映画の殿 第62号 韓国ドラマ編 part17


【4つのドラマの動画が表紙を飾ってるよ!】

SNAKEPIPE WROTE:

およそ1ヶ月前に更新したばかりの「映画の殿 韓国ドラマ編」、また4本のドラマを備忘録を兼ねて書いていこう。
正月休みがあったから、ドラマ鑑賞の時間が長かったのかな。(笑)

最初は「無人島のディーバ(原題무인도의 디바 2023年)」から。
「恋慕」や「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」などでお馴染みのパク・ウンビンが主役なんだよね。
以前来日した時の映像をテレビで見た時、ドラマでみるより可愛かったのが印象に残っているよ。
それぞれのドラマでは全く違うタイプを演じていたので、今回はどんな演技を見せてくれるのか楽しみ!
あらすじとトレーラーはこちら。

16歳のモクハは、父の家庭内暴力に耐えきれずオーディションを受けるために船で家出を試みるが、父に捕まりそうになったことで船から落ちてしまう。
そのまま無人島に流れ着き完全自給自足の無人島生活を送ることに……。
たまたま清掃ボランティアで人が訪れた際に発見され、15年ぶりに社会復帰することになる。
無人島に辿り着いた16歳の頃から憧れ続けたディーバになるため、ただひたすらに夢への道を突き進んでいく。(FILMAGAより)

16歳から15年間も無人島でサバイバルした後、歌手になるなんて奇想天外な設定だけど、パク・ウンビンの演技力のせいか不自然さを感じない。
離島出身という役のために、「なまってる」喋り方にしていたんじゃないかな。
素潜りでアワビなどを採っているシーンがあったり、歌手を目指しているところから、2013年のNHK連続テレビ小説「あまちゃん」の雰囲気に近い気がしたよ。
韓国ドラマを観続けているので、標準語とは違うことに気付くようになってるからね。(笑)

驚いたのはパク・ウンビンの歌唱力とダンス!
ドラマの中で使用されている曲はパク・ウンビン本人が歌っていることを知って驚いた。

ギターも弾いてたしね。
2024年2月にはNHKホールでコンサートの予定もあるらしいので、演技以外でも活躍してるんだね。
演技力に加え、歌にダンス、楽器までこなし、時代劇では馬術や殺陣まで習得する努力家のパク・ウンビン。
次はどんな作品を見せてくれるのか、今から楽しみだよ!(笑)

「ザ・ファビュラス(原題:더 패뷸러스 2022年)」は、ファッション業界で働く4人の若者達の物語なんだよね。
最近、若者って言わないか!(笑)
男女4人の中で、顔を知っていたのは「花郎」や「ユミの細胞たち」に出演していたミンホだけ。
今回はカメラマンで、あまりにも親切過ぎる役だったよ。
トレイラーを載せておこうね。

SNAKEPIPEが気になったのは、ファッション・デザイナーでゲイのジョセフ!
毎回個性的な帽子やファッションで楽しませてくれたよ。
オーバー気味の感情表現が面白かった。
イ・サンウンという名前らしい。
他の出演作を調べてみよう!

世界的ファッション・デザイナーであるティエリも強烈なインパクトを残したね。
奇人変人で有名という役どころで、周りの人が迷惑しちゃう。
それでも優遇されるのがセレブなんだね。
演じていたのはイム・ギホン。
「秘密の森」「人間レッスン」「イカゲーム」に出演していたらしいので、見てるはずだわ。(笑)

親友4人の中でスーパーモデル役をやっていたパク・ヒジョンは、本当にモデルなんだね。
ショーの中でのウォーキングも、非日常的なメイクも似合っていたし。
たまに「三食ごはん」に出演しているユ・ヘジンに似て見えてしまい、注目していたよ!(笑)
正直で飾りっ気がなくて、こういう女性は好きなタイプ。
2011年の映画「サニー 永遠の仲間たち(原題:써니)」にも出演していたようなので、他の作品でも活躍してるんだね!

「ザ・ファビュラス」は主役の2人がイマイチで、特に女優のほうに魅力を感じなかった。
ファッション業界の裏側を知ることもなかった。
脇の俳優陣が面白かった点が良かったことだよ!

最高の愛〜恋はドゥグンドゥグン〜」で、チャおばさんことチャ・スンウォン演じるトッコ・ジンのライバルとして出演していたユン・ゲサンが主役のドラマを観ることにした。
「誘拐の日(原題:유괴의 날) 2023年」は、女流作家ジョン・ヘヨンの同名小説を原作にしているんだとか。
「最高の愛」の時には、容姿端麗で家柄も性格も良い男で、カッコつける時には目を細めていたゲサン。
今回はどんな役なんだろう。

娘の病院代を準備するため前妻ヘウンの提案を受け入れ、11歳の少女ロヒを誘拐することにしたミョンジュン。
誘拐を実行するべく向かった彼の車に飛び込んできた少女は、まさしくロヒその人だった。
気を失ったロヒを家に連れ帰ったミョンジュンは、目覚めたロヒが記憶がないのをいいことにロヒの父親に成りすまして危機を回避し、計画どおりロヒの両親から金を取るために電話をかけるが、連絡がつかない。
もどかしくなり家まで行ってみると、ロヒの両親は何者かによって殺害され冷たい死体となって運び出されるところだった。
殺人の濡れ衣を着せられないようにと、慌ててロヒを連れて身を潜めることにしたミョンジュンを、優れた頭脳を持つロヒは次第に疑い始める。(Amazon Primeより)

 

ゲサンの情けない表情と、大人びた少女との関係が面白い!
最初は生意気に見えるロヒだけど、回を重ねるうちに子供らしい顔を見せたり、天才少女ぶりを発揮して頼もしい存在に見えてくる。
ロヒ役のユナは2011年7月生まれというから、12歳なんだね。
韓国は子役のうちから、大人顔負けの演技力があるよね。
ゲサンも良い味出していて、役にぴったりだったよ。

誘拐犯を追う刑事として出演していたパク・ソンフン。
この俳優は「ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜」では、高校時代にいじめをしていて、社会人になってからは女遊びをしていた不届き者!
最初に観た時の印象が強いと、どうしてもイメージを払拭できないSNAKEPIPE。
今回は人情のある刑事役だったけれど、「きっと悪さするに違いない」と勘ぐりながら鑑賞してしまった。(笑)
ゲサンと緊張感があるようでないような、微妙さが良かった。

犯人と被害者が友好的になるとされる「ストックホルム症候群」に近いけれど、被害者であったはずの少女が優位に立ち、誘拐犯と協力して事件を究明するのは新鮮だったよ。
誘拐犯と被害者、警察と犯人のように、ぷっつり2分割していない「曖昧さ」が一般的なミステリーやサスペンスと違っていたんだろうね。
「誘拐の日」はお勧めのドラマだよ!(笑)

最後は「クイーンメーカー(原題:퀸메이커 2023年)」!
次は何をみようかな、とNetflixで予告を観ていて決めたんだよね。
「敏腕フィクサー」が主人公と書いてあって気になるよ。
意味を調べてみると「政治・行政や企業の営利活動における意思決定の際に、正規の手続きを経ずに決定に対して影響を与える手段・人脈を持つ人物を指す」とのこと。
裏から手を回して方向性を決定すると聞くと、抜け道を知っているずる賢い人、として悪役のイメージを持ってしまう。
どんなドラマなのか、あらすじを書いてみよう。

大企業ウンソングループで働くファン・ドヒは、ウンソングループの会長とその家族のためにどんな汚い手を使っても尽くしてきた。
しかし、部下の悲劇によりウンソンと袂を分かつことを決意。
ウンソングループの暴走を止めるため、人権弁護士オ・ギョンスクをソウル市長に当選させようと熾烈な選挙戦に飛び込む。(シネマトゥデイより)

 

フィクサー役のファン・ドヒを演じるのはキム・ヒエ。
2020年の「夫婦の世界」で有名とのことだけど、ROCKHURRAH RECORDSでは関心が低いジャンルなので、知らなかったよ。(笑)

第一話から、フィクサーとしての手腕を発揮してぐいぐい引き込まれてしまった。
マスコミをどう誘導するか、何をしたら人がどう反応するかなど、心理学的な側面も含めて作戦を練るファン・ドヒ。
大企業ウンソングループの「クイーンたち」に仕え、十分な見返りも受けている。
韓国ドラマに出てくる金持ちというのは、どうして「ろくでなし」が多いんだろう?
問題が起きた時の尻拭いのためにフィクサーが雇われているみたいだよ。
あらすじにある「部下の悲劇をきっかけ」として、ウンソングループと過去の自分の過ちに気付くんだよね。
もっと早い段階で「これはおかしい」と思ってたはずなのに、引き返す勇気がなかったんだろうね。

人権弁護士オ・ギョンスクを演じたのはムン・ソリ。
正義感にあふれ、はっきりした物言いをするため、好き嫌いが分かれるタイプかもしれない。
SNAKEPIPEは、こういう人は好きだよ。(笑)
ムン・ソリは「大統領の理髪師」や「お嬢さん」「リトル・フォレスト 春夏秋冬」などに出演していたらしいけど、あまり覚えていない。
ファン・ドヒがオ・ギョンスクを「クイーン」に仕上げるために、イメージを作っていくシーンが面白かった。
人前に出る職業の人たちは、同じようなことをやっているんだろうね。

ウンソングループは新たなフィクサーを用意するんだけど、それがイ・ギョンヨン演じるカール・ユン。
イ・ギョンヨンといえば「未生~ミセン~」「ミスティ」で知った顔!
今でもつい「専務」と呼んでしまうよ。(笑)
ファン・ドヒとの頭脳プレイのような展開を見せるカール・ユンだけど、「人として越えてはいけない線がある」と口にしたすぐ後に、その線などなかったかのような発言をする悪い役だった。
イ・ギョンヨンは無精髭でもイタリア人っぽいし、地位が高い役が良く似合うよね。
出演するとドラマや映画に重みが出る俳優なので、貴重な存在だと思うよ。

4つのドラマについて書いてみたよ!
「無人島のディーバ」も「誘拐の日」も面白かったね。
Netflixでは新作がどんどん配信されるし、過去の作品に気になるものもあるし。
時間が許す限り、鑑賞していきたいね!

ROCKHURRAH紋章学 グラス編

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【グラスの底に顔があってもいいじゃないか、で有名な岡本太郎の作品。欲しい!】

SNAKEPIPE WROTE:

SNAKEPIPEが担当する今年最初の記事だよ!
本年もよろしくお願いいたします。(笑)

昨年末、ROCKHURRAHとお出かけした時、2人で一目惚れしたアイテムがあるんだよね。
それがグラス!
大昔、青山のF.O.B COOPで購入したDURALEXのグラスは、未だにROCKHURRAH RECORDSで使用しているアイテム。
そのDURALEXのグラスが「ぐにゃり」と変形し、1点ずつ形が違う逸品を見つけたんだよね。
どうやらこれは非常に高温の窯で再溶解させ変形させた「TIPSY GLASS」というものらしい。
どの形が良いか、色も含めて2人で真剣に選んだっけ。
ROCKHURRAHが購入してくれて、大事使っているところだよ!

2019年10月に「ROCKHURRAH紋章学 ウォーター・ボトル編」としてオシャレな水のペットボトルについて書いたことを思い出し、今回はグラスをテーマにしようと考えた。
SNAKEPIPEの好みで選んでいるので、多少偏っているかもね?(笑)

最初に紹介するのはモロッコのグラスね!
ROCKHURRAH RECORDSの新事務所で、この色味に近いブルーをアクセントに使用しているせいか、つい反応してしまうよ。
ちなみにこのグラスの説明では、イートンブルーの背景にムーア柄があしらわれている、とされている。
SNAKEPIPEは、イートンブルーって初めて聞くけどメジャーなのかな?
どうやらイギリスのイートン校で採用されていることから、この名前になっているんだとか?
またの名をシェルダックブルー、そしてケンブリッジ大学が使用するケンブリッジブルーにも似ているって説明もあったよ。(笑)
グラスの話に戻ると、グラスは6個セットで$89.95、約13,000円だって。
ハンドメイドと聞くと、益々気になるよね!

アンティーク物も気になるんだよね!
こちらは詳しい説明があまり載っていなかったアール・デコ調の黒いグラス。
カッティングの模様と「ペデスタルベース(台座)」がオシャレなんだよね!
高さが約15センチ、傷や損傷のない商品だという。
1個4,500円だったらお値打ちかも?
黒いグラスがとても気に入ったので、日本への配送可能か聞いてみようかな!(笑)

1910年代から1930年代に流行したアール・デコは、建築や家具などの工芸だけではなく、美術やファッションにまで影響を与えた様式だよね。
日本では大正時代が、まさにアール・デコのブームと重なるのかな?
先日、大阪に残る大正時代の近代建築を特集する番組を観たせいか、アール・デコ調のグラスも気になってしまうSNAKEPIPE。
シンプルだけれど優雅なアール・デコには、精神的な余裕を感じるよ。
紹介するのは、現在製造販売されている商品で、ドレープ状のラインが入った表面と台座のゴールドが印象的なグラス!
自宅でカクテルを楽しむことを目的にしているんだとか。
画像の中で一番小さいグラスが約350ml用で、2個セットで$37.99、日本円で約5,500円とのこと。
$60以上の買い物で送料無料というのも良いね!(笑)

最後はこちら。
1920年代ドイツ製のカクテル・グラスだよ!
持ち手部分がヌードの女性になっているのがポイント。
このグラスもアール・デコ様式なんだよね。(笑)
グラスの色や女性のポーズに種類があるので、いくつか揃えてみるのも面白そう。
レトロな雰囲気のバーに似合いそうじゃない?
気になるお値段は、1個$160、約23,000円だって。
SNAKEPIPEがいつかバーを経営した時に、購入してみよう。(笑)

合理的でシンプルな大量生産に向いたデザインといえば、真っ先にバウハウスを思い浮かべるけれど、機能主義的なアプローチを強調したアール・デコにも共通点がみられるよね。
どちらも現代のプロダクトデザインの基!
これからも探求していきたいところだね。
現在ポーラ美術館で開催されている「モダン・タイムス・イン・パリ 1925 ― 機械時代のアートとデザイン」がドンピシャの企画なんだよね。
箱根、行ってみたいなあ。(笑)

2024年元旦

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【20世紀初頭の「イタリア未来派(futurismo)」を意識した今年の年賀状。相変わらずセンスいいね(自画自賛)】

ROCKHURRAH WROTE:

明けましておめでとうございます。

2022年と2023年は身内に不幸があって年賀状を作れなかったけど、今年は久々に新年の挨拶を出来るようになったよ。

前回のブログでSNAKEPIPEが書いた通り、去年は事務所移転に関わるモロモロの事に明け暮れた1年だったな。

移転先の粗大ごみ収集が当日の朝8時まで、1回につき9点のゴミしか出せなかったので、粗大ごみ出すためだけに朝の4時くらいに起きて、SNAKEPIPEと2人でわざわざ1時間以上かけて行ったり。
やたら数字が多い上の1文だが、こんなことを何回繰り返しただろうか。
ゴミがなくなって部屋が空になってきてからは、ペンキ塗りだの壁紙貼り替えだので連日のように往復2時間以上かけて通ったのも今までの人生ではなかった経験。
引っ越しは何回もやってるけど去年は色んな分野で人生初の経験が多かった1年だったと言えるね。
何と内装DIYは年末休みの間も続いていて、年の瀬までペンキ職人化した2人だったよ。

久しぶりで作った年賀状はイタリアの未来派と呼ばれる美術様式(?)を意識した未来都市をROCKHURRAHが制作したものだけど、どうかな?
毎年意味不明な1文を書いてるが今年は大好きなPalais Schaumburgの名曲「Wir bauen eine neue Stadt」そのまんま。オリジナリティないけど、色々なところからアイデアを拝借して短時間でそれっぽく作り上げるのもROCKHURRAHのお家芸ですな。

毎年のように元旦は千葉の成田山まで行ってたんだが、今年は東京より西に移転したので初めて川崎大師に行ってみた。
参詣の道がイマイチで成田山みたいに初詣に来たぞ、という高揚感がないし、やっぱりロケーションや雰囲気は大事だなと感じたよ。
去年は成田で大吉だったROCKHURRAHだが今年は半吉というパッとしない結果に。
SNAKEPIPEに至っては凶を引いてしまった。
有名な川崎大師だがウチにはあまり合わないようなので来年からの初詣は違うところを検討したいな。

おみくじの運勢に負けないように充実した1年にしたいよ。
では、今年もROCKHURRAH RECORDSをよろしくお願いします。

思い出のサマリー・ビート 2023

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【ROCKHURRAH RECORDSが目指したインテリア集(うそ!)】

SNAKEPIPE WROTE:

今日は2023年の最後、大晦日だよ!
いつの間にかクリスマスも終わり、正月休みに突入している。
先週のブログ「アニッシュ・カプーア展」を鑑賞した時は、コートが要らないほどの強い日差しを感じていたのにね?

今回は「思い出のサマリー・ビート」と題して、一年を振り返ってみよう。
その年の総括として「ベスト・オブ〜」のように書いていたこともあったけれど、アズテック・カメラの「思い出のサニー・ビート」をもじって2018年から始めた企画なんだよね。(笑)

2年連続で身内の不幸に見舞われたROCKHURRAH RECORDSは、毎年恒例になっている年賀状の制作ができなかった。
それ以前には、元旦に年初のご挨拶をアップしていたけれど、叶わなかったわけ。
そのため2023年最初の記事は「TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇」だったよ。
記事の中でSNAKEPIPEは3つの抱負を述べている。

2023年の抱負1:人の話を真剣に聞くこと
2023年の抱負2:岡本太郎語録のような心に突き刺さる言葉や作品を多く知ること
2023年の抱負3:日々を大事に、楽しく笑って過ごすこと

抱負1にある「人の話」とは、主にROCKHURRAHの話、ということになるよ。
つい聞き逃してしまうことがあるので、態度を改めようと文字にしたわけ。
今年は生返事していないと思うけど、ROCKHURRAHに確認しようか?(笑)

抱負2にあるような「突き刺さる作品」に出会いたくて毎回展覧会に足を運んでいるSNAKEPIPE。
事務所移転で忙しいと言いながらも、いくつかの展覧会に出かけていたよ。

2月 ポスターでみる映画史 Part 4 恐怖映画の世界
交歓するモダン 機能と装飾のポリフォニー
3月 合田佐和子展 帰る途もつもりもない
佐伯祐三 自画像としての風景
4月 エドワード・ゴーリーを巡る旅
5月 超複製時代の芸術:NFTはアートの何を変えるのか?
ヴォルフガング・ティルマンス Moments of Life
6月 横尾忠則 銀座番外地 Tadanori Yokoo My Black Holes
ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画
7月 ワールド・クラスルーム
8月 蔡國強 宇宙遊 ―〈原初火球〉から始まる
9月 テート美術館展
12月 ケリス・ウィン・エヴァンス L>espace)(…
アニッシュ・カプーア_奪われた自由への眼差し_監視社会の未来

 

ROCKHURRAHに今年の一番を聞いてみると「蔡國強展」だという。
SNAKEPIPEも全く同意見です!(笑)
夏の強い日差しを避けて、夜に六本木に向かったっけ。
蔡國強といえば「火薬ドローイング」だけど、絵画作品の展示もあったんだよね。
過去の作品から2023年の最新作までたくさんの素晴らしい作品を鑑賞することができた2023年のベストにふさわしい展覧会だったよ!

SNAKEPIPEは、フランス人であるポール・ジャクレーの浮世絵にも感銘を受けたよ。
日本の浮世絵をベースにしているけれど、色使いやモチーフ、構図に独自の美学を感じたからね。
特に色彩の美しさには「ため息」が出るほどだった。
100回以上、色を塗り重ねて完成させる執念にも驚いた!
今まで知らなかったアーティストを知ることができて嬉しかったよ。
どちらも先に書いた「抱負2」の「心に突き刺さる作品」に出会えた展覧会だったね!

2023年は、ROCKHURRAH RECORDSにとっては「事務所移転に関して動いた年」というのが一番だったよ。
3月頃から移転先の片付け作業に追われ、ROCKHURRAHは6月と7月の2ヶ月間、移転準備に専念することになった。
DIYで壁紙を貼ったり、ペンキを塗ったりして、まるで職人みたいだったよ。
顔にペンキをつけたまま電車で移動したこともあったっけ。(笑)

前回の事務所移転は2018年で、移転前1週間は平均睡眠時間2時間を切るほどのハードさだったことを思い出す。
今回はその時の教訓を生かして、早い時期から作業を進めていたんだよね!
無事に移転が完了してホッとしているよ。(笑)

2023年のもうひとつの話題は、5月に「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」が発売されたこと!
前作である「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」が発売されたのは2017年だけれど、その時点では購入せず、ゲームを始めたのは2021年になってから。
2022年の総括記事「思い出のサマリー・ビート 2022」の最後に「2021年から始めた『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』を終わらせたくなくて、未だにプレイしているROCKHURRAH」と書いてあるね。
実は、前作を完結させる前に「ちょっと見てみよう」と新作に手を出してしまう。
そのため現在プレイしているのは「ティアキン」で、「ブレワイ」はそのまま放置されているんだよね!
一体ROCKHURRAHはどうするつもりなんだろうね?(笑)
それにしても「ブレワイ」では大好きだったコログが、「ティアキン」ではちょっと鬱陶しい存在になっているのが残念でならないよ!

正月休みになっても、ROCKHURRAHとSNAKEPIPEのDIYは続いている。
来年には満足がいく仕上がりになる予定だよ。
苦労しているだけ愛着も湧いてくるね!

来年はもっと展覧会行ったり、近場を散策したいと考えている。
抱負3の「日々を大事に、楽しく笑って過ごすこと」を実践しないとね。(笑)

一年間ありがとうございました。
また来年もよろしくお願いします。
どうぞ良いお年を!