好き好きアーツ!#09 Dennis Hopper

【いかにもホッパーらしい写真だよね!イージー・ライダーより】

SNAKEPIPE WROTE:  

先日「めざましテレビ」を観ていたら、「デニス・ホッパーさんハリウッド殿堂入り」なんてニュースをやっていた。
おめでとう、我らがデニス!(笑)
その時に少しだけ映像も公開されていたけれど、どうやらデニス・ホッパーはガンで余命わずかなどと言われているらしい。
ひどく痩せて痛々しくまるで別人。
病気になっていたことも知らなかったし、まさかあの「ハリウッドの反逆児」だったホッパーが殿堂入りを果たすというのもびっくりした。

思い返すとホッパーの出演、もしくは監督した映画はかなり観ているなあ。
それに「狂気からの帰還」という伝記本まで所持してるし!
自分でも意識しないまま、実はよく知っている俳優の一人のようである。
デニス・ホッパーには主演作ってほとんどないけれど、個性派俳優として記憶に残る作品が多いんだよね。
今回はそのデニス・ホッパー出演、もしくは監督した印象に残っている映画について書いてみようかな。

今回の「ハリウッド殿堂入り」の時も「イージー・ライダー」で有名なホッパーさん、と言われていたようにやっぱりホッパーと言えば「イージー・ライダー」が代表作になるのかな。
イージー・ライダー(原題:Easy Rider 1969年)はデニス・ホッパーが監督し自ら出演。
低予算作品なのに世界中で大ヒットしたインディーズ映画の先駆けである。
デニス・ホッパーの存在感はもちろんだけれど、恐らくハーレー好きなら影響を受ける人物はピーター・フォンダ演じるキャプテン・アメリカ!
バイクで自由きままな旅をする、なんて当時の若者じゃなくても皆が憧れるスタイルだと思う。
ただし現実は甘くないよ、というラストだったけど。
この映画にもドラッグがたくさん出てくるけれど、その前年に出演している「白昼の幻想(原題:The Trip 1967年)」も原題が示している通りに、LSDを飲んだ時の視覚変化を映像化したような作品だった。
この映画の監督はロジャー・コーマン。
ジャック・ニコルソンが脚本で、ピーター・フォンダと共に出演という「イージー・ライダー」につながるほとんど同じ人員で撮影。
かなり昔に観た映画なので詳しくは覚えてないけれど、ラリったまま笑い町に繰り出していた様子と万華鏡のような映像だけ記憶している。
デニス・ホッパーがどんな役だったのか忘れてるなあ。(笑)

そんなドラッグ系映画に出演してるだけじゃなくて、実生活でも薬物中毒になっていたと前述した「狂気からの帰還」に書いてあったような。
地獄の黙示録 (原題:Apocalypse Now 1979年)」の時もまだまだ中毒状態だったようで、セリフを覚えられなかったとWikipediaに書いてある。
ランブルフィッシュ (原題:Rumble Fish 1983年)」ではミッキー・ロークとマット・ディロン兄弟のアル中の父親役だった。
静かな役だったけど、妙に目がすわってて本当にアル中みたいに見えたもの。(笑)

ホッパーが完全に復帰したのは「ブルーベルベット 原題:Blue Velvet 1986年)」。
この映画はSNAKEPIPEが一番好きな映画、デヴィッド・リンチ監督作品!
この時のホッパーは狂気を孕んだフランクという人物になりきっていた。
「フランクは俺だ」と自ら売り込んだと読んだことがあるけれど、あの役をホッパー以外の人が演じるなんて考えられない。
実際にあんな人が近くにいたらとっても迷惑だけれど、映画の中の存在感は抜群である。
世界には表と裏があり、裏側ではこんなことが起こってるんだよと教えてくれる映画。
変態的世界を垣間見たい人には絶対お薦めの一本である。

「ブルーベルベット」と同じ年にホッパーはもう一本「悪魔のいけにえ2 (原題:The Texas Chainsaw Massacre 2 1986年)」に出演している。
「チェーンソーを振り回したかったから出演したのではないか」と思ってしまうほど、なんだかノリノリのホッパー。
「悪魔のいけにえ」の雰囲気とは大きく違ってコメディ要素が強い「悪魔のいけにえ2」は「良質なホーム・ムービー」とまでは言わないけれど、ちょっと笑えるホラーなので面白く観られる作品である。

ホッパーが監督した「イージー・ライダー」以外の作品も数多くある。
カラーズ 天使の消えた街(原題Colors 1988年)」はロスのギャング抗争を描いた映画で、SNAKEPIPEの大のお気に入りだった。
BGMはほとんどヒップホップ。
サントラもとても良い出来で、ホッパーの耳の良さがわかる。
ギャングを色で分ける方法は、恐らくその後の世代にかなり影響を与えたんじゃないかな。

「ハートに火をつけて (原題:Catchfire 1989年)」はジョディ・フォスター主演のサスペンス映画。
ホッパーとジョディ・フォスターということで非常に期待して観たけれど、殺人事件を目撃してしまったジョディをホッパーがかくまう程度しか覚えていない。(笑)
ジョディ・フォスターがインタビューに答えて「なんであんな映画に出ちゃったのかしら」と後悔している記事を読んだことがある。
ただこの時のジョディが(記憶が正しければ)アート関係の仕事に就いている役で、実際に出てくる現代アートがホッパーのコレクションだったはず。
ホッパーはコレクターでもあるんだよね。

「ホット・スポット(原題:The Hot Spot 1990年)」と、ここまで3年連続で作品作ってるホッパー。
すごい意欲的だったよね!
実は観たはずなのにこれもはっきり覚えてない映画。
確かジェニファー・コネリーの全裸シーンがあったような?
サントラを買ってるので、好きだったのかな。(笑)

ホッパーは俳優、監督以外にも写真を撮ったり絵を描いたりもしているアーティストである。
ホッパーが撮った写真にはとてもカッコいいのがいっぱいあるんだよね。
やっぱり欲しい写真集「OUT OF THE SIXTIES」!
ネットで検索すると値段はなんと¥18,000くらいから¥29,800までと幅があり、しかも高額ときた。
いつの日か手に入れたいものである。(弱気)

個性的で印象に残るタイプの俳優は、非常に稀有な存在だと思う。
ホッパーのような毒のある怪しい魅力のある役者には、なかなかお目にかかれないだろうな。
今回の「ハリウッド殿堂入り」で公共の場に姿を現すのは最後でしょう、とニュースはしめくくっていた。
うーん、非常に残念!

ペルソナができるそうな

【あれれ、フォクすけがフォクSKAにペルソナ効果で大変身しちゃったよ!】

SNAKEPIPE WROTE:

SNAKEPIPE が通常使っているブラウザはFirefoxである。
これは以前「それでもやっぱりIE派?」でも書いたことがあるよね。
Firefoxには機能を追加するための「アドオン」という仕掛けがあり、好きなスキン(テーマのことね)に切り替えたりすることができるのである。
見た目を変えることができるってことね。
今回はそのアドオンの一つ「ペルソナ」について書いてみようか。

まず初めにやらなきゃいけない作業は「Personas Plus」というアドオンをインストールすること。
これが入ってないと「ペルソナ」が使えないからね!
インストール後には画面左下に「フォクすけ」アイコンが登場するので、そこをクリックすることで作業ができる寸法。

「ペルソナ」とは日本語でいうと「仮面」になるのかな。
その言葉通りに「ペルソナ」機能を使うと非常に簡単にブラウザの着せ替えができるようになる。
Firefoxには昔から好きなテーマをインストールして外観を変えられる機能があったけど、これは人が作ったテーマを使うだけで自分で作るのは難しかった。
詳しい説明は「Firefoxアドオン」などのページを参照してもらったほうが、SNAKEPIPEの拙い言葉よりいいよね!(笑)

Personas ギャラリー」には世界中の人が作った「私だけのオリジナル」ペルソナがいっぱいあって、見てるだけでもとても楽しい。
この記事を書いている段階で約2000種類のペルソナがあるとはすごい人気ね!
ポインターを画像の上に乗せるだけで、「こんな感じですよ」と実際に自分のブラウザが着せ替えられていく様子はとても面白い!

そしてこの画像はとても簡単に自分でも作れることが判明。
Personas について」というページに「Personas の作り方」と「自分だけが使える独自の Persona デザイン」が作成できる説明がされている。
ペルソナを作ってFirefoxのギャラリーに投稿しないでも、自分だけのローカル環境で同じことができるとのこと。
ギャラリーへの投稿には当たり前だけど、いくつかのガイドラインや著作権の問題などがあるためちょっと面倒・・・と思っていた矢先の朗報。
これは実験してみたいね!(笑)

実際のペルソナ画像も用意してみたので、よろしければペルソナプラスを使って着せ替えしてみて!

【Thorns Of The Pink】

一番初めに思いついたのが上の画像。
パンクらしくトゲトゲ感のある写真を使ったブラウザにしてみたかったわけ。
そして色は好きなピンク。
初めて作ったにしては上出来、と自画自賛しているがどうだろう?
写真の設定が「3000×200」と決められているため、どうしても無理が出てくる。
本当はもっと痛そうなツンツン具合にしたかったんだけど!(笑)

【Shining Silver Metal】

これもまた大好きなピカピカ光るシルバーの写真を使用。
上の写真と同じで、やっぱりどうしても切り取りになってしまうとイマイチ分かり辛いのが難点。
初めから長細い写真だったら問題なんだろうけどね?
ブラウザにしてみたら「割とカッコいい」感じになったよ!
ただし文字の色を考えないと見辛くなるので注意!

【Purple Obscure】

これもまた切り取ったらこんなんなっちゃった写真を使用。
なんだか分からないところがいいよね?(笑)
鏡に反射してるような部分もあったと思うんだけど、ここまで色を加工するとそんなことはどうでもよくなっちゃう。
「なんとなく色合いがキレイ」ということで許して!(笑)

【Murder In A Green Room】

ここからはROCKHURRAHが制作したペルソナ。
大好きなDEMENTED ARE GO!のロゴマークをワンポイントに置いた作品。
そう、ペルソナは右側にポイントを置くか、もしくは全体にまんべんなく画像を散りばめるのが有効。
シンプルなほうがカッコいいのかも、と気付かされたSNAKEPIPE。(笑)

【Eno des Eno】

最後はロック・ミュージシャン時代のブライアン・イーノをモチーフにしたペルソナ。
「Personas ギャラリー」の中にはなさそうだったので、作ってみたらしい。
この時代のイーノらしいアート感覚に溢れたジャケットのセンスは、今見てもカッコいいよね。
ブラウザにイーノでいいの?(プッ)

軽く遊びっぽく作ってみた5つのペルソナだけど、画像編集ソフトさえあれば誰にでも簡単にできるのでお薦め!
今度はもっと本格的に頑張ってみるかな。

逸品制作日誌 シルバー・バッグ

【今回制作したシルバー色の革を使用したバッグ(私用)】

SNAKEPIPE WROTE:

以前「ライブは手ぶらで」の記事でも書いたことがあるけれど、どこに出かける時でも両手が空いている状態が好きだ。
そこでバッグは必然的にヒップバッグか斜め掛けにできるタイプに限られてしまう。
ところがなかなか「これは」と思えるバッグにめぐり合うことができないSNAKEPIPE。
丁度良い大きさやデザイン、機能に素材と数えあげたらキリがないほどポイントがあるからね。
しかも「どんな服装の時にも持つことが出来るように」なんて考えたらもうダメ。
とても市販品で満足できるものなんて見つからない。
自分でオリジナルを作るしかないね!(笑)

そしてこれまでにもいくつかのバッグを制作してきたSNAKEPIPEだけれど、やっぱりまだ満足できないのよ!
この冬困ったのは、丁度良い大きさだと思ってたバッグが使えなかったこと。
厚着してるせいで斜め掛けのストラップの長さが足りなかったのが原因。
決してSNAKEPIPEが太ったせいじゃないからね!(笑)
「もっとストラップが長いバッグを作ろう」
と思い立ったのが去年の11月頃だったかな。
ところが腰が重いのなんの!
全然制作する気がなくてねー・・・。
いや、何があったというわけじゃないけど気力が湧かない時ってあるよね?
この冬はずっとそんな状態が続いてしまい、砂をかむような毎日の連続・・・。
あはは、それはちょっと言い過ぎにしても制作にまで気が回らなかったのは事実。
やっとここに来てイマジネーションが復活してきた!

そしてついに制作開始。
始まると速いSNAKEPIPEなので、あっという間に仕上がってしまった。
上の写真のバッグである。
今回はシルバー色の光るタイプの革を使ってみた。
これならどんな時でも使用可能!
フロント部分に黄色のハラコで作ったフラップ付きのポケット。
今まで黄色ってほとんど無縁だったSNAKEPIPEなので、かなり新鮮な気分!
これから黄色い服とかグッズが増えたりして?(笑)

ここで中の写真を載せなかったので説明だけすると、なんと裏地は浮世絵柄!
江戸時代のべっぴんさんたちがいっぱいプリントされてて面白い。
ただし、大きなポケットをつけてしまったためあまり良く見えないんだよね。(笑)
ま、自己満足ってことでいいかな。

折りたたみの傘が横にして入る充分な幅があるから、色々使えそう。
すっかり春になってしまったけど、これからのお出かけが楽しみである。

3月4日に生まれて

【3月4日生まれの有名人たち】

SNAKEPIPE WROTE:

3月4日はSNAKEPIPEの誕生日。
おめでとうSNAKEPIPE!(笑)
以前ROCKHURRAHが「7月5日に生まれて」という自分と同じ誕生日の人をネタにしたブログを書いたことがある。
それに対抗して、というわけではないがSNAKEPIPEも同じような企画にしてみようかな!
えっ、ただの2番煎じ?(笑)

調べる前から知っていた3月4日生まれの有名人は写真家・作家の藤原新也氏!
その事実を知った時には小躍りせんばかりに喜んだSNAKEPIPEである。
同じ星の元に生まれた、同志のような気がして嬉しかったのだ。
なぜなら藤原新也氏はこのブログの「ABOUT US」にも尊敬するアーティストとして名前を挙げさせて頂いている一人だからである。
最近の数冊は抜けてるかもしれないけれど、氏の著作はほとんど読んでいる。
ちょっとカッコつけ過ぎ、と思うくらいの気障な文章を発見するとニヤッとしてしまう。
斜めから観察してるようなシャープで辛辣な文章は「只者ではないな」と思わせる。
定期的に覗くHPはそんなに多くないSNAKEPIPEだけれど、藤原新也氏のサイトはその数少ないうちの一つである。
「Talk & Diary」というページがブログになっていて、それを読むのが楽しみだ。
ほとんどが時事ネタで、政治のことを書かれたりするとあまり良く理解できないSNAKEPIPEだけどね。(笑)
これからも藤原氏の動向は見つめて行きたいと思う。

この方も誕生日が同じ、と自慢したくなるのが俳優・歌手の天知茂氏!
「土曜ワイド劇場」で放映されていた「江戸川乱歩の美女シリーズ」での明智小五郎役が最も有名な役なのかな。
天知茂氏についてはかつてROCKHURRAHが「ビハインド・ザ・マスク」という記事を書いているので、そちらを参照してもらうともっと詳しく知ることができるよ!
あのバリバリバリと変装の顔を剥がす時のゾクゾクする快感。
分かっちゃいるのにたまらないお決まりのシーン。(笑)
ダンディで苦みばしった渋い魅力はもちろんのこと、ちょっとコミカルなおとぼけの表情もお茶目でナイス!
1985年に54歳という若さでお亡くなりになっているのが非常に残念だ。
天知茂氏の時代劇は観ていないので、機会があったら是非観たいな!

女性で同じ誕生日は?と調べてみたところ山本リンダがいた!
全盛期は一世を風靡した美貌と腰使い。(笑)
実はSNAKEPIPEの持ち歌にもリンダの曲がある。
KARAOKE万歳!」に書いてるね。
現在はどんな様子なのか分からないけど、ちょっと前にテレビに出ているのを観た時には「外国人っぽい派手なおばちゃん」みたいになっていたっけ。
オーバーアクションでテンションが高くて、周りから浮いてる!
若い頃の自分に成り切ろうと必死で努力しているような悲しさを感じてしまった。
良い年の取り方、その年代ごとの魅力の持ち方の難しさが特に女性にはあるからね。
ん?なんか自分への教訓のように話してないか?(笑)

浅野温子も3月4日生まれ。
浅野温子も一時期一世を風靡したことがあったよね?
浅野ゆう子と一緒にドラマやってたり、「101回目のプロポーズ」とか。
げっ、調べてみたら1991年って約20年前じゃん。(笑)
最近は何やってるのかなと思ったら國學院大學客員教授だって!びっくり!
日本神話とか古事記とかの研究やってるみたいですごいね。
「浅野温子に似てる」と言われたことがあるSNAKEPIPEだけど、何が似てるって髪形だけだね。(笑)

日本の俳優では佐野史郎が同じだね。
佐野史郎を初めて観たのは大昔の深夜番組「FMTV」だったように記憶してるけど、昔過ぎて違うかも?(笑)
ドラマの冬彦さんが1992年だって。
んー、もうテレビの話になると全然ダメね。(笑)

海外の有名人では元エイス・ワンダーのヴォーカル、パッツィ・ケンジットが同じ誕生日だね。
オアシスのリアム・ギャラガーが旦那だと思ってたら、今はまた違う人と4度目の結婚をしている模様。(笑)
今の写真を観ると元(再結成?)ゴーゴーズのベリンダ・カーライルみたいな四角い顔に!
がっしりしたアメリカ人のようだよ。
若い頃は痩せた透明感のある少女だったのにね。

海外の有名人では他にフランスの作曲家ポール・モーリア
チャラララララ~ン、とマジシャンがハンカチをヒラヒラさせる時のBGMでお馴染みのあの曲ね!(わかるかなあ)
ポール・モーリアもイージーリスニングの世界で大活躍したっけ。
最近イージーリスニングって聞かない言葉だよね!(笑)

イギリスの作家アラン・シリトーも同じ誕生日。
どんな著作があるかって?
そんなの知りとーない!(うぷぷ)

因みに昨日3月6日は作家、鳥飼否宇先生の誕生日。
2日違い、惜しい!(笑)
鳥飼先生、お誕生日おめでとうございます!

こうして並べてみると俳優、作家が多いように感じるね。
魚座は直観力を生かした職業が向いているようなので、アート系が合ってるのかも?
今からでも遅くない、SNAEKPIPEも頑張って人生やり直してみるのもいいかもしれないね。(笑)