カラフル・アイズ!満たせ!変身願望!?

【目に入れても痛くない!かわいいペットのコンタクト新発売!(うそ)】

SNAKEPIPE WROTE:

5月の終わり頃から梅雨に入るまでの蒸し暑くて風の強い日々。
視力の弱いSNAKEPIPEは通常コンタクトレンズを使用してるんだけど、ハードコンタクトだから風の影響でゴミが目に入るのがとても辛い。
まるで目の前に砂かけ婆がいるんじゃないか、と思うくらい涙ボロボロになることが多いのである。
そのため強風に注意、なんて言われた日にはメガネにして出かける。
つい先日もヨン様でお馴染みの眼鏡○場で新調してきちゃったし!
あ、もちろんヨン様みたいなタイプじゃないけどね。(笑)

今日はその眼鏡に関しての話題じゃなくて、コンタクトレンズについて書いてみようと思う。
えっ、前振り関係ないじゃんって?
ま、一応「眼鏡等」ってことで同じ仲間だからいいじゃん。(笑)

初めてコンタクトを着用した時からずっとハードコンタクトしか着けたことがないSNKAEPIPE。
一度カラーコンタクトいいなあ、と思って試させてもらったことがある。
ただし悲しいことに視力が出なかったことと「連続しての装着は2時間が限度ですよ」と言われてしまったために断念。
あのグリーン色は結構気に入ってたんだけどね。
ただ実際にカラーコンタクトを着けることでのトラブルが多い話もよく聞く。
何かのパーティとか遊び用に、ということで使う分には問題ないんだろうね。
せっかく少しの時間だけ楽しむなら派手で目立つのにしたいよね。
ということで今回のテーマは「派手なコンタクトレンズ」。
はぁ、やっとここでつながったね。(笑)

日本ではあまり普及してないみたいだけど、欧米にはいろんな種類があるみたいね。
ハロウィーンパーティみたいな仮装の習慣があるからなのかな?
パッと思いつくのはやっぱり動物の目シリーズだね。
猫の目の形をした黒×黄色のコンタクト。
これに猫耳とか付ければかなり本格的な猫になれそうだよね。(笑)
このコンタクトを一番最初に目にしたのはやっぱりマイケルのビデオ「スリラー」かな。
ガールフレンドとデートしてるマイケルが、月の光の下で狼男に変身する有名なシーン。(→これ)
マスクまでプラスされてるから本当にこれがマイケルなのかも不明なくらい完全に動物になっちゃうのね。
目はかなりポイント高いんだねえ。(しみじみ)

東洋人だったら黒目になる部分が白っていうのもあまり見慣れないからドキッとするよね。
ここまで白いとかなり怖い。
先日観た「インプリント~ぼっけえ、きょうてえ~」の中にもこの色のコンタクトをした三味線引きが出てたっけ。
全く瞬きをしなかったから強烈なインパクトだった。
このコンタクトを愛用している(?)有名人はマリリン・マンソンかな。
マリリン・マンソンに関してあまり詳しくないけれど、見かける顔の時はいつも片目にカラーコンタクトをしているような?
この写真の時も左目に白が入っているようね。

ホラー好きだったらこんなタイプはいかが?
白目部分を赤に、黒目部分を黄色にした赤×黄色ミックス!
これはかなりインパクト強いだろうね!
なんか乗り移っちゃいました、みたいな今までとは違う状態を示すのにもってこいの逸品。
かなり悪魔的でいい感じ。(?)
これはちょっと着けてみたいな。(笑)
攻撃しますよバージョンね!

こっちもホラーっぽんだけど。
これは白目部分が黒いって、なんだかぽっかり穴が開いてるような・・・一体どこを見てるんだか分からない怖さがあるよね。
暗闇からこんな目をした人が静かに起き上がる、とイメージかな。
これもかなりインパクト強そう。
でもあんまり明るい光の下じゃなくて、地下室で密かに行われるようなパーティで、是非!(なんのこっちゃ)

上で紹介した真っ白のコンタクトにちょっとアレンジが加わったこれもいいね!
白×赤というとお目出度い感じだけど、これは充血しまくりの血走りまなこね。
かなりクレイジー度合い高め。
ギラギラしていて相手を追い詰めるような場合に効果的かな。(?)
イメージとしては実際には違うけど、ブレードランナーのルドガー・ハウアーあたりに使って頂きたい逸品。
この映画の時はレプリカント役だったからたまに目の色が違って見えることがあったしね。
より人造人間っぽくなって良かったかも?

目の中央に一本横筋が入ってるタイプもなかなかいいね!
確かヤギの目も真ん中に横筋じゃなかった?
あ、やっぱり!
瞳孔が開いたり閉じたりする人にはない現象だからちょっと怖く見えるのかもね?
黒い横筋だから動物っぽく見えるけど、これが赤色だったりするとまるで「エウレカセブン」のアネモネになっちゃうね。

いろいろ見ていてROCKHURRAHが着けてみたいと思ったのは左のこちらだそうで。
まるでカメラのシャッターを絞り込んだ時のような放射線が印象的ね。
かなり目がくっきりしそうで、女の子が好きそうなタイプかもしれないね?

そしてSNAKEPIPEが選んだのはこのタイプ。
さすがにギラギラしたものが好きだけあって、目が燃えてますぜってな逸品!
普通にしてても目を見開いてるように見えて楽しいかも。
元々ちょっと白目部分が多いようなSNAKEPIPEの目には合ってそうな雰囲気。
いつ何時着けるのが効果的なのかは不明。
やっぱりドラキュラの牙とか長い爪とかも同時に必要かしら?

この特集やるんだったらハロウィンの時期とか、実際に何かのパーティがあるとかイベントにちなんで書けばリアリティあったのにね!
全く関係ない時期にまとめたところがウチらしいのか?(笑)
この手のコンタクトレンズは日本円で2000円くらいからあるみたい。
いつか遊びで試してみたいね!

昔の名前で出ています、か?(其の三)

【ゆかりのあったレコード屋の袋やロゴたち】

ROCKHURRAH WROTE:

前回同じタイトルで其の二を書いたのが去年の11月末。何と半年も経ってしまったがまだやるのか?と本人さえ呆れてしまうこの企画。寝たきりでネタもないというわけじゃないんだが、パンクやニュー・ウェイブが最も輝いていた時代のレコード屋、そしてレコードを探しまくった青春の日々、インターネットがまだ普及しない時代の音楽好きの努力、それらを書き留めて我が忘備録としよう・・・なんて事は全然考えてない。
ただ「ああ、こんなレコード屋あったなあ」と一人でも思い出してくれる人がいればそれでいいのだ。

かつてROCKHURRAHのパンク&ニュー・ウェイブのネタ帳はVOLUMEという電話帳みたいな洋書だった。要するに世界各国のニュー・ウェイブ系バンドのメンバーとかレコードのリリースとかが紙のデータベースとなっていてお目当てのバンドを検索したり出来るもの。毎年刊行されているのかは不明だったが解散したり消えてしまったバンドはそのままデータが残り、新しく増えてゆくバンドはどんどん載っけるという方針の本だから例えば1984年度版は1982年度版より三倍くらいの厚さになっているというシロモノ。ちょっと考えればわかりそうなもんだがこの方針で毎年刊行してゆくとどんどん分厚くなってしまい、常識では考えられない重さとなる。編集者や発行者は「世界一の音楽データベースを作ってやる」というような意気込みで分冊にするなど思ってもみなかったのだろうか?これまたパンク的な発想かな。
まあそういうニュー・ウェイブ辞書みたいなものを毎日のように眺めて「このバンド聴いてみたい」と思ってレコード屋巡りをしていたわけだ。

どこまで書いたっけ?前回はかつての「全国レコード屋MAP」みたいに土地の括りで書いたけど、実は分類するの苦手なんで、今回は気の向くまま思い出すままにいいかげんに書いてみよう。

MODERN MUSIC
明大前なんて他に用事ないから最後に行ったのはいつだったか?世田谷代田に住んで下北沢を生活の拠点にしていた時代は近所だったためよく行ってたのを思い出す。当時は実行した事なかったけどもしかしたら自転車でも行けたかも、という距離。
ここはアングラなロックやアヴァンギャルド関係は充実していたが個人的に不要のコーナーも多くて、この店を100%堪能した良い客とは言えなかったな。なぜかすごいプロレス好きの常連がカウンターを占拠しているので買いにくい店でもあった。什器から取り出すのに苦労するほどパンパンにレコードが詰まっていたなあ。がしかしモノクロのNICOの袋を多数所持していたという事は結構買ってたんだろうね。
このレコード屋の思い出はここまでなんだけどModern Musicという言葉について独白してみたい。高校の修学旅行は沖縄だったのだが、その直前にビーバップ・デラックスの「Modern Music」を聴きまくっていて、沖縄=「Orphans Of Babylon」や「Honeymoon On Mars」という彼らの曲がいつでも頭の中のBGMとして鳴り響く。全く関係なさそうなのにこの条件反射が一生ROCKHURRAHには付き纏ってゆくのだろうな。それこそ他の人には全く関係ない個人的な関連付けでした。

パテ書房
ちょっと前にSNAKEPIPEが国分寺の超山田堂について書いた時にROCKHURRAHの談話として店名を出してもらったが、大昔に恵比寿付近にあったのがこの店。東京に出てきたばかりの頃に土地勘も全くなくて苦労しながら行った覚えがある。あの頃ははじめてゆくレコード屋に対する期待が大きくていつでもワクワクしてたもんだ。そして後年になってROCKHURRAHは茶沢通り(三軒茶屋と北沢を走る狭い道)沿いにある中古ゲーム屋の店長になった。同じ店の店員でパンク、ニュー・ウェイブ、サイコビリーなどに詳しい男がいて、その子は池ノ上(下北沢の隣駅)に住んでいた。で、その子の情報で池ノ上に怪しいレコード屋があるという事を知ったんだが、それがこの店との再会だったわけ。詳細な記憶はほとんどないんだがここもまたアングラな系列で書房というだけあって本もレコードもマニアックなものが多数あったはず(たぶん)。
店主とおぼしき人物、なぜか客が入ったらサングラスをかけて腕組みしながらこちらを睨んでいる、というような事ばかりが印象に残っている。実はROCKHURRAHもずっとサングラスで客商売していた人間だからそういう事に関しては特に偏見はないんだけれど、一般的な客だかひやかしだかわからない者にとっては敷居が高い店なのは確かだろうね。雰囲気は全然違うけど前に京都にあった(今もあるのか?)伝説のアスタルテ書房をちょっと思い出してしまった。敷居が高いというよりは店内に入るのに勇気がいる店という点でね。

ZEST
当時の渋谷は東急ハンズの坂道を下ったところにタワーレコードがあったように記憶する(かなりうろ覚え)。この辺の量販店は基本的に行かないし注目した事なかったので記憶違いは許して。ZESTはその横の方にあるビルの上の一室だった。マンションの部屋がそのまま店舗になったような雰囲気で、ここも渋谷に行った時はよく訪れた場所だった。非常に狭い店だったな。スコットランドでギターポップ初期にポストカードという有名なレーベルがあったのだが、そこのマークと同じ猫をトレードマークにしていた。当然、得意分野はギターポップやネオアコだと思えるがそればかりとも言いきれず、壁にはドイツの重量級デジタル・パンクの雄だったTommi Stumpfのジャケットが飾られていたというような時期もあった。時代的にはネオアコ&ギターポップとノイズ&インダストリアル&ジャンク系(カオス系とも言われていたな)とかは同時期に発展したという事もあって、両方のニーズを満たす店ならばそういうのもアリだったのかもね。この店でかなり買ったとは思うがどういう系統を買っていたのか思い出せない。

CSV
同じ渋谷の「たばこと塩の博物館」隣くらいにこの店はあったような気がする。いかにもメジャーな店構えとレコード屋なのがわからない店名、カンマ区切りテキストじゃないの?しかし置いてるレコードはなかなかマニアックでさすが東京の文化は高いのう、と田舎者だったROCKHURRAHは思ったものだ。大昔に代々木にあった前衛的プログレの殿堂イースタン・ワークスがルーツらしいが、随分イメチェン(死語)した印象。場所柄、サブカル文化人(嫌な言葉)や有名人もよく見かけたという噂も聞く。しかし、かなり短命なレコード屋だったし、そもそも渋谷があまり好きじゃなかったので数えるほどしか行った覚えはない。大晦日にオールナイト・セールやってた時に行ったような記憶があるが袋も覚えてないし、買った事なかったのかもね。

思い出のレコード屋特集というような趣旨で書き始めたのに文章読み返してみると何だかちっとも思い出らしくないな。レコード(モノ)にもレコード屋(場所)にも愛着はあるのに結局はそこにいる人たちと個人的なつながりが全くないからなんだろう。「あんな店で働けて羨ましい」とかそういうネガティブな気持ちばかり持っていた若い頃の自分に問題があったのか?。向いてないからあまり自分の事を分析したり考えたりするのは止めよう。
さて、次回があるのかどうかは本人の気分次第。書きたくなったらまた書いてみよう。

存在感抜群!作家女優たち

【お線香の束を手にする岩井志麻子と傷を確認している内田春菊】

SNAKEPIPE WROTE:

何年前のことだっただろうか。
何かお薦めの本ない?と聞いたSNAKEPIPEに「こういうの好きなんじゃない?」とROCKHURRAHが手渡してくれたのが岩井志麻子の「ぼっけえ、きょうてえ」だった。
ヘンなタイトル、と思いながら読み進めるとその毒の強さに圧倒されてしまった。
いわゆる禁忌の部分に触れた、おどろおどろしい猛毒小説だったのである。
しかも全編岡山弁だけで綴られている。
そのおどろおどろが岡山弁になると更に効果倍増、怖い、怖い!
4つの短編からなる「ぼっけえ、きょうてえ」は強烈な印象を残し、それ以降の岩井志麻子の小説をほとんど全て読んでしまったほどファンになったSNAKEPIPE。
残念なのは「ぼっけえ、きょうてえ」よりも強い毒を持った小説にはお目にかかれなかったことかな。

その「ぼっけえ、きょうてえ」が映画になっている、と知ったのは随分前のことだ。
調べてみると2005年とのことなので、もう5年も前になる。
アメリカ映画で日本では公開の予定もDVD発売の予定も未定、なんてことだったので非常に悔しかったように記憶している。
「映画は鑑賞不可能」と勝手に思い込んでしまったまま時は流れ、簡単に手に入ることが分かったのはつい先日のことだ。

「マスターズ・オブ・ホラー」(原題:Masters of Horror)というアメリカのテレビ用オムニバスシリーズで、世界の13人のホラー映画監督の中に唯一日本人として参加した三池崇史監督。
ホラー好きのROCKHURRAHにはよだれタラタラの監督が揃い踏み!
そんな世界のホラー界の巨匠に並んで選出されるとはすごいね、三池監督!
そして三池監督の作品が「インプリント〜ぼっけえ、きょうてえ〜」(原題:Imprint)。
あの岩井志麻子の原作をどこまで映像化できるのか、期待しながら鑑賞したのである。

映画が始まりすぐに日本人に混じって見慣れぬアメリカ人が登場。
これはきっとアメリカ映画のため、そして全編英語のためか。
原作には出てこない人物のためちょっと戸惑いを覚える。
そして映画開始後5分もしないうちに女の土左衛門が出てくる。
このあたりの雰囲気は非常に原作の「おどろおどろ」を上手く表現してるな。
そんな死を感じる川を通って遊郭に行くあたりも志麻子風。
遊郭の様子はちょっと過剰なまでの「和テイスト」を盛り込んでいるため、外国人の目から見るとよりエキゾチックに映ることだろう。
ロケ地はほとんど日本国内だったようだけれど、異国情緒溢れた雰囲気が出ていたのはやっぱり色彩とセリフが英語だったからだろうか。
赤の色がよく表現されていたように思う。

映画全体の中で一番インパクトが強かったと思うのは拷問シーン。
原作にも書いてあったけれど、女が拷問したほうが惨たらしいんだって?
女郎が女郎を拷問する。
みんな赤い髪に赤い着物を着て、同じ色の女を皆で責める。
その拷問執行人代表として登場するのが、なんと原作者の岩井志麻子ご本人!
初めはお線香の小さい火を肌に当て、次には15本くらいの束のお線香になり、ついには針で拷問をする。
その一つ一つの道具を愛しむような目つきでゆっくり見てから、
「ごめんなさいね、お線香ちゃんが言うこときかなくて。」
なんて感じのちょっと困った笑みを浮かべながら、でも嬉しそうに拷問していく志麻子女史。
ハマリ役過ぎ!(笑)
工藤夕貴にも根岸季衣にも負けてない存在感!
これだけでもかなりの見ものだと思う。

アメリカ人の登場以外はかなり原作に忠実に作られた映画だった。
特別大幅に脚色された部分はなく、その意味では安心して観られた。
ただ、それが逆にアメリカでは問題だったようで。
放映禁止になってしまったとは残念である。
昔の日本の風習と海外の宗教では事情が全く違ってくるので、それを理解してもらうことは難しいのかもしれないね。

今まで三池監督の他の作品はあまり観たことがないように思う。
そのため前述の「世界のホラー映画監督13人」に選出されるほどの実力とは知らなかった。
調べてみると三池監督ってものすごい量産型!
1年に何本も撮影、漫画や小説が原作の様々なジャンルを手がけているようだ。
先日たまたま観たのが「ビジターQ(2001年)」で、これも三池監督の作品だったのである。

実験映画のような雰囲気で始まる「ビジターQ」は映像が粗く、音声も良く聞き取れないようなホームビデオ感覚にちょっとびっくりする。
父親と娘、母親と息子と出演者が揃い、ある一家の物語なんだなとわかってくる。
そこに不思議なくらい当たり前のように家に上がりこんでくる第3者、ビジターの登場である。
その他数人の出演者はいるけれど、主要な人物は家族4人とビジターだけ。
ほとんどが家かその周りの場所だけを使った映画で、その意味ではこじんまりしている。

この映画でのインパクトはなんといっても母親役の内田春菊だろう。
えっ、内田春菊って女優だったっけ?
80年代に一世を風靡した女流漫画家として記憶していたSNAKEPIPEが勘違いするのも仕方なかろう。(笑)
小説も書いてるし、女優もやっていたとは驚きね。
しかもこの映画の中では堂々とヌードまで披露!
調べてみると当時40歳くらいだったのかな。
とても勇気のある体当たり演技だったよ!

映画はジャンルでいうとカルトになるのかもしれないね。
かなりB級度が感じられ、ストーリーに飛躍があり、常識では考えられないような事象が発生する。
映画の印象としては以前このブログで紹介したことがある「逆噴射家族」のような雰囲気か。
SNAKEPIPEの勝手な解釈ではテーマは「大きな母の愛」なんだけどね。(笑)
プロセスはどうあれ、結果オーライだったからハッピーエンドということで良しとしようか?(笑)

三池監督にはまだまだカルト的な映画やホラー映画があるようなので、観てみたいと思う。
機会があったらまとめてみようかな。

SNAKEPIPE MUSEUM #03 Giorgio de Chirico

【この場所に行ってみたい!塔の中に入ってみたい!】

SNAKEPIPE WROTE:

今回のSNAKEPIPE MUSEUMはイタリア人の画家キリコを取り上げてみよう。
とは言っても、別に批評家の真似事をしたいわけではないので軽く感想をまとめるってことだけどね!

キリコのイタリア広場を描いた作品は、全部というわけではないけれどシンメトリー構造になっていることが多い。
これは恐らく意図的に作られた構図なんだろうし、キリコの好みなんだろうね。
その左右対称具合がなんとも心地良く感じられる。
そしてイタリアならではの色使い。
オレンジ系の配色が得意なのかな。
上の絵はかなり影の部分が広く、イタリアンカラーは控え気味になっているけれどやっぱりオレンジ系から派生した色になっている。
空の色とのバランスも素晴らしいよね!

そしてなんといっても上の絵の最大の魅力は中央にある建物だろう。
小さな窓、そして右に見える戸口。
先端のギザギザした王冠みたいな部分。
廃墟好きのSNAKEPIPEには、全てがヨダレが出るほど好みである。
一体何のための塔なんだろう。
中で何が行われてるんだろう、と想像するだけでワクワクする。

キリコは風景画だけじゃなくて人形(マネキンとかトルソー)もたくさん描いていて、それらの作品も大変魅力的!
ただこのブログに書きたいと思ったのはやっぱり風景の絵だったんだよね。
何故ならキリコの風景画は写真的だから。
SNAKEPIPEもこの広場にいたらシャッター切りまくると思う。
ここまで下の影の部分を入れるかどうかは不明だけどね。
多分塔に興味があるからどんどん近づいて撮るだろうね。
写真の場合は特に光と影に関心を持つと思うけど(そうじゃないと撮れないし)、ここまで影に情熱を傾けて描く画家って少ないんじゃないかな。
そうね、「キリコはオレンジと影の画家」って言い切っちゃってもいいか。
オレンジ色の憎いヤツ、ね。(古い)

何年か前にROCKHURRAHと出かけた「デ・キリコ展」、確か移転前の東京大丸だったかな。
あまりキリコを知らないと言っていたROCKHURRAHも「面白い!」と大絶賛。
絵画だけじゃなくてキリコの絵でおなじみの騎士がブロンズ像になっているものも展示されていて、
「ウチに欲しいよね」
と話したのを思い出す。
当然のことながら図録とポストカードも購入してホクホクしながら帰ったっけ。(笑)
キリコは構図、色使い、テーマと全てにおいてバランス感覚に優れた画家なんだな、と再認識したあの時。
理屈じゃなくて感覚で大好きだな!
またどこかでキリコ展あったら観にいきたいと思う。