攻殻機動隊ってこう書くの?(ダジャレ)

【SNAKEPIPEの写真を使って攻殻機動隊的世界にROCKHURRAHが加工・制作】

SNAKEPIPE WROTE:

週に2、3本の映画を鑑賞する習慣は未だに続いている。
以前「パーフェクトな千年の妄想」に今敏監督のアニメ作品について書いたが、それがきっかけでアニメ作品にも目を向けるようになっていた。
アニメも未知の分野だったからだ。
そしてたまたま手にしたのが「イノセンス」。
ROCKHURRAHが観る前に軽く調べてみたところ、これはなんと「1995年公開のアニメーション映画、『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の続編にあたる」とのこと。(Wikipediaより引用)
ぐわ。なんと前作があったのね、と仕切り直し。(笑)
こうしてかなり遅まきながら攻殻機動隊に触れることになったのである。

「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」(1995年)を初めて観た時には、言葉がよく聞き取れず意味が分からないことがあった。
SFモノにはよくあることなのかもしれないけれど、作者の造語がたくさん出てくるからだ。
だっていきなり「光学迷彩」なんて言われてもねえ?(笑)
全く「攻殻機動隊初心者」だったので仕方ないかな。
しかし、そんなことを置いてもストーリーの斬新さ、背景の素晴らしさなどで圧倒されてしまったのだ。
つまりハマッたってことね。(笑)
Wikipediaなどに詳しい説明があるのでそちらを参照してもらったほうが解り易いとは思うけれど、簡単な説明を。

2029年に内務省公安部内に設置された秘密組織「公安9課」を舞台に、そのメンバーである実質的なリーダー・草薙素子が主役の物語である。
ものすごく乱暴に言うと特殊警察が事件を解決する話だね。(簡単過ぎる説明)
ただしこの世界での犯罪というのがハッキングなどの情報操作を行うようなタイプが主流なのである。
もっともこの時代には人間が電脳化や義体化をして、半分機械人間のようになっているという設定なので「電脳をハックされた」なんてセリフが出てきたりするのだ。

映画版1作目を観終わってから、先に手に入れていた続編「イノセンス」を観る。
この時には前作のラストで失踪してしまった少佐(草薙素子)が全然出てこないので、トーンとしてはちょっと暗いかな。
オープニングでハンス・ベルメールを感じさせる人形が出て来て、まるでシンディ・シャーマンが写真に撮ったような構図で配置されるシーンが印象的。
前作同様、背景が素晴らしい。
もちろんストーリーも非常に面白かった。
えー、これで終わり~、と物足りなさを感じてしまった。
もっと知りたい、もっと浸りたいと思ったのだ。

そして今度はテレビアニメ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」を観始める。
これは全26話からなるシリーズで、そのうちの半分くらいが「笑い男」なる天才ハッカーに関連する続き物になっている。
それ以外は1話ごとに完結するショートストーリーである。
「笑い男」の話もほんとにありそうな設定で面白かったが、ショートストーリーも良くできている。
外務大臣拘束事件、多脚式戦車の暴走、南米民主革命の主導者入国、「興国の旅団」というテロ集団の誘拐、ロシアの集団拉致、連続猟奇殺人などかなり危ないテーマも扱っている。
そこらの邦画やテレビドラマなんて勝ち目ないんじゃない?と感じるほど。
見ごたえ充分!面白いっ!(笑)

さてさてまた次はテレビアニメの続編「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」!
前作で終わりになったのか、とガッカリしていたSNAKEPIPEに朗報。
また公安9課が復活、活躍するところが観られるなんて本当にウレシイ。(笑)
「2nd GIG」では「革命」がテーマになるのかな。
「個別の11人」と名乗るテロリストが出てきたり、核の原料であるプルトニウムや原子力潜水艦による核攻撃の話など物騒な単語が飛び交う。
特にこのシリーズには革命の思想について語られることが多いため、かなり意識を集中させていないと話の展開についていかれないこともしばしば。
すごい話になってるよねえ。
いやはや、気軽に観られないアニメがあるとは!
ラストの回のタイトルが「憂国への帰還」だし、ビルの屋上で集団自決なんてところからも感じていたけれど、三島由紀夫の影響大ですな。
他にも攻殻機動隊全般にいえることだけど、いろんな影響が見受けられて興味深い。

機械が意志を持つ、と言えば有名なのが「2001年宇宙の旅」。
ハルの存在はその後のSFに多大な影響を与えているが、攻殻機動隊も例外ではないようだ。
公安9課をヘルプするためのタチコマという思考戦車が出てくる。
本来はただのAI搭載の機械であったはずなのに、哲学に興味を持ち始め生と死について語ったり、ついには個性まで獲得してしまう。
ここまで来ると、機械が意志を持った以上の存在になっている。
かわいい声で非常に難しい話を喋るタチコマ。
観ているうちにだんだん愛着を感じてしまう。
タチコマは笑わせてくれたり、感動させてくれたりして今ではすっかり大ファン!(笑)
そういえば生と死について語ってるとき
「メメントモリ~!」
なんて叫んでたな。
藤原新也まで入ってくるか。(笑)
超合金 電脳超合金タチコマ」、買おうかどうしようか本気で思案中!

機械なのにかなり人間らしさを獲得したタチコマに比べて、本当は人間なのにあまり感情を表に出さず機械的なのが主役の少佐こと草薙素子である。
個性を獲得したタチコマを「あれでは使い物にならない」とばっさり切り捨ててしまう。
「これで公安9課も終わりだな」というバトーに「なにか未練でも?」と返す。
冷たいようだけれどそうやって「つながり」を断ち切っていくことで前進するからこそ、チームのリーダーになれるのかな。
的確な判断力と素早い行動力で、頭脳戦だけではなく体当たりの戦闘も行う。
観ていて気持ちがいいほどの戦いっぷりですな!
それにしても少佐は露出狂なんじゃないかと思えるほど、下半身はブラジリアン・カットかTバックのショーツ一丁に革ジャンが定番スタイルで。
どこに行くにもあの格好ってどうなの…。(笑)
公安9課のメンバーはなんとも思わないのかな、とヘンな心配をしてしまう。
そして少佐を捕らえる時、たまにアングルが「お尻のアップ」だったり下から上を見上げるような「アクションカメラ」調になっていることがあり興味深かった。

機械的な主役の草薙素子と対照的なのが同僚のバトーである。
犬を飼っていたり、タチコマを猫かわいがりしたりする。(ヘンな表現だけど)
車や武器などにも「こだわり」を持ち愛着を感じることが多いみたい。
仲間がやられたら激怒する、少佐が撃たれたら泣く、など人間的な感情を素直に表に出すタイプ。
恐らく攻殻機動隊の中では一番共感される人物なんじゃないかと思う。
少佐が死んだと思うと何故か「素子~!」と本名を叫ぶシーンが2回。
いい味出してるよね!
本当に目を外してから眠るのかどうか知りたい。(笑)

いい味出してるキャラクターとしてはやっぱりイシカワ!
地味だけど確実に情報をキャッチし、捜査には欠かせない人物である。
副業で「パーラー・イシカワ」というパチンコ屋を経営しているところなんかも、実際にありそうで面白い。
本当にヒゲを外してから眠るのかどうか知りたい。(笑)

まだまだ物足りないSNAKEPIPEは「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society」も入手。
これはテレビアニメ「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」の続きモノ。
攻殻機動隊は映画版とテレビアニメ版があるためちょっと紛らわしい時があるよね。
それにしても「ソリッド・ステート」と言われれば迷わず「サバイバー!」と応えてしまうSNAKEPIPEだけど、これは「ソサエティ」なのね。(笑)
未来の老人介護問題に焦点を当てた作品で、これも大変興味深い。
もうこれ以上は攻殻機動隊関連はないようで。
うーん、残念!

ん?いや、原作まだ読んでなかったよね。
とついに士郎正宗のコミックス「攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL」と「攻殻機動隊2 MANMACHINE INTERFACE」も入手!(笑)
いやあ、それにしても攻殻機動隊が1991年とは。
20年近く経った今読んでも全然色褪せてないよ。
内容がかなり濃いので、読むのが速いSNAKEPIPEが苦労している。
本来の順番が逆だったのかもしれないけれど、映画とテレビアニメという予備知識を持った後でコミックスにして良かったのかもしれない。
こんな話を作る士郎正宗ってすごい人だなあ!

「こんなのもあるよ」とROCKHURRAHが教えてくれたのがPS2のゲームソフト、その名もずばり「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」だ!(笑)
2004年発売のゲームなので中古屋さんを物色。
なんとウチから一番近い場所でゲット!
わーい、画面観たい!とディスクを入れてみるが…全然読み込まない!
何度やっても読み込む気配がない!
以前「地(じ)デジじゃないよ、地(ち)デジだよ!」でも書いたことがあるけれど、ウチにあるのはSONY製のHDDレコーダ(ゲーム機が一緒になっているアレ)なのである。
今年の1月に解体して中を掃除した後には快調だったため、今回再びROCKHURRAHがチャレンジ!
しかし何度やっても今度は電源が入らない!
もう寿命なのかな、ということであきらめることにした。

でも我が家にはPS2のソフト、全く触っていない「攻殻機動隊」がっ!(笑)
仕方なく時代に逆行してPS2の本体を購入することに決定。
今買うなら普通はWiiかPS3だよねー。とほほ。
ゲームは草薙素子でプレイする場面とバトーの場面になっている。
ROCKHURRAHが言うには「少佐よりバトーのほうが操作し易い」とのこと。
それにしても少佐の回し蹴り、カッコいい!(笑)
ゲームはまだ途中なのでこれからの展開が楽しみである。

たまたま手にした「イノセンス」からここまで来てしまった。
今まで「ちょっと面白そう」くらいの評判しか知らなかった「攻殻機動隊」の世界にこんなにどっぷりハマってしまうとは!(笑)
きっと他にもこんな感じの「今まで名前しか知らなかったけど」みたいな面白いモノあるんだろうな。
また探してみたいと思う。

ユキヒョウでゆきまひょう

【あまり速いパソコンは疲れるにゃー】

ROCKHURRAH WROTE:

2009年8月28日、埴輪の日として名高いこの日にAppleファン待望のMac新型OS10.6 Snow Leopardが発売された。

ほんの10年前くらいにはマッキントッシュなどと言っても一般的には何だかよく知らないパソコンの名前、という程度の認知度で実にマイナーだったもんだが、iPodやiPhoneのヒット以来、昔からのMac好きが思ってる以上にアップル社は有名になってしまったなあ。

まあそんな硬い話は抜きにしてROCKHURRAHもこのSnow Leopardを早速インストールしてみたので、その感想などを雑文にしてみよう。と言ってもまだ触り出したばかりで書ける事は非常に少ないんだが。

流行遅れが大好きなROCKHURRAHとしては「この今という時期にわざわざMac OS10.5 Leopard(前のヴァージョン)を定価で買ってインストールしてみました」などという間抜けな記事が書きたかったという衝動はあったんだが(笑)、さすがに自分のパソコンを使ってまでネタには出来なかった。

そう、実は今までMacのOSを最新型リアルタイムで体験した事がなかったというわけだ。直前まで使っていたのはMac OS10.4 TigerだったのがLeopardをすっ飛ばしてSnow Leopardに豹変した。つまり珍しく旬のものを手に入れたという事を回りくどい書き方してしまった。

Macの人以外にはわかりにくいので初心者やウィンドウズの人のためにまず過去を振り返ってみよう。とは言っても歴史の最初から語るのも面倒だ。この辺は Wikiにでも任せる事にする。

アップルの歴史は1970年代に遡るわけだが、美しいとかスマートさとか楽しげなギミックとかに対するこだわりようは大変面白く、創業者たちの魅力がこのコンピューターには詰まっていたもんだ。簡単に言えば「フロッピーの排出ボタンはダサいからやめよう」などとスティーブ・ジョブス(アップル創業者の一人)が提唱するとそれが実現してしまうようなパソコンがMacだった。今はあんまりやらないけど昔はCDとかをエジェクトする時はゴミ箱にドラッグしていたもんだ。実用性だけを求める人には関係ないような事だが。

端折り過ぎてて過去を振り返るどころではないが、こういうMac OSは2001年から次世代型Mac OS Xとして生まれ変わった。それが以下の通り。数字はヴァージョンね。

10.0 Cheetah
10.1 Puma
10.2 Jaguar
10.3 Panther
10.4 Tiger
10.5 Leopard
10.6 Snow Leopard

というわけで最近のMac OSはネコ科の名前が付いている。ウィンドウズも7とかありきたりじゃなくてハイエナとかヤブイヌとか付けてくれればもっとわかりやすいのに。ちなみにパンサー、タイガー、レオパルド・・・このネーミングと言えば子供の頃に好きだったタミヤの戦車ドイツ軍シリーズ(と言うかプラモデルじゃなくて現物も当然この名前なんだがドイツ語読み)とセンス一緒じゃない?タイガーの次は好きだったハンティング・タイガー(ヤークト・タイガー)もしくはキング・タイガーにして欲しかったなあ。
それにしても買いに行ったパソコン屋でも言われたが、Leopardをレパードと言うのは自分的にはどうもしっくり来ない。やっぱり昔ながらの読み方レオパルドでいいじゃないかと思ってしまう。

前置きが長くなりすぎて続き書くのが嫌なくらいだが、ROCKHURRAHは大まかに2つヴァージョンが上がるくらいでOSをアップグレード、もしくは本体を買い替えてる事になる。

直前に使ってたTigerは何の問題もなくて愛着もあったんだが使ってみたいアプリケーションで「動作環境10.5以降」などと書かれているものが多くなって、悲しくなってたもんだから仕方なくLeopardにでも変えてみるか、などと思っていた矢先に次のSnow Leopardが出てしまった次第。
時流に疎く遅れすぎて「珍しく旬のものを手に入れてしまった」のが実情だ(笑)。

さて、前のLeopardはインストール前に再起動してDVDから起動しなければならなかったが、今回のヴァージョンではそのまんまインストール出来るみたい。必要最小限のOSをまずインストールしてから残りのファイルを処理するというような事になってるらしい。こりゃ楽だ。ちょっとTV見てる間に終わってしまった。システム容量もかなりダイエットしてるようで、インストール後にハードディスクの空き容量が増えていた体験は初めてかも。

そして楽しみにしてた新型OSは・・・うーん、Tigerとは確かに違うけどもLeopardとは大して変わってないという印象だ。アップル曰く、外見じゃなくて中身だぜよ、との事だが革新的新機能大好きのジョブスのジョブにしてはやや地味な印象がある。大人になってしまったのかな?

まだインストールして間もないから機能の全てを使ったわけでもないし、主要アプリケーションの具合をサラッと確かめたくらい。起動は前より速いしキビキビ感もある。特にアップル純正ブラウザ、Safariの起動は間違いなく世界最速。ほとんど一瞬で画面が出てくるのは感動させられる。アップル社純正のソフトどもは差別化して速くチューンアップしてるみたいだね。ROCKHURRAH ご用達のブラウザ、SeaMonkeyも初回だけもたつくが二回目以降は快速で立ち上がる。
Photoshopでおなじみ、アドビ社の製品は現行のCS4から劇的に起動が速かったからこれはもともと。ウチが特に良く使うBias社の波形編集ソフト、Peak Proも問題なし。

うーん、全体的に特に問題ないとかばかりで書いてても読んでても別に面白くもないな。今のところ順調だとしか言いようがない。

ただひとつだけ・・・。新しくなって手放しで喜ばしいかと言えばそうでもなくて、ウチの環境では大きな問題もあった。

Safariや他の一部のアプリケーションで文字入力する時にROCKHURRAHがいつも使ってるインプット・メソッドであるEGBRIDGEがなぜか使えない、これには困った。
インプット・メソッドとはウィンドウズにおけるIMEとかATOKみたいなもので文字入力を司る最も根幹的な部分。
Macには昔から「ことえり」という漢字変換インプット・メソッドが付いているんだが、これが実はあまりよろしくない。で、Macユーザーはシステムに無料で付いてることえりを使わず、わざわざ有料のこのEGBRIDGEを好んで使っている人が多いというわけだ。ROCKHURRAHもその一人だったんだがこの開発元エルゴ・ソフト(ちなみにゲーム好きにはおなじみ光栄の子会社)がソフトの開発を終了してしまい、ヴァージョン・アップもサポートももうなしというありさま。 Leopard対応で一度ヴァージョン・アップがあったらしいんだが、こないだまでTigerだったROCKHURRAHは当然そのヴァージョン・アップはしてない。
長く使って馴染みの深いシステムだっただけに使えないのは非常に残念だ。Safariで検索しようとする時は強制的にことえりになってしまう。今までほとんど使ってなかったことえりをこれから馴染みになるように鍛えていかなければならないのはまるでパソコン初心者に戻ったみたいで辛い。 Snow Leopardにしようと思ってるEGBRIDGE使いの人はご注意を。

なんだか書いてると良くなった部分よりも悪くなった部分が多いように感じてしまうが気のせい?便利になろうが不便になろうがROCKHURRAHはこれからもずっとMacを使い続けるつもりだし他に変える気はしない。他のMacユーザーもきっとそうだろう。特にLeopard(で元からことえり)の人はたったの3300円でアップグレード出来るチャンスだから是非ともチャレンジしてみよう。

Mac OSの将来に対して不安があるとすれば今後ヴァージョンが上がるたびにつけるネコ科の名前が他にあまり残ってないような気がするという点のみか。あと残ってるメジャーなネコ科と言えばライオンくらいか?究極に小回りがきくコンパクトさという点では単なるキャットが最終型という気もする。そうなったら猫好きのSNAKEPIPEも Mac派になってくれるかな?

逸品制作日誌 スカート流用バッグ

【今回制作したバッグの前、後、中の写真】

SNAKEPIPE WROTE:

いつの間にかもう9月に入ってますな!
時が経つのは本当に速いよね!(笑)  
今年も残りわずか4ヶ月。
苦手な暑さも一段落してきた今日この頃なので、そろそろ動くか。

ということで始めたのが制作。
今回はROCKHURRAHのリクエストによりバッグを作ってみた。
3年くらい前にROCKHURRAH自身が制作しようと材料だけはすでに購入済みだったもの。
ずっと手をつけずにいたのでSNAKEPIPEが引き継いだ。

SNAKEPIPEもROCKHURRAHも古着屋に行き自分が着るための洋服も探すけれど、後に何かの制作に使える材料として店内を物色することも多い。
かつてSNAKEPIPEも自分用のバッグ制作に真っ赤な革のスカートを使ったことがある。
今回使った革も実はレザーのタイトスカートである。
うまい具合にサイドに付いているポケットもそのまま利用できるようにしたい、というROCKHURRAHのリクエストを取り入れるために苦労した。
ポケット部分まで使うことになると意外と横幅が広くなる。
全体のバランスなどを考えなんとかカタチにしてみたけど!

裏地部分(中身)のポケットを充実して欲しい、というリクエストもあった。
そう、SNAKEPIPEもそうだけどROCKHURRAHも大のポケット好きなのである。
小分けにする場合にポケットって絶対重要だもんね!
女性モノのバッグには外ポケットが一切付いていないタイプも多いので不満を感じることが多いため自分で制作するようになったSNAKEPIPEにはその気持ちはよく解る!
ということで今回はROCKHURRAH向けにサングラスケースが入れられるポケット、A4サイズのファイルが入る大型ポケットやペットボトルホルダーになるような細工など使い勝手も考えた設計にしてみた。
外ポケットも前2つ後2つとかなり大きさのあるタイプで収納力アップ。
これだけあれば困らないであろう。(笑)

元々ROCKHURRAHが黒の革にピンクのジッパーを想定して材料を用意していたため、そのまま流用。
裏地の色はそれに合わせて発色の良いキウイグリーン。
うーん、このピンク×キウイグリーンってウチのHPのテーマカラー!
バッチリだね!(笑)

さてあとは最後に上部のジッパーを縫ってしまえば完成!
そして縫い終わり「できた!」と思ったのもつかの間。
なんと今回はサイド部分にマチを付けたため、ジッパーを閉めるとバッグ全体に歪みが出ることが判明。
なんで「いびつ」になっちゃうの~!えーん。
サイドにマチがある場合は上部ジッパー部分にもある程度のマチが必要なんだね。(言葉じゃ伝わりにくいな)
仕方ないのでもう一度やり直し。
制作している途中で想像していた通りにならない時は諦めずにやり直すことにしている。
何故かというと、結局そのまま「まあ、いっか」で終わらせても後で気に入らなくて使わなくなるからだ。
特に今回は自分用じゃないし。

そこもなんとかクリアし、無事に制作完了!
ROCKHURRAHも気に入ってくれたようで良かった。
なんと言っても3年越しで待ちわびたバッグだしね!(笑)

もう一つ活動再開、ということではなんと2年も手をつけずにいた「九相墟写巻」を更新したこと!
あのシリーズを始めた当初はシリーズが終わったら次は何にしようかな、などと考えていたのに。
そしてかなり好評だったのにもかかわらず、6回目まででストップさせてしまってました。
ファンの皆様、申し訳ございませんでした!(笑)
※現在SNAKEPIPEの写真ページは公開していません

そして一つお知らせ!
ROCKHURRAH RECORDSのオンラインショップ第1号店は新ショップと統合することにしました。
というか今まで2店舗あったことに気付いてなかった?(笑)
新ショップに統合した理由はそちらのショッピングカートのほうが手早くお買い物できて好評だったため。
ただしMac好きのROCKHURRAHが設置したのにもかかわらず、Macの方はFlashの仕様で住所入力がし辛いかも・・・ごめんなさい!
メンテナンス的にも新ショップが楽に感じたのもある。
オンラインショップ第1号店は8月いっぱいのため、ブックマーク登録されている方は新ショップへ変更お願いします。
新ショップはこちら→http://rockhurrah.com/webshop/

KARAOKEぞんざい?

注意:別ウィンドウで開いて音が出ます。みんなで拳を振り上げて歌おう】

ROCKHURRAH WROTE:

先日のSNAKEPIPEによる記事「KARAOKE万歳!」にインスパイアされたというわけじゃないがROCKHURRAHもふと思いついた事があって、カラオケについて書いてみようと思う。

今どき珍しい人種なのかどうかも自分ではわからないが、実はROCKHURRAHはカラオケというものに数回しか行った事がなくて、歌う方はほとんど未経験と言ってもいいくらい。音痴とか友達がいないとか色々な要因はあるだろうけど、カラオケに行かない決定的な理由は好きで歌えそうな曲がぜーんぜんなかったから、という点にある。

そこで今回思いついたのが、カラオケ屋になさそうな曲を自分で加工してみてはどうだろうか?という事。とは言ってもカラオケ屋の膨大な曲リストにどんな曲がありそうかなさそうか、行ってもいないのに本当にわかるはずもなし。絶対にないはずの曲はわかるが、そんなマニアックなカラオケを作ってもブログを読んだ大半の人に理解不能だからなあ。その辺のバランスはなかなか難しいものがある。
まあ世の中は広いから、もしかしたらディス・ヒートの「Makeshift Swahili」とかレジデンツの「Constantinople」とか(両方とも難解かつ歌いにくい曲だと思える)案外カラオケ屋で熱唱してる輩もいるかも知れないか?
そういうわけで「ROCKHURRAHが夏休みの課題としてカラオケ曲作りに挑戦」という趣向で気軽に始めてみたわけだが、結果としては意外と難しく非常に不本意なものとなってしまった。まあこれで食ってるわけじゃないし、この程度で許して。

使ったのは以前に書いた記事「MacでRec」の中にも登場した波形編集ソフトとプラグインのみ。さあて、うまく出来ますかどうか。

カラオケというのは要するにヴォーカル部分を抜いた楽曲だからヴォーカルだけ消してしまえばいいわけだ。スタジオとかでレコーディングした曲はギターとかヴォーカルとか1トラックずつにわかれたデータだから、その中のヴォーカル部分のみを無音にすれば簡単にカラオケになる。が、それは製作者側の話で、それをまとめて2トラックのステレオにしてしまったCDとかレコードの場合は1トラックの中に複数の楽器が渾然と入っていて、そこから完全にヴォーカルのみを抜き去るのは難しかった。というか「うまく出来ますかどうか」などと書いた矢先で情けないがROCKHURRAHは出来なかった。
何だか毎回「うまく出来なかった」系の記事書いてる気がするな。レベル低いな。

まあ、色々と実験してみて何とかカラオケっぽくなったものがいくつか、その中から夏らしくパンチの効いた熱い曲を選んでみた。聴いてみてもし歌えるものがあったら歌ってあげてね。


まずはエクスプロイテッドの名曲「Dead Cities」から。個人的にUKハードコア・パンクの中でも別格に好きなバンドだし80年代初頭のこの曲で今でも全身の血が沸き立つ。ピストルズやクラッシュやダムドが今でも色褪せなくて有効なのと同じだ。まさにPunks Not Deadという奇跡。典型的にハードコアな曲も数多くあるバンドだが、この曲は70年代パンクをただ速くしてみましたという感じの曲調が好ましい。今の時代が好きじゃないから言える事だけど、2000年くらいに作られた曲で30年後まで色褪せない曲なんてあるのかね?さて、この曲はカラオケで歌うとどうだろうか。早口だから噛んでしまったらもうアウト。曲も短いから体勢を建て直す前に終わってしまいそうだね。と言うか本当にカラオケでないのかどうかあまり調べずに書いてるんだが、実は今どきありそうな気もする。


次はニューヨーク・ドールズの必殺ロックンロール・ナンバー「Pills」だ。これは素人がテキトーにやった割には比較的きれいにヴォーカルが小さくなってくれたガルボ。下品でチープでアブノーマルなこのバンドは大好きだったジョニー・サンダースのルーツでもあるし、30年どころか40年近く経った今でも不滅だと思える。有名なバンドだからカラオケになっててもおかしくはないけど、知らない者勝ちという事で作ってみた。


さて、次は逆に絶対カラオケでは存在しないと思える。五月に最高の来日公演を果たしたレジロスの代表曲「Somebody's Gonna Get Their Head Kicked In Tonight」だ。タイトル長いなあ。ウチのブログでもこの来日の時、記事は書いてるんだけど、本当にパワフルなライブだった。あまりヴォーカルは消えてないけど元気よくみんなダミ声になって歌おうぜの巻。


さあ、最後にとっておきの曲を歌って終わりにしよう。ROCKHURRAHもSNAKEPIPEも大好きなこのバンド、ロビンの「Insane」だ。典型的なサイコビリーではないがパンクとサイコビリー要素がガッツリと盛り込まれたロビンのライブはいつでも最高。近場でライブやる時はぜひ見に行ってそのパワーを確かめて欲しいバンドだ。などと関係者でもないくせに宣伝したくなってしまうくらい素晴らしい。この曲はメイン・ヴォーカルがベーシストのヤスによるもので、実はロビンの曲を色々カラオケ化試してみたんだがヤスのヴォーカルだけは結構きれいに消えるという事が判明。おそらく声の周波数とかの問題なんだろうが、ヤスだけに易々と消えるのか?さて、ライブでもパンチ合戦が飛び交うこの危険な曲は委細構わず野太い声で歌って欲しい。横にヒロシ役の刺青男がいればなお良し。

時間と波形編集のテクニックがあればもうちょっとはうまくカラオケ化出来たんだろうが、今回は全体的に勉強不足の結果となってしまった。正月休みにでもまた再挑戦してみるかな。