2015年元旦

【例年よりやや渋くなってしまった今年の年賀状】

ROCKHURRAH WROTE:

あけましておめでとうございます。

今年の元旦は千葉県民になって初めて、成田山に初詣をしてきた。電車一本で行ける場所に住んでいながら、今頃成田初体験とはビックリだよ。

元から子供とか家族連れとか老人とか集まる場所が好きではないけど、初詣だけは毎年欠かさずどこかには行くようにしてる。
しかしよりによって人が行かないマイナーな場所を選んでわびしい気持ちになってしまったり、マイナーだと思ってたら意外と大盛況でこりごりになったり、初詣する前からすでにその年の運勢悪いぞ、という事がしばしばあったなあ。
去年が珍しく大メジャーな浅草寺、しかも徹夜ライブの後と言うハイな状態だったけど、今年も初詣のメッカと言って良い成田山新勝寺を選んでみたよ。しかも朝の3時起きでまだ暗い中の参拝、これもウチでは珍しい出来事だ。 さすがにそういう時間だから、参道が大行列ということは全然なくて、今までで一番快適な初詣だったかも。歩きよりも何よりも行き帰りの電車がメチャメチャ寒くて凍えた。

さて、今年も恒例の年賀状公開。
去年に引き続き、SNAKEPIPEがブログで大変だったため、またしてもROCKHURRAHが一人で作ったのが上の画像。うーむ、全然年賀状らしくないなあ。毎年割とカラフルでポップな絵柄を作ってるのに、何じゃこのくすんだ色合いは?という出来になってしまった。
歳を取って渋い色合いを好むようになった、というわけではないけどね。

今年のテーマはSNAKEPIPEのリクエストでタロットカード風にしようという事になった。
先週の記事を読んでもらえればわかる通り、去年のSNAKEPIPEにとっての一番の出来事はホドロフスキー監督の来日講演を自分の目で見られた事。ROCKHURRAHは仕事の関係で講演は参加出来なかったが23年ぶりの新作「リアリティのダンス」は観る事が出来た。
お互い別の世界で生きてきたROCKHURRAHとSNAKEPIPEだが、影響を受けたものに共通点は多く「エル・トポ」もそのひとつ。その二人が「リアリティのダンス」だけはリアルタイムに一緒に観られて良かった。
そしてホドロフスキー監督と言えばタロットの世界でも有名な人。だから2015年の年賀状のテーマはタロットにしよう、というわけ。
SNAKEPIPEが選んだのが敢えて22枚の大アルカナではなく「剣のエース」というカードだった。

このカードは「物事を明晰に見通せる状態と、スタートを意味します」というような解釈らしいから割と良い運勢だと思える。
そこまではトントン拍子に決まったけど、これをどういう風にアレンジするか?というところで結構悩んでしまった。
結局、「これはタロットカードで剣のエースをモチーフにしたものなんだよ」と自分で言わない限り誰も気づいてくれないだろうという、ウェスタン+和風のテイストで非常にありきたりな仕上がりになってしまったよ。
マカロニ・ウェスタン風山水画でタロットというのを目指したはずだったが、その試みを少しくらいは理解してくれる人がいるだろうか?

タロットの解釈と一緒で、強い意志を持って目標に到達出来るように今年も頑張ってゆきたいね。
去年の暑中見舞いからずっと、ポストカードはROCKHURRAHの一人作業で作ってるから、また前のようにSNAKEPIPEと二人で色んなものを合作してゆきたいな。

では今年もよろしく。

ROCKHURRAH RECORDS暑中見舞い2014

【 相変わらず80年代っぽいセンスのポストカードを作ってしまった 】

ROCKHURRAH WROTE:

今年ももうそんな時期になったか?
毎年、元旦には年賀状、夏には暑中見舞いを公開するのが当ブログの慣わしとなっている。実際には年賀状だけしか知人、友人には出してないから暑中見舞いは印刷もなし、ブログ限定の行事なんだけどね。

いつも書いてるけどROCKHURRAH RECORDSの二人は湿度の高い夏が大の苦手、しかも暑い暑いと言ってる割には冷房もそんなに得意じゃない。電車やバスなどの過剰な冷房がイヤだから真夏でも大体長袖を着用しているありさま。余計に暑い、しかも見てる人まで暑苦しくさせるのはわかってるけど、この異常な温度差に耐えられる予防策がこれくらいしかない。
暑さを感じない新素材とかも開発されてはいるんだろうけど、これはすごいという決定的なものもまだ登場してないんだろうな。自然はどんどん過酷になってきてるのに人間はますます弱くなってるという気がするよ。
SNAKEPIPE SHOWROOMでもよく書いてるように、日本を飛び出してどこか涼しい異国にでも移住したいと半分本気で思ってしまう。

そんなわけでこういうポストカードを作ってみたが、この画像からは涼しさは全然感じないか。右側の尖塔の向こうは零下の世界。涼しいどころの話じゃないに違いない。そしてそのさらに向こうは灼熱っぽい砂漠みたいな景色が広がってる。一体ここはどこ?って感じの色彩だね。

毎年ポストカードを作る時は大体こういう感じで作ろうという方向性をSNAKEPIPEと相談してるんだけど、今年のはROCKHURRAHが単独で作ったため、あまりアートっぽくはならなかったなあ。
強いて言えば映画とか漫画の1シーンとかでありそうな雰囲気のみの画像。何かちょっとしたストーリーでも思い浮かびそう。

実際には全然それらしい場所にも行った事はないが、子供の頃から地の果てに対する憧れがあって、そんな風景を描いてみたかっただけだ。
現世に執着ありまくりだから、もしこんな風景に出会う機会があってもたぶんその先の世界に足を踏み入れる事はないだろうけどな。

暑い間はあまり行動力も気力もないけど、これからもSNAKEPIPEと二人で色んな事を楽しんでゆきたいと思ってる。
まず願うのは早く秋冬になって欲しいことかな。

2014年元旦

【今年の年賀状。いつもよりはおとなしめ?】

ROCKHURRAH WROTE:

あけましておめでとうございます。

2007年から毎年恒例で元旦にROCKHURRAH RECORDS制作の年賀状を公開するという行事(?)をやって、もう8回目の正月を迎えた。
ちゃんと印刷したポストカードで親しい人やお世話になった人には本物の年賀状を送っているんだが、これがごく少数の人のためにだけしか出回ってないというレアなもの。簡単に言えば親しい人が極端に少ないという事だな。
WEB版は画質が随分落ちてしまうが、雰囲気くらいはわかってもらえるかな。

毎年、何となくそれっぽい雰囲気で50年代SF風とかサイケデリック風とかテーマを決めて楽しんだり苦しんだりして作っているんだが、近年の年賀状はバウハウス・デザイン風とかネオ・ダダ風とかやりたい事のハードルが高くなってきて、その割には技倆もセンスも大してないもんだから、苦労の方が多い印象があるな。

今年はもう少し色数も減らしてシンプルにしてみたいと思って作ったのが上のデザイン。一応、SNAKEPIPEからのリクエストはミニマル・アートとかオプ・アート風ということだったんだが、そういう現代アートに疎いROCKHURRAHが見よう見まねで作ったシロモノ。
いつもはSNAKEPIPEの写真素材をベースにROCKHURRAHがコラージュしたり文字を載っけたり、そういう共作体制だったけど、一昨年や去年はSNAKEPIPEが主なデザインを一人でやったり、苦労させてしまった。
今年は毎週末のブログでSNAKEPIPEが忙しかったので、ではその間に引き受けようじゃないかって事になって、ROCKHURRAHのソロ作品として仕上げてみたよ。
やっぱりアートというよりは80年代のどこかのポスターとかレコード・ジャケットみたいになってしまうのはご愛嬌だね。個人的なルーツは美術作品というよりはその辺の影響だからね。
2013年後半にたくさん観たスペイン映画の影響とかもあるかな?

大晦日から新年は新宿ロフトで開催された「歌舞伎町ダイナマイトロックコンサート」などというオールナイトのライブに参戦した二人。
大好きだったバンド、ROBINの解散以来はずっとライブに行ってなかったから夜歩くのも久しぶりだよ(笑)。しかも元旦の明け方までという長丁場で二人ともいい歳なもんだから「疲れた」「眠い」などと言いながら頑張った徹夜、そしてライブ後に浅草寺まで行って初詣も済ませて来たという若者並の行動力。ああ、久々の都会っぽい大晦日だよ。
やれば出来るじゃない!
久々のライブも楽しかったし柳屋睦氏やイギリス人、流血ブリザードなども間近で見れて良かったよ。

毎年、今年こそはもっと良い年にしたいと願っているけど、今年は願うだけじゃなくて、良い年にするための何かの行動をしたいと思う。
今年こそはもっと「いい歳」になるのは間違いないけどな(笑)。

そんなわけで今年もROCKHURRAH RECORDSをよろしくお願いします。

ROCKHURRAH RECORDS暑中見舞い2013

【今年の暑中見舞い用ポストカード】

SNAKEPIPE WROTE:

デヴィッド・リンチのセカンド・アルバムに関する情報は、6月9日の記事「アンチヴァイラル鑑賞」の中で書いていたよね。
早速注文していたSNAKEPIPEは、無事に手にすることができたよ!
発売前からYouTubeなどでも数曲は聴くことができたし、「モダン・ブルース」というジャンルになることも知っていた。
元々ブルース自体を良く知らないのに、モダンなんて言われても。(笑)
ファースト・アルバムはエレクトロ・ポップだったからジャンルが全然違っているんだよね。
BGMとして流しておいて、ほとんど邪魔にならない音だなという感想を持った。
まるで「ツイン・ピークス」を思わせるような曲もあって、ちょっと笑ってしまう。
アンジェロ・バダラメンティは何も言わなかったんだろうか?(笑)
ファースト・アルバムの時には一曲ずつ感想を書いていたSNAKEPIPEだけど、セカンド・アルバムはちょっと難しいなあ。

様々な種類の音楽に詳しいROCKHURRAHに聴いてもらうと、
SuicideとかPortisheadをちょっと感じるね」
とのこと。
聴かせてもらうと、確かにちょっと近いかも!
リンチの好きな本とか絵画についての情報はいくつか知っているけれど、どんな音楽を好んで聴いているのかについての情報は今まで聞いたことがないなあ。
もしかしたら前述したようなバンドがお気に入りかもしれないよね。
ものすごーくまさかとは思うけれど、セカンド・アルバムまで発売したリンチだからライブで来日しないかな?(笑)
もしあったら絶対観に行かないと!

デヴィッド・リンチのセカンド・アルバムを何回も繰り返し聴きながら、制作したのが今年の暑中見舞いである。
毎年ネット上でのみ公開の暑中見舞いか残暑見舞いのポストカードを作るのがいつの間にか恒例になっているんだよね。
毎年何かしらのテーマを決めて制作してるんだけど、今年はSNAKEPIPEが見た夢が元ネタ!

そんなに珍しい夢ではないと思うんだけど、空中にクリオネがいっぱい飛んでる夢を見たんだよね。
泡だと思ったらクリオネで、「あっ!クリオネがいっぱい飛んでる!」って空を見上げてたSNAKEPIPE。
その時のことを覚えていて、今年のポストカードに採用してみた。
画像担当はSNAKEPIPEでタイポグラフィとまとめ担当はROCKHURRAHという、毎度お馴染みの分担で出来上がった一枚。
やっぱりなんとなく80年代が感じられて良い感じ。(笑)
早く暑い夏が終わることを心から願ってるよ!