
【会場入口の看板を撮影】
SNAKEPIPE WROTE:
森美術館で開催されている「ロン・ミュエク展」は、2026年の目玉企画の一つであることは間違いないだろう。
「日本では18年ぶりの大回顧展」と銘打たている気になる企画展だよ!
ロン・ミュエクといえば、青森県の 十和田市現代美術館に所蔵されている、4mを超える大作「スタンディング・ウーマン」が有名だね。
ROCKHURRAH RECORDSでは2014年8月の「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展」において、初めてロン・ミュエク作品を鑑賞したっけ。
あまりにも精巧な造形に感動したことを書いているSNAKEPIPE。
「ハイパーでスーパーでリアルな彫刻」
と評しているよ。(笑)
長年来の友人Mから「ロンロン観に行こうよ」と誘いを受ける。
勝手にあだ名をつけて呼ぶのが友人Mの特徴なんだよね。
会田誠は「まこっちゃん」、フランシス・ベーコンは「ベーコンさん」白髪一雄は「かずおちゃん」などと呼んでいる。
ロン・ミュエクのことは「ロンロン」に決めたらしい。(笑)
友人Mと展覧会を鑑賞するのは2022年8月の「ライアン・ガンダー」や「野口哲哉」以来で、ずいぶん久しぶりだよ。
六本木ヒルズでランチを食べ、森美術館に向かう。
53階の美術館に向かうエレベーターが満員だったので、嫌な予感がする。
会場に入るまでのエスカレーターも行列していて、ロン・ミュエクの人気ぶりがよく分かる。
一つの作品に群がって鑑賞する人の多さに困惑するほどだよ。
森美術館は全ての作品の撮影可能で、動画撮影も1分以内OKという太っ腹対応なので、余計に群がってしまうんだよね。
最初に展示されていたのは、2009年制作の「枝を持つ女」。
全裸で枝を抱えたら痛いだろうに、と思う。
重くて踏ん張ってる様子が伝わるよね。
2005年の「イン・ベッド」は、6m以上の大型作品なんだよね。
現代アートらしく観た瞬間に「うわっ」と驚かされるインパクトの強さ!
上空を見つめる視線を正面から捉えることはできないよ。
よほど背の高い人だったら可能かもしれないけれどね。(笑)
物憂げに考え事をしている大きな女性は、リアルすぎるほどリアル!
ロン・ミュエクの作品に登場する人物は皆、想いを巡らせているんだよね。
にっこり笑顔の人が見当たらないのが特徴みたい。
先に書いた2014年に開催された展覧会でも鑑賞していた「若いカップル」だよ!
あの時はじっくり観察し近寄り過ぎてしまい、係員から注意を受けたっけ。(笑)
1mに満たない身長のミニチュアサイズ。
ティーンエイジャー(?)の男女が寄り添っている。
服装から季節は夏だと分かるけど、全然ハッピーに見えないよね。(笑)
厳しい家庭で育っている少女が「親に交際がバレないか」を心配している?
駆け落ちの相談をしてるとか?
10代の悩みははっきり分からないけれど、若いうちはもっと笑って欲しいね!
初期の代表作「エンジェル」は日本初公開なんだとか。
「個人蔵」とのことなので、鑑賞できる機会は少ないよね。
1997年の作品「エンジェル」は、今回の展覧会の中で最も古いみたい。
天使なのに悩んでる姿が不思議な感じ。(笑)
ロン・ミュエクは1996年から作品を発表している、活動歴30年のアーティストなんだね。
当初はテレビや映画用のパペットや小道具などを制作していたという。
代表作はデヴィッド・ボウイが出演していた「ラビリンス/魔王の迷宮(原題:Labyrinth 1986年)」なんだとか。
ロン・ミュエクは声優としても参加しているみたいだよ。

ロン・ミュエクご本人がモデルになっている「マスクⅡ」は、2002年の作品。
幅が約120cmあるんだよね!
巨大な自分の顔を制作するのって、どんな気分だろうね?
展覧会で展示されて大勢の人の目に触れるわけだし。
友人Mが「ザ・スミスって感じ」と言う。
「モリッシーに似てない?」というSNAKEPIPE。
結局2人とも同じ連想をしてたんだよね。(笑)
横尾先生の作品「The Artists」にあったロン・ミュエクの肖像がこちら(画像右)。
「マスクⅡ」とは違った印象を受けるよね!
無数の巨大な髑髏が積み上げられている。
「マス」というタイトルの彫刻100点だって。
この作品も展示会場に足を踏み入れた途端「うわっ」と驚かされるよ。
歩くための道は確保されているけれど、見渡す限りのドクロは圧巻!
しばらく撮影をしていると、だんだん見慣れてくるから不思議だよ。
「大量生産だね」と言い放つ友人M。(笑)
友人Mはパリの「カタコンブ・ド・パリ」で本物のドクロを見ているので、衝撃が少ないかもしれないね。
会場には「スティル・ライフ:制作中のロン・ミュエク」という動画も展示されていた。
あまりの人の多さに辟易して、鑑賞を断念したよ。
YouTubeに同じ動画もあったけれど、デヴィッド・リンチがロン・ミュエクを訪問した動画を載せておこう!
ロン・ミュエクもデヴィッド・リンチもカルティエ美術館と関わりがあるので、その流れでの対面だったのかな。
リンチが作品を観て感動している様子が伝わってくるね。(涙)
先にも書いたように、ロン・ミュエクの活動歴は30年で作品数は50点だという。
そのうちの11点が展示され、日本初公開作品が6点含まれているので鑑賞できて良かった展覧会だよ。
パリのカルティエ美術館から「イン・ベッド」のような大型作品を移動させるのって大変だろうね。
以前テレビで仏像や絵画作品を運ぶドキュメンタリーを観たことあるけど、なにせ1点物だし貴重な文化財を傷つけないように運搬するのは至難の業。
ロン・ミュエクの作品も苦労して集められたんだろうね。
森美術館の広い展示室にポツンと作品が1点だけ置かれていたり、全く何も展示されていない空間があるのは物足りない感じがした。
パネル展示も苦肉の策のように見えてしまった。
実物を鑑賞できる機会ではあるけれど、イマイチ感はぬぐえない。
行ったから言える感想だね!(笑)























