SNAKEPIPE MUSEUM #83 Nina Murashkina

20260829 top.
【ド派手な色使いの「Snow White XL」は2024年の作品】

SNAKEPIPE WROTE:

作品を観た瞬間、ギョッとさせられる。
中世の拷問器具と言われる鉄の処女のように、体の前面が左右に開く構造なんだね。
ヌードだけでなく、心の中をさらけ出しているように見えるよ。
この作品は「Goddess 1」というタイトルで、Nina Murashkina(ニーナ・ムラシュキナ)とXavier Escala(ハビエル・エスカーラ)との共同制作だという。
ハビエル・エスカーラはスペインの彫刻家で、ニーナの夫らしい。
彫刻はハビエル、絵はニーナという役割分担なのかな。
SNAKEPIPEは絵に興味があったので、今回はニーナについて特集しよう。
まずは経歴を調べてみようか。

1985 ウクライナのドネツクに生まれる
2000–2005 ドネツク美術大学(グラフィック・デザイン)で学ぶ
2005–2009 ハルキウ芸術デザインアカデミー(記念碑的絵画)で学ぶ
2011 キーウ芸術アカデミー(舞台美術・映画)で学ぶ
2012 ポーランドのヤン・マテイコ美術アカデミー(絵画)で学ぶ
2017〜 スペイン、バルセロナ県サン・クガ・セスガリゲスに在住・制作

現在41歳、ウクライナ出身のアーティストなんだね。
自身の作品である大きな指輪を着用して、ポーズを決めているニーナの画像を載せてみたよ。
美貌も才能も併せ持つ女流アーティストなんだね!
ニーナ本人の経歴には書かれていないけれど、2017年にハビエル・エスカーラと結婚したみたい。
そこから共同制作が始まって、先に紹介した「Goddess」のような作品を発表するなんて素晴らしい!(笑)
「Goddess」は、ひとりの女性が開かれ、女性神のための神殿へと変容していく「人間の内側に宿る神性」を表現している作品と解説されている。
キッチュでグロテスクな美しさを持つ女神像なんだね。
ニーナの作品をもっと紹介していこう!

「Conquistadoras(征服する女たち)」は2024年の作品。
水色と赤が鮮やかでエキゾチックな雰囲気だよね!
馬に乗った3人の女性が描かれている。
動きを表しているのか、連続写真のように馬や人物が重なっている。
コーヒー・カップやムチを手にしていて、3人目の女性には男性の姿が見えるね。
「どのような状況であっても、自らの目的に向かって進んでいく強い女性たちへの讃歌」というのが、ニーナによる解説だよ。
確かに力強さを感じるね!

2025年の作品「Blue Tiger(青い虎)」も色使いが派手だよね。
楕円形のキャンバスが新鮮!
この作品にも3人の女性がいて、青い虎にまたがっている。
虎を制してるくらいだから、こちらも強い女性像だね。(笑)
作品の下部に首を切られたヒゲの男性がいるので、左で笑っている女性がサロメを思わせる。
不気味さとポップが共存していて目を引くね!

立体作品も手掛けているんだね。
壺の周囲に描かれているモチーフが面白い!
壺のアート作品といえばグレイソン・ペリーを思い出す。
2008年6月の「ターナー賞の歩み展」や2026年3月の「YBA&BEYOND」で鑑賞したグレイソン・ペリーの壺は、毒気たっぷりで魅力的な作品だった。
ニーナの壺もその雰囲気に似ている感じだね。
壺の作品はいくつも制作しているようなので、一つ譲ってもらおうか。(笑)

陶器のお皿もあるんだね。
「Triumph of Chastity 1(貞潔の勝利 1)」は2025年の作品。
ユニコーンの手綱などに金が使用されているみたいだよ。
丁寧に描きこまれたモチーフの意味は不明だけど、「勝利」を喜ぶ女性の顔が誇らしげだね!
「私が作品の中で表現する女性は、強大な存在、いわば勝利する女神のような存在なのです」と語るニーナ。
 神話的な視点から女性的な性質を強調し、「マジカル・フェミニズム(魔術的フェミニズム)」を提唱している。
本来の文学批評としても意味合いと、ニーナの「マジカル・フェミニズム」は違うようだけど、言いたいことは分かる気がするよ!

今回はニーナ・ムラシュキナを紹介してみたよ!
面白いアーティストがいるよ、とROCKHURRAHに見せると
「ヴァニラ画廊って感じ」
と的確な感想を言う。
ヴァニラ画廊さん、実物観たいので是非とも展覧会開催お願いします!(笑)

時に忘れられた人々【34】80年代TV CM編2

【本編で紹介しきれなかったピーター・マーフィのマクセルCM。歌ってないけどね】

ROCKHURRAH WROTE:

前回に引き続き80年代のTV CM編の第二弾をやるつもりで、やる気だけはあるんだが・・・。
前の記事は割と長く書いたわりには読み返してみても自分でもイマイチだと感じたよ。

たぶんCMに使われたのがこの時代には誰でも知ってるようなメジャーなバンドだったりで、ROCKHURRAHが個人的に聴いてきたニュー・ウェイブとは少し違うかな、と思いながら書いたせいかもね。
誰も知らないようなバンドをテキトーに書いた方が自分でも楽なのはわかってるけど、途中で終わったから一応続きは書かねば。
などと冒頭から悲壮な(?)決意で後始末をしようとしてる時点で、この企画が失敗だったことがわかるね。

では時間もないし矢継ぎ早に始めてみるか。

まずはサントリーに負けず劣らず、この時代の旬なニュー・ウェイブの音楽を積極的に取り入れて記憶に残ったホンダのCMから。
今回は1982年のホンダ・タクトのCMでバナナラマが出演しているものを選んでみたよ。

ホンダのスクーターのCMとしてはABCや元ウルトラヴォックスのジョン・フォックス、元ポップ・グループのPIGBAGなど、曲としては色々起用してるんだけど、音楽だけでアーティストは特に出演してないというのが不満だった。
しかし考えてみればスクーターに乗ってるのが似合うようなニュー・ウェイブ・バンドの人というのも逆にあまりいないかな。

これじゃいかん、とホンダの人が考えたのかどうかはわからないが、当時の英国ニュー・ウェイブ女子ヴォーカルとしては最も健康的で元気そうなバナナラマを起用してみた(想像)。
元気だけど乱暴で何するかわからなそうなスリッツじゃなくて良かったな。

70年代後半から気軽に乗れるギアチェンジなし、キックしなくてもエンジンがかかるスクーターが大ブームとなったけど、実は1940年代くらいから存在してたし、その後の時代よりも魅力的な個性を持ったものもあった。
ROCKHURRAHが生まれるよりも前の時代にはウチの父親もラビット(というカッコいいスクーターが昔あった)に乗ってたような写真を見た記憶がある。
などと書き始めると行数は確かに稼げるがこのブログの趣旨とは違うものになるから、やめておこう。

1976年のホンダ・ロードパル(通称ラッタッタ)、1977年のヤマハ・パッソルあたりが街角でよく見かけるスクーターのブームのはしりだろうね。
中でも最も人気だったと思えるのがやはりホンダのタクトかリードなんだろうな。
ROCKHURRAHがスクーターに乗り始めたのはもう少し後の時代だが、この頃から「王道嫌い」という性質が災いして、ヤマハのパセッタという小さくて軽い女性向けのスクーターに乗ってたな。
フィギュアスケーターの渡部絵美がCMやってて、全然ファンでもないのに魔が差して買ってしまったよ。
今にして思えばパッソルやタクトの方が形は良かったが、よりによって女性向けを選んでしまう、その当時の心境は覚えてないなあ。
友達に貸したらどこかに突っ込んで、フロント部分を大破させてしまったという事故に遭ってしまった。
金持ちの御曹司だったので即刻弁償してもらって事なきを得たが、軟弱なスクーターは事故には弱いという事を学習したよ。

その後、あまりにも非力なパセッタを卒業して、これまたヤマハのアクティブというスクーターに乗ってたんだが、これはホンダのリードのライバル的な存在だったにも関わらず、あまり人気ない車種だったのではなかろうか?
しかも今だったら何でその色選ぶ?と思ってしまうような真っ黄色のに喜んで乗っていたものだ。
特にヤマハびいきだったわけでもないのにね。
リードと競うくらいだから   原付としては当時は最強クラスだったと思うが、これまた今度は自分のミスで中央分離帯に突っ込んでしまい、ツツジの枝が腹に刺さるという手痛い事故を経験した。
この頃はまだメットなしでも止められることはなかったし、今思うと危険な事も平気でやってたからバカな目に遭ってしまった。
軟弱ではなくてもスクーターは事故には弱いという事を学習したよ。

バナナラマは80年代前半にデビューした幼なじみ2人+大学の友だちという構成の3人組のガールズ・グループだ。
セックス・ピストルズの目立たない方の2人、ポール・クックとスティーブ・ジョーンズがリハーサルを行っていたスタジオの上に幼なじみ2人の部屋を世話した(元はマルコム・マクラーレンのオフィスだったらしい)というような交友関係で、つるんでセッションやレコーディングをしたという中の1曲がデビュー曲となったようだ。

キャリアの初期では元スペシャルズの目立ってた方の3人によるファンボーイ3とも共作でレコードを出していたな。
こっちから売り込んだわけではなく、テリー・ホールの方が気に入って一緒にレコーディングをしたというから、ポッと出のガールズ・グループとしてはかなりのラッキーな人脈を持っていたし、実力や魅力を持っていたってことだろうね。
ファンボーイ3と一緒にやった曲がヒットしてバナナラマとしての知名度もアップしたという記憶があるよ。
ROCKHURRAHが彼女たちのことを知ったのはこのくらいの時期で、逆にバナナラマ単体としてはレコードを買ったこともないくらい。
その程度の縁で語るのもおこがましいが、単なるアイドル・グループではなくてパンクやニュー・ウェイブの方面から出てきて英国を代表するガールズ・グループとなったというところがROCKHURRAHの評価ポイント。
うーん、上から目線で「何様?」という声も聞こえてきそうなコメントだったな。

CMはバナナラマの3人が押さえてた幕が上がって、ピーター・フォンダがタクトに乗って走ってゆくだけのヒネリも何もないものだったけど、ここで使われたCM曲が出来合いの曲ではなく、ちゃんとCM用に作ったと思われる「He’s Got Tact(ハート・ワクワク)」。
1983年のデビュー・アルバムでも日本盤だけにこの曲が追加されてるようだね。
クレジットを見る限り作詞作曲はバナナラマの3人が行っているようだがちゃんと楽器とか出来たのかね?
その辺はあまり詮索しない方が良いか。
曲の方も良く出来てて、「60’sのガールズ・グループを80年代にニュー・ウェイブ的アレンジでやったところが新鮮」という系譜(長い系譜名)に連なるね。
70年代最後くらいにそういう路線でやってた元デフ・スクールのベット・ブライトが元祖的な存在だと思うが、ベット・ブライトや同時代のトレイシー・ウルマン、マリ・ウィルソンほどキャラクターが強烈ではなくて、服装やメイクも特にそれ風ではない。
その当時のロンドンの等身大のニュー・ウェイブ少女という感じが多くの人の共感を得たのかなと思うよ。
一番のポイントはアメリカンな雰囲気があまりなくてサラッとした感じが個人的にはいいかな。
陳腐な褒め言葉だけど。

ホンダだけに(名前の響きが似てるから)ピーター・フォンダという安易なキャスティングが想像出来るけど、ハーレーに乗って大スターになったピーター・フォンダがこんな小さなスクーターに乗ったというのがちょっとしたヒネリだったんだろうね。

ここまで書いていて最後に言うのも何だが、ROCKHURRAH(人の顔を見なくて覚えられない)が何となく記憶していた初期バナナラマの顔とCMの3人が一致してないように感じてずっと違和感を覚えているよ。
すごく際立ったヴィジュアルの3人組というわけでもなく、もしこの中の1人が(当時の若さのまま)「ブリティッシュ・ベイクオフ」とか「ソーイング・ビー」の出場者に紛れていたとしても、余人ならともかくROCKHURRAHは見抜けなかっただろうな。

同じくホンダが作った世界初(?)リトラクタブル・ヘッドライト(格納式ヘッドライト)搭載のスクーター、スペイシー125。
RX-7やトヨタ2000GTとかカウンタックとかには搭載されていたけど、個人的な好みで言うならライト出した時の見た目がイマイチに感じる。
見た目とか実際の機能とかよりは高級感のシンボルみたいな感じなのかねえ。
エリートという名前で販売されていた海外輸出用モデルも存在していたが、これのCMをやっていたのがDEVOだったらしい。
日本ではなくて海外のCMなので同時代に日本のテレビでは当然やってなかったな。

スペイシーは直線的でSFっぽいヴィジュアルが話題となったスクーターだったが、フロント部分がパカっと開いて、ここにLPレコードがすっぽり収まるというのがROCKHURRAH的にはグッと来るものがあったな。
しかしこの当時は発売された全てのスクーターを乗り比べて買えるような大型店舗も近くになかったので、そんなことを知ったのは違うスクーターを買った後の話。
実際にこのフロント部分に何枚のLPが入るのかも見たわけじゃないのでわからないし、大雨降ったらレコードも濡れそうだし、そもそも大雨の日にスクーター乗らないし、実用的なレベルじゃなかったんだろうな。

DEVOは1978年にブライアン・イーノのプロデュースで出した1stアルバムが世界的に話題となった・・・などといちいちROCKHURRAHが書く必要もないくらいに知名度が高い米国オハイオ州アクロンのバンド。
かつてはいくつものタイヤのメーカーが本拠地を置いて「世界のゴムの都」と呼ばれたアクロン出身だからなのか、真っ黄色の化学防護服みたいなものを着用したり、メンバー全員がサンダーバードの人形みたいな人造的な所作だったり、変な被り物やストッキングをかぶったり、そういう不気味なイメージ戦略が見事に当たって、DEVOは一躍ニュー・ウェイブの世界で知名度の高い存在となった。

不気味だけど妙に爽快でカッコいいような部分もあって、最近はあまり言わないかも知れないけどキッチュな魅力に溢れていたバンドだったな。
クラフトワークやデア・プラン、レジデンツにヒカシュー(選び方がメチャクチャ)など、個々の変な要素や特色が面白いバンドは世界に色々あるけど、DEVOはまさにキワモノ要素の百貨店みたいな存在だったかな。
そういう路線を極めてしまわずに、大衆的に展開したところがうまかったんだろうな。
うん、書けば書くほどありきたりになってしまうからもう語るのはやめておこう。

CMではスクーターに跨ってひと言ずつ喋るだけなんだけど、生身の人間とは思えないほど造り物に徹してて、そのプロ根性こそが一流の証だと言えるね。

全然80年代CMとは関係ないが番外編、同じ海外CMつながりでこれ。
デヴィッド・ボウイと言えば宝焼酎「純」でのCMが有名だが、こちらの方がファンならばニヤッとするヴィッテルのミネラルウォーターのCM。
たぶん2003年頃のボウイがジギー・スターダスト、アラジン・セイン、ダイヤモンドの犬、LOWなどなど、家の中で過去に自分が演じてきたキャラクターたちを見かけて「あーあ」みたいなリアクションを取るセルフ・パロディなところが面白い。

バナナラマとは、とかDEVOとは、などといちいち書かずにこのくらいの軽いコメントでやれば手早くライトに仕上がるという事に今頃になって気付いたが、もう遅いか?

ニッカのブラック-50というウィスキーのCMを熱演してたのがキッド・クレオール&ザ・ココナッツ。
80年代前半にファンカ・ラティーナというファンク+ラテン+ニュー・ウェイブのミクスチャーみたいな音楽が一世を風靡したんだが、その直接的な元祖がキッド・クレオールとも言えるね。
キッド・クレオールことオーガスト・ダーネルやコーティ・ムンディのとぼけたキャラクターにお色気担当のココナッツが加わった楽しげなライブはイギリスで流行ったファンカ・ラティーナとはだいぶ違うし、コテコテ。
大きなステージで映えるところがやっぱりアメリカ、という感じがする。

この当時のROCKHURRAHはもっとヨーロッパっぽいニュー・ウェイブに傾倒してたから彼らのレコードは買ったことなかったけど、リジー・メルシエ・デクルーやリディア・ランチ、ジェームス・ホワイトにスーサイドとか、興味あるバンドを次々とリリースしてたZEレーベルから出してたのは知ってたな。
買ってた音楽雑誌の裏表紙にZEレコードの広告がよく載ってたからね。
ジルカとエステバンという2人のマイケルの頭文字でZE、ニューヨークとパリを結ぶ最先端音楽をリリースするために作られたというレーベルだったな。

そんなキッド・クレオールのCMは知ってる限り2つのヴァージョンがあったが、ちゃんとブラック・ニッカ持って寸劇みたいなCMやってるところが今まで紹介した取ってつけたようなCMとは大違い。
こんなズート・スーツがここまで似合う男も珍しいな。
タクトのためにCM曲まで作ったバナナラマも捨てがたいが、ROCKHURRAH的にはキッド・クレオールが今回のCM大賞で決まり。

時間もないし、軽い気持ちで始めたCM編の素材がうまく見つからないというストレスばかり溜まって、書きたいのが書けなかったから今回はもう懲りた、失敗という事でここまでにしよう。
最後はこれ、ベル・スターズが出演してたサントリーの缶ビールのCMより。

元々は2トーン・スカの頃に活躍してた全員女性のボディ・スナッチャーズというバンドが母体となって、スカだけでなくもう少しスカッとする一般受けの音楽性を狙ったのがベル・スターズだったんではなかろうか。
ボディ・スナッチャーズは「Let’s Do Rock Steady」という日本盤まで出た名曲が有名だが「全英大ヒット」などと書かれてるくせにアルバム発表までに至らなかったから、勝手に不遇のバンドだと思っていたよ。
そのメンバー7人のうちの5人で作ったのがベル・スターズというわけだが、2人メンバーを加えてやっぱり7人組だったな。
こちらは快進撃と言っても良いくらいに名曲やヒット曲を出して知名度も高いね。

個人的には彼女らの「Hiawatha」のシングルを持ってたのを思い出す。
ハイアワサという伝説のインディアン戦士がタイトルで歌詞もかなり硬派な内容なんだけど、リアルタイムで買って、当時はそんなことぜーんぜん知らないROCKHURRAHは勝手に「ヒアワサ」だと思ってたよ。
何だか酒のつまみみたいだな。

CMは曲はいかにもベル・スターズだが、多くの人物が素早い動きで入り乱れてて、動体視力が弱いROCKHURRAHにはベル・スターズ本人たちなのかどうかわからなかった。
相変わらず人の顔がよく覚えられなくて。
飲んでるシーンは6人しかいないようだが、バンド・メンバーでいいんだよな?

というあやふやな点が多かったけど、情報も少なかったし今回はこんなもんで終わりにしたい。
ではまた、オーネン(モホーク語で「さようなら」)

映画の殿 第86号 韓国ドラマ編 part33

20260816 top.
【ドラマに出演していた俳優たちをROCKHURRAHが集めてくれたよ!】

SNAKEPIPE WROTE:

お盆休み、皆様いかがお過ごしでしょうか?
ROCKHURRAH RECORDSでは特別なお出かけはせず、涼しい室内でドラマ鑑賞してるよ!
「韓国ドラマ編」を書いてから1ヶ月しか経っていないのに、またもや更新だもんね。
今回は5本のドラマを備忘録としてまとめておこう。
※ネタバレしている可能性がありますので未鑑賞の方はご注意ください

伝説のキッチン・ソルジャー(原題:취사병 전설이 되다 2026年)」は、ミリタリー・クッキング・コメディという聞いたことがないジャンルが設定されているドラマだよ!
「銃の代わりにエプロンで戦う男」というキャッチコピーを聞いただけで興味が湧くよ。(笑)
韓国では18歳以上になると兵役の義務があることはご存知の通り。
そのためなのか、どの俳優もドラマや映画で軍服やベレー帽が似合うんだよね。(笑)
軍隊生活において炊飯担当になったのが、今回の主人公だよ。

カン・ソンジェ(22歳)は、夢すら持てない貧しい家庭に生まれた。
シェフを夢見ていた父親のおかげで、幼少期は美味しい料理に囲まれて育ったが、どれほど美味しい料理でも貧しさには勝てないことを早くから思い知る。
日雇い労働やコンビニのアルバイトで日々をつないでいたソンジェのもとに、父の突然の死と入隊通知書が同時に届き、彼は固い決意を胸に入隊する。
そして配属先で炊事兵となった彼は、思いがけず特殊な能力を得る。
謎の声に導かれながら、画面に現れる『クエスト』を一つずつクリアし、炊事兵としてレベルアップしていくソンジェ。
銃の代わりに包丁を、弾帯の代わりにエプロンを身に着けた彼は、基地で起こる事故やトラブルを、料理の腕と機転で次々と解決していく。
やがて『クエスト』を重ねるごとに成長した彼は、巨大な軍組織に潜む問題の核心へと踏み込んでいく……。
(Disney+より)

続いてトレイラーね!

部隊を感動させる料理を作り、反抗的だったり「いじめ」を行うような人物までも虜にしていく様子が面白い。(笑)
何故クエストが出現したのか謎だけど、難題をクリアするごとにレベルが上がり、敵対していた人たちを味方につけていくところも微笑ましい。
料理を食べた後に妄想が広がるシーンが秀逸だったよ。
お腹を抱えて大笑いしたのが「味覚ボーイズ」のMV!

韓国の俳優は演技だけではなく、歌って踊ることもできてさすがだよね。(笑)
ビデオの作り方も「それっぽく」て、みんなアイドルに見えてくるから不思議だよ。
第5回青龍シリーズアワードで作品賞・助演男優賞・OST人気賞を受賞したという「伝説のキッチン・ソルジャー」は、大人気作品なんだね。
祝賀会ではアイドル・グループみたいに「味覚ボーイズ」がステージに登場したというから、ニヤリとしてしまう。
ドラマが終わってしまうのが惜しくなるほど気に入ったので、シーズン2があったら嬉しいドラマだよ!

「家族計画(原題:가족계획 2025年)」は、主演のペ・ドゥナ目当てで見始めたんだよね。
映画「グエムル」やドラマ「秘密の森」での自然な演技でファンになった女優だよ!
ポスターでは無表情で前方を見つめ、着ている白衣には血がついていて物騒。
抱かれているのはフワフワした毛並みのポメラニアンだね。
かわいい動物と2人の様子のギャップが恐怖を倍増させる。
画像右は「ムービング」に出演していたリュ・スンボム。
たまに竹中直人に似て見える俳優だよ!(笑)
全6話という短めのドラマ、あらすじを書いてみよう。

幸せな都市、クムス市に越してきた動物病院を営む一家。
引っ越してくるなり『ケバル』の手口とみられる失踪事件が発生。
意図せず容疑をかけられてクムス市の悪党らと出会い事件に巻き込まれた彼らは、「家族」で力を合わせ、問題を解決できるだろうか…。
(Filmarksより)

続いてトレイラーね。

1979年生まれで46歳のペ・ドゥナは、何年も前から見た目が変わっていない点に「注目!」だよ。(笑)
義父、夫、双子の男女という5人家族は、ギクシャクしていて違和感がある。
ドラマが進んでいくうちに違和感の謎が解けてくるけれど、その頃にはドラマが終わってしまうんだよね。
ペ・ドゥナが持つ能力が実際に使用されたら、かなり怖いだろうな。
「母さん」が漫画「ブラック・ラグーン」のバラライカさんを思わせ魅力的だった。
続編あるのかな、と匂わせるラストだったね。

「誰だって無価値な自分と闘っている(原題:모두가 자신의 무가치함과 싸우고 있다 2026年)」は長年来の友人Mから強く勧められたドラマだよ。
「マイ・ディア・ミスター」や「私の解放日誌」のパク・ヘヨンが脚本を手掛けている点がポイントなんだとか。
どちらのドラマも鑑賞しているので、人間の心情を表現するヒューマン・ドラマだという傾向が分かるね。
主役のファン・ドンマンを演じるのはドラマ「D.P. -脱走兵追跡官-」で印象的だったク・ギョファン(画像左)。
ピョン・ウナ役には「還魂」や「ムービング」に出演していたコ・ユンジョン(画像右)。
「椿の花咲く頃」や「サイコだけど大丈夫」のオ・ジョンセが準主役なのも期待大!
あらすじを書いてみよう。

映画監督デビューを夢見て20年、追い詰められた男がある日出会った1人のプロデューサー。
過労で心をすり減らした彼女との出会いをきっかけに、男は自らの価値を再発見していく。
(Netflixより)

あっさりした文章なので、トレイラーで補完しよう!

ファン・ドンマンは、近くにいたら鬱陶しいヤツだと思うだろうな。(笑)
心情を知ると痛々しさや弱さが分かり、魅力的な存在になってくる。
ピョン・ウナには似た繊細さがあったから、最初から意気投合したんだろうね。
脚本家のパク・ヘヨンは踏切を取り入れるのが好きなのかな。
「マイ・ディア・ミスター」同様、今回のドラマでもよく出てきたよ。
ファン・ドンマンの兄、ファン・ジンマンのセリフ「人生の目的は何だ?」が印象的だった。
その問に答えを出そうとする人々を描いたドラマなんだね。
ファン・ドンマンがどんな映画を撮ったのか、観たかったよ!
オ・ジョンセが、とても情けない役どころを見事に演じていた点も見逃せないね。

「捜査班長 1958(原題: 수사반장 1958)2024年)」は1971年から1989年まで放映された長寿ドラマの「捜査班長」の前日譚を描いた作品だという。
主演は「秘密の扉」や「模範タクシー」でお馴染みのイ・ジェフン(画面中央)。
シリアスからコメディまで色々な表情を見せてくれる俳優だよね。
緑色のジャンパーを着ているのは、ドラマ「恋のスケッチ〜応答せよ1988〜」や「カジノ」に出演していたイ・ドンフィ。
今回も少しクセのある役どころだったよ。
一番右に写っているユン・ヒョンスは、ドラマ「ラケット少年団」や「ワンダフル・デイズ」に出演したらしい。
どんな役だったのか、あまり覚えていないよ。(笑)

時は1958年、野蛮な時代の韓国ソウル。地方から赴任してきた牛泥棒専門の田舎者刑事パク・ヨンハンが、狂犬と言われる後輩のサンスン、怪力を誇る青年ギョンファン、エリート新人のホジョンの3人とチームを結成し、醜悪な犯罪に立ち向かう。
汚職にまみれた刑事たちの中で、信念を貫くヨンハン。
彼の型破りな捜査と熱い信念で、チームは堕落した権力に立ち向かい、人々のための刑事に生まれ変わるべく成長していく。
(KnTVより)

タイトル通り1958年を舞台にしているドラマなので「牛泥棒専門の刑事」という設定になっているよ。
服装や町並みもレトロな雰囲気だよね。

韓国ドラマにおいて、警察や政治家が癒着して私腹を肥やしていくシーンが多い。
今から70年前の1950年代には警察組織ごと腐敗していたようで、そうした組織とは一線を画すパク・ヨンハンは異質な存在だったんだね。
1971年から放映された「捜査班長」では、正義感と人情味にあふれる熱血班長をチェ・ブラムが演じ、韓国では刑事のイメージとして定着しているんだとか。
イ・ジェフン演じるパク・ヨンハン、きっと往年のファンも満足して鑑賞したんだろうね!

最後はこちら!
主演のパク・ウンビン目当てで観たのは「ワンダーフールズ(原題:원더풀스 2026年)」。
「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」や「無人島のディーバ」など、パク・ウンビン主演のドラマは色々観ているんだよね。
パク・ウンビン主演のドラマにはハズレなし、という予想をしたよ。(笑)
画像右の眼鏡をかけた男性は、ドラマ「ワンダフルデイズ」に出演していたチャウヌ。
「愛の不時着」や「おつかれさま」に出演していたチェ・デフンが「おじさん」、「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」や「ムービング」のイム・ソンジェが「ロビン」を演じている。
イム・ソンジェと聞くと、プロゴルファーのイム・ソンジェかと思ってしまうね。(笑)

ミレニアムへの不安が渦巻く1999年、突然予期せぬ出来事に見舞われたことでウン・チェニ は、超能力を手に入れることに。
そんな時、町で謎めいた連続失踪事件が発生し、事件の展開に疑問を抱えながら捜査にあたる特命公務員イ・ウンジョンも絡んで、チェニと町の住民たちは想像もしなかった悪との対決に巻き込まれていくことに。
(Filmarksより)

続いてトレイラーね!

2000年問題が今から26年前のことになるとは、なつかしい。(笑)
「1999年に人類が滅びる」とされた「ノストラダムスの大予言」は日本でもベストセラーになった本だよね。
めでたいというよりは、なんとなく落ち着かない不安な気分だった1999年という時代背景は理解できるよ。
パク・ウンビン演じるチェニが、グランジやブリットポップあたりの影響を受けたようなファッションや化粧をしているのも時代を反映しているね。
「ワンダーフールズ」はパク・ウンビンの豪快な演技と、脇の「おじさん」と「ロビン」が良い味出していて笑わせてくれる。
意味不明の超能力が役に立った時には「なるほど!」と手を叩いてしまったよ。
ちょっとディープな要素もあるけれど、軽快なテンポで鑑賞できるドラマだったね!

今回は5本のドラマを紹介してみたよ。
一番のオススメは「伝説のキッチン・ソルジャー」かな。
シーズン2がありそうな終わり方をしたドラマがあるので、情報をチェックしておかないとね!

ROCKHURRAH紋章学 ビール・ラベル編3

20260809 top.
【ビールは生きがい!分かる〜!】

SNAKEPIPE WROTE:

いつの間にか8月が始まっていて、暑さが厳しくなっているよね。
40℃なんて今まで聞いたことがない数字だよ。
恐ろしい勢いで温暖化が進んでいるんだね。
こんな時にはやっぱり冷たいビールが美味しい!(笑)
ビール腹になってしまう(もうなっている?)けれど、ビール飲みたくなるよね。
今回は2017年に書いた「ROCKHURRAH紋章学 ビール・ラベル編」を更新してみよう!

店頭に並んでいたら、思わず手に取りたくなる鮮やかな色!
赤やピンクのボトルに入ったビールだったら、飲み終わった後も再利用を考えちゃうよね。
これはアメリカのオレゴン州にあったRogue Alesが販売していた「Rogue Sriracha Hot Stout Beer」なんだよね。
残念ながら2025年に廃業してしまったみたい。
販売当時はとても人気があり、ローグ社史上最速の売れ行きだったらしい。
見た目は素晴らしいけれど、「味はクセが強くビールとしては失敗だった」と書いている人がいたよ。
Huy Fong(フイフォン)社のシラチャー・ソースが大好きだったのでビールに採用した商品を作ったとのこと。
シラチャー・ホットチリソースのボトルの大きな雄鶏のロゴや漢字、緑色のキャップまで忠実に再現したパッケージ・デザインなんだね。
ピンク色のほうは「ベーコン・メープル」って書いてあるので、こちらも冒険してるみたい。
デザインが素敵なのに味に難あり、なのは残念だね。(笑)

ターコイズブルーが美しいパッケージ!
アルコール飲料業界向けのデザインを行うHired Guns CreativeDriftwood Brewery用に作成した「Eccentricity」という高級ビールだよ。
どちらもカナダの会社なんだね。
オリジナルのダイカット形状を使用した大胆なラベルは目を引くよ。
ボトルの口をワックスで封しているところも特別感が増して良い感じ!
コストがかかった分、余計に高価になった「エキセントリシティ」だけど、完売したというから素晴らしい。
アルコール度数11.5%は通常のビールより高めだね。
マカダミアナッツやシナモンの風味だというので、どんな味なのか気になるね!

1987年に創業したミルウォーキーの Lakefront Breweryが販売している「Strange Neighbor(変な隣人)」は、飲みながらソワソワしそうじゃない?(笑)
じっと前方を見据え、まばたきせずに凝視している目玉がラベルとは。
日本でだったら「ゲゲゲの鬼太郎」の目玉おやじみたいなものか?
商品名の「変な隣人」も意味深だよ。
商品紹介ページも、ジョークたっぷりのふざけた文章になっているんだよね。(笑)
マンゴー、パッションフルーツ、レモンなどの香りがするビールとのこと。
フルーティなビールの味が気になるよ!
実際には「変な隣人」はいないほうが良いよね。(笑)

ポップなラベルを使用したビールを製造・販売しているのはStrange Brew
会社名にストレンジが入っていて、好感が持てるね!
ギリシャの会社だというので、少し意外な感じがする。
ワインのほうが好まれているお国柄という印象だからね。
調べてみると、2010年頃から都市部や若い世代でクラフトビールの人気が高まっているんだとか。
Strange Brewも新しい世代を代表する醸造所の一つなんだね。
赤いバックの「Uncle Jam’s Brewhouse Tales」は、スペシャル・プロジェクトで一度限りの限定醸造シリーズらしい。
「限定」とか「一度だけ」みたいな宣伝文句に敏感な人多いよね。(笑)
まるで藤城清治の影絵みたいなラベルが印象的だよ。
定番商品の「Jasmine IPA」や「Dr. Haze」「Mandy Black」などもオシャレだよね!

Black Raven Brewingも気になる名前だね。
黒いワタリガラスという名前のビール醸造所とは。
みなさまご存知かもしれないけど、日本でよく見かけるカラスはハシブトガラスやハシボソガラスで英語ならcrowになるんだって。
ravenのほうは、神格化されたり文化的英雄として描かれることがあるんだって。
日本におけるカラスのイメージと少し違うかもね。
SNAKEPIPEもカラスは好きで、川田喜久治がカラスを撮った作品「ゼノンとキキ」を部屋に飾ってるよ。(笑)
Black Raven Brewingは創造力に富み、知恵があり、遊び心を忘れない風変わりなワタリガラスをシンボルにしたという。
ロゴ・マークもワタリガラスで商品パッケージにも使用しているね。
レイヴンには アメリカ軍の小型無人偵察機としての名称もあるので、画像左のデザインも納得だよ!(笑)

PHILLIPS BREWING & MALTING CO.はカナダのブリティッシュコロンビア州にある醸造所だという。
派手な色を使用しサイケデリックなフォントのパッケージは、ビールっぽくないかも?
「SUPER POWER」と書いてあって、エナジードリンクみたいだよね。(笑)
このパッケージには秘密があるようで、このラベルの下には「Electric Unicorn」という別のパッケージが登場する仕掛けになっているみたい。
一皮剥いて、ユニコーンがお目見えするんだね。
こうした仕様はあまり見かけない気がするよ。
 甘いバナナやフルーツの風味で柑橘系ホップの爽やかな香りがするというビール、飲んでみたいね。(笑)

今回は9年ぶりに「ビール・ラベル編」を特集してみたよ!
次の更新はいつになるだろうね?(笑)