Macで●REC 2

【スカルに好かれる骨伝導ヘッドフォン?】

ROCKHURRAH WROTE:

最近はブログの方ばかりで本家のレコード通販の方は開店休業中といった状態が続いている。他に色々と楽しい趣味の事があってやる事が山積みで、商品登録にかける時間が少なくなってしまったのが原因なんだが、さすがにこれじゃマズイかな?マズイよな。
「もうROCKHURRAH RECORDSやってないんじゃないの?」とか「ROCKHURRAH出家説」「SNAKEPIPE一人二役説」とか出ても困るしね。

そこで重い腰を上げて商品登録を再開しようとしたんだが、最近レコードプレイヤーの調子がイマイチ。試聴サンプルの録音にストレスを感じるためさらに気乗りしない状態となってる。
使っていたのはSONYのありふれたレコード・プレイヤーで、もう針が劣化してるんじゃないだろうか(落としたりもしたしね)。別売りの針やカートリッジなどもあるのはあるんだろうけど、それに金をかけるくらいならいっその事、プレイヤー自体を買い替えた方がいいんじゃなかろうかと思えてくる。

プレイヤーなんて何年も気にした事なくて情報にも疎いんだが久しぶりで探してみた。最近はUSB端子でパソコンと繋いで直接アナログ・レコードを録音出来るタイプがたくさん出ていて、その辺も視野に入れながらネットで色々検索。主要メーカーと言えるのかどうかわからんがわりとたくさんの候補が出てきてその中から選ぶ事にする。
見た目からいかにも高価なプロ用オーディオ装置を専用のリスニング・ルームで聴いてそうなイメージがあるROCKHURRAHだが、実際はそんな事なくて、実に庶民的かつ違いがわからない男なので選ぶと言っても安い機種の中から何とかマシそうなものをピックアップ。高けりゃいいのはわかるけど、そこまで趣味三昧の暮らしもしてなくてじっと手を見る。

ちなみにこちらが選ぶ基準は以下の通り。

・USBでパソコンと直接繋ぐ事が出来る事。
・アンプは比較的ハイパワーのものを持っているため、USBもPHONO端子も両方いけるもの。
・音楽を取り込む録音・波形編集ソフトは「Macで●REC」の記事で書いた通りやたら持ってるのでプレイヤー同梱のソフトについては全く使う気がない事。
・好きな音楽ジャンルでわかる通り、DJプレイやスクラッチなどクラブ・ミュージックの好みは全くないが、フツーのプレイヤーじゃ面白くないから何となく見た目だけでもちょっとこだわりたい事。
・テクニクスとかオーディオ・テクニカとかDENONとかじゃなくて何か洋風なもの。
・2万くらいで何とか手頃なのないかね?。

というわけで微妙な見栄や心情もかなり混ざっているな。

まずはVESTAXのhandy trax USBが目に留まる。形はまるで大昔によくあったポータブル・プレイヤー。90年代にコロムビアとかで復刻したような形もあったがこれ単体でも電池で動いて、しかもスピーカー付き。うーん、一体どんな用途に使うのだろうか?昔レコードをよく買い漁っていた頃は買ったレコードを家に帰る前に即座に聴きたいというような欲求はあったが、今は全然そんな気はない。例えば海や山に持っていってそこでかけるとか?それもiPod周辺機器が発達した今ではあまりあり得ない光景だろうな。プレイヤー持ってない友達の家に持っていって聴くとか?

そういえばサウンドバーガーなるポータブル・プレイヤーが大昔にあった事を急に思い出した。これはLPレコードをかぱっと挟むタイプのデザインでレコード版ウォークマンというシロモノ。どちらにせよ家庭内で聴くだけの目的だから持ち運び出来るというのはROCKHURRAHには意味のない機能だし、同じ系統ならばむしろサウンドバーガーの方が思いきりが良くて斬新だと感じる。

さて、次はionというメーカーのTTUSB10なるものがお手頃価格だったのでチェックしてみた。実は全然知らなかったがアメリカのメーカーらしく、イオンではなくアイオンと読むのだそうだ。何となく流線型のデザインがレトロ・フユーチャーな感じがして上記のベスタクスよりは好みかな。しかし、このデザインはNumarkのプレイヤーと非常に似ていて、価格的にはこちらのionの方が少し安いみたいだ。詳しい事は皆目わからないけど、どうやらどちらも同じ系列の会社のようでユニクロとg.u.みたいなもんか?違う?で、ヌマーク。うーん、上位機種はいいんだろうけどこのクラスではどうかな。小倉の沼中出身者ではあるがそれはこの際関係ないか。

お次はGEMINIのTT-02MK2。これまたカッコつけてジェミナイと呼ぶのだそうだ。ターンテーブルは大別してベルトドライブとダイレクト・ドライブのものがあるんだが、ベルトというのは文字通りゴムベルトが回転するもの。ダイレクトは文字通りモーターから直結で回転する=トルクが強いという利点がある。説明するまでもなかったか?これはそのダイレクト・ドライブの機種で最安値という事から人気のプレイヤーだ。アームもデザインも直線型で武骨な感じだが別にスクラッチする予定もないし、よく見たらUSB接続でもない。これを買いたいと思ったが自分の掲げた条件や用途とは違うので断念。

右のAmerican AudioのDTI1.8もジェミナイと同じ価格帯でハイトルクのダイレクト・ドライブ。78回転まで対応でリバース逆回転まで出来るらしいが、どちらも今のROCKHURRAHには無用の介。今回取り上げたメーカーの中で唯一ひねってないメーカー名が潔いがジェミナイと同じ理由で断念。

左のプレイヤーもなかなかカッコ良くて気に入ってたんだが、取り扱い店舗が少なくて
断念したもの。Neuというメーカーでジャーマン・ロックのファンならば間違いなくノイ!と読むところだがこれは意表をついてヌーというらしい。うーん、何とも抜けたネーミング・センスだな。クラウス・ディンガー大好きなROCKHURRAHは名前だけでこれを選びたかったんだが、ちょっと予算オーバーだな。
ジェミナイ、アメリカン・オーディオ、ヌーの三つはUSB接続ではないのでパソコンにデジタルで繋ぐ予定じゃない人にはいいと思う。別にUSBじゃなくてもRCA→ミニジャック端子のコードさえ買ってくればパソコンに直結出来るけどね。

それでもって結局購入したのはSTANTONのT.55 USBというもの。これもカッコつけてアイオン、ジェミナイのようにスタントオンなどと呼ぶのか・・・と思ったらそのまんまスタントンで良かったのが購入の決め手、というのはウソだが。とりあえず歴史の長いメーカーだし自社カートリッジ出してるし、何となく華やかな外見にも惹かれるものがある。このメーカーは高いのも安いのも大体同じようなデザインだな。強烈な決め手は特にないが、専門家でもないので直感で選んでみた。
毎回の事だがこれだけ挙げつらって特に比較も検証もなく買った理由もやめた理由もハッキリしないなあ。まあいいか。
他の機種と比べたわけじゃないから音も使いやすさもよくわからんが、個人的には満足していてレコードを聴く機会が増えて喜ばしい。前は録音の時は立ってやってたがこのプレイヤーのためにパソコン横に専用スペースを作り、座ったままでレコードの取り替えが出来るようになった。これまたスタントンとは何の関係もないか。

ついでに愛用していたオーディオ・テクニカのヘッドフォンも音漏れが激しかった(音は素晴らしかったが)のでPHILIPSのかわいい密閉型のに替えてみた。電気カミソリのブランドだと一般的に認知されているオランダのメーカーだが、元々CDの規格を開発したという実績もあるしなぜか今どき個人的にフィリップスが熱い。これは実際に店舗まで見に行ったけど試聴出来ずに見た目だけで選んでしまったもの。音の方はハッキリ言って好みの世界だから10人いたらオススメは全部違ってて当然。金と時間に余裕があれば色々試して自分好みのものを見つけるというのも楽しいかもね。つけた感触はAKGやSHUREなどもなかなか良かったから次回はその辺も候補に入れよう。

前に書いた記事「MacでREC」の時には最新ヴァージョンを持ってなかったがMac環境の波形編集ソフト最高峰、Bias社のPeak Pro 6も入手して録音環境も以前よりはかなり良くなった。以前はSound Studioで充分などと書いたがやはりPeakの力量は素晴らしく、ヴァージョン6になってからさらに良くなった気がする。レコードのプチプチというノイズもペンツールを使って簡単に波形修正とか出来るし、もう手放せません。
前回の記事の時には持ってなかったアドビのSoundBoothも入手してみたが、これはちょっとクセが強い感じがしてROCKHURRAHにはあまり合わなかった。やはりMacの人はPeakが最も良い選択肢だと思える。買ったプレイヤーなんかよりずっと高価なんだけどね。
波形編集ソフトを持ってない人でもUSB接続タイプのプレイヤーには大抵ソフトも同梱されてるからはじめての人でもたぶん大丈夫。

そう言えばかなり前に同じBias社のDeckというマルチ・トラック・レコーディングのソフトを使っていたんだがPeakがこんなに進化してるのにDeckの方は全然新しくならないね。公式サイトでもレガシーなどと書かれているのが悲しい。

まあこんな感じでレコードから簡単に録音してノイズ除去やちょっとした加工してパソコンに保存。そういった作業が楽しくて仕方ないというほどのマニアではないけど、iTunesミュージック・ストアなんかで楽曲ダウンロードするよりかは随分愛情が増す行為だとは感じる。

以上、音がどうのとかまるで言えない素人のROCKHURRAHレビューはこれで終了。
しかしこれで「レコード・プレイヤーの調子が」などという言い訳がきかなくなってしまったな。今年はもっと通販サイトの方も充実させる予定なので乞うご期待。

CULT映画ア・ラ・カルト!【06】JOHN WATERS part1

【ジョン・ウォーターズ監督をROCKHURRAHがアニメ化。a-haのPVみたいね!】

SNAKEPIPE WROTE:

ついにこの「CULT映画ア・ラ・カルト!」にカルト映画の大御所、ジョン・ウォーターズが登場!
本当は「カルト」なんてジャンルができるよりずっと前から活動している監督だけどね!
ジョン・ウォーターズには非常に思い入れが強いSNAKEKPIPEなので、何回かに分けて書いていきたいと思う。

まずはジョン・ウォーターズについて簡単に説明してみようかな。
ジョン・ウォーターズはアメリカ合衆国メリーランド州ボルチモア出身の1946年生まれの映画監督。
この出身地ボルチモアをこれほど愛している映画監督は他にいないはず。(笑)
映画の舞台はほとんどボルチモアだからである。
ジョン・ウォーターズの名前を世に知らしめたのは「ピンクフラミンゴ」だと思うけれど、これはかなり好き嫌いがはっきりする映画だろう。
この映画を評する時に使われるのが「至上最低の悪趣味映画」だからである。
いつの間かこの「悪趣味」というのを「バッドテイスト」と読み替えて、宣伝文句に使われるようになっているけれど。
その「悪趣味」で「下品」で「最低」の三拍子を揃えた元祖がジョン・ウォーターズ、ということになるのかな。
ぷぷぷ!そのウォーターズに思い入れが強いSNAKEPIPEとはね。(笑)
ブラック過ぎるジョークが大好きだからね!
今回はそのジョン・ウォーターズの映画の中でも割と毒が薄い(?)3本についてまとめてみようかな。
思いつくままに書くつもりなので年代などは無視してるけど許してね。

1本目は「ヘアスプレー」(原題:Hairspray)1988年。
この映画2002年にはミュージカルになり2007年にはそのミュージカルを映画化したものがあって(監督はアダム・シャンクマン)、最近ではなかなかオリジナルを手に入れることが少ないと思う。
オリジナル版は調べてみると中古で安くても8500円!(2010年2月現在)
ぎょっ、そんなに高いとはびっくり!
ジョン・ウォーターズの映画って今は手に入りにくくなっているみたいね。
それでもどうしても観たかったので、仕方なく字幕なしバージョンで鑑賞。

ヘアスプレーのオリジナル版にこだわりたかったのは、この映画がディバイン最後のウォーターズ作品だからである。
ウォーターズ作品の核とも言うべきディバインは、圧倒的な印象だったためその後の不在はとても残念だ。
そのディバインは主人公トレイシーの母親役で登場。
太めトレイシーと並ぶと本当に親子みたいに見えてしまう。
その後のウォーターズ作品の常連になるこのトレイシーを演じたリッキー・レイクはリズム感が良く上手いダンスを披露。
ヘアスプレーは映画の1/3がダンスシーンといってもいいほど、いつでも踊りまくりなのだ。
1960年代初頭に流行ったダンスを良く知ることができる寸法!
とても楽しそうなのでSNAKEPIPEも参加したくなっちゃう。(笑)

かつてダンスの女王だったというベルマ役をブロンディのデビー・ハリーが演じていて、かなりいい味出している。
他にはカーズリック・オケイセック(ボルチモア出身!)もビートニク・キャットという名前で出演。
ヘンな画家という役どころで面白かった。
ジョン・ウォーターズの映画にはちょっとしたゲストが出ることがあって、見つける楽しみがあるね。
出演したいと名乗りをあげる人、多いんじゃないかな?
この映画にはウォーターズ自身も精神科の医師の役で出演してた。
先生が一番怪しげだったけど。(笑)

映画はダンス以外に差別問題(人種や体型など)なども入っていて、教育指導的要素もある。
さすがにメジャー作品だけあるね。
毒気は少なかったけど、最後に「あー面白かった」とすっきりできる映画。
いつの日か2007年版も観てみるかな。

続いては「シリアルママ」(原題:Serial Mom)1994年。
後にシリアルママ(連続殺人ママ)として有名になる主婦ベヴァリーをキャサリン・ターナーが熱演。
キャサリン・ターナーがよくこの役を引き受けたもんだ、と当時はびっくりしたものだった。
改めて今回鑑賞してみたけど、やっぱりキャサリン「はまり役」ね!
俳優という職業は「演じることができる役の幅」で勝負が決まるだろうから、こういう経験は大事だろうね。(笑)

映画はその主婦ベヴァリーの持つ基準にそぐわない、ルール違反をしたと思う人物を次々と殺していく話である。
それは自分の子供たちを守るためだったり、「勤労感謝の日」を過ぎているのに白い靴を履いているからだったり、と理由は様々。
どうやらこれは夏物と冬物の区別を示しているみたいだけど、アメリカでの昔ながらの習慣なのかもしれないね。
ベヴァリーのルールに反していない人とはとても良い人間関係を持つところが面白かった。
ベヴァリーは極端過ぎだったかもしれないけど、言いたいことはとてもよく理解できるね。
外に出ればいくらでも似たような出来事に遭遇するし、ルール違反を指摘したくなることって多いからね。
ベヴァリーが人気者になっていくのもうなずける。(笑)

この映画ではアメリカのお騒がせ女性ロックバンド「L7」が登場。
ライブ会場にシリアルママが来るという設定ね。
この時のL7のメンバーが穿いていた白いパンツのデザインがすごい。
多分売ってないよね、特注かな?
そしてこのバンドを選んだウォーターズはさすが、だね。(笑)

映画の中でシリアルママの無実を訴えるためにバッジやらTシャツを裁判所前で販売してるシーンに目が釘付け。
あまりデザインがよく見えなかったけど、もし実際売ってたら欲しかったな!(笑)

最後まで「気に障ったらシリアルママに殺されるかも」というドキドキ感が持続されていたのが良かった。
にっこりしていた次の瞬間には武器を手にしているママの変貌ぶりは最高だったよ!


3本目は「I Love ペッカー」(原題:Pecker)1998年。
主役は「ターミネーター2」で子役だったエドワード・ファーロング
ここでもまた有名俳優を起用してるウォーターズ監督だけれど、ウォーターズ・マジックとでも言うのかやっぱり溶け込ませちゃってるんだよね。
エドワード・ファーロングがちょっとヘンな人に見えてくるから不思議。(笑)

このエドワード・ファーロング演じるペッカーは写真を撮るのが大好きな役どころ。
いつでもどこでもパシャパシャシャッターを切っている。
知らない人のことも平気で撮影。
相手も全然嫌がっていないところがすごいんだけど!
最近の傾向としては「肖像権」の問題があるため、相手の承諾なく勝手に撮影(撮影した写真の発表も)してはいけないことになってるからね。
ちょっと羨ましい環境のペッカー。
とても生き生きとした人々の表情が撮られていて、映画の中といえどもさすがだよね。

ペッカーの家族や周りだけでも相当な数の個性派がいる。
知り合いの写真を撮るだけでも充分なネタになっちゃうんだよね。
ペッカーのおばあちゃんのバレバレの腹話術。
ペッカーのお姉さんが働くゲイバーでの撮影。
砂糖中毒の妹がねぼけたところ。(最後には野菜中毒に変化)
ペッカーのガールフレンド(クリスチーナ・リッチ)の写真、などなど。
ボルチモアにはこんなにたくさん個性的な人がいるのかな?(笑)

あれよあれよという間に有名アーティストになってしまうペッカーだけれど、自分が都会に出て行かないで「我がボルチモアにようこそ」とアート関係者を地元に呼ぶところが面白かった。
そうそう、そのアート関係者の中に本物のシンディ・シャーマンが本名で出演してるんだよね。
シンディ・シャーマンはスチール写真のようなセルフポートレイトで有名になったアメリカの女流写真家ね。
シンディ・シャーマンだったらウォーターズ映画のファンだろうな。(笑)

記憶があやふやだけどこの映画には「ファインダーを通すと全てが素晴らしいんだ!」みたいなキャッチコピーが付けられていたはず。
確かに撮影シーンがとても楽しそうでSNAKEPIPEも一眼レフで撮影したくなっちゃったよ!
ウォーターズ監督の自伝的映画なんて書いてあるから、きっと楽しい少年時代を過ごしてたんだろうね。
この映画もあまり毒気が強くないし、ほのぼのしたサクセスストーリーなので写真好きの人にお薦めかな!

軽く3本をまとめてみたけれど、ウォーターズ監督作品についてはまだまだ書き足りないSNAKEPIPE。
また近いうちに違う映画も特集してみたい。

六波羅家晩飯品書特集

【さて今日は何を作ろうか?】

SNAKEPIPE WROTE:

「缶詰食べて生きてそう」と誉め言葉(?)を言われたことがあるSNAKEPIPEだけれど、実は毎日ちゃんと食事を作っている。
見かけからは全く想像できないけれど、ROCKHURRAHの腕前もなかなかどうして。(笑)
さすがに朝はバタバタしているので、ゆっくり料理に時間をかけられるのは必然的に夜になる。
以前は酒のつまみになるような料理を数点作っていたけれど、考えるのも作るのも非常に大変。
白米+味噌汁+おかずというシンプルな構図にしてはどうか、と実験的に始めてみるとストレスがなくなっていい感じ。
ご飯のおかずって種類が豊富だからね!
ほとんど毎日ROCKHURRAHと分担しながら二人で作っている。
おいしい料理ができると本当に嬉しい。(笑)
これも一つの創作活動と捉え、今週は1週間分のメニューについて書いてみたいと思う。


「豚肉と玉ねぎのカレー炒め」
豚肉と玉ねぎを炒めるだけならよく作っていたけれど、この料理はカレー味なんだよね。
肉に下味としてカレー粉をまぶしてから炒めるから、しっかりした味付け。
しかも炒める時にザーサイをプラスする。
カレーにザーサイっていうのが斬新だよね!
とてもいいおかずでご飯が進む。
食べすぎて太らないようにしないと。(笑)


「ブロッコリーとれんこんのホットサラダ」
サラダとは書いてみたものの、これもやっぱりおかずだね。
ブロッコリーとれんこんをごま油でしっかり炒め、軽く塩をプラス。
で、その後に韓国のりをちぎってぐるぐる混ぜた一品。
これ、居酒屋なんかで出したらウケそうね。
今度は酒のお供に作ってみようかな。(笑)
非常に簡単なのでお試しあれ!


「えびグラタン」
グラタンは鶏肉で作ることが多いので、今回はえびを使ってみた。
具材は玉ねぎとえびだけ!
ホワイトソース担当はROCKHURRAHで、本当に上手に作ってくれるので大いに助かる。(笑)
炒めた玉ねぎとえびを多めのソースに全て入れて混ぜるのがポイントかな。
えびの旨みたっぷりで「まいうー」だった。(笑)


「チンジャオロースー」
いつの間にか中華料理が得意になっていたSNAKEPIPE。
たけのこに合わせて肉とピーマンは細切り。
SNAKEPIPEは「チンジャオロースーの素」を使わないので、しょうがを香りが出るまで炒めるところからスタート。
オイスターソースや味覇やらを使って絶妙な味付けをする。
少し片栗粉でとろみを付けて出来上がり。
見よ!この照り具合を!
ご飯に乗せて「チンジャオロースー丼」にするのがお気に入り。
中国人もびっくりのおいしさだった。(笑)

「鶏肉とチーズの春巻き」
今回初めて春巻きにチャレンジ。
いわゆる中華風の春巻きも作ってみたいけれど、春巻き初心者なので巻き易い具で練習。(笑)
鶏肉とインゲンとチーズを春巻きに乗せ、マヨネーズをニュッとかけてから巻いてみた。
春巻きってなんであんなにぺったりくっついてるの?
一枚一枚剥がすのがとても大変だった。
巻いてしまえばこの料理の8割は完了と言ってもいいよね。
この春巻きもおつまみ系なので、今度はビールで頂きたいね!

「ハンバーグ」
何故だかひき肉料理こねる系の担当はいつもROCKHURRAHになっている。
そのためハンバーグもSNAKEPIPEは玉ねぎのみじん切りだけ担当。(付け合せは担当したけど)
他の工程は全てROCKHURRAHがやっている。
混ぜて形を作り、焼いて、ソースを作る、これ全て。(笑)
もちろん「~の素」系は一切使っていない。
今回は分量の配分に失敗したらしく、小さい一個がおまけになっているのがポイント。
ソースに赤ワインも入れてくれたようで、味に深みがあったね!
かなりふわっとした出来上がりで非常においしかった。

「餃子」
最後は手作り餃子!
これもまた「ひき肉料理こねる系」のため担当はROCKHURRAH。(笑)
初めてこの餃子を見た時にはあまりのキレイな出来にたまげたものだった。
ROCKHURRAHはお母さんの影響でこの餃子の作り方をマスターしたらしい。
この餃子は白菜と九州ネギ(小口ねぎ)だけを使用する、においが全く気にならないタイプ。
今回は焼餃子にしたけれど、水餃子で頂くのも絶品!
ROCKHURRAH、もしかしたら餃子職人になったほうが良かったのかも?(笑)

ROCKHURRAH家の1週間の晩御飯を紹介してみた。
どお?意外と普通の食事してるでしょ?
こうして写真で並べてみると肉料理が多いけどね。(笑)
おいしそうなメニューを発見したら挑戦してみよう!
食べる前に写真を撮るのを忘れがちなので、気を付けないとね。
また機会があったら料理特集を書いてみたいと思う。

時に忘れられた人々【06】ヴィンテージ漫画篇2

【愛読してた割には愛のない文章でごめん】

ROCKHURRAH WROTE:

前回はひどい風邪で高熱もあり、不調真っ只中でのブログだったがその後は何とか回復してとりあえずはメデタシ。
さて、今回もその続きで過去に愛読していた漫画への個人的な思い入れを書いてゆこう。解説でも考察でも紹介でもなくて単なる回想だからディープな話は全くない。
これを書いているのが深夜で早く眠りたいため、いつものような長い前フリはなしでね。

「虹を呼ぶ拳/つのだじろう」
絵的には全く好みじゃないはずなんだが「うしろの百太郎」「恐怖新聞」「空手バカ一代」は読んでて当然。かなりカルトな作品とも言える「メギドの火」までも愛読していた(キャンサー白鳥ファン)ので「全然ファンじゃありません」とは言い難い漫画家。
運動が全くダメでガリ勉タイプの団地のモヤシっ子(死語)が強盗に襲われて、それを救ったのがクラスの劣等生。強さの秘密は空手だと言う。これをきっかけに空手の道にのめりこんでゆくという話なんだが、前半がやたらリアルというかせせこましい生活感にあふれた描写。いちいち細かくは言及しないが中学生が月謝払うために新聞配達するとか、空手道場の経営が厳しいとかその辺の話。インチキが横行する空手界で本当に猛者を決めるという格闘技世界一のようなイベントは成功するが、それに理解をしない両親がイヤになり、主人公は家出して、あっという間に騙されて北海道網走のタコ部屋の俘虜となる。ここで鍛えられてなぜか一年ほどで殺気立った野生児に変貌した主人公、ついにはタコ部屋で暴動を起こし、元プロレスラーの用心棒を倒すまでに強くなる。それからライバルとなる天才空手家との出会い、野獣に生まれ変わったとか言いながらも妙に理屈っぽく鬱陶しい主人公なんだよね。そして最後はムエタイの神様と戦うというすごい飛躍となる。
本作は梶原一騎原作のいわゆるスポ根漫画なんだろうが、後半は予想外の展開続きで王道とはかけ離れている。色々批判されたりはしたがこの時代の梶原一騎のようなストーリーはなかなか発想出来るもんじゃないと思える。何てったって少年漫画でタコ部屋という展開は並みじゃないよ。

「エスの解放/倉多江美」
タイトル書いたものの実は現物も手元になく、ストーリーも全然記憶にない、だったら書くなよと言われても仕方ない。ただ当時の少女漫画とはまるっきり違う難解で形而上的な作風、深井国(SFの挿し絵などで有名なイラストレーター)を思わせるスタイリッシュな絵柄など素晴らしい魅力に富んだ漫画家で、恋愛とコメディとファッションが主流だったような70年代少女漫画界にもこんな人材がいるんだ、とROCKHURRAHを唸らせた。ただそのことが書きたかっただけ。他の作品も素晴らしいので探して読んでみてね。

「あかつき戦闘隊/園田光慶」
第2次大戦中、南方のパゴス島なる孤島を基地とする海軍の荒くれ集団、あかつき戦闘隊に赴任(と言うのか?)してきた新米隊長。素行は悪いが戦闘機に乗らせれば米軍もビビる程の強者たちを相手に実戦経験のないこの隊長がガッツと愛国精神でリーダーシップを発揮してゆくという戦記ドラマが本作だ。今ではほとんどないと言っても良いジャンルの戦争漫画だが、この時代には結構たくさんあって、この「あかつき戦闘隊」もヒットした部類なのではなかろうか?ただマイナーな出版社が出していたのでコミックスが入手し辛くて、ずいぶん後になって古本屋で手に入れた記憶がある。過去に持っていた漫画をほとんど手放してしまったROCKHURRAHだが、なぜか今でもこの本は所有しているのが不思議。絵柄もストーリーも家宝にするまで愛着のあるものではないのに。引越しの際に処分するモノと残しておくモノの判断をいつも間違ってしまうんだろうね。
本作に関しては主人公よりも周りのあかつき戦闘隊の面々がなかなかいい味出していて、特に酒飲みの軍医くずれ(というか心得があるだけ?)の左近が個人的には好きだった。

「釣りキチ三平/矢口高雄」
こうやって色々と過去の漫画について回想してみると、現在のROCKHURRAHの趣味嗜好とはかけ離れた世界が見え隠れする。漫画を主に読んでいたのがパンクになる前だから仕方ないと言ってしまえばそれまでだが、このROCKHURRAHの風貌を見てまさか「釣りキチ三平」の話が出来る人間とは誰も思うまい(笑)。話が出来るどころかほぼ全巻持っていたのも意外だと自分でも思える。アニメにもなったし有名な作品だからあらすじなどは書かないが、中学生の時に釣り好きの友達がいて、この漫画に影響を受けたような遊びをやっていたのを思い出す。スピニング・リールの釣り竿、テグスの先に大きなオモリをつけて投げ釣りにおける遠投の練習を裏の畑でやっていたのだ。名付けて「シロギスの涙ごっこ」。人に当たれば間違いなく即死だろうし、随分危ない遊びをやっていたもんだ。実際に釣りの腕前の方はさっぱりだったが、なぜかこの時代には「釣り人」などという月刊雑誌まで読んでいたのが恐ろしい。
ゲーム「どうぶつの森」や「モンスターハンター」で釣りばっかりやってた都会っ子のSNAKEPIPEとそのうちどこか釣りに行ったり・・・とかはまずないと思えるが、そういう趣味に対する憧憬はいつまでも心の中にある。キメキメ(死語)の服装でライブ行って、というメインの趣味がどうしても都会じゃないと出来ない事なので関東に住んではいるが、本当は都会なんか全然好きじゃないもう一人の自分がいる事も自覚している。話がすっかりそれてしまったが漫画の方は「カルデラの青鮒」とか「三日月湖の野鯉」とか現実離れした怪魚への興味でワクワクして読んでいたものだ。子供の頃からUMAとか好きだったものなあ。

「子供の王国/諸星大二郎」
前にSNAKEPIPEと諸星大二郎原作という「壁男」なる映画を観て非常につまらなかった事を思い出す。諸星大二郎はROCKHURRAHの好きな漫画家だったので「本当はもっと面白い漫画家なんだよ」と言い訳しながら観た次第なんだが、この「子供の王国」などは好みの作品と言える。
薄汚い大人に成長する事を止めて子供の姿のまま大人になってしまった人間が多数という未来社会の流行を描いた作品。大人の姿である主人公は異端児であり下層階級というわけだが、恋人までも子供(の大人)にとられてしまう。その理不尽な社会に怒り子供の王国に潜入した主人公は・・・というようなストーリーだ。
逆「ブリキの太鼓」と言えなくもないがなぜか筒井康隆の「こぶ天才」を思い出してしまった。え、全然違う?
独特の頼りなげな絵柄も含めてやっぱり個性的な漫画家だと思う。

なぜか熱にうかされて書いた初回の方が筆が速く、文字通り熱のこもった文章だったが、いくら書いてもキリがないのでこの辺でやめておく事にする。
そう言えば過去に通ったレコード屋についての続きも書いてなかったが、きっとまた書きますので今年もよろしく。←年頭の挨拶遅過ぎ。