がっちりBUYましょう!vol.7 衝動買いツール編

【ROCKHURRAH制作のよくわからんビデオ。ウロウロしてるだけ?】

ROCKHURRAH WROTE:

使うかどうかは全然わからない、冷静に考えたらあまり使わないんじゃなかろうか?というようなアイテムを無性に欲しくなる時がある。     よほどの倹約家とかじゃない限り、誰にでもそういう時があるんではなかろうか?と思うけど、そういう時は理屈も何もあったもんじゃない。     欲しくなった時にはやっぱり買ってしまうのがいつもの事。特に大した金額じゃない場合は大抵入手してしまう。

今回はそんな感じの衝動買いアイテムをたった2つだけど紹介してみようか。そこまで物欲の権化ではないROCKHURRAHだから「こんな変なモノ買いました」というような記事ではないのは確か。

この数年は実にたくさんの映画を観る機会が多いせいか、自分でも何か映像を撮ってみたくなった。映画を作るとか何かの映像作品を作りたいとか、そんな大げさな気持ちは全然ないが、自分で撮った素材を映像編集ソフトで作り替えてみたいというようなささやかな欲求があったわけだ。もちろんものすごい情熱がありさえすれば映像作品にする事は可能だろうけど、そこまでの意欲も時間も技術もセンスも持ちあわせてないのは自分でもわかっている。単なるシロウトの映像遊びだと思ってほしい。

それで、今まで買うのを考えた事もなかったビデオカメラに急に興味が湧いてきたというわけだ。携帯やデジカメでさえ、ビデオ機能とか付いてても使った事なかったのにね。
早速調べてみたがいわゆるハンディカムのような形はどう考えても日常に持ち歩くはずないから、最初から断念。昔は決心しなければ買えない金額だったけど、今は適度な性能のものなら悩むまでもなく買えるほど安くなってるんだね。そんな事さえ知らなかったよ。

ROCKHURRAHが欲しかったのはポケットに入れてもかさばらない小型のもので、すぐに取り出せるくらいのヤツ。撮った映像を「素」のまま使うつもりはないので画質とかはそこまで気にしなかったよ。
丹念に調べたわけじゃないが、すぐに良さ気なものは見つかった。それが今回買ったコダックのPlaySport2(Zx5)というもの。何だか昔の携帯電話のような角丸の形と大きさがちょうど好みだったし、いつもBlackberryを持ってると全然違和感ないぞ。
光学ズームさえついてないし撮る基本機能以外は何もないシンプルさが今時良い。

関係ないがROCKHURRAHが最初にMacを買った頃に使ってた、はじめてのデジカメはコダック製だった。おもちゃみたいで何の役にも立たなかったけど、あの頃のデジカメはほとんど全て実用性もなくておもちゃの延長線上だったなあ。

さて、この商品はSportという名前からわかる通り、アウトドアやスポーツの際に使える事に特化した機種のようで、3メートル程度の防水機能や落としても大丈夫な耐衝撃機能なども備わっている模様。その辺の趣味が特にあるわけではないが、ヤワなビデオカメラよりは好感が持てるし、あって悪い機能というわけでもない。
ROCKHURRAHが好きなミリタリーもアウトドアの一種だと思えば、持ってて似合うのはやはりこの手のカメラだろうな。値段も安いし惜しげも無く使うにはちょうどいいというもんだ。
カタログには米国国防軍用規格MIL-STD-810Fに準拠などと書いてあって、この辺もそそられる要因。簡単に言えば過酷な試験に合格して軍用としても使用可能という事。ミリタリーの服の裏側とかによく付いてるミルスペックを満たしてるって事だね。

価格comみたいに細かい商品レビューとかはするつもりもないが、使いやすくて手軽、そして値段の割にはなかなか良いなめらか画像が撮れて気に入ってるよ。
そういう趣味の人が遊びで使うにはオススメ出来る。
まだ水中撮影とか雨の中の撮影もないし「落としてみたけど壊れなかったよ」なんて気軽に試しはしてないけどね。見た目はあんまり防水っぽくないから試すのは勇気がいりそう。ん?「惜しげも無く使うにはちょうどいい」などと書いていながら案外大事に使ってるぞ。

タイトル下の動画はこないだ九州に帰省した時の映像を試しに加工してみたもの。森山大道+60年代アングラ映像っぽいのを狙ったつもりが意味不明のシロモノになってしまった。このビデオカメラの特性を考えれば全く合ってないかもな。

お次はアウトドア繋がりでもう一品。
ROCKHURRAHとSNAKEPIPEは「もどき」とか「ルック車」と呼ばれるものよりは多少マシなマウンテンバイクに乗っているが、いわゆる工具類を持ってなくてドライバーとか六角レンチとかをバッグの中に生身で持ち歩いていた。自転車専用のツールとしてその辺がひとつになったものは売ってるが、そこまで毎日整備しまくってるわけではないので持ってなかった。

そういう用途以外でも日常の便利ツールがないか探してて見つけたのがレザーマンのマルチツールだ。歴史も古くファンも多い有名なメーカーだから、アウトドアに通暁してるわけでもないROCKHURRAHごときが今さら語るまでもないけどな。
今までにミリタリー屋やアウトドア屋で何度も横目で見たけど買わなかったものを、なぜか今頃急に欲しくなった次第だ。過去にアーミーナイフとかサバイバルキットとかは持ってたけど、ああいうのは確かに何に使うのか明確な目的なくてもそそられるものがあるのは確か。

何年か前にSNAKEPIPEがおみやげで小さな迷彩アーミーナイフをくれて、それをキーホルダーとして持ち歩いてるけど、実用では洋服のほつれた糸を切った事くらい(笑)。

レザーマンはアーミーナイフと違い本体のメインはプライヤー、ペンチだが、確かな品質と色んな物に変身するギミックが面白いので大人気のツールだ。マルチツールとしてはビクトリノックス、ガーバーと並んで御三家といったところか。

ファンにとっては当たり前なんだろうが、2000円くらいから数万円までのピンキリなラインナップ、アウトドアを本業にするつもりもないので中途半端に安いものを選んでみたよ。どうせいつかは壊れるものだし、一生モノを買うような夢もない。カタログを見て選んだのはウィングマンというシロモノ。桂正和ではない。
安くて機能が絞られててカッコ良いものを選べば良かったが、中途半端に欲張って多機能なモノを選んでしまった。

店まで行くのを面倒臭がって通販で買ったんだが、届いたこれがずっしりと重いのでビックリした。レザーマンのは軽いもので50グラムくらいなんだが、このウィングマンは200グラム弱もあって、これをキーホルダー代わりにしている人間は滅多にいないであろうと思える。しかもこんなの携帯してた日にゃ軽く捕まってボッシュート状態間違いなし。というわけで買いはしたものの、あまりにも物々しすぎて普段使いは出来ない商品という事になる。

実際にこんなCMがあるのかどうかは不明だが、ウィングマンのバカっぽいCM映像があったので紹介しよう。おそろしく胡散臭い男だね。レザーマンの良さを伝えるのに逆効果じゃなかろうか?

プライヤーもハサミもバネ付きで使いやすいし、重量感や質感もさすが機能美に溢れたもので、男の子(気持ちはいつまでも)だったらきっとこのメカニカルな美を理解出来るだろう。

この手のマルチツールはレザーマン以外にも色々出ていて、実用の役に立つかどうかは抜きにして、他にも欲しくなってしまうな。価格と入手のしにくさで断念したがスパイダルコというメーカーのスパイダーレンチとか、最高にそそられる姿形をしているよ。

こういうのをコレクションする趣味はないけど、見かけたらそそられるのは確か。誘惑に負けてもう一つくらいは買うかも。次に買う時はもう少しコンパクトなものにしてみようかな。

がっちりBUYましょう!vol.6 5.11 Tactical編

【製品の丈夫さを強調し過ぎてバカバカしく面白い、5.11のCM】

ROCKHURRAH WROTE:

この企画のvol.4で「ミリタリーもやっているアウトドア・ブランドのバッグ(でも完全ミリタリーじゃない)」という妙な特集してしまったが、今回はその最後に登場したブランド、5.11について書いてみよう。
あの時はまだ購入前だったから、その使用感レビューも書けなかったもんな。

この5.11について格別詳しいわけじゃないし、プロでもマニアでもないんだが、持ってるものについてくらいは書けるはず。

5.11とは元々ロック・クライミングにおける難易度をあらわす数字だそうで・・・などという話は大半の人にとっては面白くないだろうからすっ飛ばしてみよう。え?割愛しすぎ?

ミリタリーの服装が好きでそれ系のサイトをチェックしてる人だったらこの5.11のロゴを割と良く見かけるんじゃなかろうか?そう、5.11の創始者(?)ロイヤル・ロビンスは元々アウトドア・ブランドを展開していたのだが、アウトドアの世界ではなくてFBIとか警察、軍事関係者に好まれてビッグネームとなってしまったという経緯がある。そういう特殊な任務の人が身につけるマニアックなものを作りまくっているのが5.11というわけだ。ちなみにROCKHURRAHの故郷、小倉にはニューロビンロイヤルという洋服屋があるが、もちろんロイヤル・ロビンスとは何も関係ない(当たり前)。
いわゆる軍モノというのとはちょっとニュアンスが違うけど、限りなく近い位置にある民生品(一般人が買えるモノ)という感じ。
ただしネットショップでは良く見かけるけど、これを実際の店舗で在庫として持ってるところは限りなく少ない。ROCKHURRAHもさんざん探してようやく取り扱いしてる店舗を見つけたけど、すべての色やサイズがあるわけではなくて、ややガッカリしたもんだ。このメーカーを買うんだったら海外から直接通販した方がいいのかもね。


RUSH MOAB 10

さて、前回にレビューを書けなかったバッグがこれだ。無事に届いたはいいけど、結局2ヶ月半くらいは待たされた。何度も買ってる人なら「これくらいは当たり前だよ」と言えるかも知れないけど、船便じゃあるまいし、このご時世にこんなに待たせる商売があるとはビックリ。
バッグは申し分ないくらいに機能的で気に入ってるけど、代理店の対応がイマイチだったなあ。

このバッグについての名前の由来は前にvol.4で書いたけど、簡単に言えば要人警護とかの特殊任務の人が街中に潜んで目立たない、という目的のバッグらしい。斜め掛けのスリング・バッグだから、背中に背負った姿は微妙に傾いたリュックのよう。これを素早く前に回すと中身をすぐに取り出せるようになっている。メインの収納とその上の大きなポケットとの間に秘密の隠しポケットがついていて、そこから武器を一瞬で取り出して犯人に対抗する、という用途のために計算された仕様だが、一般人はただの便利ポケットとして使用して下さい。人の三倍の速さでSUICAが取り出せるとか・・・。
ちなみに肩掛けストラップは右でも左でもかけられるようになっている便利機能。左利きの人も大丈夫なのがさすが。使わない方のストラップは本体にきれいに収納出来るのが素晴らしい。この手のバッグは余ったストラップがでろんでろんに垂れてしまいがちだからね。

前の小さいコンパートメントは様々なものが入るように小分けされてて便利。これはこのバッグに限らず、最近のアウトドア系のバッグでは常識だね。メインの方は底の方に巾着風のポケットがついていて、荷物が動きにくいようになっている。さらにメインのフタの裏側にこれでもか、と言わんばかりのメッシュ・ポケットが多数付いてて、薄手のものはかなり収納出来る。ごちゃごちゃした小物が多いROCKHURRAHにはうってつけだと思ってたが、フタを完全に開かないとアクセスしにくい場所にあるため、実際はあまり活用してないのが残念。整頓好きの人には理想的なバッグかもね。

写真ではわかりにくいけど、一番上の取っ手の下はサングラスなどを入れるケースになっている。ずっとサングラスを装着しっぱなしというROCKHURRAHはここに自転車用のライト前後を2つ入れてる。ストラップの一番上にはiPodや携帯など入れられるポーチが付いてるんだけど、これがクセモノ。後ろにかけた状態では首の真後ろ、前に回した状態だと脇の真下という変な部分に位置するため、中のモノを取り出すのが非常に困難なのだ。こんなところにすぐ手が届く人間がいるのか?
というわけでこの部分を活用した事は一度もない、無用のポーチという結果になった。取り外し自由で好きな部分に取り付け出来たらどんなに便利だったろう。これだけは開発者の意図が理解出来ないよ。

その他、ROCKHURRAHが使う事はないけどハイドレーション用のポケットも完備していて、雑誌や書類なども入れられる。さらにバッグの下にはストラップが付いてて、シュラフや着ない上着などをちょっとしばっておく事も出来る。写真見てわかる通り、軍用で使われるMOLLEシステムによってほぼ全面にポーチとかカラビナとか引っ掛けられるようになっていて、拡張性も申し分ない。

ストラップ上部のポッケはあまり意味なかったけど、もうとにかく、この機能性と無骨なデザインには惚れ惚れするバッグだ。潜入捜査とかが目的なのでかなり目立たない5.11のロゴしかないのも渋い、江戸っ子みたいだね。

弱点というか、見た目と機能性の割には防水性能は大したことなく、大雨の時には水が侵入してしまうのがイマイチなところ。完全防水ってほどの価格じゃない(この手のバッグとしてはかなり安い方)し、そんなに期待はしてなかったけどね。一番下に排水のための穴が開いてるから、濡れてもすぐ乾く、というような男らしいポリシーなのかね?

防災グッズとかが売れてる時代だし、そういう目的でこのバッグを購入したいと思った人も多いだろう。ただ、これが試着出来る店はほとんどないのが現状なので、苦労して入手してもらいたいものだ。似たような機能と見た目のバッグをマックス・ペディション(日本ではマグフォース)というメーカーが作ってるけど、こちらは比較的入手しやすいみたい。なぜか東急ハンズでも売ってるから、5.11にこだわらない人はそちらの方がいいかも。


CHAMELEON SOFT SHELL JACKET

こちらはカメレオンのように色が変わるソフトシェル、というわけでなくて、街中にさりげなく溶けこむ潜入捜査官の上着として開発されたもの。5.11にはコバートというシリーズの商品があるが、これはひそやかな、隠されたというような意味合いのもの。例えばコバート・カーゴ・パンツには隠しカーゴ・ポケットが付いてるとか、そういうシリーズだと考えてもらえれば良い。「俺は戦闘的な格好で武器だって持ってるぜ」というミリタリーな服装とは別の視点だね。カメレオン・ソフトシェルはコバートのシリーズかどうかは不明だが、目指してるのはそういう世界だ。

ソフトシェルとはゴアテックスなどの完全防水衣料ほどの防水性はない代わりに、適度な撥水性があり、伸びる素材によって着やすく、動きやすく、通気性があるアウターの事だ。軍モノ、アウトドア関係で大人気のアイテムだが、近年は普通の街着ブランドでも使っているものが多いな。個人的にもハイテク新素材大好きだよ。

ジャージとかアウトドアっぽいツートンカラーのものも出てるが、ROCKHURRAHのは黒一色のとても素っ気ないもの。表側には5.11のロゴも一切ついてない。かなり薄手のソフトシェルで裏側はメッシュと薄いフリースになってる。外人向けに作られたとは思えないほどスリムで丈も短く作られてて、実はROCKHURRAHには短すぎるほど。買おうと思ってる人はワンサイズ大きめの方がいいかもよ。

このカメレオンの最大の特徴は胸の二箇所と背中にある大きなジッパー・ポケット。
パッと見には普通の地味なソフトシェルで何の変哲もないんだが、この三箇所を開けて中のIDパネルを取り出すと「FBI」とか「POLICE」とか書いてあるという仕組みになっているのだ。IDパネルは無地の布が付いてるだけなので本気の人は別途FBIロゴを用意してね。FBI捜査官がイザとなったらこれを出して、身分をアピールするという使い方が正しいようだ。犯人と間違われて発砲されちゃ困るからね。
「日本人で一般人だから意味ないよ」と思うかも知れないけど、例えば自分でパッチとか貼って使うことも出来るから、そういう用途以外でも活躍出来るよ。こんな機能使わない人はベルクロ(マジックテープ)ですぐに取り外せるのも嬉しい。取ってしまえば普通のポケットとして使える。しかも背中はかなり大型ポケットだからチラシとかも余裕で収納出来てしまう。ライブ会場の入り口でフライヤー貰って、入れるところも捨てるところもなくて困った人もこれで安心。タクティカル商品なのにパンクでも使えるとは、5.11恐るべし。

こんな薄っぺらいジャケットなのに胸✕2、腰✕2、背中✕1、内側✕1(少し小分け出来る)と合計6箇所も収納部分があるし、密閉度が高いので見た目よりは暖かい。特に風が強い日などには最適だ。ライダース・ジャケット、いわゆるロンジャンと呼ばれる形でもお馴染み、後ろが少し長くてラウンドしたフォルムも素晴らしい。雨も多少は大丈夫だから、カッコよくて気軽に羽織れる高性能アウターを探してる人にはオススメ。
ただし、やっぱりどこでもは売ってない商品で、しかも着丈を確かめたい人は現物試着出来る店はほとんどないかも。短すぎ、小さ過ぎにご注意を。


PUSH+R BAG

ここからはROCKHURRAHではなくSNAKEPIPEの持ち物となる。ブラック&レッドの組み合わせ大好きなSNAKEPIPEが見た瞬間「これかわいい!」と一目惚れして買ったのがこのバッグだ。
本当はSNAKEPIPE本人がモデルの方が良かったけど、ムサい背中(しかも小太りに見える)でごめんなさい。

5.11が出してる赤や青の鮮やかなカラーのものはFIRE/EMSシリーズとの事で、消防隊や緊急医療チームが主に使うのを目的に作られている。要人警護や特殊部隊みたいに戦ったり潜んだりする目的とは違うから、その便利さも違った方向性というわけ。コバート系のように人目から隠すのではなく、むしろ消防、医療関係者ですよ、というのを強烈にアピールするための赤なのかね。5.11のロゴも目立つなあ。

写真ではわかりにくいけどストラップ以外の黒い部分は全て簡易MOLLEシステム状になっている。ここにポーチ類をあしらうも良し、何かを引っ掛けるも良し、という具合に使う人のセンスで色々と拡張出来るのがまず機能的なところ。公式サイトなどでは医療用のハサミやペンなどをこの部分に引っ掛けてたな。パッチを取り付けるためのベルクロも完備。

パッと見には小型のバッグだけど実は意外と収納力があって、マチの厚みもあるので結構色々なものが入る。これもRUSH MOABと同じく、細かく色んな場所に色んなモノを収納出来るのが素晴らしい。
メッセンジャーバッグのようにフラップを開けるとメイン・コンパートメントになる。中は仕切りやベルクロのポケットになっていて、やはり整頓好きにはたまらないだろうね。フラップの上にもジッパー・ポケット、さらに一番上のポコッと出た部分には小物やサングラスが入るポケットがある。至れり尽くせりだなや。

そしてこのバッグの一番の優れポイントは、両サイドに500ml程度のボトルが収納出来るポケットを完備している事だ。アウトドア系のバッグでは珍しくない機能だが、5.11のはそこが単なるメッシュ・ポケットとかじゃなくてジッパー開閉式のビッチリとしたもの。真ん中の取っ手を引いたら両方のジッパーが開閉出来るというギミックが非常に優秀でSNAKEPIPEもこの部分が大変お気に入り。カタログなどをざっと見たところ、このシステムを導入している5.11のバッグは他にないようだが、全てのバッグに採用して欲しい便利機能だ。

背中に直接当たる部分にどういう用途で使うのか不明な細いストラップとフックが付いているのだけが不可解。腹に回してバッグを固定、というようなものではないようだが、誰か知ってる人がいたら教えてもらいたいものだ。

弱点はRUSH MOABと同じで水に弱い事。やっぱりこちらも下に排水用の穴アリだよ。まあこれだけ隙間の多いバッグだから、撥水性のある布地に作る自体がナンセンス。「緊急事態に雨も雪も関係ないぜよ」という思想なのはわかるが、応急処置される側としては濡れた包帯イヤでしょうな。

ウチは赤がかわいいという理由でこのバッグにしたが、普通に黒、サンドベージュ、オリーブドラブなどのミリタリー・カラーも出ている。SNAKEPIPEの一押しバッグで、値段も手頃だから、今度ROCKHURRAHも色違いを買ってみたいものだ。しつこいようだが、実店舗で売ってる店はこれまた少ない。大人気で品薄というのとはまたちょっと違う世界だから、仕方ないのかね。


TACLITE 8 WATERPROOF BOOTS

これまたSNAKEPIPE所有のブーツ。誕生日にプレゼントしたものだ。本来なら本人が履くのが当たり前だが、撮影用にROCKHURRAHが無理やり履いたのが左の写真。1〜2サイズ小さめなのにかなり無理して着用したよ。でも履けてしまうのもすごくないか(笑)?

バッグとかなら男性女性関係なく持つ事が出来るが、服やブーツとなると別。通販じゃなくて実店舗で試着して確かめてから購入したいものだ。
というわけで探して買ってきたのがこのブーツ。アメリカでは4インチ(22cm)から販売してるので女性でも買う事が出来るのに、日本では大抵7インチ(25cm)くらいからしか売ってないのだ。日本でこんなブーツを好んで履く女性がほとんどいないから、販売店も男性客しか考えてないんだろうね。嘆かわしい。SNAKEPIPEには少し大きかったみたい。
しかし足首の部分はかなり狭くて、靴紐をキュッと閉めると脱ぎ履きが困難になるらしい。確かにROCKHURRAHが愛用しているベイツのタクティカル・ブーツと比べると、かなり細身でシャープな印象がある。個人的には履きやすさ抜群のベイツだけど、見た目はやっぱり5.11の方がカッコ良いなあ。人によって好みは色々だからこんな意見は参考にもならないね。

5.11はブーツにも力を入れていて何種類も出しているが、これは軽量で防水性を売り物にした新し目の商品。タックライトという軽量のカーゴパンツを出してるので、そのシリーズの一環なのだろう。見た目は全然防水に見えないが、裏地がちゃんと浸水を防ぐようで、雨でもひとまず靴下が濡れる事はない模様。ROCKHURRAHは自分の持ってるものから推測して、5.11はあまり防水が得意ではないと勝手に判断してるが、豪雨の時はどうだろうね?

この手のタクティカル・ブーツはとにかく機動性に優れたものが良い。本当だったら強度の面でダメなんだろうけど、脱ぎ履きが楽という点でサイドジッパーがやはり便利だ。靴紐を結んだ後にすっきり収納出来るのもスマートな機能でいいな。
足首の横の方にナイフ入れるための隠しポケットがついてるあたりも特殊すぎ、さすが5.11。


あまり調べず書けてラクそうだから選んだ今回の企画、思ったよりもずっと長くなってしまったな。その割には一般的には興味ない、面白くないの世界だろうから、この労力も報われない事になってしまう。
ROCKHURRAHお得意の「後半駆け足で文章がぞんざいになってしまう」という本ブログの特色は今回なかったな。いいかげんで中途半端を売り物にしてるのも問題だけど、あまりみっちりもヨロしくないなあ。これからもほどほどを目指してやってゆこう。

がっちりBUYましょう!vol.5 iMac & ライオンちゃん編

【貧困な発想のパクリで申し訳ない】

ROCKHURRAH WROTE:

そろそろ買い換えるか?いいや、まだまだ。などと言いつつもROCKHURRAH愛用のiMacは既に6年目に突入していた。前に買った時のOSは10.4/Tigerだったがその後、10.6のSnow Leopardにして大活躍してくれたもんだ。
家にいる時間はほとんどMacの前というような生活で、まさに「駆使」という言葉がピッタリくるほど慣れ親しんできたのは間違いない。この6年間で内蔵のディスク・ドライブが壊れたくらいで、他には特に故障も問題もなかった。
故障がないというのはいい事の反面、買い換える機会を逃してしまうという事にもつながるわけで、それが冒頭の「いいや、まだまだ」だったわけだ。

ウチのブログのここここにも書いてる通り、ROCKHURRAHは根っからのアップル愛好家だが、ウィンドウズからのスイッチ派ではない。どちらも使えるが自分にとって使いやすいからMacをメインにしてるだけの話。ここで言う「使いやすい」は便利機能がどれだけ付いてるかとか、そういう事とは全く関係ない次元での使いやすさだから、勘違いしないようにね。
この辺の主義主張は敢えて書きたくないし、故スティーブ・ジョブス氏についてのコメントも書かない事にしよう。

さて、前置きが長くなったがそんなROCKHURRAHがiMacを買い換えようと思いつつも今まで買い換えなかったのは、故障してないという以外にもう一つ理由があったからだ。
それはバカバカしくも重大な問題なんだが、古いのを捨てられないからという理由だ。
部屋が無尽蔵にあるわけでもないのに先々代のMacまで後生大事に持ってるよ。

先々代のはMac OS X起動のモデルだが、それ以前の「クラシック」と呼ばれる環境で使えた最後のモデル。要するに大昔に使ってたアプリケーションはそこでしか起動出来ないという事。
先代はインテルに代わった世代のMacだが、「ロゼッタ」という環境でそれ以前に作られたパワーPC対応のアプリケーションがシームレスに使えた。何も考えずに使えたからその恩恵を感じる事はなかったけどね。

そして最新モデルというわけでもないこのiMacなんだが、価格も随分安くなったし前よりはかなりパワーアップした印象があったし、遂に買い換える気になったのが先日。
こういうのは勢いだから衰えないうちに速攻で買う事にしよう。
最近のiMacはワイヤレス・キーボードとマジック・マウスなるものが標準で付いてくるのが慣わしらしい。しかし10キーが付いてないまるでノートのキーボードみたいなのはいくら省スペースでスタイリッシュだろうと使いにくいに決まってる。日常的に億単位の数字を扱うので10キーがないのは困るのだ(大ウソ)。しかも個人的にこの大画面にあのちびっ子キーボードじゃバランス悪くねーか?という思いもあった。

という事から以前の10キー付きのキーボードをわざわざオプションで換装してアップル・ストアにて購入。もっと安く売ってるところはあったんだが、キーボード取り替えに対応してるところをアップル・ストア以外で見つけられず、やむなく定価でお買い上げとなってしまった。基本的にどこで買っても大差ない時代だし、アップル・ストアで買ったから超純正品というわけでもない。
マジック・マウスに至っては買うまで全く機能も知らなかったよ。今まで純正マウスは使った事がなかったしな。

頼んでから約一週間、キーボード取っかえて送るだけなのに意外と遅いな、と思っていたら、何と日本ではなく上海から送られて来るとの事。日本にもたくさんあるだろうに、やることが大掛かりだな。超純正品どころか超パチもんが届くんじゃなかろーか?などとドキドキして待つ。国内に来てるらしいのは確かだがヤマト運輸ADSC支店ってどこよ?何だか想像を遥かに超えた謎のルートで手元に届くらしい。

そして届いたのがみぞれ混じりの冷たい雨が降る夜だった。濡れてもいないし地面に置いたりもしない、さすがヤマト運輸、素晴らしい心がけだね。
さあ開封、と箱を開けたら暖房との温度差がすさまじく、一瞬で結露、大汗をかいた状態の新品iMac。いきなりの挫折か。
気を取り直してまずはあらかじめ買っておいたメモリを増設。前に使ってたiMacはスロットが2つしかなくて、4GBにしても3GBまでしか認識してくれなかったが、今度は最大16GBまで取り付けられて、メモリ不足に悩まされる事がなくなった。ウチのはノート用のDDR3-1333というもので元から付いてたのと足して12GBにした。豪華なり。

起動する前に悩んだのが新型に入ってるOS Lionにするか以前のままSnow Leopardで使うかという事。ネットでレビューを読んでもLionの魅力があまりROCKHURRAHに関係ない部分での進化だったので、なおさら悩んだ。まあ嫌だったら戻すという事で取りあえずLionのまま、先代からユーザー環境をほぼまるごと移植するという方針にした。
Time Machineバックアップからの復元は過去にやった事はあったが、OSをまたいでの復元は初めて。うーん、取り返しがつかないほどのミステイクはないと思うけど緊張しますな。

で、結果はあっけないほど簡単に移行出来てしまった。設定し直しもほとんどなく、アプリケーションのシリアルとかも(おそらく)完璧に引き継いだまま。パソコン買い替えの時の移行の面倒さがまるでないのがさすがTime Machine、優秀だな。
あまりにも環境が違わないので逆にビックリだが、よく見ると確かにSnow Leopardではなく、ちゃんとLionなんだよな。

いよいよこれからLionやiMacのレビューかと思いきや、それをかなり端折ってしまうのがROCKHURRAH流だ。いつも自分で思うんだけど、前置き長過ぎなんだよね。そしてこれからって時に疲れてしまうんだよね。しかも発売から結構経っててイマサラ敢えて書かなくても、先人がちゃんと書いてくれてるんだよね。
今年もダメダメだなあ(笑)。

Lionは誰もが予想した通り、限りなくiPhoneとの境界線があやふやなOSだと感じる。みんなが大好きなiPhoneだけど、それを大画面のパソコンでまでやるのはちょっとなあ、という抵抗はあったが、想像したほどiPhoneもどきではなく、ちゃんとSnow Leopardと同じくらい熟成したOSだとわかって安心した。
さすが、今日を愛するLION。あっ、これはライオン違いか?

アップルのサイト上で紹介されているLaunchpad(全画面で表示するランチャー)やMission Control(起動中のアプリケーションを全部表示して切り替える)などは正直言って個人的には使う事がない機能だと思えるが、システム純正でこういう機能が派手に展開するのはいかにもMac的なのかね。
前から愛用しているHimmelBarやmulti X Finderとかぶる機能なので自分としては必要ないなあ。
まだ全機能を試したわけじゃないし、そもそもアプリケーションを使う母体としてのOSなので、OSの基本機能だけを言っててもはじまらないね。
困った事と言えばROCKHURRAHがレコードを録音する時に使っていた波形編集ソフト、Bias Peak Pro 6がなぜか起動しなくなった事。その前のヴァージョン5が普通に起動してるから使えなくなるはずはないんだけどなあ。まだ原因究明する時間がないんだけど、そのうちちゃんと元のように使えるようになるだろう。

Lionの新機能がどうとかよりも、初めて触れたマジックマウスの新触感にビックリ。
表面に継ぎ目もボタンもスクロールホイールも存在してなくて、指のタッチのみで既存のマウスと同じ事をやろうとする精神が尊いよ。パソコンとはこういう操作をするもの、と体で覚え込んでる事を根底から今さら覆すわけだから。iPhone経験者は逆に驚かないんだろうけど、スクロール操作が逆、さらにスワイプなどと言われても慣れるまで数日かかってしまった。しかし慣れなかった場合は市販のマウスに戻そうと考えていたのに、今でもマジックマウスをなぜか使ってしまっている。いいとか悪いとか以前にこの触感がやみつきになってしまうのだ。スクロール設定は戻す事は出来るんだが、せっかく開発者が考えだした手法をロクに使いもせず、慣れようともしないのも情けない話だからな。そんな頑固オヤジみたいにはなりたくないよ。

OS X Lionはこのマジックマウスを駆使する事を前提に作られてるのは間違いない、と感じた。本当はマウス形状じゃなくてオプションのマジックトラックパッドを使えばさらに使いやすいのかも。ノートパソコンのトラックパッドが苦手で使いにくいと思ってたROCKHURRAHは最初からこのオプションに関しては考えてもいなかったが、今にして思えばこの操作性はマウスでなくても良かったんじゃないかと思っているほどだ。

ほとんどの人にはどうでもいい事だろうが、スリープ状態にした時に前のMacはうっすらとしたライトが、まるで寝息を立てているかのようにゆっくりと点滅していたのが好きだった。今回の機種にはそれがないようで、ちょっと寂しい。無駄な部分ももっと進化しようよ。

以上、特に目新しい事も面白い事も書けずに苦しい記事となってしまったが、これから買おうと思ってる人には少しくらいの参考にはなったかな?
ではまた、さよなライオン(古い・・・)。

がっちりBUYましょう!vol.4 ミリタリー系ワンショルダー編

【おなじみのアウトドア・メーカーが出してる本気バッグ】

ROCKHURRAH WROTE:

このシリーズ記事も久々だなあ。
去年くらいからこのROCKHURRAHのブログでもしつこいくらいにミリタリー系の服装などについて書いてきた。ずっと前から好きだったジャンルではあるけど、ここ数年は特に動きやすくて機能的な服装の方が望ましいという職業についているので、ミリタリー好きの傾向に拍車がかかったというわけだ。一般的な街着よりは確かにポケットの数とか多いし、ハードな動きにも耐えられるし、機能美を突き詰めればここにたどり着くのも当然だと思える。

で、語るネタがなくなってきたから、というワケじゃないが、今回はそういうミリタリー系の服装に似合うバッグについて書いてみたい。

最近のミリタリー系と言えばアウトドア・ブランドやスポーツ・ブランドと密接な関係にあるという傾向にある。そういった事も踏まえて、今回は軍用もあるでよ、というアウトドア・メーカーのバッグに注目してみよう。
断っておくが今回紹介するのは軍用も出してるメーカーのバッグ、というだけで本当の軍用なわけではない。なぜならROCKHURRAHの使う用途と本物の軍用バッグの目的が全然違うから。
書き始めた当初から何とも中途半端な企画で申し訳ないなあ。


ARC’TERYX
ぱっと見た瞬間は何と読むのかわかりにくいが冷静に読めばそこまで特殊な読み方ではなかった。などと頭悪そうな事を書いてみたが、これはアークテリクスというカナダのアウトドア・ブランドだ。
元々は登山用のハーネスを製造していたらしいが現在ではアウトドア界のトップ・ブランドのひとつとなっている。このロゴ・マークに始祖鳥の化石が刺繍されたワンポイントを街中、あるいは山の上で見かけた人も多かろう。知名度がなかった頃はこのブランド名も一瞬では読めなかったし始祖鳥もトカゲか何かの刺繍だろうと勝手に思っていたものよ。ファッション雑誌も全く読まないし、予備知識も皆無だったからなあ。
さて、このアークテリクスは上から下まで身の回りのもの全部、というほどの幅広いラインナップはないんだが、特に有名なのは防水性の高い高級アウター・ジャケットやバックパックの類いだ。
ただ、背中に背負うバックパックやリュックの類いは個人的にあまり好きじゃなくて、それは何かを取り出す時にいちいち背中から降ろさないと開け閉め出来ないから。
やっぱり即座に中のものを取り出せる方が好きなので、そういうタイプをROCKHURRAHは選んでみた。

このミストラル・シリーズはアークテリクスの中では珍しいショルダー・バッグ・タイプで8、16,21という三種類の大きさがある。これは例えば8だったら「8リッターの容量があるよ」という意味なんだが、案外漠然とした表現ではあるな。だまされたというわけではないが、現物を見ずに通販で買った失敗例そのまんま。2リットルのペットボトル4本分の容量と言えばかなりあるように感じたんだが。つまり購入した8リッターがROCKHURRAHの用途には少し足りなかったわけだ。昔は手ぶら大好きでバッグをほとんど使わなかったのに、意外と持ち物が多くなってしまったもんだな。
と言うわけでミストラルを買おうかどうしようか悩んでる人は少し大きめを選んだ方がいいと思う。
ユニークな特徴としては、開口部にバネが入っていて荷物を入れた後で三回折りたたみ(クセがついている)、両側のストラップを引っ張ればキュッと締まる仕掛けになっている。文章で書くと何やら複雑そうだが、本当に一瞬であっという間に開け閉めが出来るのは素晴らしいし、そのギミックが面白い。ただし上の部分を三回も折り曲げるという事はそれだけ入る分量が少なくなるという事でもある。トートバッグのように口を開けっ放しにすれば多少の大物も入るんだろうけど、それもちょっとなあ。
容量以外は大層気に入っていて、表面のナイロンもきめ細かくて上質、小分けするポケットも豊富に付いているし、独特の丸みを帯びたデザインも大好きだ。機能性と曲線美が見事に融合された傑作バッグだと言えよう(大げさ)。さすが我が憧れのカナダ。

アークテリクスの品質に魅せられたROCKHURRAHはもう一つここのバッグを所有している。クイバーと呼ばれるワン・ショルダー・リュックだ。写真でわかるようにかなり湾曲した独特のデザイン、これまた見事なバランス感覚。一瞬、どっち側の肩にかければいいのか悩んでしまうよ。しかし見た目から考えられないほどの抜群の装着感があって、個人的には最強のワン・ショルダーだと思える。
欠点を強いて挙げればショルダーやリュックほどポケットがなくて、小分けして荷物を入れられないという点にある。メインとサブの2つと中にメッシュのポケットがあるのみ、かなりシンプルな作りになっているのだけが残念。しかし止水ジッパーと素材の防水性は申し分ない。先日関東地方も直撃したあの台風の中、このバッグで一番暴風雨だった時間帯に家に帰ったんだが、中身はほとんど濡れてなかったという事実が物語る。もっと防水性の高いバッグはあるんだろうが、たかがワン・ショルダーくらいでもこの水準。すげー!アークテリクス最高。
個人的には全く使うつもりはないがハイドレーション(背中に入れた水パックからチューブで水分補給するためのもの)用のチューブ通しの穴まで付いてて、意外と本格的。
こちらは11リッターとの事だが見た目よりは収納力もあって今では本当に欠かせない相棒のような存在。
探してたその日に偶然見つけて即買いしたという運命的な出会いもある(大げさ)。ネット通販とかでは品切れ続出らしいので、惚れた人は苦難の恋になるかも。

このアークテリクスは良い品質のものを作っているのが認められたからかどうかは知らないが、LEAFと呼ばれるハイスペックな軍用ラインも作っている。Law Enforcement & Armed Forcesの略だとの事。どこにでも売ってるものじゃないし値段もバカ高いので、さすがにそこまでマニアではないROCKHURRAHなどが気軽に買えるもんでもないが、金持ちになった暁には是非手に入れたいものだ。


Mystery Ranch/The Works
アウトドアのバックパックとして著名だったDana Designの創始者が作ったのがこのミステリー・ランチだ。バックパック業界に特に興味あるわけではないのでブランドの紆余曲折(一度Marmotに買収された後に復活)についても見てきたようには書けない。単にミステリー・ランチがミリタリーやタクティカル分野で素晴らしく良いバッグを作っているから、ROCKHURRAHはその点について興味があるのみだ。

上に書いたアークテリクスなんかよりも遥かに特殊部隊の人々に愛されてるっぽい見た目、機能、耐久力、豊富な種類と色。さすがバックパック作り続けて数十年のこだわりと職人気質が炸裂した格別の逸品ですな。特にこのブランドのお家芸(?)であるY字型のジッパーは素人には何だかわからんがすごいシロモノに思えてしまう。作るの難しそう。
まあ適当なミリタリー・ショップでも看板商品になるだろうしファンも数多いに違いない。んがしかし、最低でも4万円台後半から6万円くらいもする高級バッグなのは確か。本気の人以外はたかがナイロン・バッグにそこまで出せないのも確か。
アウトドアや本物ミリタリー・アイテムが高いのは下手したら命がかかってる世界だから当たり前なのかも知れないが、一般人であるROCKHURRAHはそこまで本気にはなれない。だからあのY字型のスタイルに憧れてはいても所有はしておりまっせん。

で、ここで浮上してくるのがThe Worksだ。これはそのミステリー・ランチの廉価版・カジュアル版というような位置づけで、一応Worksロゴの下にちっちゃくミステリー・ランチのロゴも付いてはいるが、主力商品とは全く別物と言ってもいいだろう。
高いのには手が出ないがちょっと憧れのブランド名も入ってる・・・というような卑屈さも感じられなくはないが、このシリーズは確かに手が届く価格。街着にはちょうど良いかな。

ROCKHURRAH所有のはこのトライゴンというモデル。これまたワン・ショルダー・タイプで三角形な型のもの。パタゴニアの大人気作Atomと似たデザインだな。アークテリクスのクイバーと3つ並べるとこの手のバッグ御三家という感じがする。アウトドア界の大御所であるグレゴリーやノースフェイスがあまりこの手の型を作ってないようなので勝手にROCKHURRAHがそう思ってるだけだ。
このトライゴンは表面が実に独特で、何とも言えないザラザラした質感が特徴。触った事はないがサイの肌とかそういうものを思わせる。この素材と裏がゴムっぽい伸びる素材を組み合わせて作った異色のバッグだと言える。防水性能に重点を置いたからなのか?
アークテリクスのクイバーより前から使っていて、雨にも濡れたはずだがどうだったろうか?台風とかそういう記憶に残る大雨じゃないから印象が薄いのかもね。
メッセンジャー・バッグのように大きなフラップ式になっていて、そこをめくるとメイン・コンパートメントという形式になっている。マチがあまりない流線型のバッグだから、伸びる素材はありがたいが大したものは入らない。中にもなーんも仕切りやポケットはなく、唯一フラップ部分がもう一つの収納になっているだけだ。
先ほどアークテリクスのクイバーをベタ褒めしたから何だか気のない表現に見えるが、収納力さえ抜きにすれば大変気に入ってるバッグなのだ。希少なのか廃版なのかわからないが、街で人とかぶる可能性が少ない事も良いね。リフレクター・テープ(反射板)もついてるから自転車の人もオススメ。写真では見えないがストラップの前の部分に小さなポーチが付いてて、これまた軍用Molleシステムのようでかわいい。
なぜか右上の方に三角形の矢印マークが付いているのも愛嬌。ここがジッパーの始点ですよ、という意味か?このROCKHURRAHをもうろく扱いするか?


5.11
警察や特殊部隊系装備とかに興味あってその名を知らない人はいないほどの著名なブランドがこの5.11だ。他のミリタリー系ブランドに比べると格安のイメージだが、一般の目線とは随分違った作りが面白く、ROCKHURRAHもいくつか愛用している。
ウエアやブーツなど身の回りのもの全般を扱っていて、バッグも多数出している。上記のアークテリクスやミステリー・ランチが街着にも合うバッグとして違和感ないおしゃれ心を持ってるのに対して、この5.11のはあくまでも「任務遂行に便利」という着眼点に基づいて作られた無骨な感じがする。
例えば5.11のジャケットにはFBIの潜入捜査官が(イザという時に身分を提示出来る)IDパネルを隠すためのポケットとか平気でついてるあたり、日本の街着としてはかなりの違和感があるもの。なぜか商品全てにタクティカルなんとか、と名前が付くのもすごい感覚。

そういう特殊な任務とは全く関係ないROCKHURRAHが選んだのはやはりワン・ショルダー型のRUSH MOAB 10というバッグだ。
Mobile Operation Attachment Bagの略だそうで、ふーむ、何だかわからん。

実は注文はしてるんだがまだ現物が手元に届いてない状態で、使用感とかは全くの未知数。背負った画像も用意出来なかったのでこれで許して。
見た感じは何ですな、ドンキとかに1980円で売ってそうな安っぽい雰囲気。しかし5.11お得意のこれでもかと言わんばかりの収納、ポケットの数、さすがその道のプロが選ぶだけの多機能さ、その辺に惹かれる人もきっと多いはず。ミリタリーのリュックでよく見かける3デイ・アサルト・パック、つまり三日間の作戦に必要な荷物が入る大きさのリュックをワン・ショルダー型にした感じだな。写真で大きさは全然わからないだろうけど、割と大きめで容量も問題なし。5.11が独自に開発したシステムでこれよりさらに大きなバッグとも連結出来るというから、容量に問題ある人は「親ガメの背中に子ガメ」状態で盛ればよろしい。

ふう、大した事も書かなかった割には長文になってしまったな。
今回はこれで終了するけど、また何か紹介出来るものがあったら書きます。