サンシャワー:東南アジアの現代美術展鑑賞

20170910 top
【いつも通り国立新美術館の看板を撮影】

SNAKEPIPE WROTE:

長年来の友人Mと久しぶりに約束した。
7月、8月の2ヶ月間は外出するのをやめているからである。
夏の間というのは毎年そうなんだけど、 ファミリー向けや子供向けの企画が多いため、鑑賞したいと思う展覧会が少ないことが一つ。
最も大きな理由は、子供連れの家族がいる環境で不快な思いをすることが多いからである。
初めから分かっているので、避けられるシチュエーションは回避するのがベターだもんね!
ということで夏休みが完全に終了した9月になったら行こうね、と約束していたのが東南アジアの現代アートを特集した展覧会だったのである。

ASEAN設立50周年記念として企画された「サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで」は六本木にある森美術館国立新美術館との2館で同時に開催されるという。
アジア10ヵ国から86組のアーティストが選出され、作品が展示されるらしい。
よくブログに書いていることだけれど、例えば女子ゴルフの世界でも圧倒的に強く存在感を示しているのは韓国の選手なんだよね。
台湾やタイの選手も多い。
現代アートの世界でもアジア系の活躍がめざましいことは予想がつく。
アジアには独特の文化があるので、一体どんな現代アートに出会えるかと思うとワクワクしちゃうね!

友人Mと約束をしたのは、朝のうちだけ雨が降り、日中は秋を感じるような涼しい日だった。
出歩くには丁度良かったね、と言い合いながら、国立新美術館を目指して歩く。
せっかくなので2館共鑑賞することにしたのである。

国立新美術館に到着してチケットを購入しようとした時、友人Mが「あっ」と叫ぶ。
何かと思うと、友人Mは森美術館の年間パスポートを持っているので、森美術館にはフリーパスで入れる。
この場合、国立新美術館でのチケット割引はどうなるのか、ということに気付いたというのである。
早速国立新美術館のチケット売り場にいた女性に確認してみる。
「あっ、えっと、それは、、、」
絵に描いたような「しどろもどろ」状態で、呆れるほど!
見かねた様子の隣にいた別の受付女性が「森美術館のシステムについては当館では分かりかねます」ときっぱり。
仕方ないので、友人Mが森美術館に電話して確認する。
結局森美術館に先に行き、森美術館のチケットを提示すると国立新美術館のチケットが200円割引になることが判明。
最初に国立新美術館に行ってしまったのが間違いだったね。
同時開催をうたって、2館共通鑑賞用のチケット販売まで行っているんだから、これくらいの質問に対する回答くらい用意しておくのが当たり前じゃないのかな。
それにしても「国立系」であんなチケット売り場の対応で良いのかね?
接客業にまるで向いていないタイプだったからね。

友人Mとプリプリ怒りながら森美術館に向かう。
SNAKEPIPEは通常の2館共通鑑賞用のチケットを購入。
友人Mが年間パスポートを出し、国立新美術館も行きたいと言った瞬間に、チケット売り場の女性は
「森美術館のチケットをお持ち頂いて、国立新美術館でチケットを購入して頂ければ800円になります」
と即答するではないの!
完全に森美術館の勝ちだね。
スタッフの対応も良かったし。

「サンシャワー展」のトレイラーを見つけたので載せておこうか。
会場の雰囲気がわかりやすいもんね!

会場に着いてまず目に飛び込んできたのが、天井から吊るされたゾウ(エレファント)である。
現代アートの特色の一つに「びっくりする(させる)」があるので、これは大成功!
これは、カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作「ブンミおじさんの森」でも知られるタイの映像作家アピチャッポン・ウィーラセタクンと、タイ人アーティストのチャイ・シリによる、8メートルの巨大ゾウの立体と映像作品をあわせたインスタレーションとのこと。
映像作品のほうは、あまり意識していなかったけど、ゾウには驚かされたよ。
撮影オッケーだったので、何枚も撮ってしまったね。(笑)

今回の「サンシャワー展」はほとんどの作品の撮影がオッケーだったんだよね。
一部だけは動画も含めて不可だったけど、基本的にオッケーなのはとても良いね!
お客さん達、仲間と一緒に写ったりして楽しんでたよ。
インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオスというアジア10ヵ国からの作品の展示、ということでお客さんもアジア系の方がとても多かった。
ま、そんなことを言ってるSNAKEPIPEもアジア人なんだけど!(笑)

それでは気になった作品を紹介していこうかな。
SNAKEPIPEが撮影したことを証明するため(?)あえて作品だけをトリミングせずに載せることにしたよ!
リュウ・クンユウ(Liew Kung Yu)は1960年マレーシア生まれのアーティスト。
213×575cmという大型の4枚で1セットになっている作品である。
遠目で観ると色鮮やかな色彩が目に飛び込んでくる。
「わあ!きれい!」
思わず声が出てしまった。
フォトモンタージュなんだけど、今まで観たことがある作品とはスケールが違うんだよね。
近付いてじっくり鑑賞すると、作品の秘密を知ることができる。
なんと同じ写真を何枚も重ねて立体感を出してるんだよね!
ちょっと横からも撮影してみたんだけど、言ってること分かってもらえるかな?
鳥の写真が4枚(?)重ねられている。
どの部分も同じように立体になっているというのは、正面から観た場合であっても、奥行きを感じさせる作品になるんだね。
ナショナリズムやアイデンティティにまつわる問題を様々な表現方法によって掘り起こすアーティストという説明を見つけたけど、意味や解釈抜きでも、最初の象と同じように新鮮な驚きがあったよ。
この作品はなかなか衝撃的で、「欲しい!」と思ってしまった。(笑)

マウン・デイ(Maung Day)は1979年ミャンマー生まれ。
デイ、と聞くと反射的にジェイソンと思ってしまうのはSNAKEPIPEだけか?
ミャンマーのファミリーネームにもあるんだね。(笑)
マウン・デイの作品は、まるでいたずら書きのように見えるんだけど、ちょっと毒を感じさせるんだよね。
かわいらしさに混ざった毒気、が甘さと辛さと酸っぱさが混ざりあったアジア料理みたいじゃない?
ちょっと例えがおかしいかな?(笑)
マウン・デイの絵画が、例えばエコ・バッグになってたら欲しかったな。
そういう物販がなかったんだよね、残念ながら。

ポー・ポー(Po Po)も同じくミャンマーのアーティストで、1967年生まれというからマウン・デイより12歳以上年上になるんだね。
撮影オッケーでブログに載せるのも可能なんだけど、作家名と作品名やライセンスについての決まり文句を書く必要がある、と森美術館のHPに注意書きされてるんだよね。
その決まりに則って出来る限り調べて書いてるんだけど、このポー・ポーの作品名が「水」なのか「風」なのか、それとも「空」なのか、はっきりしないんだよね。
確か展示されてた順番で「風」じゃないかと思ってるだけど、間違ってたらごめんなさい!
ポー・ポーは、仏教思想体系のひとつであるアビダルマにおける宇宙の四代要素に幾何学模様を組み合わせ抽象的な概念を視覚化させているんだって!
そうね、よくわかるわ!(うそ)
SNAKEPIPEは色の美しさと、ミニマルアートらしいシンプルさが気に入ったんだけど、それで良いよね?(笑)

モンティエン・ブンマー(Montien Boonma)は微笑みの国、タイのアーティスト。
どうやら2000年に亡くなっているみたいだね。
この作品、外から観ると「なんじゃこりゃ?」なんだけどね。
下からくぐって、すっぽり頭を「なんじゃこりゃ」の中に入れてみると!
穏やかな仏像の顔が現れる仕掛けなんだよね。(写真右)
タイトルの「溶ける虚空/心の型」が外見と心を意味しているのかもしれないね。
この作品はどうやって制作されたのか不思議。
顔から作って、外側を固めたのかなあ。
この作品は福岡アジア美術館が所蔵しているそうなので、福岡でまた体験できるかもしれないね!

さて、ここまでが森美術館での展示作品の紹介だったよ。
お昼にドカンと美味しいトンカツ食べて、再び国立新美術館に向かうSNAKEPIPEと友人M。
展覧会の「はしご」はあまりやらないけれど、たまにはいいか。(笑)

全体的な印象としては、国立新美術館の展示のほうが戦争に代表される苦しみや悲しみを根幹にした作品が多かったように思う。
アウン・ミンは1946年ミャンマー生まれ。
戦争を体験している世代なんだよね。
タイトルは「五大陸に流れ落ちた赤い涙」だけど、これは涙ではなく血も連想してしまうよね。

FX ハルソノはインドネシアのアーティスト。
アウン・ミンと同世代の1949年生まれだという。
こちらも赤い作品だったんだけど、2m近い高さがある大きさだった。
遠くから見ると赤いライトが綺麗だったけれど、近寄ってみるとそれは墓標のようで。
人の名前が書いてあり、墓地(?)の写真が並んでいる。
完全に死をテーマにした作品なんだよね。

 ヘリ・ドノ(Heri Dono)はインドネシアの伝統的な影絵芝居「ワヤン・クリ」で使用される人形をモチーフにしたアート作品を制作していたね。
部分だけしか撮影していないので分かり辛いけど、逆さまにされた人形の上には煮えたぎった(ように見える)鉄鍋があるんだよね。
多分拷問の一種なんだと思うんだけど?
壁に小さく貼ってある紙に、作品が動く時間が書かれているのを発見した。
どうやらこの作品は動くんだね!
30分おきに動かしているようなんだけど、待つには長かったので、残念ながらどんな動きをするのか確認できなかった。
きっと拷問に苦しむ人達、という感じなんじゃないかな。

国立新美術館の展示は書いているように、少し重苦しくて「グッとくる」作品にはなかなか出会えなかった。
そんな中、SNAKEPIPEが狂喜したのはミン・ウォンの作品を鑑賞することができたこと!
ミン・ウォン(Ming Wong)は1971年シンガポール生まれだけれど、ベルリンで活動しているアーティストである。
作品は既に映像化された作品をリメイクすること。
ただし、登場人物全てを一人で演じるという「映像版森村泰昌」なのである。
顔立ちが「ワハハ本舗」の梅ちゃんに似ているところも注目しているSNAKEPIPE。
今回の作品を動画で撮影したので載せておこう。

2011年の記事「ゼロ年代のベルリン展鑑賞」に以下の文章があるね。

「実生活を営むヨーロッパにおいても、映画の中でも『よそ者』を演じるウォンが示すのは、アイデンティティとは演じることで存在し補強されるが、その存在を維持するためには演じ続けなくてはならない」

解説や解釈ではこんなにカッコ良いこと言われてるけどね。
SNAKEPIPEにとっては「変身願望が強い人」という認識なんだよね。(笑)
そして今回もやってくれてたよ!
なんと今回はアラン・レネ監督の「去年マリエンバートで」(原題:L’Année dernière à Marienbad 1961年)を一人全部役で。(笑)
やっぱり笑ってしまったよ。
いいわ、ミン・ウォン!やっぱりファンだわ!(笑)

重苦しかった 空気がミン・ウォンのおかげで吹き飛んだけど、今回の2館同時開催は失敗だったんじゃないかな。
森美術館の展示にミン・ウォンが入っていれば、単館で良かったような?
国立新美術館は寄せ集めの感じがしたし、スペースを埋めるためなのかアジア雑貨を販売する店舗まで併設されていたし。
元々アジア雑貨は好きで、店舗を見つければ入って商品の品定めをすることが多いので、こんなやり方では子供だましのように思ってしまう。
チケット売り場からケチがついていたから余計だけどね。(笑)

アジアの1980年代から現代までのアート作品を集めた展覧会だけれど、アーティストの年齢を確認すると最も若くて1980年代生まれがほんの数人いることを確認した。
ほとんど40歳以上のアーティストだったようで、結構年齢層高めだったんだね!
大御所を集めたということなのか、若手が少ないのか?
どちらにしてもアジアのアーティストの作品がここまで大規模に展示される機会は少ないと思うので、鑑賞できて良かったと思う。
国立新美術館にはもう少し頑張って欲しいね。(笑)

映画の殿 第25号 松尾スズキ part1


【松尾スズキのアップ画像。現在54歳。】

SNAKEPIPE WROTE:

久しぶりに「映画の殿」を書いてみよう。
週末毎の映画鑑賞の習慣は続いているけれど、「ツイン・ピークス The Return」が始まってからは、優先順位は「ツイン・ピークス」が1番になっている。
2番が「PGAゴルフ」鑑賞か。(笑)
映画を観る時間を利用して、録画しておいたゴルフ中継をまとめて休日に鑑賞しているからね。
そのため週に2本は観ていた映画は週に1本になることもあるんだよね。
これが「映画の殿」 をなかなか書けなかった理由かもしれないね?

実はもう一つ理由があることに気付く。
ほとんど邦画を観ないROCKHURRAH RECORDSだけれど、最近は邦画の鑑賞もしているのである。
ルールを決めているわけではないけれど、邦画に関しては「CULT映画ア・ラ・カルト!」 でカルト映画について特集したことがあるくらい。
それ以外の邦画について書いたことないんだよね。
どうしても書きたい、特集したいと思った映画ではなかったのも理由だろう。

「面白いから絶対観て!」
長年来の友人Mからの強い勧めがあったのは去年のことだった。
友人Mは情報収集能力に優れ、SNAKEPIPEの好みを熟知している心強い味方なのである。
そして友人Mのすごいところは、自身の「好き」や「面白い」という枠を作らないこと。
つまりは新旧や老若男女を問わず、映画でも音楽でも小説でも、なんでも知ろうとする姿勢を持っているのである。
SNAKEPIPEなどは「いまどきの若者みたい」と体験する前に敬遠することがあるので、友人Mの柔軟性には感心している。
その友人Mからの強い勧めにより、ROCKHURRAHを巻き込んで鑑賞することにした。
それがNHKのドラマ「ちかえもん」だったのである。
NHKの時代劇?人形浄瑠璃?近松門左衛門の話?
最初は恐る恐る、まずは1話観てみようか、ということになった。
こうしてROCKHURRAH RECORDSと松尾スズキが出会ったのである。(笑)

時は元禄16年(1703年)。
現代にも通じる格差広がる世の中で、戯作者・近松門左衛門(松尾スズキ)は、 定番の「歴史モノ」しか書けず、妻に逃げられ、母にあきれられ、スランプに陥り、堂島新地の「天満屋」に入り浸り、 年増遊女のお袖(優香)相手にちびちび酒を飲んでいた。
そんな近松の前に、ある日謎の渡世人・万吉(青木崇高)が現れる。
近松と万吉の二人は、お初(早見あかり)や徳兵衛(小池徹平)など、人形浄瑠璃「曾根崎心中」に登場する ひと癖もふた癖もある人々と出会い、さまざまな騒動に巻き込まれていく…。
果たして近松は傑作を書きあげることができるのか?
(Amazon販売ページより引用)

「ちかえもん」のあらすじを書いてみたけど、ちょっと長いね。(笑)
全8回のドラマなので、これくらいになるのは仕方ないかな?

松尾スズキ演じる主人公、近松門左衛門は人形浄瑠璃作家で、現在はスランプ状態の中年男。
そこへ青木崇高演じる「不幸糖売り」の万吉が現れるのである。
全く接点がないはずの2人が出会ったことから物語が始まる。
青木崇高という俳優は全然知らなかったけれど、万吉役がぴったりだった。
粗野だけれど純粋でまっすぐな性格、どんな時にも物怖じしないで突き進む。
近松門左衛門はそんな万吉に振り回される形で話が展開していくのである。

主役の松尾スズキの演技が最高だった。
顔芸とでもいうのか、表情で魅せる演技力。
替え歌まで披露していたしね。(笑)
「曽根崎心中」はタイトルだけは知っていても、内容についてはほとんど知らなかったので、「ちかえもん」のような軽快な語り口で教えてもらうと馴染みやすいかもしれない。
途中でアニメーションが入ったり、劇中劇が始まったりするところも斬新!
時代劇でこんなに笑ったのは初めてかもしれないな。
配役も見事で、優香や高岡早紀がとてもキレイだったのも印象的。
最終回が近づくと、寂しさを感じるようになっていた。

友人Mのお勧め通り「ちかえもん」は非常に面白かったのである。
「ちかえもん」はSNAKEPIPEが持っていた「NHKの時代劇」という観念を完全に打ち崩すドラマだった。
ROCKHURRAHもSNAKEPIPEも、すっかり松尾スズキのファンになってしまった。
友人Mに至っては、あまりにも「ちかえもん」を好きになり過ぎてDVD-BOXまで購入するほど!
一体何回観たんだろうね?(笑)

松尾スズキについては90年代からTV情報誌「TV Bros」の連載で名前だけは知っていた。
今調べてみると、連載していたタイトルは「お婆ちゃん!それ、偶然だろうけどリーゼントになってるよ!!」だったね。(笑)
名前は知っていても、実際に松尾スズキ(当時は松尾すずき)が何をやってる人なのか、よく知らなかった。
少し調べてみようか。
1962年福岡県北九州市生まれ。
なんとROCKHURRAHと同郷じゃないの!
リリー・フランキーもそうなんだよね。
村上龍原作の「55歳からのハローワーク」が2014年にNHKでドラマ化された時に、二人共出てたっけ。
3年も前に観ているけれど、リリー・フランキーの回だけは明確に覚えているよ。
偏屈な感じの役だったせいもあり、その時点では松尾スズキに注目していなかったけどね。

松尾スズキの略歴に戻ろう。
1980年代後半に劇団「大人計画」を設立する。
「大人計画」からは脚本家としても有名な宮藤官九郎を筆頭に、阿部サダヲなど今をときめく俳優が多数選出されているね。
「大人計画」の社歌があったので載せてみよう。

「南平台じゃアイドル」のところで笑ってしまった。(笑)
松尾スズキについて知りたいと思ったら、まずは「大人計画」の舞台なんだろうね。
現在加入しているWOWOWでは「大人計画」の舞台も放映されているので、今度観てみようかな!

松尾スズキは劇団での活動以外にも俳優、小説家や映画監督としても活躍している。
出演している作品リストを見ると、意外と観たことがある映画にも出てるんだよね。
松尾スズキの場合は、印象的な脇役というイメージが強いんだけど、あまりにも観たのが昔過ぎて覚えてないよ。(笑)「ちかえもん」からすっかりファンになってしまった松尾スズキにまつわる映画やドラマを探し、鑑賞することにした。
その作品をいくつか紹介してみよう。

監督と脚本、出演もしている映画「恋の門」は2004年の作品である。
羽生生純の漫画が原作である。

「恋の門」の主人公、蒼木門を演じるのは松田龍平。
石を使って漫画を描く、という現代アートのような作品に真面目に取り組んでいる不思議な男である。
コスプレマニアで、同人誌で漫画を描いている証恋乃を酒井若菜が演じていて、この二人の名前を合わせると「恋乃・門」なんだよね。(笑)
かつては売れっ子漫画家で、今は漫画バーのマスター、毬藻田を松尾スズキが演じている。
初監督作品なのに俳優としての出番も多かったんだよね。
監督としての役割と俳優を最初から同時進行させるなんて、器用な人なんだねえ。
漫画がテーマなだけあって、映画には原作者である羽生生純本人やしりあがり寿、内田春菊をはじめとする漫画家が出演しているところも見どころ。
今は亡き忌野清志郎も出演していたね。
漫画が原作だと、どうしてもドタバタした感じになってしまうね。
ヴェネツィア国際映画祭に出品されたということだけど、どんな評価を受けたのかな?

続いての監督作品は2007年の「クワイエットルームにようこそ」である。
これは松尾スズキが自身の小説を映画化したもので、脚本も手がけている。
原作、監督、脚本の一人三役だね。
途中で踊るシーンがあったけど、その振り付けも担当だって。(笑)

フリーライターである主人公、佐倉明日香を演じたのは内田有紀。
薬とアルコールを同時に摂取したせいで、救急車で運ばれる。
着いた先は精神病棟、通称クワイエットルームであった。
ここは精神に何かしらの異常がある女性が収容されている病院で、映画の舞台なんだよね。

内田有紀の夫で放送作家の焼畑鉄雄を宮藤官九郎が演じている。
さすがに劇団「大人計画」つながり!
恐らく私服と思われるパンク色の強い身なりをしている。
宮藤官九郎が演技をしているのを見るのは、京極夏彦原作の「魍魎の匣」以来かな?
久保竣公よりは今回の焼畑鉄雄のほうが等身大だったろうね。
宮藤官九郎も監督作品あるよね。
少年メリケンサック」(2009年)や「TOO YOUNG TOO DIE!若くして死ぬ」(2016年)も観たっけ。
意外と邦画観てるなあ。(笑)

拒食症を患っている役どころの蒼井優は、このためにダイエットしたのかな?
本当に患者のように見えてしまったほど、リアルだったよ。
ゴス・ロリ・ファッションをしているので、余計に病気っぽかった。

「クワイエットルームにようこそ」では「おかしな人」がいっぱい登場するけど、やっぱり大竹しのぶの存在感はすごいね。
貴志祐介の小説が原作の「黒い家」(1999年)については、「好き好きアーツ!#14 貴志祐介 part1」で記事にしているSNAKEPIPE。
その時にも「見事な演技」と称した大竹しのぶだけれど、「近くにいたら怖い人」の系譜はここらへんから始まっているのかな。
先日鑑賞した「後妻業の女」(2016年)での主役も「はまり役」だったしね!
「クワイエットルームにようこそ」の中でも、タバコやテレフォンカードを「親切で」貸したりあげたりしているように見せかけて、後から取り立てる悪どい商法で稼ぐ女の役だった。
大竹しのぶの演技が自然過ぎて、「大竹しのぶ、怖い」と思ってしまうね。(笑)

続いて監督と脚本を手掛けた作品は、いがらしみきおの漫画を原作にした「ジヌよさらば〜かむろば村へ〜」(2015年)である。

2004年の「恋の門」に続いて、また松田龍平が主役なんだよね。

お金アレルギーになってしまった銀行マン高見武晴(松田龍平)は会社を辞め、お金を使わない生活をすべく東北の寒村に移住。
そこには謎めいた過去を持つ世話焼きな村長(阿部サダヲ)や、自ら神と称し周囲から人望のある老人(西田敏行)など、強烈な個性を持つ村人たちがいた。
一筋縄ではいかない彼らと向き合い自給自足の生活を目指すうちに、高見の生活は予期せぬ展開を見せるのである。
(Yahoo映画より引用)

「ジヌよさらば」では松尾スズキは俳優としても出演している。
監督、脚本、俳優とまたもや一人三役とはすごいよね!
映画では足の悪いヤクザという役どころ。
松尾スズキは声に迫力があるので、渋い役も合うんだよね。
NHKのTVアニメ「龍の歯医者」では声優もやっていたけれど、悪役が似合う野太い声で、すぐに松尾スズキだと分かったよ。
このブログの中で、一体今まで何回NHKと書いたかな?
NHK大好きって感じだよね。(笑)

原作の漫画と映画では、設定や展開は同じなんだろうか。
あらすじにあった「強烈な個性を持つ村人」の存在が面白いんだよね。
なんといっても「大人計画」所属の阿部サダヲ!
越してきた松田龍平の世話をするとはいっても、荷物を投げ飛ばして室内に入れるような乱暴者。
かなり暴力的な人物だけど、村長なんだよね。
この設定と阿部サダヲの演技がマッチしていたよ。

西田敏行も良い味出していたし、片桐はいりがハーレーを乗りこなしているのには驚いた!
ジャンプスーツが似合うほどの細身なのもびっくり。
顔だけ見てるとスレンダーな印象がなかったから余計だよね。

「ジヌよさらば」は漫画が原作だけど、処女作の「恋の門」のドタバタ感はなくて、非常に面白い作品だった。
「ジヌ」とは東北弁で「銭(ゼニ)」のことで、なまって「ジヌ」になったみたい。
幸せに生きていくことと、お金との関係について考えさせられる映画ということになるのかな。
あまり深く考えないでコメディ映画として鑑賞しても良いと思う。

今回は松尾スズキファンになったきっかけの「ちかえもん」から松尾スズキ監督作品3本についてまとめてみたよ!
実はまだ松尾スズキ関連作品は鑑賞しているので、part2を計画しよう!
次回はどんな松尾スズキに出会えるかな?(笑)

好き好きアーツ!#46 世界アート(仮)探訪


【イタリアのラ・スペコラ博物館、是非訪れたいね】

SNAKEPIPE WROTE:

今はもう社会人になってしまったので、夏休みとは縁のない生活を送っている。
お盆休みも関係なく仕事をしているし。
そこで今回はバーチャルな旅行気分で博物館巡りをしてみたよ!
百聞は一見にしかず、という言葉があるけど、画像だけ見てもやっぱりダメで、現物を自分の目で見ることが大事だと考えている。
(できれば現地で)現物を見るというのは視覚以外の情報も伴った感想を持つことになると思うから。
そうは言っても実際に世界の博物館や美術館巡りは難しいよね。
ということで、今回はもし行かれたら嬉しいな、と思う博物館特集だよ!
バーチャルだから、時間や距離やお金の束縛は一切なし。
シンプルに「ここ行ってみたい」と思う博物館を集めてみたよ!
それでは早速紹介してみようか。

Museum Of Modern Art通称MOMAはニューヨークにある現代美術館で、世界的にも有名だよね。
その名称をもじった美術館MOBAがマサチューセッツ州にあるという。
これは一体何の略語だろう?
正解はMuseum Of Bad Art
悪いアート、というより駄作と訳したほうが良さそうだよね。
無名な人が描いたり創作したトホホ系のアートばかりを展示している美術館のようで。
設立は1994年、ゴミの中から発見された一枚の絵画がきっかけになったという。
捨てられていた作品に価値を見出した、ということなんだね。
この美術館は非常に人気があって、鑑賞する側も創作する側からも支持を得ているという。
MOBAに展示される、というのが名誉になるのかどうか?
どうやら「誰かが芸術の名のもとで真面目に取り組んだ作品であること」が第一の基準であり、更に「なんてこった」というクオリティーのアートである必要があるとWikipediaに書いてあったよ。
結局映画監督のジョン・ウォーターズが提唱した(?)「バッド・テイスト」、いわゆるB級礼賛のような感じなんだろうね?
2つの作品を載せてみたけど、どうだろう。
選んだのがたまたま犬になってしまったけれど、上が「DOG」で作者不詳、左は「DOG BITES MAN」でスウェーデンのVlademar Cherが描いたもの。
一生懸命描いたけど、方向性が違っていたり、技術的に問題があるというのが良くわかるかも。
トホホな脱力系は好きなので、この美術館は楽しそうだよね!(笑)

ケンタッキー州フォートミッチェルにあるVENT HAVEN MUSEUMは世界で唯一の腹話術の人形を集めた博物館のようで。
ロゴだけ見ても、腹話術に関係していることがよくわかる。
ロゴは企業イメージだから、これで良いのだ!(笑)
博物館の中には様々なタイプの人形が並んでいるんだよね。
その数なんと800体以上!
それだけの数の人形が勢揃いしている様は、かなり不気味。
腹話術の人形を間近で見たことはないけれど、恐らく1体でもインパクトがあるんじゃないかな?
目がキョロキョロ動くことが多いし、口も開くよね。
そして可愛らしさや美しさを追求して作られていないので、余計に一般人に似ている姿なのが怖い理由なのかもしれない。
この感覚は江戸川乱歩っぽいね。
この写真のどこかに実は本物の死体が潜んでいるんだよ、みたいな感じ。
この博物館は5月から9月までの期間限定、要予約でお値段は10ドルとのこと。
ケンタッキーに行った際には、是非訪れてみたいね!

次はフランスはパリにある博物館にしてみようか。
Le Musée des vampiresはその名の通りヴァンパイア博物館なんだよね!
フランス語、読めたでしょ?(笑)
どうやらここも要予約の博物館みたいで、あまり内部の様子など詳しい情報がないんだよね。
右はHPのトップ画像なんだけど、かなりおどろおどろしい。
Jacques Sirgent という英語の教師でブラム・ストーカーの翻訳家が個人所有している持ち物が展示されているとのこと。
ブラム・ストーカーって「ドラキュラ」の作者だよね。
翻訳してて興味を持ったのか、それともドラキュラ好きだから翻訳したのか?(笑)
ゴシック様式の庭もあるそうなので、散歩も楽しめるかもしれないね。

続いてはイギリス、ロンドンに行ってみよう。
The Viktor Wynd Museum of Curiositiesの趣旨がHPに載っているんだけど、展示の仕方に工夫があるみたいなんだよね。
一般的な展示方法とは、かなりの違いがあるようで。
「奇妙な物と美しい物を平凡な場所に置く」らしい。
写真で観ると雑多な印象も受けてしまうけれど、インパクトも同時に感じるんだよね。
まるでコレクターの家に迷い込んでしまったような感覚。
好きな物を集めたは良いけど、そのまま棚や机に放置した状態に近いのかな。
そして恐らく観れば観るほどに発見がありそう。
先週のブログ「ビザール・ゴシック選手権!26回戦」で特集したゴシックだけど、この博物館の雰囲気はまさにSNAKEPIPEが思い描くゴシックそのもの。
ここもかなり気になる博物館だよね。
料金はお茶がついて£5、博物館内にカクテルバーもあるので、お酒飲みながら歓談するのも良いね!

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最後はチェコ!
プラハにあるFranz Kafka Museum、そうフランツ・カフカ博物館ね!
2008年8月の「不条理でシュールな夏」という記事の中でSNAKEPIPEは書いている。

カフカの「変身」は、現在のSNAKEPIPEが形成されるために必要だった本として記憶している。(大げさ)

この時にもう一冊カミュの「異邦人」も取り上げていたっけ。
夏休みに読んだ本として書いていたんだね。
カフカやカミュの不条理が、 現在の趣味嗜好を形作った要素の一つであることは間違いない。
敬愛する映画監督デヴィッド・リンチもカフカに感銘を受けた一人。
現在WOWOWで放映中の「ツイン・ピークス The Return」を監督しているリンチだけど、自ら出演もしているんだよね。
FBI副長官で耳が遠い役どころ。
その副長官室にデカデカと飾られているのが、なんとカフカの肖像なんだよね。(笑)
もちろんリンチの趣味で飾っているんだろうけど、FBIとカフカの取り合わせはどうなんだろう?
事件をきっちり解決するのがFBIだと思うんだけど、カフカ要素が入ったら「謎だらけのままで良い」ということになりそうじゃない?

リンチネタになると雄弁になってしまうね。
カフカ博物館に話を戻そう。
プラハで生まれ、生活の拠点もプラハだったというカフカを記念する博物館。
きっと街の人の誇りだよね。

上の動画はカフカ博物館が制作したものなんだけど、かなりコミカルだよね。
偉人を記念する、というよりはちょっとギャグに感じてしまったSNAKEPIPEだよ!
博物館の展示はカフカの人生や当時のプラハの町並みを紹介しているらしい。
恐らく言葉が分からないと完全に理解するのは難しいだろうね。
それでもカフカが生きた時代の空気感を知ることはできるかもしれないね?
気になるのはミュージアムショップ!
右の画像、カフカの「しおり」なんだよね。
本にはさむとカフカの顔が出る仕組み。
やっぱりちょっとギャグになってる気がするなあ。(笑)
他にもカフカの顔がプリントされたTシャツも販売されているみたい。
このショップに行ってみたいなあ!

バーチャルな博物館巡り、楽しかった!
実際に行く時の予習も兼ねて(?)また企画してみようかな。

ビザール・ゴシック選手権!26回戦

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【ゴシックのイメージ画像。降霊術やってるのね】

SNAKEPIPE WROTE:

2012年2月に書いた「ビザール・トイレ選手権!4回戦」の最後に、ガーゴイルをモチーフにしたトイレットペーパー・ホルダーの情報を載せたことを急に思い出した。
「こんなものまでamazonで買えるんだ!」
という衝撃が走ったんだよね。
5年以上前のことなのに、頭の片隅に引っかかっていたみたい。
そしてビザール・グッズを調べようとした時に、その記憶が蘇ったSNAKEPIPE。
今回の「ビザール・グッズ選手権」は米国amazonで買えるビザールな逸品に焦点を当ててみたいと思う。
ガーゴイルで衝撃を受けたことを鑑みて(?)、 ゴシックな逸品を探してみたよ!
軽くゴシック、と書いてしまったけど、意味を説明しておいたほうが良さそうだよね?

ゴシック (Gothic) は、もともと12世紀の北西ヨーロッパに出現し、13〜15世紀頃の欧州の高い尖塔と森を思わせる内部装飾の寺院建築などに見られた美術様式を示す言葉である。

元々の意味は建築様式を表す言葉だったけれど、意味が拡大する。
文学作品や映画、ファッションなどで、幻想的・怪奇的・頽廃的な雰囲気を持つ物もゴシックとして捉えられるようになる。
映画だったら例えばホラーやダーク・ファンタジーのような、薄気味悪い洋館が出てくるようなタイプになるよね。
ファッションだったら黒いレース飾りのあるロングドレスだったり。
古い時代の貴族が葬式の時に着るような服装、といった感じかな?
時間帯は夜、日中でも曇天、大雨が降り雷が鳴っている洋館で繰り広げられる物語、という印象ね。
十字架とかドラキュラが眠る時に使用する棺桶もモチーフになることが多いかも。
音楽だったらポジパンあたりかな?

2014年6月ROCKHURRAHによる「時に忘れられた人々【18】小栗虫太郎 第1篇」では、「黒死館殺人事件」について語られているけれど、その舞台がまさにゴシック様式の洋館なんだよね。
その時のトップ画像にも黒い城を使用しているね。
そんな城などに彫刻されていることが多いのがガーゴイルなんだよね。
Wikipediaによれば、本来は雨樋を意味する言葉だったようだけど、ゴシック様式に取り入れられた時、動物や悪魔のような姿の口から雨水を放水させていったようで。
その悪魔的な生物がガーゴイルと呼ばれるようになったみたいだね。
宗教的な意味合いが強いゴシックやガーゴイルだけど、このブログでは全く宗教に関係なく、面白いグッズ紹介をしていきたいと思う。

ゴシックという言葉、日本ではあまり馴染みがないかも?
せいぜいゴス・ロリ・ファッションとして認知されてるくらいかな。
今回アメリカのamazonでゴシックをキーワード検索して分かったことは、ゴシックが人気あるということ!
色んな商品の名前にゴシックと入っていたからね。
アメリカのamazonで買えるゴシック・グッズ。
これは2017年8月の段階で購入可能な商品ということなので、検索する日付によっては販売してない可能性もあるよね。
既に販売終了の場合はごめんなさい!
早速いってみよう!(笑)

まずはベッドにしてみようか。
Solid Mahogany Black Gothic Ornate Hand Carved Gargoyle E. King Panel Bedだよ!
ゴシック好きな人は寝る時にも重厚で悪夢を見そうなベッドで寝なければ!
ヘッドボードには顔をモチーフにした彫刻が彫られていて、ゴシック・マニアの心をくすぐるよね。
これらは全て手掘りだというから、より一層ゴージャスに感じちゃう。
気になるお値段は$2,070.00+ $289.00 shipping、日本円で226,000円に配送料が31,000円とのこと。
大体25万円くらいになるのかな?
思ったよりはお買い得かも。
ただし日本への配送はやっていないそうなので、注意だね!

ベッドに合わせて椅子も用意しないと!
Giant Mahogany Throne Chair for King / Queen or maybe Santa Claus antique red velvet WOWなんて販売ページに書いてあるんだけど、王様か女王様かサンタクロース用って同じタイプの椅子なのかね?
しかも最後のWOWってなんだろうか。(笑)
この椅子も見事な彫刻が施されているんだよね。
肘掛け部分にはライオンがいるし。
紅いベルベットも良い感じ。
ゴシックには赤も似合うよね。
この椅子は$1,649、日本円で約18万円。
送料は無料とのこと!
この椅子に腰掛けて、渋みの強い赤ワインを飲んで。
口を拭く時には黒いレースのハンカチが良いな!
ああ、イメージが膨らむねえ。(笑)

実はもう一つ椅子を見つけたんだよね。
こっちはもっと悪魔的な、魔術師用って感じになるのかな。
Dark Ruler of the Underworld Skull Throne Chair 57 Inch Tallと書いてある。
ダークでアンダーグラウンドで骸骨だから!(笑)
材質は樹脂で、こちらもハンドメイドとのこと。
「どんな部屋にもアクセントになります」
「ゴシック・ファンタジー・コレクターへのプレゼントにいかが?」
なんて宣伝文句があるけど、「どんな部屋にも」は無理ないか?
例えばマリリン・マンソンが持ってる、と聞いたら納得しちゃうけどね。(笑)
さて気になるお値段は?
$1.299、日本円で約14万円!
送料は無料で、なんと日本にも配送してくれるらしいよ。
日本在住のゴシック・ファンタジー・コレクターは急がないと!
残り3点だから、お早目に!

椅子に似合うサイドテーブルも見つけたよ。
Design Toscano Warwickshire Dragon Glass-Topped Coffee Tableと書かれているから、れっきとしたコーヒーテーブルなんだよね!
ドラゴンの背にガラスが乗っているゴージャスなタイプ。
これなら上で紹介した椅子にもマッチしそうだよね。(笑)
お値段は$397.86、日本円で約44,000円。
もっと高そうに感じたけど、意外とお値打ち品かも?
こちらは日本への配送不可、だって。
残念だね!

このテーブルに合いそうなのはこれかな?
VERDUGO GIFT CO Royal Dragon Gobletだ!(笑)
素材はポリレジンとステンレス、とのこと。
アマゾンのレビューではワインを飲んだ、と書かれているのもあったから、ちゃんと使えるみたいだね?
上のテーブルの写真では、ただのグラスが置かれてるけど、こっちのほうが雰囲気でるよね?
さて、気になるお値段は$17.33、日本円で約1.900円!
そんな金額とは思えないよね?
日本への配送も可能だって。
これはプレゼントされたら嬉しい逸品だよね。
えっ、喜ぶのはSNAKEPIPEだけ?

ゴブレットに似合うライトも見つけちゃった!
Guardians of Light Dragons Figurine Lampは2匹のドラゴンを配したデザインで、重厚感あるよね。
ライトを点けると、シェード部分のプリントがシルバーになるらしい。
少し暗めの部屋にしたいから、シェードが黒いのは良いかもね?
お値段は$46.99、日本円で約5,200円!
えーーっ、写真で見る限りではもっと高いように思ったよ。
これはお部屋に一つ欲しいアイテムじゃない?
購入した人の評価も高くて、良い買い物をしたと書いている人が大勢いるよ。
はっきりは書かれてないんだけど、どうやら海外発送もオッケーみたい。
それにしてもドラゴン関連の似たタイプの商品と合わせると、かなりの売れ筋商品で、ゴシック大人気なんだよね。
アマゾンで買えるから注文が簡単だということが理由だとしてもちょっとびっくりしちゃうね。

さて、ベッドルームはかなりゴシック色が濃くなってきたから、そろそろトイレも改造しようか。
どう、このナイト・ペーパーホルダーは!
Toilet Paper Holder – Medieval Knight to Remember Gothic Bathroom Decorだって。
これ、良いよね?
SNAKEPIPEも欲しくなってしまった。(笑)
お値段$62.9、日本円で約7,000円くらい。
残念ながらこれも日本への配送は不可だって。
いいなと思ったのになあ。
それにしても気になるのは、このトイレットペーパー。
せっかくならこれも手に入れたいよね?
トイレットペーパーは調べたけど、発見できなかった。
アメリカには面白い商品いっぱいあるねえ。

せっかくトイレを改造するなら、これも揃えたい逸品かも。
普通掃除用具は隠しておきたいよね。
そう思っている、そこのゴシック好きのあなた!
このトイレ・ブラシなら見せたい掃除用具になること間違いなしだよ!
Toilet Brush Set – Skullduggery Skeleton Bathroom Decor – Toilet Bowl Brush、よく出来てるよね。
この商品の場合は特別ゴシック好きというわけではなくて、ホラー好きでも対応可能なところが素晴らしいよね。(笑)
お値段は$38.9、日本円で約4,300円。
トイレ用のブラシと考えると少しお高めだけど、部屋をゴシックにするためだもん。
これくらいは出費しないとね!
日本への配送もやってるって。

最後は極めつけのコレ!
Design Toscano 16th Century Italian Armor Sculpture with Halberd in Faux Silver and Brass、16世紀イタリアの甲冑のレプリカだよ!(笑)
えーーー、こんな物までamazonで買えるの?
まさかね、と思って検索したら本当にあったんだよ。
しかも販売実績もあるし。(笑)
ゴシック好きを貫くなら、やっぱりこれは外せないもんね!
できれば2体用意して、階段の両側に配置する。
「富貴(acre)」「弥撒(mass)」の旗を逆に持たせたいね。
逆さになるとmassacre(虐殺)になるってわけ。
これはもちろん小栗虫太郎の「黒死館殺人事件」からの引用だけど、これを実演してみたいと思ったんだよね。(笑)
この言葉遊びってスタンリー・キューブリック監督「シャイニング」の「redrum」みたいな感じね!
さて、この甲冑一体いくらなんだろう?
$1030.65、日本円で約113,000円!
やっぱり結構良いお値段するよね。
2体なら23万円くらいか。
うーん、考えちゃうね。(本気のわけない!)
レビューで気になったのは、「イタリアの甲冑なのに中国製だったので不満」というもの。
11万出して中国製は、やっぱり考えちゃうかもね?(笑)

今回は「ゴシック」をキーワードに検索して、amazonで実際に購入できる商品を紹介してみたよ。
実際に購入した場合には総額で858,400円!
甲冑は2体で計算してるからね。(笑)
ゴシックを極めるには、まだ必要な物たくさんあるだろうな。
きっと他の商品もamazonで手に入るに違いないね。

また別のキーワードで検索したら面白い結果が出るかも?
この企画、続けてみよう!