俺たちリノベーション組

【こんな風に壁を塗りたくってみたいよ】

ROCKHURRAH WROTE:

ROCKHURRAHとSNAKEPIPEが今現在、最も熱意を持って取り組んでいるのは、築40年を超える古い空き家に移り住むための準備、主に改装に関わることなのだった。

元々賃貸暮らしだったこともあり、改装だとか壁を塗り替えるとかが不可能なのが当たり前。
自分好みの内装の部屋に住むなんて考えたこともなかった2人だが、古い家の片付けが進むにつれて改装が現実的に必要となってきたというわけ。

今までやったこともなかったリフォーム業者の見積もりや工事の具体的な打ち合わせなど、金額がかさばりそうな相談がとても苦手な2人だけど、何とかその辺も乗り越えて工事待ちの日々だよ。
普通のご家庭ではそんなに苦労もしない部分だろうが、ウチの場合は特殊な事情があって、人の何倍もの労力が必要だった。
工事する部分は業者に任せるとして、部屋の壁や天井や床は出来るだけ自分たちでやってゆこうと2人で決意して(大げさ)、いわゆるDIY精神で拙い内装を全力でやっている現状なのだ。

ネックとなったのは今住んでる家じゃないわけだから、DIYに必要な荷物を注文して受け取る時には毎回現地に行かなければならないということ。
住んでるところから比較的遠いし、最近のネット注文は(特に大型商品だからか)到着日や時間の指定が細かくできない場合もあって、届きそうな日にそこで待ち構えていないと受け取れないのが困るよ。
配送業者としても重いものを2回も運ぶの大変だろうから、間違いなく在宅の時に運んで欲しいものなのにね。

そんな前置きでわかる通り、今回はウチが最も興味を持ってるリノベーション、またはリフォームに関係した曲を集めてみたよ。

などと言ってもROCKHURRAHの知ってる70〜80年代のパンクやニュー・ウェイブで、部屋を改装した内容の歌なんかとてもなさそうなので、改装するそれぞれの場所がタイトルに含まれた曲を探してきただけ。
相変わらずインスタントな内容の記事になること間違いなしだな。

ウチがやりたいのは改修工事でも改築でもなくて、単に部屋の模様替えみたいなもの。
大げさにリノベーションなどとタイトルにつけたのが恥ずかしくなるくらいのことしかできないDIY初心者だし、色んなことで思ったより出費が多くてね。
内装ごときにかけるお金がないそうだ、などとつまらんダジャレしか出てこないよ。

で、SNAKEPIPEと家族会議(2回目の大げさ)を行った結果、ウチの内装の方針はインダストリアルな雰囲気を基調としながらも、なぜかちょっとだけモロッカン・スタイルを取り入れようという滅多にない、しかもあまり相性の良くなさそうな組み合わせに決まったよ。
色とか柄とかあまり具体的には書かないが、インダストリアルな内装は元々からの2人の好みだったので満場一致(大げさ、3回目)で決定。
そこにプラスしたモロッコや中東趣味というのは、単にTVの旅番組とかで知って気に入っただけという安易さ。
このアンバランスな組み合わせで、デザインとかインテリアやってる人からは悪趣味と言われそうだけど、要は住んでる人の自己満足の世界だからね。


天井は思い切って賃貸では出来ないペンキで塗りたくってみた。
昔、倉庫の床にペンキでラインを引くというような作業はあったけど、その時は一斗缶に入った塗料と希釈用のシンナーだか何だかを混ぜて液体を作ったな。
やったことないから人がやってるのを見よう見まねで混ぜてみたが、何だか粘り気がなくなりすぎて、塗った後でいつまでも乾かなかったのを覚えてる。
その教訓を活かして今回はお手軽な水性ペンキにしたよ。
壁や床なら何とかなるが、脚立に乗って天井となると姿勢がきつい。
しかも周りは養生したものの、下にボタ漏れペンキが落ちてきて、DIY初心者どころか三流以下の汚しっぷり。
もみあげがペンキで色変わってるのに気づかずに電車で帰ってきた日もあったな。
とりあえず天井は思った通りにペイント出来て満足だよ。

そんな天井への熱意を込めてこの曲をBGMとしよう。
ブラマンジェが1982年に発表した名曲「Living On The Ceiling」だ。
Ceilingはいわゆるシーリングのことね、え?説明しなくてもわかる?
シーリングライトって言葉はあるけど天井のことはあまり英語で言わないな。

ブラマンジェは1979年に結成して80年代前半に活躍したイギリスの2人組ユニット。
この時代はなぜか男2人組という怪しい関係っぽいバンドが数多く存在してて、ソフト・セルにDAF、アソシエイツ、スーサイドにペット・ショップ・ボーイズなどなど、バンドとしては厳密に2人組じゃないのかも知れないけど、ジャケットに主要メンバー2人だけというのが流行っててしのぎを削っていたな。
ブラマンジェもその一端と言える2人組だった。
ライブやレコーディングでは人の力も借りるけど、ちょっとした電子楽器とヴォーカルさえいれば、この時代のニュー・ウェイブ・バンドとして成り立つというのが(当時の)テクノロジーの進歩だったね。

「天井に住む」とはこれいかに?と思えるタイトルだが無機質な演奏と中東やアラブな雰囲気が「インダストリアル×モロッコ風」というウチのコンセプトとピッタリ一致してるね。
実際にはモロッコじゃなくてカイロなんだろうけど細かいことは気にしない。
タイトルや歌詞とビデオの関連性がイマイチわからないが、単にエジプトに行きたかっただけじゃないの?

前にSNAKEPIPEが「ふたりのイエスタデイ chapter09 / Blancmange」でも書いた通り、この曲はシンプル・マインズの「I Travel」をちょっと思わせるしヴォーカルも似た感じ。
シンプル・マインズが大ヒット曲を出して国民的バンドになったのに対し、ニュー・ウェイブという狭い範囲のみで終わったブラマンジェの方が個人的には潔いと思えるよ。
上にいくつか書いた2人組バンドに比べると見た目が微妙でカリスマ性に乏しいけど、そういう「ほどほどなB級感覚」がまたウチらしいな。

実はこの曲じゃなくて彼らがゴミを壊したりペンキをぶちまけるようなビデオの曲があって、話の流れとしてはそっちの方が良かったんだろうけど、今回はタイトルにこだわったからこっちにしたよ。
え?そっちも見たい?

うん、まさにこれに近いことをROCKHURRAHとSNAKEPIPEはやってたわけよ。
ペンキ塗ったりする前はウチが使いそうもない古い家具やモロモロのものを何回にも分けて粗大ごみに出したり。
一度に出せるのが9点までなのでそれ以降はまた予約して別の日にゴミ出しに来たり、そりゃもう結構な苦労だったよ。
前日の夜には出せなくて当日の朝に集積所まで出しに行かないといけないし、住んでるわけじゃないから朝4時に起きてゴミのために現地に行ったりね。
粗大ごみにするかどうか微妙な大きさのものはノコギリで切ったり解体したり、リフォーム以前の段階でクタクタになってしまったというのが最近の2人の日常なのだ。

ビデオの方はペンキがかかったり破片が飛んできたり、結構危険だと思うけど体を張った演技が見事だゴロ(ユン坊)。


天井ふた部屋でペンキも減ってきたし、壁の方はおとなしく壁紙でも貼ろうかということで、これまた初心者である壁紙貼りに挑戦した。
SNAKEPIPEの友人がとっても簡単と言ってたから決めたんだが、結果として言うならこれはあまりROCKHURRAHには向かない苦手な作業となってしまった。

無地だと面白みがないと思って柄物糊付き壁紙というのにしたんだが「破れに強い」などと書いてあるくせに端を持つと壁紙の重みであっという間にビリっと破れてしまう。
ミミなしタイプならまっすぐに合わせればいいんだが、ミミ付きと言われるものが多くて、これだと壁紙の端をちょっと重ねて、柄の合った付近をカッターで切り落とすというワザが必要になってくる。
糊が乾く前なら貼り直しも出来るそうだけど、途中まで1人でやってたもんだから柄は合わないわ、貼り直しで剥がしたらすぐにまた破れるわで、結構苦労したもんだ。
糊が乾く前にやったのがいけなかったのかカッターで切ろうとするとすぐにズルっとなって切りづらい。
だからと言って乾いたら貼り直しできないし、貼ってる途中で電話かかってきて、話してる間に床に落ちてしまうし、一体どうせよと言うのだ?

そしてまた貼ろうとしてる壁面が無駄に複雑な形をしてて、柄合わせのために随分考えたり上下逆さまで失敗したり、貼ってる時間よりも何とか目立たないように修復してる時間の方がかかったという三流なありさま。
糊だらけになりながら悪戦苦闘したが、かさかさに乾いた糊を腕につけたまま(日焼けで破れた皮みたいになって汚い)電車で帰った日もあったな。

どちらかというと器用な方だと思ってただけにこのグダグダさが腑に落ちないな。

そんな壁紙への恨みを込めてこの曲を選んでみた。
1980年に出たエコー&ザ・バニーメンの1stアルバムに収録されていた「The Pictures On My Wall」だ。
1979年にシングルとしてリリースされたデビュー曲なんだが、シングルの時はまだドラムがいなくてリズムマシンと弾き語りみたいなスタイルだったな。
このアルバム・ヴァージョンの方よりも個人的には最初の簡素な方が好きって人も多かろう。

英国リヴァプールでジュリアン・コープ(後のティアドロップ・エクスプローズ)、ピート・ワイリー(後のWah!)と共に音楽活動をスタートさせたイアン・マカラック(日本で色々読み方あるけど80年代はみんなマカラックって言ってたよ)だが、デビュー当初は残りの変幻自在な2人に比べると地味で一本調子な感じがしてたね。
だが結果として、ブレない音楽性でネオ・サイケと呼ばれる音楽の王道に君臨して、日本でも高い知名度があったのがこのエコー&ザ・バニーメンだ。

エコーという会社だか製品名だかのリズムマシンを使ってたからこのバンド名になったと言われていて、ROCKHURRAHもそう信じていたが、実はコルグのMini Popsという機種を使ってたようで、この辺の人の言うことは全く信用出来ないなと思いました。
そう言えば関係ないがオランダにミニー・ポップスというポップス性のかけらもないようなバンドがいたな。
今度はオランダ特集でもやるかな。

さて、このバンドはジョイ・ディヴィジョンの成功に続く大型新人という扱いだったが、この曲の頃はたぶんプロモーション・ビデオがなかったような気がしていたよ。
たぶんオフィシャルな映像じゃないと思うんだけど曲の雰囲気に合ってるようなのでこれでいいか。
波止場でギターという小林旭みたいな映像にファンならば痺れること間違いなし。


この家の床は元々からのカーペットが敷き詰められてて、家具の重みでくっきりと凹んでしまってるし、ウチはカーペットが嫌いなので全部取り替える予定だ。
順序としてこれが正しいのかは不明だが、ROCKHURRAHたちは天井→壁→床という計画にしている。

ペンキが落ちてきたり壁紙の糊がついたりを想定したので、捨てるカーペットは汚し放題で養生もしなかったから、この点は気兼ねなく出来て良かったよ。

過去に住んできた家は大体フローリングだったがパソコンの椅子が置いてある下はダメージがひどく、賃貸なので明け渡す時にいつも嫌な顔をされていた。
多少は学習したので今はタイヤ付き椅子の下だけラグマットを敷いたりしてフローリングを保護しているよ。
リノリウムみたいな床というのも子供の頃からの憧れだったが、滑りやすいということで断念。
フロアタイルみたいなのも探してはみたが、カーペットがどうやらフェルトグリッパー工法というので貼られているようで、釘が出た木の枠が周辺に貼られてて、カーペットの下側にはフェルトが敷き詰められている。
剥がすのはそんなに大変じゃないが、フロアタイルだとカーペットがあった位置よりも床が少し低くなってしまうのが微妙なところ。
もう少し簡単なヤツでウッドカーペットとかクッションフロアとかもあるけど、早いとこ考えて敷かないといけないな。
この辺はまだ実際にやる前の段階なので、天井や壁の時みたいに苦労話も書けない状態だよ。
どうせまた予想と違って苦労するんだろうな。

そんな苦難の予感を込めてこの歌を聴こう。
1980年にマガジンが出した3rdアルバムに収録、シングルにもなった「A Song From Under The Floorboards」だよ。
「床下からの歌」と聞くとホラーな感じがするが、決してそういう歌ではないようだ。

バズコックスの初代ヴォーカリストだったハワード・ディヴォート(シングル1枚のみで脱退)が作った5人組のバンドがマガジン、などと同じようなことを何度書いただろうか?
いつもいつも同じ趣味と嗜好で何十年もパンクやニュー・ウェイブと向き合ってきたROCKHURRAHだから、同じバンドのことばかりブログで語るのも仕方ない。
誰でもそうだろうけどこのジャンルなら何でも好きってわけじゃなくて、やっぱり今現在でも好きな80年代バンドなんてひと握りしかないもんね。

上のエコー&ザ・バニーメンがリヴァプールなのに対して、マンチェスターのパンクやニュー・ウェイブを語る時に絶対に外せないのがバズコックスにマガジン、そしてジョイ・ディヴィジョンなどの伝説級バンドだろう。
どんな歌い方してても滅多に聴き間違えないくらいにとっても印象的な、纏わりつくような歌声と、陰影のある曲調に不気味とも言えるヴィジュアル、要するに妖しさの魅力に溢れたバンドとして君臨してたのがマガジンだった。

ジョン・レッキーにコリン・サーストンなど、ニュー・ウェイブを語る上で欠かせない名プロデューサーによる1st、2ndも傑作アルバムだったが、この3rdアルバムはジョイ・ディヴィジョンを手掛けたマーティン・ハネットによるプロデュースの力もあってたぶん売れたんじゃなかろうか。
などといいかげんに書いたのが不安になって調べてみたら1stアルバムよりも順位がひとつ上がっててUKチャートで28位になってた。さすがマーティン・ハネットの手腕だというべきか?
前の2作よりは明るい曲調が多くなっててハワード・ディヴォートの粘着質な歌声ファンには物足りなかったかな。


今まで実家以外で庭付きの家に住んだことはなかったが、今度は小さい庭がある。
元々は華道をやってたような人の家だったが庭もちょっと和風な感じだったよ。
でもガーデニングの趣味がなく盆栽も嗜まないROCKHURRAHであるし、何年も手入れしてなかったから荒れ放題になってて、枝が伸びて困ってるなどと隣人に言われるので、手入れというよりは徐々に庭をすっきりさせようかと思ってる。センテンス長いな
雑草で荒れ果てた庭は蚊や蟻、毛虫などがいて、特に蚊に刺されるとアレルギーのようになってしまうROCKHURRAHにとっては悩みの種なのだ。
思い切ってチェーンソーなど買って雑草を刈り取ってみたが、しばらくするとまたまた生えてくる。
頭にきて雑草を執拗にチェーンソーで刈ってたら「悪魔のいけにえ」みたいになって怪しさ満点

発想を変えて文字通り根絶やしにする強力な薬品を撒いてみたが、これは確かに効果あった。
がしかし、ひと月もすると草ぼうぼうになってしまってる。
ものすごい生命力だよな。

近未来SFの映画などで瓦礫と化した街とか出てくるけど、実際はそんなになっても雑草だらけになるんじゃなかろうか?と思ってしまうよ。
雑草も生き延びないようなところに人間だけが生き残るはずがない、あのヴィジュアルはウソだね。

庭がなくてもやる気ありゃ出来るんだろうが、そのうちちょっとしたハーブとかでも育てられればいいかもね。
スーパーでいつもいつもは売ってなかったりするのでモヒート用のペパーミントとか、ちょっと買うにはもったいないくらいの食用ハーブがあれば料理の幅も広がって助かるね。

そんな悩み多き庭について歌ったとは思えないが、キュアーの1982年の4thアルバム「Pornography」よりシングルになった曲「Hanging Garden」で締めくくろう。
日本でも「首吊りの庭」というタイトルで83年にリリースされたな。

この時期のキュアーの演奏はいわゆるネオサイケやポジパンと言われるもので、ROCKHURRAHとしては好みなんだが、もう少しはマニアックに音楽を買い集めてゆきたいという見栄で実はあまりレコードを所持してなかったバンドだった。
つまり漫画でロバ夫などと描かれたり、どちらかと言えば暗めの女子ウケするバンドという印象だったから、あまり食指が動かなかったわけだ。
この日本盤シングルはその辺のレコード屋で手に入ったから珍しく持ってる1枚だったな。

聴いた時は演奏も歌もか細いし、あまり好みのバンドとは言えなかった。
だが、ROCKHURRAHも年齢を重ねて変な見栄もなくなったからか、いつどこで聴いてもちゃんとロバート・スミスだとわかるという点では個性のあるヴォーカリストだったんだなと、ちゃんと評価出来るようになってる。
太っても歳とっても時代が変わっても基本的なスタイルが変わらない生き方もいいね


以上、予想通りではあったけどリノベーションとはあまり関係ない内容の歌ばかりになってしまったな。

まだまだこれから塗ったり切ったり貼ったりの予定だらけで、家の大半をイメージチェンジするのだけでも本当に大変だと心から思うよ。まだ住んでないから通うのだけでも大変だからね。
それでも、よりよい環境を目指して何とか頑張ろう。
本業でもこれだけ頑張れれば良かったのだろうがその気は、ない。

ではまた、ビッサラーマ(ベルベル語:モロッコ公用語で「さようなら」)

ビザール・ウォールペーパー選手権!51回戦

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【映画で印象に残っているのは「ホーリー・マウンテン」の壁だよ!】

SNAKEPIPE WROTE:

部屋の印象をガラリと変えてしまうアイテムである壁紙。
「剥がせる壁紙」も購入できるので、好きな色や柄を貼って楽しむことができるね!
検索するとビザールな商品が多数販売されていて、見ているだけでもワクワクしてくる。
リフォームが趣味の方にとっては「壁紙の重要性に今頃気付くなんて」と呆れられてしまうかもしれないけどね。(笑)
ビザール・グッズ選手権」は、通常米国Amazonで購入できる逸品を紹介してきたけれど、今回はAmazon以外の店舗で販売している壁紙を紹介してみよう。

見た瞬間に笑ってしまったのがこちら!
なんでしょうか、このデザインは。(笑)
こんなにたくさんの目に見つめられて、落ち着くことができるのか?
furn. Theia Abstract Eye Printed Wallpaper, Blushは、サイトの説明によると「見守る目」のデザインだとか。
どの部屋に使用しても若々しいエネルギーを追加し、柔らかなブラッシュピンクの色合いがモダンな印象を与えます、と続いているよ!
お値段は1ロール(52cmの幅で10m)$55.99なので、日本円で約8,000円だって。
見守られたい時に購入を考えてみよう!

こちらも落ち着かないタイプだね。(笑)
Psychedelic Shapes 2 wallpaperは、とてもSNAKEPIPEの好みだよ!
一面の壁だけカラフルにしてもオシャレかもしれないね。
これはVIVIANA GONZALEZというデザイナーの作品で、デジタルプリントされた壁紙なんだとか。
最大サイズが幅10m、縦69.8cmで、お値段は$3,350、日本円で約47万円。
気分転換に買おうかなって金額じゃないね。(笑)
どうしてもこの雰囲気にしたかったら、SNAKEPIPEがペンキで描くことにしよう!

Black Mechanical Wallpaper Muralは、メタリックな部品がプリントされた壁紙なんだよね!
インダストリアル好きなSNAKEPIPEはグッときたよ。
壁紙が主張し過ぎて、テーブルや椅子が全く目立たなくなってしまう恐れがあるけど、カッコ良いよね。
ご自宅に使用する人は稀で、オシャレなレストランやショップが好むデザインかもしれないな。
お値段は1㎡で$2,935.71なので、日本円にすると41万5,000円!
壁一面なんて気が遠くなりそうな金額だよ。
ちょっといいなと思っても手が出せないなあ。(笑)

End of the Maze Undergroundは、ロンドンの地下鉄をプリントしている壁紙なんだよね。
地下迷路に迷う錯覚を起こさせるんだとか。
方向音痴のSNAKEPIPEは、自宅でも迷ってしまうのか?
そして部屋が広くみえます、とサイトに書いてあるよ。
確かに向こう側にまで通路が続いているからね。(笑)
完全なオーダーメイドなので、壁のサイズをお知らせください、とのこと。
お値段は1㎡$5.95、日本円で約850円。
10㎡必要だとしても8,500円ってことだね!
現実的な金額になってきた。(笑)
候補に入れてみよう!

続いてはこちら。
Gothic Occult Wallpaper Diabloだって。
ゴシック、オカルト、ディアブロと3つの単語が並んでいるだけでも「おどろおどろしい」よね。(笑)
他にはないタイプの壁紙をお探しの方へ、とお勧めの文言が書かれているよ。
バックの色が黒以外に白やピンクがあるのでお好みでどうぞ、とのこと。
1ロール(75cm幅7m)で$104、およそ15,000円だって。
ゴシックやオカルト・ファンにはたまらない壁紙だよね!

最後はPollock Wink 7 wallpaperね!
商品名にポロックとついていることからも分かるように、現代アーティスト、ジャクソン・ポロックをイメージした壁紙だと分かるよ。
これは2つ目に紹介したサイケ柄と同じサイトで見つけたんだよね。
ESTEVEZというデザイナーの作品だという。
最大サイズは9.5m×9.5mで$4,332、日本円で61万4,000円!
とても素敵だけど、予算的に難しいかな?
SNAKEPIPEがペンキぶちまけて、ポロックやるか。
もしくは天井からぶら下がって白髪一雄もどきで頑張ってみようか。(笑)

今回は個性的な壁紙を紹介してみたよ!
アメリカ物を探してみたけれど、他の地域ではまた違う素敵なタイプがあるかも?
アプローチを変えて検索してみよーっと。(笑)

映画の殿 第59号 韓国ドラマ編 part14

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【ROCKHURRAHがたくさん集めてくれたよ!】

SNAKEPIPE WROTE:

今回の「映画の殿」は韓国ドラマ編!
5つの作品について感想をまとめてみよう。

まずは「離婚弁護士シン・ソンハン(原題:신성한, 이혼 2023年)」から。
「離婚弁護士」と検索すると、天海祐希主演の日本のドラマがヒットしてしまうよ。
日本のドラマはほとんど観たことがないので、どんな内容なのか不明。
「シン・ソンハン」まで書かないとダメだね。(笑)
あらすじとトレイラーはこちら。

つらい出来事をきっかけに、ピアニストから法律家に転身した離婚専門の弁護士。
さまざまな事情を抱えるクライアントのため、型破りな方法で複雑な離婚訴訟に立ち向かう。(NETFLIXより)

離婚専門の弁護士シン・ソンハンを演じるのは、「秘密の森」や「シーシュポス: The Myth」でお馴染みのチョ・スンウ。
ドラマ毎に印象が変わる俳優だね。
今回は元ピアニストという役どころで、コミカルな一面も見せていた。
印象に残ったのは、いつでも行動を共にしているシン・ソンハンの親友2人との仲良しなところ。
弁護士事務所でシン・ソンハンと一緒に働いているチャン・ヒョングン役キム・ソンギュンが面白かった。
近所のラーメン屋の店主が「ラーメンを食べてる姿が素敵!」と惚れてしまうシーンが最高だった。
「あばたもエクボ」状態なので、どんな姿でも「うっとり」するのは分かるけど、ラーメン店主の脳内で麺をすすっているシーンがスローモーションでリフレインされて大笑いしたよ!(笑)
離婚に関するエピソードも興味深かったけれど、男3人の仲良しぶりがとても良かった。

このエリアのクレイジーX(原題:이 구역의 미친 X 2021年)」は、タイトルだけで「何か問題がありそうな人の話だろう」と予想がつくよね。
今の時代は、精神に障害を抱えている人は多いはず。
全く聞いたことがない病名がたくさんあるんだよね。
韓国ドラマでは自閉スペクトラム症の「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」、「サイコだけど大丈夫」やアスペルガー症候群の「ムーブ・トゥ・ヘブン: 私は遺品整理士です」など、障害がある主人公をよく見かけるよ。
「このエリアのクレージーX」はどんな話なんだろうね?

家が隣同士で、かかりつけの精神科医も同じ2人の男女。
関わりをもたずにいる方がお互いのためなのに、なぜか事あるごとに顔を合わせる羽目になり…。(NETFLIXより)

黒いサングラスをかけ、耳に花を飾る女、イ・ミンギョン。
本人にとっては人目を避け、魔除けとして花を身に着けているらしいけれど、傍からみると怪しい女だよ。
演じているのは「花遊記ファユギ」で三蔵法師役だったオ・ヨンソ。
大きなサングラスが良く似合ってるんだよね!
正統派美人女優だけれど、今回のドラマでは強迫性障害のためか、感情を爆発させることが多いエキセントリックな役だったよ。
途中から同居することになる犬がとても可愛いかった!(笑)
チョン・ウ演じる隣人のノ・フィオは憤怒調整障害という怒りを抑えることができない病気の持ち主。
最初は顔を見るのも嫌、というほど嫌い合っていたのに、次第に意識する関係になる。
小さなことで怒りを覚えたり、ガスの元栓を気にするのは、誰にでも経験あるので、いつの間にか主人公の2人に共感し応援していたSNAKEPIPE。
ただ、夜中に笛を吹くのはやめたほうが良いと思ったけどね。(笑)

椿の花咲く頃」「最高の愛」などで主役を勤めているコン・ヒョジンは「ラブコメの女王」や「視聴率女王」の異名を持つ女優なんだよね。
ROCKHURRAH RECORDSもコン・ヒョジンのドラマはいくつも鑑賞していて、好きな女優の一人!
コン・ヒョジンが出演している未鑑賞のドラマが他にないか探していたところ、「主君の太陽(原題:주군의 태양 2013年)」がAmazonプライムで鑑賞できることが分かった。
「最高の愛(2011年)」より2年後のドラマになるんだね。

ケチで傲慢で自己中な社長と、霊視能力がある変わり者の女。
そんな2人を取り巻き次々と起こるさまざまな事件を通じ、次第に2人の距離が縮まっていき・・・。(Filmarksより)

「最高の愛」と同じ、ホン姉妹が脚本を手掛けている。
コン・ヒョジンが主演だから余計かもしれないけれど、最初は男性から厭われて冷たくされていたけれど、最終的には恋愛に発展するという構成が「最高の愛」と同じなんだよね。
相手役の俳優がモデル体型のソ・ジソブで、「最高の愛」の時のチャおばさんを見本にしているんじゃないかな?
髪型までそっくりだったし。
幽霊が出てくるので、ジャンルが「ロマンス、ホラー、コメディ」になっているよ。(笑)
チング 〜愛と友情の絆〜」にも出てきたけれど、何故か「主君の太陽」にも日本の少女漫画「キャンディ♡キャンディ」のエピソードが出てくるんだよね。
「キャンディ♡キャンディ」なんて1970年代の漫画なのに、不思議だよ。
韓国でも人気があったんだろうね。
コン・ヒョジンに期待して鑑賞していたけれど、「最高の愛」のほうが面白かったよ。

「3食ごはん」「韓国No.1を探せ!」といったバラエティ番組や「奈落のマイホーム」で記憶に残る俳優イ・グァンスが主演している「サウンド・オブ・ハート(原題:웹드라마  2016年)」はウェブトゥーンが原作のドラマだという。
韓国では漫画が原作のドラマが多いよね!
左の画像にあるイラストが原作で、ドラマの中にも少し出てきたね。
顔の輪郭が「いびつ」で、絵を見ただけもコメディだと分かるよ。(笑)

とある漫画家が、彼女や家族とともに過ごすおバカな日常を描いたコメディ。(NETFLIXより)

非常に簡単なあらすじと、日本語字幕がないトレイラーしか見つからずスミマセン!
イ・グァンスは漫画家を目指す主人公チェ・ソクがピッタリだった。
ソクの兄ジュンは、「ミセン」でキム代理だったキム・デミョン。
両親や恋人役の俳優陣も、よくもこの「おバカ」なドラマに出演したものだ、と感心してしまう。
お腹を抱えて笑い過ぎて涙を流してしまったSNAKEPIPE。(笑)
卑猥ではなく、汚いほうの「下ネタ」が多いので、そこだけは要注意!
そしてこのドラマのリブート版が放映されていてびっくりしちゃう。
どうしてもう一度ドラマ化しようと思ったのか不思議でならないよ。

最後は「被告人(原題:피고인 2017年)」。
NETFLIXのマイリストにROCKHURRAHが入れてくれていたのに、ずっと鑑賞していなかったんだよね。
NETFLIXでは全26話になっているので、後回しになってしまった。
実際には18話だったようなので、編集されていたのかもしれないね。
たまにブツッと切れて変な終わり方してたもん。

ソウル中央地方検察庁のエース検事ジョンウは、どんな不正や悪も見逃さない熱血漢。
今日も暴力団のボスを逮捕し、華々しく活躍した。
その日、愛娘の誕生日を祝ったあと、幸せな気持ちで眠りについたジョンウ。
ところが目を覚ますと、そこは監獄。
妻と娘を殺した罪で服役していたのだ。
まるで状況が理解できないジョンウ。
彼は4ヶ月間の記憶を失っていた。
いったいなぜ、彼は殺人犯になったのか――?(KnTVより)

肝心な部分の記憶だけが消滅しているところがもどかしかった。
チソン演じる主役のパク・ジョンウが泣いたり叫んだりするだけだったからね。
刑務所同房の人達の交流が生まれて面白くなってくる。
まるで「刑務所のルールブック」のようで微笑ましかったよ。(笑)
みんな良い味出してたからね。
チャ・ソノ、チャ・ミノという双子を一人二役で演じたオム・ギジュンがヒール役に最適!
あれほどまでの悪人顔はなかなかいないだろうね。
「極上リベンジサスペンス」と書いてあるサイトを見たけれど、SNAKEPIPEは途中で少し「まだるっこしい」気分になったよ。
もしかしたらそれは、前述した「ぶつ切り」のせいだったかもしれないね。

タイトル曲が緊張感を煽る重要な役割を果たしていたので、載せてみよう。
耳に残るメロディなんだよね!

今回は5つのドラマを紹介してみたよ。
ジャンルが多岐に渡っていて、面白かったね!
次回をお楽しみに。

ワールド・クラスルーム 鑑賞

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【展覧会入り口の看板を撮影】

SNAKEPIPE WROTE:

7月5日はROCKHURRAHの誕生日。
おめでとう、ROCKHURRAH!(笑)
ここ数年、誕生日と休日が重なることが少なかったので、今年は休んでお祝いすることにしたよ!
森美術館で開催されている「ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会」を観に行くことにする。
NHKで放送している「日曜美術館」でも紹介されていたので、どんな作品が展示されているのかある程度知っていたんだよね。
テレビで紹介された作品だけではないので、実物を観てみることにした。
天気の良い暑い日、ROCKHURRAHと六本木に向かう。

前回SNAKEPIPEが森美術館を訪れたのは、2022年3月の「Chim↑Pom展:ハッピースプリング」以来、ROCKHURRAHに至っては2019年12月の「未来と芸術展」からおよそ3年半ぶりの訪問になるんだね。
開館と同時刻に予約していたのにも関わらず、エレベーターを待つお客さんでいっぱい!
こんなに人が多いのかと驚いていたら、どうやら別会場で開催されているディズニー・アニメーションの来場者がほとんどで安心する。
2018年3月に鑑賞した「レアンドロ・エルリッヒ展」で、チケットを購入するまでに約40分程度並んだ苦い経験があったからね。
コロナの影響で、チケット予約制度が確立したのは喜ばしい。
安心感があるからね!

入場すると最初に展示されていたのは、ジョセフ・コスースの「1つと3つのシャベル」。
この作品は撮影禁止だったけれど、テレビでは紹介されていたんだよね。(笑)
同様にヨーゼフ・ボイスが1984年に東京藝術大学で講義をした時の黒板も撮影禁止。
こちらも日曜美術館で説明があった作品だったので、不思議に感じてしまう。
公共放送と一般レベルの撮影の違いってなんだろうね?

撮影オッケーだった作品の感想をまとめてみよう。
展覧会は「国語・算数・理科・社会・哲学・音楽・体育・総合」で区切られていたよ。
かなり「こじつけ」っぽかったけど、面白い試みだよね。(笑)

森村泰昌の作品は「社会」に分類されていた。
画像上は1989年の「肖像(双子)」で、下は2018年の「モデルヌ・オランピア2018」。
マネの「オランピア」をモチーフにした作品を、更にセルフ・カヴァー(?)したということになるんだね。
もう森村さんに何も言うことはありません!
どんどん好きなこと、やっちゃってください!(笑)
楽しみに待ってます!

2009年に森美術館で開催された「アイ・ウェイウェイ展」に行かなかったことを今でも後悔しているSNAKEPIPE。
当時は「中国の現代アーティスト」と聞いても、あまりピンと来なかったんだよね。
「漢時代の壷を落とす」は3枚の連続写真で構成された作品。
漢時代とは前漢と後漢の総称らしく、紀元前206年から紀元後220年までの中国王朝を指すという。
手前も貴重な壺らしいんだけど、「コカ・コーラ」のロゴが描かれていて、社会的なメッセージを投げかけているんだろうね。

パンクロック・スゥラップの作品は、どうやら2017年9月の「サンシャワー:東南アジアの現代美術展」で鑑賞していたSNAKEPIPE。
作品リストに説明がされていたので、当時撮影した画像を確認してみたら、撮影していたことが判明。
「この作品面白いね」などとROCKHURRAHに話かけていたけれど、2017年のことを失念していたよ。
パンクロック・スゥラップはPUNK ROCKではなくPangrokで、多様なメンバーで構成されたマレーシアのコミュニティだという。
「どうやら3つの国家の統治は簡単にはいかなそうだ」というタイトルの作品は、マレーシア、フィリピン、インドネシア3国の連合体に関しているらしい。
社会派アート集団なんだね。

「Lime Works」から大ファンになった畠山直哉の作品も展示されていたよ。
2011年10月に東京都写真美術館で開催された「畠山直哉展 Natural Stories」以来、まとまった展示を鑑賞するのは久しぶりかもしれないと思っていたら、2017年の「ヨコハマトリエンナーレ」でも作品を鑑賞していたことが分かった。
記憶力が低いなあ。(笑)
「陸前高田シリーズ」は、静謐で彼方が霞み、儚い印象を受ける作品だった。
撮影地を知らないと、日本ではない場所のように見えるスタイリッシュさは健在だね!

青山悟の作品は、「六本木クロッシング2010」「ヨコハマトリエンナーレ2017」でも鑑賞したね。
工業用ミシンでミッチリと刺繍された作品は、インパクトがあるよ。
室内を暗転させ、ポッカリと浮かび上がる展示方法は効果的だったね。
久しぶりに観たけれど、やっぱりとても好きな作品群だよ!
ウチにある工業用ミシンでも作成できるんだろうか?(笑)

今回の展覧会で最も驚いたのがアラヤー・ラートチャムルンスックのビデオ作品だったよ。
「授業」というタイトルで、教授としてアラヤー本人が出演し、引き取り手のない6体の遺体に死についての講義をしている。
ブラック過ぎるブラック・ジョークだよね!
アラヤーの経歴を調べると、「タイのシラパコーン大学で版画を学び、ドイツのブラウンシュヴァイク美術大学に留学し修士号を取得。その後、30年にわたりチェンマイ大学で教鞭をとる(森美術館より)」というから、驚いてしまう。
アラヤーも「サンシャワー展」に出品していたらしいけど、ビデオ作品は最後まで鑑賞することが少ないので記憶に残りにくいよね。
今回の作品はバッチリ覚えたよ!(笑)

宮島達男の作品は見間違うことがないよね!
少し離れて鑑賞すると、床に反射した光まで含めて美しい赤色を堪能できる。
画像は引いた状態(上)とアップ(下)を2枚つなげているよ。
上部は、まるでマーク・ロスコみたいだね!
近づくと、無数の数字が並んでいる。
LEDの一つ一つが生命を表し、9から1へとスピードを変えてカウントしているという。
0は死を意味し暗転するんだとか。
そしてまた9からスタートするというので、輪廻転生なんだね。
デジタルと仏教的な思想が融合した作品、素晴らしい!

杉本博司の「観念の形」シリーズは初めて鑑賞する作品だよ。
三次関数の数式を立体化した小さな模型を撮影したんだとか。
展示された作品の横に書かれていた数式を解くと、あの形になるんだろうね。
建築家がイメージする世界を肖像写真として作品化したという解説を読んだよ。
説明を受けなくてもカッコ良い作品群だけど、説明を受けて更に魅力が増したね!(笑)

2022年7月にミヅマアートギャラリーで開催された「くぼみに眠る海」の宮永愛子も展示されていたよ。
感想をまとめたブログで「全体的にロマンチックな少女趣味だったため、
SNAKEPIPEは少し居心地が悪くなった」と書いている。
今回の展示は全てナフタリンで作成された靴で、可愛らしい作品だったよ。
やっぱりSNAKEPIPEには向いてないかも。(笑)

福岡の太宰府天満宮に所蔵されているという田島美加の作品。
背面からのライトにより、淡い色彩が浮かび上がり神秘的だったよ。
それはまるで原始の記憶を呼び起こすようなイメージ。
夕暮れ時や朝日が昇る空を見ていた遠い祖先を連想してしまう。
田島美加は、ロサンゼルス生まれの日本人だという。
アメリカに生まれ育ったアーティストの作品をもっと観てみたいね!

ヤン・ヘギュの「ソニック・ハイブリッド」は、とてもユニークな作品だった。
まるで子供が描いたロボットみたい。
鑑賞した時は静止していたけれど、どうやら動くみたいだね。
画像左の緑と紫の作品は「移り住む、オオタケにならって」という副題が付いている。
オオタケとは、大竹伸朗ではなく大竹富江というアーティストのことだって。
背景も含めてカラフルで楽しい空間だったよ!

ヤコブ・キルケゴールの「永遠の雲」は、薄衣のようなスクリーンに繰り返し雲が映し出されるビデオ作品だったよ。
ベンチに座って鑑賞してみる。
空っぽの空間に浮かぶ雲は、ゆったりしていて観続けると意識が飛びそうになる。
重低音のサウンドも含めての作品なんだけど、SNAKEPIPEの好みとしては音がないほうが良かったかも。
調べてみるとヤコブ・キルケゴールは、サウンドと映像のアーティストなんだとか。
音がないほうが好きと言ってごめんなさい!(笑)

「ワールド・クラスルーム」は全体的に物足りない展覧会だったかも。
ワールドと銘打ってる割には、アジア中心だったし。
今まで全く知らなかった作品に興奮することが少なかったからね。
前述したように「こじつけ」感が強いな、というのが正直なところ。
次の展覧会に期待だね!(笑)