逸品制作日誌 シルバー・バッグ

【今回制作したシルバー色の革を使用したバッグ(私用)】

SNAKEPIPE WROTE:

以前「ライブは手ぶらで」の記事でも書いたことがあるけれど、どこに出かける時でも両手が空いている状態が好きだ。
そこでバッグは必然的にヒップバッグか斜め掛けにできるタイプに限られてしまう。
ところがなかなか「これは」と思えるバッグにめぐり合うことができないSNAKEPIPE。
丁度良い大きさやデザイン、機能に素材と数えあげたらキリがないほどポイントがあるからね。
しかも「どんな服装の時にも持つことが出来るように」なんて考えたらもうダメ。
とても市販品で満足できるものなんて見つからない。
自分でオリジナルを作るしかないね!(笑)

そしてこれまでにもいくつかのバッグを制作してきたSNAKEPIPEだけれど、やっぱりまだ満足できないのよ!
この冬困ったのは、丁度良い大きさだと思ってたバッグが使えなかったこと。
厚着してるせいで斜め掛けのストラップの長さが足りなかったのが原因。
決してSNAKEPIPEが太ったせいじゃないからね!(笑)
「もっとストラップが長いバッグを作ろう」
と思い立ったのが去年の11月頃だったかな。
ところが腰が重いのなんの!
全然制作する気がなくてねー・・・。
いや、何があったというわけじゃないけど気力が湧かない時ってあるよね?
この冬はずっとそんな状態が続いてしまい、砂をかむような毎日の連続・・・。
あはは、それはちょっと言い過ぎにしても制作にまで気が回らなかったのは事実。
やっとここに来てイマジネーションが復活してきた!

そしてついに制作開始。
始まると速いSNAKEPIPEなので、あっという間に仕上がってしまった。
上の写真のバッグである。
今回はシルバー色の光るタイプの革を使ってみた。
これならどんな時でも使用可能!
フロント部分に黄色のハラコで作ったフラップ付きのポケット。
今まで黄色ってほとんど無縁だったSNAKEPIPEなので、かなり新鮮な気分!
これから黄色い服とかグッズが増えたりして?(笑)

ここで中の写真を載せなかったので説明だけすると、なんと裏地は浮世絵柄!
江戸時代のべっぴんさんたちがいっぱいプリントされてて面白い。
ただし、大きなポケットをつけてしまったためあまり良く見えないんだよね。(笑)
ま、自己満足ってことでいいかな。

折りたたみの傘が横にして入る充分な幅があるから、色々使えそう。
すっかり春になってしまったけど、これからのお出かけが楽しみである。

3月4日に生まれて

【3月4日生まれの有名人たち】

SNAKEPIPE WROTE:

3月4日はSNAKEPIPEの誕生日。
おめでとうSNAKEPIPE!(笑)
以前ROCKHURRAHが「7月5日に生まれて」という自分と同じ誕生日の人をネタにしたブログを書いたことがある。
それに対抗して、というわけではないがSNAKEPIPEも同じような企画にしてみようかな!
えっ、ただの2番煎じ?(笑)

調べる前から知っていた3月4日生まれの有名人は写真家・作家の藤原新也氏!
その事実を知った時には小躍りせんばかりに喜んだSNAKEPIPEである。
同じ星の元に生まれた、同志のような気がして嬉しかったのだ。
なぜなら藤原新也氏はこのブログの「ABOUT US」にも尊敬するアーティストとして名前を挙げさせて頂いている一人だからである。
最近の数冊は抜けてるかもしれないけれど、氏の著作はほとんど読んでいる。
ちょっとカッコつけ過ぎ、と思うくらいの気障な文章を発見するとニヤッとしてしまう。
斜めから観察してるようなシャープで辛辣な文章は「只者ではないな」と思わせる。
定期的に覗くHPはそんなに多くないSNAKEPIPEだけれど、藤原新也氏のサイトはその数少ないうちの一つである。
「Talk & Diary」というページがブログになっていて、それを読むのが楽しみだ。
ほとんどが時事ネタで、政治のことを書かれたりするとあまり良く理解できないSNAKEPIPEだけどね。(笑)
これからも藤原氏の動向は見つめて行きたいと思う。

この方も誕生日が同じ、と自慢したくなるのが俳優・歌手の天知茂氏!
「土曜ワイド劇場」で放映されていた「江戸川乱歩の美女シリーズ」での明智小五郎役が最も有名な役なのかな。
天知茂氏についてはかつてROCKHURRAHが「ビハインド・ザ・マスク」という記事を書いているので、そちらを参照してもらうともっと詳しく知ることができるよ!
あのバリバリバリと変装の顔を剥がす時のゾクゾクする快感。
分かっちゃいるのにたまらないお決まりのシーン。(笑)
ダンディで苦みばしった渋い魅力はもちろんのこと、ちょっとコミカルなおとぼけの表情もお茶目でナイス!
1985年に54歳という若さでお亡くなりになっているのが非常に残念だ。
天知茂氏の時代劇は観ていないので、機会があったら是非観たいな!

女性で同じ誕生日は?と調べてみたところ山本リンダがいた!
全盛期は一世を風靡した美貌と腰使い。(笑)
実はSNAKEPIPEの持ち歌にもリンダの曲がある。
KARAOKE万歳!」に書いてるね。
現在はどんな様子なのか分からないけど、ちょっと前にテレビに出ているのを観た時には「外国人っぽい派手なおばちゃん」みたいになっていたっけ。
オーバーアクションでテンションが高くて、周りから浮いてる!
若い頃の自分に成り切ろうと必死で努力しているような悲しさを感じてしまった。
良い年の取り方、その年代ごとの魅力の持ち方の難しさが特に女性にはあるからね。
ん?なんか自分への教訓のように話してないか?(笑)

浅野温子も3月4日生まれ。
浅野温子も一時期一世を風靡したことがあったよね?
浅野ゆう子と一緒にドラマやってたり、「101回目のプロポーズ」とか。
げっ、調べてみたら1991年って約20年前じゃん。(笑)
最近は何やってるのかなと思ったら國學院大學客員教授だって!びっくり!
日本神話とか古事記とかの研究やってるみたいですごいね。
「浅野温子に似てる」と言われたことがあるSNAKEPIPEだけど、何が似てるって髪形だけだね。(笑)

日本の俳優では佐野史郎が同じだね。
佐野史郎を初めて観たのは大昔の深夜番組「FMTV」だったように記憶してるけど、昔過ぎて違うかも?(笑)
ドラマの冬彦さんが1992年だって。
んー、もうテレビの話になると全然ダメね。(笑)

海外の有名人では元エイス・ワンダーのヴォーカル、パッツィ・ケンジットが同じ誕生日だね。
オアシスのリアム・ギャラガーが旦那だと思ってたら、今はまた違う人と4度目の結婚をしている模様。(笑)
今の写真を観ると元(再結成?)ゴーゴーズのベリンダ・カーライルみたいな四角い顔に!
がっしりしたアメリカ人のようだよ。
若い頃は痩せた透明感のある少女だったのにね。

海外の有名人では他にフランスの作曲家ポール・モーリア
チャラララララ~ン、とマジシャンがハンカチをヒラヒラさせる時のBGMでお馴染みのあの曲ね!(わかるかなあ)
ポール・モーリアもイージーリスニングの世界で大活躍したっけ。
最近イージーリスニングって聞かない言葉だよね!(笑)

イギリスの作家アラン・シリトーも同じ誕生日。
どんな著作があるかって?
そんなの知りとーない!(うぷぷ)

因みに昨日3月6日は作家、鳥飼否宇先生の誕生日。
2日違い、惜しい!(笑)
鳥飼先生、お誕生日おめでとうございます!

こうして並べてみると俳優、作家が多いように感じるね。
魚座は直観力を生かした職業が向いているようなので、アート系が合ってるのかも?
今からでも遅くない、SNAEKPIPEも頑張って人生やり直してみるのもいいかもしれないね。(笑)

春色ジャケット大特集(なわけない)

【ROCKHURRAH制作の意味不明なレコード・ジャケット】

ROCKHURRAH WROTE:

短い2月も最終日、先週などは最高気温18℃以上などという日もあり、すっかり春らしくなってしまったな。前にブログで「夏嫌い」と書いた(「マルワランド・ドライブ」参照)ROCKHURRAHだが風が強くて寒いのか暑いのかハッキリしない、花粉の舞い散るこの春という季節も大嫌いなのだった。大好きな革パンもムートンも防寒フライトジャケットもまた晩秋までおあずけになってしまうしなあ。
とにかく春物なんてあまり持ってないから毎日が楽しくない。
しかし世間は着実に春物になってゆくだろうし、春らしいカラフルな服も出回っている。そこで思いついたのが今回のテーマ、レコード(またはCD)ジャケットに使われるさまざまな色について。しかし毎回このブログ読んで下さる方にはおなじみだけど、相変わらず何も考察はしない、思いつきだけの浅はかな記事になるに違いない。またまた相変わらずだけど世の中に出回ってるレコード・ジャケットではなくて、あくまで個人的な持ち物だけを語るから実はあまり色のヴァリエーションもなかったんだよね。しかもやっぱり音楽全体ではなく70〜80年代のパンク、ニュー・ウェイブのみ。こんなんだけで商いやってて飽きない?と聞かれそう。

赤とか黄色とかでも細かいニュアンスの違いが言葉ではわかりにくいので今回はこういう色見本みたいなの用意してみた。見る人の環境によっても随分違うだろうなあ。さらに今回の青色リンク文字はジャケットが拡大するので、記事と一緒に見てね。


まずはもしかしたら最も多いかも知れないこの白黒の基本的な組み合わせ。
季節に関係なくこれを基本カラーにしている人も多い事だろう。
この色合いで最も印象深かったのはやはり70年代後半から80年までの変革期に活躍したジョイ・ディヴィジョンだろうか。少なくとも自分の中では真っ先に思い出される。とにかく最もありふれた色だから思いつくと言えばいくらでも出てくるだろう。例えば同時期のバウハウスなども白黒を基調としたイメージなんだけど、1stが黒白、2ndが白黒というジョイ・ディヴィジョンの方が明確。曲の方も多少ヴァリエーション豊富なバウハウスに比べて完璧なモノトーンであり、ポップな曲も難解で理解不可能な曲もない。あまり演奏力のあるバンドではなかったからというのもあるがシンプルこの上ない音楽。ムダなものは一切なし。
タイトルがそのものズバリ「Black And White」というストラングラーズの3rdアルバムもこの配色の代表的なものだろう。彼らのアルバムでどれを好きかと聞かれれば即座にこの作品を挙げる人も多いはず。ホワイトサイドが比較的聴きやすくてブラックサイドが実験的、とかそんな事はどうでもいいくらいに、もうストラングラーズにしか出せない音が高密度で詰まっている。「Tank」や「Sweden」といった攻撃的な音楽に痺れて、ピストルズやクラッシュよりも聴き狂っていた時期もあった。


個人的に白い服が苦手で最も似合わない色だと思えるROCKHURRAHはむしろこのような色合いのコーディネートの方が好きだ。チャコールグレーに朱色とでも言うべきか?このシックな色をジャケットに使ったのがオランダのメカノというバンドだ。と言ってもこのジャケットのは再発盤らしい。
メカノというのは穴がたくさん開いた金属製の板をボルトやネジで組み合わせて好きな形に作る欧州発のおもちゃなんだが、我が家もコーナンで買ったスチールラックを所狭しと合体させた大型メカノと言えなくもないようなやや奇妙な部屋作りを基本としてるので、メカノ好きの心情もよくわかる。メカノの実物を見た事ないSNAKEPIPEもあればきっと珍妙なオブジェを作るはず。
その本物のメカノは置いといて、これはディック・ポラックという人物を中心としたオランダのニュー・ウェイブ・バンド、メカノの話。やはりまたジョイ・ディヴィジョン以降・・・と呼ばれるようなモノトーンな音作りのバンドに属する。しかしレコード・ジャケットの単調さとは裏腹に意外とダイナミックでスケールが大きな音楽を展開していて、ジョイ・ディヴィジョンというよりはむしろニュー・ウェイブ世代のドアーズとかに近い雰囲気がたまらない。どう考えても影響受けてないように感じるけどなぜか偶然、後の世代のスカコアとかを思わせる速い曲も80年代前半にやっていて侮れない。ROCKHURRAHは所有してない作品が多いがオリジナル盤は前述のおもちゃ、メカノをコラージュしたようなちょっとシュールでかわいいジャケットも魅力。スペインかどこかに似ても似つかぬラテン系ポップス・バンドのメカノが存在してるので要注意。


この色を見た瞬間にわかる人は絶対にわかる。そう、それは70年代後半に登場したディス・ヒートの1stアルバムで有名な配色だ。
レコード盤に針を落とすとモールス信号のような音がいきなり始まる。「何じゃこりゃ?レベル低いな」と思い音量を上げるとその直後にこれまで聴いた事のないような不協轟音(貧困な語彙力でごめん)が突然襲ってきて飛び上がるという寸法。伝説となった「Horizontal Hold」のイントロだ。
個人的にはロック史上で衝撃的だったイントロのベスト3に入るだろう。一般的なノイズ・ミュージックとは全然違うし歌もわずかだし、この後の展開も眠くなる人続出だから万人には決してオススメ出来ないし興味本位で買ってはなりませぬ。



世界的に著名な配色、この色と言えば誰でも連想するセックス・ピストルズの伝説的名盤「Never Mind The Bollocks」で決まりだろう。と思ったがあまりにも有名なので何も書けない。なので世間的には格段にマイナーと思われるペル・ユビュのこのジャケットを挙げたい。同じピンクx黄色でも若干色合いが違うだけで随分印象が変わるもんだ。
アメリカのオハイオ州クリーブランド出身のRocket From The Tombs、知ってる人も多いだろうがこれがデッド・ボーイズとペル・ユビュの母体となったバンドだ。
70年代当時のニューヨーク・パンクとは一線を画する派手なアクションとロンドン・パンクに近いルックスで人気だったデッド・ボーイズとデブ・ヴォーカリストによるノイジーでアヴァンギャルドな音楽性のペル・ユビュが同じルーツだというのも意外だな。
本作はペル・ユビュの入手困難な初期のシングルを収録した再発もので、素っ頓狂とも言えるデヴィッド・トーマスのヴォーカルが英国の渾沌音楽と比べるとよりギリギリ感に溢れていて好きな人には堪らない。


上に挙げたペル・ユビュの1stアルバムは工場地帯をバックに工場労働者がバレエを踊っているという奇妙なものだったが、このDAFの1stアルバムも機械そのものの中にいるプリマドンナという不思議に一致したコンセプトのもの。デザイン的に大好きなタイプのジャケットだ。
DAFと言えば男二人のちょいマッチョで単調なエレクトリック・ボディ・ミュージックの元祖というイメージがあるが、この1stではまだそういうスタイルにはなってなくてフリー・スタイルかつアヴァンギャルドなインストのバンドだった。曲目クレジットも何もなくて細切れのような演奏の断片がコラージュされている本作はニュー・ウェイブが「変な音楽デビュー」という若輩には理解が困難。これはジャーマン・クラウト・ロックの難解な音楽の延長線だと考えればそれほど遠いものではないかな。どちらにしても今回の記事はたかがロックだけど万人受けしない系統の音楽(最後の2つ除く)が多いので色々な音楽を聴きまくった後で辿り着いてね。


同じドイツつながりでAbwartsのこの派手なジャケットのアルバムも紹介しよう。アプヴェルツと読むのか?読めん。無学のROCKHURRAHはアブワルツと長年読んでいたよ。赤と黄色に黒が入ればドイツの国旗だね。ジャケットのイラストも戦争風?
アインシュタルツェンデ・ノイバウテンのF.M.アインハルトとマーク・チャンが在籍していた事でも知られるバンド。ジャケットはカラフルだが音の方はちょっと実験的風味も持たせたパンク・バンドという事になるのかね。随分前に売れてしまったので記憶もあやふや、あまり詳しくないのでアッサリしたコメントでごめん。今風の略語にするとアサコメ(意味不明)。


続いてはオレンジとレモンイエローのきれいなジャケット。英国リーズ出身の長い経歴を誇るメコンズのシングルだ。
70年代パンク・バンド達とほぼ同じ頃のスタートでずっとやってるというから驚きじゃありませんか。80年くらいから85年くらいの作品しか知らないが明るくも暗くもなく、何だかわからんくらいに抑揚のない音楽やってて個人的にはこのバンドの面白みとか良さが全くわからない(笑)。「んなもん紹介すんなよ」と言われてしまうけど、今回はあくまでジャケットの色についてのみなので。と言うか色についてもあまり語ってないな。


赤x黄に加えてターコイズ・ブルーのような色を組み合わせた三色使いはリヴァプール出身のワー!ヒート、79年作2ndシングルだ。知ってる人は知ってるけど知らない人も数多いバンドなんだが、元々はエコー&ザ・バニーメンのイアン・マカラック、ティアドロップ・エクスプローズのジュリアン・コープと共にクルーシャル・スリーという世に出なかったバンドをやっていたピート・ワイリーによるバンドだ。この人は同じリヴァプールのピート・バーンズ(後のデッド・オア・アライブ)ともバンドやってて、これほど有名人と共演したにも関わらず日本ではほとんど無名というのも珍しいほど不運なタイプ。
詳しくも書いてはいないけど過去記事「リヴァプール御三家編」も参照してみてね。ワー!という冠名だけ同じでバンド名を次々に変えてゆき、それによって音楽性も大きく変わるという柔軟かつ不可解なスタイルで一部有名。この曲はワー!の中でも最もドラマティックでエモーショナルな傑作。アルバムとはヴァージョンも違ってこちらの方が恰好良い。


いわゆるラスタ・カラー+紫というこの組み合わせは非常に有名なXTCの3rdアルバムより。大きく描いたXTCという文字が顔になってるというところが当時斬新だった、という程でもないか。
「Making Plans For Nigel」などヒット曲も入っていてこれまでにないポップな出来の本作は彼らにとって出世作となったわけだけれど、その前の二作のような勢いと若気の至りがなくなってROCKHURRAHとしてはもの足りないアルバムだ。やっぱり今聴いても元気になれるのは1stであり「Radios In Motion」であり、この後のポップ職人芸みたいな上級の完成度は個人的に求めてないのだ。リュースケ・ミナミならこの気持ちわかってもらえよう。


何だこの色合いは?横に並べるとかなり品がないぞ。がしかし色使いはアレだがこのジャケットは妙に大好きなブラム・チャイコフスキーの1stアルバム。絵の感覚はほとんど文化屋雑貨店か宇宙百貨か大中か、というより駄菓子屋のメンコ、軍人将棋のパッケージ?どれもこれも今の子供には通じない世界かも、というのが悲しいがこのレトロなジャケットで想像したような音楽とは全然違った極上のパワーポップ職人芸が本作だ。
元モーターズという以外には日本でほとんど知られてなかったブラム・チャイコフスキーだがこの時代にジャケ買いした人はみんなラッキーだったと言える。

まあそんなこんなで書いてる文章も本店オンライン・ショップのコメントと大差ないし「ジャケットの色で性格占い」などという興味深い記事にもならなかった。特に春らしい色も選んでないからタイトル通りかな。ただひとつ、ROCKHURRAHが全く身につけない黄色という色をレコード・ジャケットとしては案外好んでいるという隠れた傾向がわかっただけ。カラー・コーディネイト大好きなSNAKEPIPEにこういう記事書いて欲しかったよ。ではまた来週。

CULT映画ア・ラ・カルト!【06】JOHN WATERS part2

【Cecil B Demented Are Go!(音が出ますので注意)】

SNAKEPIPE WROTE:

さて今回はジョン・ウォーターズ監督の第2弾!
CULT映画ア・ラ・カルト!JOHN WATERS part1」でも書いたけれど、ジョン・ウォーターズの映画を入手しようと思ってもなかなか難しい昨今。
今回も仕方なく紹介する3本のうち2本は字幕なしの状態で鑑賞。
以前観たのは随分昔だから記憶はあやふや。
しかもSNAKEPIPEのヒアリングに問題があるため完全に理解したとは言い難いまま書いてみようと思っている。
かなり無謀かな?(笑)

クライ・ベイビー」(原題:Cry-Baby)1990年。
ジョニー・デップ演じるクライベイビー率いる不良チーム「ドレイプス」といい子ちゃんチームの「スクエアズ」の対立と恋を描いたミュージカル映画。
実はSNAKEPIPEは観たことないんだけど、恐らく「ウエストサイド物語」に近いみたいね。
それをパロディ化してるのかもしれない。
途中で出てくる「肝試しレース」は「理由なき反抗」にあった「チキンレース」みたいな感じだったしね。
ヘアスプレー」と似た雰囲気で、結局ジョン・ウォーターズもデヴィッド・リンチと同じく50年代が大好きなんだろうね。(笑)
ストーリーはどーってことないし結末も予想通りだけれど、俳優の個性がイカしてる。
なんとジョニー・デップの(多分)おじいさん役がイギー・ポップ
途中でウサギの着ぐるみ姿で登場するシーンもあり、あのパンクの帝王が!と笑ってしまう。

クライベイビーはロカビリーバンドをやっていて、ジョニー・デップが裏声使いまくりで(ヒーカップね)歌うのはさすがにミュージシャン!
聴かせてくれます!
ウッドベース担当してる俳優さんがストレイ・キャッツの人によく似てること!
当然違う人だけどね。(笑)
バンドのメンバーとしてトレイシー・ローズがいたけど、彼女も本当にサイコビリーの女性版みたいでかなりきまってていい感じだった。

脇はしっかり個性派でまとめているのに、何故かヒロイン役が凡庸な女優。
これだけが納得いかなかったな。

セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ」(原題:Cecil B. Demented)2000年。
この映画だけは字幕ありで鑑賞したため完全に理解できている一本。(笑)
アングラ映画を撮ることを誓い合ったチーム「スプロケット・ホールズ」が命がけで映画を完成させる物語。
今回はヒロインとしてハリウッド女優のメラニー・グリフィス
シリアル・ママ」のキャサリン・ターナーの時もびっくりしたけど、メラニーもよくウォーターズ作品の出演を決心したものだ。
やっぱりこれも「経験」とか「幅を広げる」ためだったのかな?
映画の中でもハリウッド女優役で初めはとても性格の悪いタカビー(死語?)だったけれど、「スプロケット・ホールズ」に誘拐されて無理矢理アングラ映画に出演させられていくうちに女優魂に火が点く。
よーやるわ、と思うほど弾けまくってたメラニーもやっぱりウォーターズ・マジックにかかっていたのかな?(笑)

一番笑ったのは「スプロケット・ホールズ」のメンバー紹介のシーン。
アングラ映画をこよなく愛する彼らは崇拝する映画監督の名前を刺青しているのである。
監督:セシル・B・ディメンテッドはオットー・プレミンジャーの刺青
俳優:チェリッシュはアンディ・ウォーホールの刺青
俳優:ライルはハーシェル・ゴードン・ルイスの刺青
撮影:パムはサム・ペキンパーの刺青
録音:シャルドネはスパイク・リー刺青
美術:ルイスはデヴィッド・リンチの刺青
衣装:フィジットはウィリアム・キャッスルの刺青
メイク:レイヴンはケネス・アンガーの刺青
ヘア:ロドニーはペドロ・アルモドバルの刺青
運転手:ピーティはライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの刺青
プロデューサー:ダイナはサム・フラーの刺青
刺青を見せながら一人一人が名前と役割を自己紹介の形で語る。
その時にバックに流れる音楽がそれぞれの監督の作品で使用された音楽になっているところが凝った演出かな。
SNAKEPIPEも敬愛するデヴィッド・リンチの紹介の時にはツイン・ピークスの音楽が流れていた。
そしてデヴィッド・リンチの名前が彫られている箇所は指だったのだけれど、DAVID LYNCHと5文字ずつあるため一本の指にIDとCHが小さく彫られているのが笑える。
よく見かけるようなLOVEとHATEだったら4文字だからおさまりがいいんだけどね!(笑)

この映画の中ではジョン・ウォーターズには珍しく(?)強烈なハリウッド批判や映画のマナーに関するメッセージなどが盛り込まれていた。
そのためか撮影はヨーロッパで行われたとか。
あら、今回はボルチモアじゃなかったんだね。(笑)
「映画の最中に喋るなんて」
「映画が始まってから入場するとは」
という実は当たり前のことなのに、実際にはまだまだマナー違反の人がいっぱいいる現状に腹を立てる「スプロケット・ホールズ」の面々。
ま、これはジョン・ウォーターズを代弁してるんだろうけど。
ほんとに映画館で不快な思いをすることって多いもんね。
SNAKEPIPEも大きくうなずいちゃったよ!

この映画ではウォーターズの映画の嗜好がよく分かる。
「良質なファミリー映画」はダメだけど「アクション映画」や「ポルノ映画」はオッケー。
パゾリーニ映画祭にお客さんが一人も来ないなんて!」
というセリフもあって笑ってしまった。
完全に「フォレスト・ガンプ」を馬鹿にしたシーンまで出てきて、痛烈に批判。
ただし、SNAKEPIPEもROCKHURRAHもその手のハリウッド映画ってほとんど観ないからパロディなのかどうかが分からなかったけど。(笑)

テーマが明確で脇の俳優の個性がはっきりしていて、とても面白い映画である。
音楽も毎度のウォーターズの好みとはかなり違っていて、ヒップホップやハードコアな音を取り入れていたところも斬新だった。
テロリズムにスウィートな50年代風ポップスは合わないか!(笑)

ア・ダーティ・シェイム」(原題:A Dirty Shame)2004年。
この映画、なんと日本未公開作品!
実はSNAKEPIPEもジョン・ウォーターズについて調べていた時に初めて知ったのである。
もう6年も前の新作を知らなかったとはSNAKEPIPE、ウォーターズファン失格だよ!
それにしても今までウォーターズ作品が日本で公開されなかったことがないので、未公開とはとても不思議だ。
ということでこの作品も字幕なしで鑑賞。
主演がなんと「ブレイクアウェイ」でブレイクしたトレイシー・ウルマン
「ヘアスプレー」の主人公もトレイシー。
「クライベイビー」に出演したトレイシー・ローズ。
これで3人目のトレイシーである。
余程ウォーターズが気に入ってる名前なのかもしれないね。(笑)

トレイシー・ウルマン演じる主人公シルヴィアが突発的な事故で頭を強打。
その事故がきっかけで貞淑な妻から一転、淫乱女になり町中の人を巻き込んでいく話である。
トレイシー・ウルマンの変貌ぶりが見事で、「よーやるわ!」と感心してしまうほどノリノリの演技に笑わされる。
トレイシー・ウルマンはコメディが得意みたいだから、この程度の弾け具合はへっちゃらだったのかもしれないね。
トレイシー・ウルマンとウォーターズのコンビネーションは全く想像できなかったけれど、ここまでやる気マンマンのトレイシーなら第二のディバインも夢じゃないかも?(笑)

なんともチープな作りで、ストーリーにひねりもなく
「Let’s Go Sexy!」
を合言葉に町中の人々が官能の世界に行くこの映画が新作とは!
1964年から始まるウォーターズの映画人生40年、未だにこのジャンルの作品を作り続けるその精神力!
SNAKEPIPEとしてはさすがウォーターズ、と拍手したい気分である。(笑)
一般ウケはしないと思うので、日本未公開だったのもうなずけるけどね。

どうやらウォーターズの新作は2010年「Fruitcake」のようなので、今からとても楽しみだ。