハルトとマーク・チャンが在籍していた事でも知られるバンド。ジャケットはカラフルだが音の方はちょっと実験的風味も持たせたパンク・バンドという事になるのかね。随分前に売れてしまったので記憶もあやふや、あまり詳しくないのでアッサリしたコメントでごめん。今風の略語にするとアサコメ(意味不明)。


続いてはオレンジとレモンイエローのきれいなジャケット。英国リーズ出身の長い経歴を誇るメコンズのシングルだ。
70年代パンク・バンド達とほぼ同じ頃のスタートでずっとやってるというから驚きじゃありませんか。80年くらいから85年くらいの作品しか知らないが明るくも暗くもなく、何だかわからんくらいに抑揚のない音楽やってて個人的にはこのバンドの面白みとか良さが全くわからない(笑)。「んなもん紹介すんなよ」と言われてしまうけど、今回はあくまでジャケットの色についてのみなので。と言うか色についてもあまり語ってないな。


赤x黄に加えてターコイズ・ブルーのような色を組み合わせた三色使いはリヴァプール出身のワー!ヒート、79年作2ndシングルだ。知ってる人は知ってるけど知らない人も数多いバンドなんだが、元々はエコー&ザ・バニーメンのイアン・マカラック、ティアドロップ・エクスプローズのジュリアン・コープと共にクルーシャル・スリーという世に出なかったバンドをやっていたピート・ワイリーによるバンドだ。この人は同じリヴァプールのピート・バーンズ(後のデッド・オア・アライブ)ともバンドやってて、これほど有名人と共演したにも関わらず日本ではほとんど無名というのも珍しいほど不運なタイプ。
詳しくも書いてはいないけど過去記事「リヴァプール御三家編」も参照してみてね。ワー!という冠名だけ同じでバンド名を次々に変えてゆき、それによって音楽性も大きく変わるという柔軟かつ不可解なスタイルで一部有名。この曲はワー!の中でも最もドラマティックでエモーショナルな傑作。アルバムとはヴァージョンも違ってこちらの方が恰好良い。


いわゆるラスタ・カラー+紫というこの組み合わせは非常に有名なXTCの3rdアルバムより。大きく描いたXTCという文字が顔になってるというところが当時斬新だった、という程でもないか。
「Making Plans For Nigel」などヒット曲も入っていてこれまでにないポップな出来の本作は彼らにとって出世作となったわけだけれど、その前の二作のような勢いと若気の至りがなくなってROCKHURRAHとしてはもの足りないアルバムだ。やっぱり今聴いても元気になれるのは1stであり「Radios In Motion」であり、この後のポップ職人芸みたいな上級の完成度は個人的に求めてないのだ。リュースケ・ミナミならこの気持ちわかってもらえよう。


何だこの色合いは?横に並べるとかなり品がないぞ。がしかし色使いはアレだがこのジャケットは妙に大好きなブラム・チャイコフスキーの1stアルバム。絵の感覚はほとんど文化屋雑貨店か宇宙百貨か大中か、というより駄菓子屋のメンコ、軍人将棋のパッケージ?どれもこれも今の子供には通じない世界かも、というのが悲しいがこのレトロなジャケットで想像したような音楽とは全然違った極上のパワーポップ職人芸が本作だ。
元モーターズという以外には日本でほとんど知られてなかったブラム・チャイコフスキーだがこの時代にジャケ買いした人はみんなラッキーだったと言える。

まあそんなこんなで書いてる文章も本店オンライン・ショップのコメントと大差ないし「ジャケットの色で性格占い」などという興味深い記事にもならなかった。特に春らしい色も選んでないからタイトル通りかな。ただひとつ、ROCKHURRAHが全く身につけない黄色という色をレコード・ジャケットとしては案外好んでいるという隠れた傾向がわかっただけ。カラー・コーディネイト大好きなSNAKEPIPEにこういう記事書いて欲しかったよ。ではまた来週。

CULT映画ア・ラ・カルト!【06】JOHN WATERS part2

【Cecil B Demented Are Go!(音が出ますので注意)】

SNAKEPIPE WROTE:

さて今回はジョン・ウォーターズ監督の第2弾!
CULT映画ア・ラ・カルト!JOHN WATERS part1」でも書いたけれど、ジョン・ウォーターズの映画を入手しようと思ってもなかなか難しい昨今。
今回も仕方なく紹介する3本のうち2本は字幕なしの状態で鑑賞。
以前観たのは随分昔だから記憶はあやふや。
しかもSNAKEPIPEのヒアリングに問題があるため完全に理解したとは言い難いまま書いてみようと思っている。
かなり無謀かな?(笑)

クライ・ベイビー」(原題:Cry-Baby)1990年。
ジョニー・デップ演じるクライベイビー率いる不良チーム「ドレイプス」といい子ちゃんチームの「スクエアズ」の対立と恋を描いたミュージカル映画。
実はSNAKEPIPEは観たことないんだけど、恐らく「ウエストサイド物語」に近いみたいね。
それをパロディ化してるのかもしれない。
途中で出てくる「肝試しレース」は「理由なき反抗」にあった「チキンレース」みたいな感じだったしね。
ヘアスプレー」と似た雰囲気で、結局ジョン・ウォーターズもデヴィッド・リンチと同じく50年代が大好きなんだろうね。(笑)
ストーリーはどーってことないし結末も予想通りだけれど、俳優の個性がイカしてる。
なんとジョニー・デップの(多分)おじいさん役がイギー・ポップ
途中でウサギの着ぐるみ姿で登場するシーンもあり、あのパンクの帝王が!と笑ってしまう。

クライベイビーはロカビリーバンドをやっていて、ジョニー・デップが裏声使いまくりで(ヒーカップね)歌うのはさすがにミュージシャン!
聴かせてくれます!
ウッドベース担当してる俳優さんがストレイ・キャッツの人によく似てること!
当然違う人だけどね。(笑)
バンドのメンバーとしてトレイシー・ローズがいたけど、彼女も本当にサイコビリーの女性版みたいでかなりきまってていい感じだった。

脇はしっかり個性派でまとめているのに、何故かヒロイン役が凡庸な女優。
これだけが納得いかなかったな。

セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ」(原題:Cecil B. Demented)2000年。
この映画だけは字幕ありで鑑賞したため完全に理解できている一本。(笑)
アングラ映画を撮ることを誓い合ったチーム「スプロケット・ホールズ」が命がけで映画を完成させる物語。
今回はヒロインとしてハリウッド女優のメラニー・グリフィス
シリアル・ママ」のキャサリン・ターナーの時もびっくりしたけど、メラニーもよくウォーターズ作品の出演を決心したものだ。
やっぱりこれも「経験」とか「幅を広げる」ためだったのかな?
映画の中でもハリウッド女優役で初めはとても性格の悪いタカビー(死語?)だったけれど、「スプロケット・ホールズ」に誘拐されて無理矢理アングラ映画に出演させられていくうちに女優魂に火が点く。
よーやるわ、と思うほど弾けまくってたメラニーもやっぱりウォーターズ・マジックにかかっていたのかな?(笑)

一番笑ったのは「スプロケット・ホールズ」のメンバー紹介のシーン。
アングラ映画をこよなく愛する彼らは崇拝する映画監督の名前を刺青しているのである。
監督:セシル・B・ディメンテッドはオットー・プレミンジャーの刺青
俳優:チェリッシュはアンディ・ウォーホールの刺青
俳優:ライルはハーシェル・ゴードン・ルイスの刺青
撮影:パムはサム・ペキンパーの刺青
録音:シャルドネはスパイク・リー刺青
美術:ルイスはデヴィッド・リンチの刺青
衣装:フィジットはウィリアム・キャッスルの刺青
メイク:レイヴンはケネス・アンガーの刺青
ヘア:ロドニーはペドロ・アルモドバルの刺青
運転手:ピーティはライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの刺青
プロデューサー:ダイナはサム・フラーの刺青
刺青を見せながら一人一人が名前と役割を自己紹介の形で語る。
その時にバックに流れる音楽がそれぞれの監督の作品で使用された音楽になっているところが凝った演出かな。
SNAKEPIPEも敬愛するデヴィッド・リンチの紹介の時にはツイン・ピークスの音楽が流れていた。
そしてデヴィッド・リンチの名前が彫られている箇所は指だったのだけれど、DAVID LYNCHと5文字ずつあるため一本の指にIDとCHが小さく彫られているのが笑える。
よく見かけるようなLOVEとHATEだったら4文字だからおさまりがいいんだけどね!(笑)

この映画の中ではジョン・ウォーターズには珍しく(?)強烈なハリウッド批判や映画のマナーに関するメッセージなどが盛り込まれていた。
そのためか撮影はヨーロッパで行われたとか。
あら、今回はボルチモアじゃなかったんだね。(笑)
「映画の最中に喋るなんて」
「映画が始まってから入場するとは」
という実は当たり前のことなのに、実際にはまだまだマナー違反の人がいっぱいいる現状に腹を立てる「スプロケット・ホールズ」の面々。
ま、これはジョン・ウォーターズを代弁してるんだろうけど。
ほんとに映画館で不快な思いをすることって多いもんね。
SNAKEPIPEも大きくうなずいちゃったよ!

この映画ではウォーターズの映画の嗜好がよく分かる。
「良質なファミリー映画」はダメだけど「アクション映画」や「ポルノ映画」はオッケー。
パゾリーニ映画祭にお客さんが一人も来ないなんて!」
というセリフもあって笑ってしまった。
完全に「フォレスト・ガンプ」を馬鹿にしたシーンまで出てきて、痛烈に批判。
ただし、SNAKEPIPEもROCKHURRAHもその手のハリウッド映画ってほとんど観ないからパロディなのかどうかが分からなかったけど。(笑)

テーマが明確で脇の俳優の個性がはっきりしていて、とても面白い映画である。
音楽も毎度のウォーターズの好みとはかなり違っていて、ヒップホップやハードコアな音を取り入れていたところも斬新だった。
テロリズムにスウィートな50年代風ポップスは合わないか!(笑)

ア・ダーティ・シェイム」(原題:A Dirty Shame)2004年。
この映画、なんと日本未公開作品!
実はSNAKEPIPEもジョン・ウォーターズについて調べていた時に初めて知ったのである。
もう6年も前の新作を知らなかったとはSNAKEPIPE、ウォーターズファン失格だよ!
それにしても今までウォーターズ作品が日本で公開されなかったことがないので、未公開とはとても不思議だ。
ということでこの作品も字幕なしで鑑賞。
主演がなんと「ブレイクアウェイ」でブレイクしたトレイシー・ウルマン
「ヘアスプレー」の主人公もトレイシー。
「クライベイビー」に出演したトレイシー・ローズ。
これで3人目のトレイシーである。
余程ウォーターズが気に入ってる名前なのかもしれないね。(笑)

トレイシー・ウルマン演じる主人公シルヴィアが突発的な事故で頭を強打。
その事故がきっかけで貞淑な妻から一転、淫乱女になり町中の人を巻き込んでいく話である。
トレイシー・ウルマンの変貌ぶりが見事で、「よーやるわ!」と感心してしまうほどノリノリの演技に笑わされる。
トレイシー・ウルマンはコメディが得意みたいだから、この程度の弾け具合はへっちゃらだったのかもしれないね。
トレイシー・ウルマンとウォーターズのコンビネーションは全く想像できなかったけれど、ここまでやる気マンマンのトレイシーなら第二のディバインも夢じゃないかも?(笑)

なんともチープな作りで、ストーリーにひねりもなく
「Let’s Go Sexy!」
を合言葉に町中の人々が官能の世界に行くこの映画が新作とは!
1964年から始まるウォーターズの映画人生40年、未だにこのジャンルの作品を作り続けるその精神力!
SNAKEPIPEとしてはさすがウォーターズ、と拍手したい気分である。(笑)
一般ウケはしないと思うので、日本未公開だったのもうなずけるけどね。

どうやらウォーターズの新作は2010年「Fruitcake」のようなので、今からとても楽しみだ。

Macで●REC 2

【スカルに好かれる骨伝導ヘッドフォン?】

ROCKHURRAH WROTE:

最近はブログの方ばかりで本家のレコード通販の方は開店休業中といった状態が続いている。他に色々と楽しい趣味の事があってやる事が山積みで、商品登録にかける時間が少なくなってしまったのが原因なんだが、さすがにこれじゃマズイかな?マズイよな。
「もうROCKHURRAH RECORDSやってないんじゃないの?」とか「ROCKHURRAH出家説」「SNAKEPIPE一人二役説」とか出ても困るしね。

そこで重い腰を上げて商品登録を再開しようとしたんだが、最近レコードプレイヤーの調子がイマイチ。試聴サンプルの録音にストレスを感じるためさらに気乗りしない状態となってる。
使っていたのはSONYのありふれたレコード・プレイヤーで、もう針が劣化してるんじゃないだろうか(落としたりもしたしね)。別売りの針やカートリッジなどもあるのはあるんだろうけど、それに金をかけるくらいならいっその事、プレイヤー自体を買い替えた方がいいんじゃなかろうかと思えてくる。

プレイヤーなんて何年も気にした事なくて情報にも疎いんだが久しぶりで探してみた。最近はUSB端子でパソコンと繋いで直接アナログ・レコードを録音出来るタイプがたくさん出ていて、その辺も視野に入れながらネットで色々検索。主要メーカーと言えるのかどうかわからんがわりとたくさんの候補が出てきてその中から選ぶ事にする。
見た目からいかにも高価なプロ用オーディオ装置を専用のリスニング・ルームで聴いてそうなイメージがあるROCKHURRAHだが、実際はそんな事なくて、実に庶民的かつ違いがわからない男なので選ぶと言っても安い機種の中から何とかマシそうなものをピックアップ。高けりゃいいのはわかるけど、そこまで趣味三昧の暮らしもしてなくてじっと手を見る。

ちなみにこちらが選ぶ基準は以下の通り。

・USBでパソコンと直接繋ぐ事が出来る事。
・アンプは比較的ハイパワーのものを持っているため、USBもPHONO端子も両方いけるもの。
・音楽を取り込む録音・波形編集ソフトは「Macで●REC」の記事で書いた通りやたら持ってるのでプレイヤー同梱のソフトについては全く使う気がない事。
・好きな音楽ジャンルでわかる通り、DJプレイやスクラッチなどクラブ・ミュージックの好みは全くないが、フツーのプレイヤーじゃ面白くないから何となく見た目だけでもちょっとこだわりたい事。
・テクニクスとかオーディオ・テクニカとかDENONとかじゃなくて何か洋風なもの。
・2万くらいで何とか手頃なのないかね?。

というわけで微妙な見栄や心情もかなり混ざっているな。

まずはVESTAXのhandy trax USBが目に留まる。形はまるで大昔によくあったポータブル・プレイヤー。90年代にコロムビアとかで復刻したような形もあったがこれ単体でも電池で動いて、しかもスピーカー付き。うーん、一体どんな用途に使うのだろうか?昔レコードをよく買い漁っていた頃は買ったレコードを家に帰る前に即座に聴きたいというような欲求はあったが、今は全然そんな気はない。例えば海や山に持っていってそこでかけるとか?それもiPod周辺機器が発達した今ではあまりあり得ない光景だろうな。プレイヤー持ってない友達の家に持っていって聴くとか?

そういえばサウンドバーガーなるポータブル・プレイヤーが大昔にあった事を急に思い出した。これはLPレコードをかぱっと挟むタイプのデザインでレコード版ウォークマンというシロモノ。どちらにせよ家庭内で聴くだけの目的だから持ち運び出来るというのはROCKHURRAHには意味のない機能だし、同じ系統ならばむしろサウンドバーガーの方が思いきりが良くて斬新だと感じる。

さて、次はionというメーカーのTTUSB10なるものがお手頃価格だったのでチェックしてみた。実は全然知らなかったがアメリカのメーカーらしく、イオンではなくアイオンと読むのだそうだ。何となく流線型のデザインがレトロ・フユーチャーな感じがして上記のベスタクスよりは好みかな。しかし、このデザインはNumarkのプレイヤーと非常に似ていて、価格的にはこちらのionの方が少し安いみたいだ。詳しい事は皆目わからないけど、どうやらどちらも同じ系列の会社のようでユニクロとg.u.みたいなもんか?違う?で、ヌマーク。うーん、上位機種はいいんだろうけどこのクラスではどうかな。小倉の沼中出身者ではあるがそれはこの際関係ないか。

お次はGEMINIのTT-02MK2。これまたカッコつけてジェミナイと呼ぶのだそうだ。ターンテーブルは大別してベルトドライブとダイレクト・ドライブのものがあるんだが、ベルトというのは文字通りゴムベルトが回転するもの。ダイレクトは文字通りモーターから直結で回転する=トルクが強いという利点がある。説明するまでもなかったか?これはそのダイレクト・ドライブの機種で最安値という事から人気のプレイヤーだ。アームもデザインも直線型で武骨な感じだが別にスクラッチする予定もないし、よく見たらUSB接続でもない。これを買いたいと思ったが自分の掲げた条件や用途とは違うので断念。

右のAmerican AudioのDTI1.8もジェミナイと同じ価格帯でハイトルクのダイレクト・ドライブ。78回転まで対応でリバース逆回転まで出来るらしいが、どちらも今のROCKHURRAHには無用の介。今回取り上げたメーカーの中で唯一ひねってないメーカー名が潔いがジェミナイと同じ理由で断念。

左のプレイヤーもなかなかカッコ良くて気に入ってたんだが、取り扱い店舗が少なくて
断念したもの。Neuというメーカーでジャーマン・ロックのファンならば間違いなくノイ!と読むところだがこれは意表をついてヌーというらしい。うーん、何とも抜けたネーミング・センスだな。クラウス・ディンガー大好きなROCKHURRAHは名前だけでこれを選びたかったんだが、ちょっと予算オーバーだな。
ジェミナイ、アメリカン・オーディオ、ヌーの三つはUSB接続ではないのでパソコンにデジタルで繋ぐ予定じゃない人にはいいと思う。別にUSBじゃなくてもRCA→ミニジャック端子のコードさえ買ってくればパソコンに直結出来るけどね。

それでもって結局購入したのはSTANTONのT.55 USBというもの。これもカッコつけてアイオン、ジェミナイのようにスタントオンなどと呼ぶのか・・・と思ったらそのまんまスタントンで良かったのが購入の決め手、というのはウソだが。とりあえず歴史の長いメーカーだし自社カートリッジ出してるし、何となく華やかな外見にも惹かれるものがある。このメーカーは高いのも安いのも大体同じようなデザインだな。強烈な決め手は特にないが、専門家でもないので直感で選んでみた。
毎回の事だがこれだけ挙げつらって特に比較も検証もなく買った理由もやめた理由もハッキリしないなあ。まあいいか。
他の機種と比べたわけじゃないから音も使いやすさもよくわからんが、個人的には満足していてレコードを聴く機会が増えて喜ばしい。前は録音の時は立ってやってたがこのプレイヤーのためにパソコン横に専用スペースを作り、座ったままでレコードの取り替えが出来るようになった。これまたスタントンとは何の関係もないか。

ついでに愛用していたオーディオ・テクニカのヘッドフォンも音漏れが激しかった(音は素晴らしかったが)のでPHILIPSのかわいい密閉型のに替えてみた。電気カミソリのブランドだと一般的に認知されているオランダのメーカーだが、元々CDの規格を開発したという実績もあるしなぜか今どき個人的にフィリップスが熱い。これは実際に店舗まで見に行ったけど試聴出来ずに見た目だけで選んでしまったもの。音の方はハッキリ言って好みの世界だから10人いたらオススメは全部違ってて当然。金と時間に余裕があれば色々試して自分好みのものを見つけるというのも楽しいかもね。つけた感触はAKGやSHUREなどもなかなか良かったから次回はその辺も候補に入れよう。

前に書いた記事「MacでREC」の時には最新ヴァージョンを持ってなかったがMac環境の波形編集ソフト最高峰、Bias社のPeak Pro 6も入手して録音環境も以前よりはかなり良くなった。以前はSound Studioで充分などと書いたがやはりPeakの力量は素晴らしく、ヴァージョン6になってからさらに良くなった気がする。レコードのプチプチというノイズもペンツールを使って簡単に波形修正とか出来るし、もう手放せません。
前回の記事の時には持ってなかったアドビのSoundBoothも入手してみたが、これはちょっとクセが強い感じがしてROCKHURRAHにはあまり合わなかった。やはりMacの人はPeakが最も良い選択肢だと思える。買ったプレイヤーなんかよりずっと高価なんだけどね。
波形編集ソフトを持ってない人でもUSB接続タイプのプレイヤーには大抵ソフトも同梱されてるからはじめての人でもたぶん大丈夫。

そう言えばかなり前に同じBias社のDeckというマルチ・トラック・レコーディングのソフトを使っていたんだがPeakがこんなに進化してるのにDeckの方は全然新しくならないね。公式サイトでもレガシーなどと書かれているのが悲しい。

まあこんな感じでレコードから簡単に録音してノイズ除去やちょっとした加工してパソコンに保存。そういった作業が楽しくて仕方ないというほどのマニアではないけど、iTunesミュージック・ストアなんかで楽曲ダウンロードするよりかは随分愛情が増す行為だとは感じる。

以上、音がどうのとかまるで言えない素人のROCKHURRAHレビューはこれで終了。
しかしこれで「レコード・プレイヤーの調子が」などという言い訳がきかなくなってしまったな。今年はもっと通販サイトの方も充実させる予定なので乞うご期待。

CULT映画ア・ラ・カルト!【06】JOHN WATERS part1

【ジョン・ウォーターズ監督をROCKHURRAHがアニメ化。a-haのPVみたいね!】

SNAKEPIPE WROTE:

ついにこの「CULT映画ア・ラ・カルト!」にカルト映画の大御所、ジョン・ウォーターズが登場!
本当は「カルト」なんてジャンルができるよりずっと前から活動している監督だけどね!
ジョン・ウォーターズには非常に思い入れが強いSNAKEKPIPEなので、何回かに分けて書いていきたいと思う。

まずはジョン・ウォーターズについて簡単に説明してみようかな。
ジョン・ウォーターズはアメリカ合衆国メリーランド州ボルチモア出身の1946年生まれの映画監督。
この出身地ボルチモアをこれほど愛している映画監督は他にいないはず。(笑)
映画の舞台はほとんどボルチモアだからである。
ジョン・ウォーターズの名前を世に知らしめたのは「ピンクフラミンゴ」だと思うけれど、これはかなり好き嫌いがはっきりする映画だろう。
この映画を評する時に使われるのが「至上最低の悪趣味映画」だからである。
いつの間かこの「悪趣味」というのを「バッドテイスト」と読み替えて、宣伝文句に使われるようになっているけれど。
その「悪趣味」で「下品」で「最低」の三拍子を揃えた元祖がジョン・ウォーターズ、ということになるのかな。
ぷぷぷ!そのウォーターズに思い入れが強いSNAKEPIPEとはね。(笑)
ブラック過ぎるジョークが大好きだからね!
今回はそのジョン・ウォーターズの映画の中でも割と毒が薄い(?)3本についてまとめてみようかな。
思いつくままに書くつもりなので年代などは無視してるけど許してね。

1本目は「ヘアスプレー」(原題:Hairspray)1988年。
この映画2002年にはミュージカルになり2007年にはそのミュージカルを映画化したものがあって(監督はアダム・シャンクマン)、最近ではなかなかオリジナルを手に入れることが少ないと思う。
オリジナル版は調べてみると中古で安くても8500円!(2010年2月現在)
ぎょっ、そんなに高いとはびっくり!
ジョン・ウォーターズの映画って今は手に入りにくくなっているみたいね。
それでもどうしても観たかったので、仕方なく字幕なしバージョンで鑑賞。

ヘアスプレーのオリジナル版にこだわりたかったのは、この映画がディバイン最後のウォーターズ作品だからである。
ウォーターズ作品の核とも言うべきディバインは、圧倒的な印象だったためその後の不在はとても残念だ。
そのディバインは主人公トレイシーの母親役で登場。
太めトレイシーと並ぶと本当に親子みたいに見えてしまう。
その後のウォーターズ作品の常連になるこのトレイシーを演じたリッキー・レイクはリズム感が良く上手いダンスを披露。
ヘアスプレーは映画の1/3がダンスシーンといってもいいほど、いつでも踊りまくりなのだ。
1960年代初頭に流行ったダンスを良く知ることができる寸法!
とても楽しそうなのでSNAKEPIPEも参加したくなっちゃう。(笑)

かつてダンスの女王だったというベルマ役をブロンディのデビー・ハリーが演じていて、かなりいい味出している。
他にはカーズリック・オケイセック(ボルチモア出身!)もビートニク・キャットという名前で出演。
ヘンな画家という役どころで面白かった。
ジョン・ウォーターズの映画にはちょっとしたゲストが出ることがあって、見つける楽しみがあるね。
出演したいと名乗りをあげる人、多いんじゃないかな?
この映画にはウォーターズ自身も精神科の医師の役で出演してた。
先生が一番怪しげだったけど。(笑)

映画はダンス以外に差別問題(人種や体型など)なども入っていて、教育指導的要素もある。
さすがにメジャー作品だけあるね。
毒気は少なかったけど、最後に「あー面白かった」とすっきりできる映画。
いつの日か2007年版も観てみるかな。

続いては「シリアルママ」(原題:Serial Mom)1994年。
後にシリアルママ(連続殺人ママ)として有名になる主婦ベヴァリーをキャサリン・ターナーが熱演。
キャサリン・ターナーがよくこの役を引き受けたもんだ、と当時はびっくりしたものだった。
改めて今回鑑賞してみたけど、やっぱりキャサリン「はまり役」ね!
俳優という職業は「演じることができる役の幅」で勝負が決まるだろうから、こういう経験は大事だろうね。(笑)

映画はその主婦ベヴァリーの持つ基準にそぐわない、ルール違反をしたと思う人物を次々と殺していく話である。
それは自分の子供たちを守るためだったり、「勤労感謝の日」を過ぎているのに白い靴を履いているからだったり、と理由は様々。
どうやらこれは夏物と冬物の区別を示しているみたいだけど、アメリカでの昔ながらの習慣なのかもしれないね。
ベヴァリーのルールに反していない人とはとても良い人間関係を持つところが面白かった。
ベヴァリーは極端過ぎだったかもしれないけど、言いたいことはとてもよく理解できるね。
外に出ればいくらでも似たような出来事に遭遇するし、ルール違反を指摘したくなることって多いからね。
ベヴァリーが人気者になっていくのもうなずける。(笑)

この映画ではアメリカのお騒がせ女性ロックバンド「L7」が登場。
ライブ会場にシリアルママが来るという設定ね。
この時のL7のメンバーが穿いていた白いパンツのデザインがすごい。
多分売ってないよね、特注かな?
そしてこのバンドを選んだウォーターズはさすが、だね。(笑)

映画の中でシリアルママの無実を訴えるためにバッジやらTシャツを裁判所前で販売してるシーンに目が釘付け。
あまりデザインがよく見えなかったけど、もし実際売ってたら欲しかったな!(笑)

最後まで「気に障ったらシリアルママに殺されるかも」というドキドキ感が持続されていたのが良かった。
にっこりしていた次の瞬間には武器を手にしているママの変貌ぶりは最高だったよ!


3本目は「I Love ペッカー」(原題:Pecker)1998年。
主役は「ターミネーター2」で子役だったエドワード・ファーロング
ここでもまた有名俳優を起用してるウォーターズ監督だけれど、ウォーターズ・マジックとでも言うのかやっぱり溶け込ませちゃってるんだよね。
エドワード・ファーロングがちょっとヘンな人に見えてくるから不思議。(笑)

このエドワード・ファーロング演じるペッカーは写真を撮るのが大好きな役どころ。
いつでもどこでもパシャパシャシャッターを切っている。
知らない人のことも平気で撮影。
相手も全然嫌がっていないところがすごいんだけど!
最近の傾向としては「肖像権」の問題があるため、相手の承諾なく勝手に撮影(撮影した写真の発表も)してはいけないことになってるからね。
ちょっと羨ましい環境のペッカー。
とても生き生きとした人々の表情が撮られていて、映画の中といえどもさすがだよね。

ペッカーの家族や周りだけでも相当な数の個性派がいる。
知り合いの写真を撮るだけでも充分なネタになっちゃうんだよね。
ペッカーのおばあちゃんのバレバレの腹話術。
ペッカーのお姉さんが働くゲイバーでの撮影。
砂糖中毒の妹がねぼけたところ。(最後には野菜中毒に変化)
ペッカーのガールフレンド(クリスチーナ・リッチ)の写真、などなど。
ボルチモアにはこんなにたくさん個性的な人がいるのかな?(笑)

あれよあれよという間に有名アーティストになってしまうペッカーだけれど、自分が都会に出て行かないで「我がボルチモアにようこそ」とアート関係者を地元に呼ぶところが面白かった。
そうそう、そのアート関係者の中に本物のシンディ・シャーマンが本名で出演してるんだよね。
シンディ・シャーマンはスチール写真のようなセルフポートレイトで有名になったアメリカの女流写真家ね。
シンディ・シャーマンだったらウォーターズ映画のファンだろうな。(笑)

記憶があやふやだけどこの映画には「ファインダーを通すと全てが素晴らしいんだ!」みたいなキャッチコピーが付けられていたはず。
確かに撮影シーンがとても楽しそうでSNAKEPIPEも一眼レフで撮影したくなっちゃったよ!
ウォーターズ監督の自伝的映画なんて書いてあるから、きっと楽しい少年時代を過ごしてたんだろうね。
この映画もあまり毒気が強くないし、ほのぼのしたサクセスストーリーなので写真好きの人にお薦めかな!

軽く3本をまとめてみたけれど、ウォーターズ監督作品についてはまだまだ書き足りないSNAKEPIPE。
また近いうちに違う映画も特集してみたい。