メリー・パンクリスマス(早過ぎ)

【芸能人は歯が命】

SNAKEPIPE AND ROCKHURRAH WROTE:

最近歯医者通いをしている。 特に問題がなくても1年に2度は必ず検査と掃除のために歯医者に行く習慣である。 エライ?(笑) きっと世の中のパンクの方々は虫歯じゃない限り歯医者なんて行かないだろうな。

それにしてもパンクの人の歯って?   「スカッとさわやか」な笑顔で写真に写るパンクスはあまりいないだろうから知りようがないね。 ただ唯一、「コイツの歯はひどい!」と頭に浮かぶのはPOGUESSHANEくらいか。 ケンカで歯がボロボロになったらしいけど、悪い見本として歯医者さんが 使いたいくらいじゃないかな。(笑) アル中でPOGUESを追い出されたとの ことだけれど、「シェーン!カムバック!」と言われ今はまた戻っている模様。

ここらへんの事情はかつて 「SHANEとヨタ公ぶりが似てる」と言われたROCKHURRAHが詳しいので、筆を譲る ことにしよう。

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と言う事でROCKHURRAH WEBLOG初の試み、二人の合作と相成ったわけだが・・・。

本当はSNAKEPIPEはパンクの人はみんな歯並びが悪いというような一文を書きたかったようなんだが、歯並びの悪い見本としてシェインのところ以降がなかなか思い浮かばなくて(笑)バトンタッチ(死語)されてしまった。

で、今回はそういう前フリとはあまり関係なく、シーズンものだから安易だけどパンク・ロックのクリスマス・ソングについて書いてみよう。何じゃそりゃ?

最初はブログの冒頭でも出てきたポーグスの「Fairytale Of New York」から。 おそらくポーグス最大のヒット曲でクリスマスと言えばどこかでかかる可能性が高いから、食傷気味の人もいるだろうかな。 不幸な事故で亡くなったカースティ・マッコールとシェインのデュエット曲でかなりロマンティックに美しい曲。 単に曲だけ聴くとパンク要素はないけど、クリスマス・イヴに警察にしょっぴかれた(この言い方も死語か)男の回想というような切ない歌詞のようだ。

ポーグスの場合はシェインの生き様そのものがパンクだったわけで、一生若気の至りで生きてゆくつもりのROCKHURRAHの心にずんと響くのだ。

パンクリスマスと言えば同じアイルランド出身のスティッフ・リトル・フィンガーズの「White Christmas」。 画像がないみたいなんでこの形式で紹介するだけ無駄だったか。 曲の方はそのものズバリですな。 イントロ聴いただけでその後の展開も大体予想通り、同じ事を同じようにやってるラフィン・ノーズ版とかぶってしまうけどどっちもどっち、いやいやどっちもカッコいいね。

それから真打ちはやっぱりラモーンズの名曲「Merry Christmas (I Don’t Want To Fight Tonight)」。 歌詞の意味が全然違うのかどうかわからないからそういう歌なんだと勝手に思ってるが、今日だけは闘いたくないって日は誰にでもあるから(かくいうROCKHURRAHも今日はひどい頭痛で闘えそうにない)パンクロックの正しいクリスマスという感じかな。

真打ちの後で申し訳ないがROCKHURRAH得意の番外編といこう。 サイコビリー界の大御所バンド、フランティック・フリントストーンズによる「Blue Christmas」。

プレスリーのヒット曲としても有名だが、これまた典型的にサイコビリーの王道パターンでカヴァー。 このバンドはサイコビリーの病的な部分はないけどちょっとラスティックな曲調やブルージーな曲調も得意、刺青もカッコよくて文句なしに好きなバンドだ。

そんでもってドイツのカウパンク系バンド、ウォルトンズの「Christmas Time On Waltons Mountain」。 ラモーンズの「電撃バップ」やマザーグース民謡「Skip To My Lou」を軽快なカウパンクでカヴァーしたり、独特の迫力ないペナペナのギター・サウンドが魅力のバンドだが、このクリスマス・ソングも文句なしの名曲だ。

以上、あまりテーマもなく適当に選んでみたが他にもとっておきの名曲はたくさんあるだろうから「やっぱこれでしょ」ってのがあったら教えてくだしゃんせ。

DON’T TRUST OVER 30?

【当時のHANOI ROCKS:MICHAEL MONROE(中央)】

SNAKEPIPE WROTE:

先日観た「ベストヒットUSA」で2週連続のゲストとしてHANOI ROCKSMICHAEL MONROEが登場。
全盛時代を知るSNAKEPIPEはショックを受けてしまった。
まるでJAPANMICH KARNのよう。(これ、解るかなあ?)
当時はまるで痩せた美少女みたいなMICHAEL MONROEだったのに、今は結構「いかつい」男に変わってしまって。
ファッションや髪型が以前と変わっていないため、余計に顔と体形の変化が目立つ。
小林克也氏は「全然変わってないねえ」なんて言ってたけどね。
意外にも「酒もたばこも一切やらず」健康に気遣っている模様。
調べてみたらMONROEも今年で45歳。
全盛期は19歳とか20歳だもんね~。
25年も前のことなら仕方ないか?(笑)
40歳を過ぎても「まだまだ現役ロケンロー」な姿勢は感心だけれど。

と、書いたところで「実際のところ現役パンクスの年齢って?」と思い当たった。
先日出かけた「REAL PUNK GENERATION」で出演した方々、例えばPISTOLS UNIT「SEDITIONARIES」でギター担当だったCATも言ってたな。
「42歳だからもう体がキツイねん」
って。(笑)
40代以上のパンクスって結構多いのね!
同じく出演していた「フリチンギター」のオノチンも1962年生まれ、45歳!
他にぱっと頭に浮かぶとすれば…
ラフィンノーズのチャーミーも1961年生まれ、46歳。
怒髪天のヴォーカル増子も1966年生まれ、41歳。
怒髪天は全員同級だったはずなので、みんな40代。
スターリン遠藤ミチロウはなんと1950年生まれ、57歳!ええっ!?
軽く調べただけでこれだもの。
きっと他にもたくさんいるに違いない。(笑)

パンクが誕生してもう30年は経ってる、ということを考えれば当時からずっとパンクだった人が40歳をとうに過ぎてるのも納得か。
年齢知ってびっくり、という人が多いのも特徴的。
みなさん、お若くていらっしゃる!
年齢のことなんか気にしてないんだろうな。

かつて「DON’T TRUST OVER 30」という言葉があった。
30歳を過ぎた大人の言うことなんか信じるな、という意味。
「そうだよ、その通りだよ!」
ってSNAKEPIPEも思ってた。
ところが現実に歳はとるもので…。(笑)
自分も30歳を過ぎ、そして30歳を越えたからといって「大人」じゃないことに気付く。
きっと未だにパンクやってる人達も同じだろう。
振り上げたこぶしを下げることもできないまま歳だけとってしまった感じ。

そんなことを考えていたら思い出した曲がある。
1969年ジャックスの「堕天使ロック」の詩だ。
「心は変わりやすいけど
ほんとはなにも変わっちゃないのさ
まわりだけがぐるぐるまわるのさ」

はい、やっぱり「3つ子の魂百まで」、「大人も子供も関係ないぜ!」だね!(笑)

GOODY TWO ROOMSHOES!

【制作したルームシューズ(私用)】

SNAKEPIPE WROTE:

12月に入ったから当然ともいえるけれど、ここのところ急に寒くなってきた。
朝晩の冷え込みは体にしみますな!
SNAKEPIPEもROCKHURRAHもパソコンを使う時間が長いので、フローリングの冷たさが足先に伝わって寒いのなんのって!
「これは早急に対策を立てなければ」
とのROCKHURRAHからのオーダー(?)を受け、考えた結果が
「ルームシューズの制作」
である。
「買う」ではなく「制作」というところがミソ。(笑)
できることなら手作りで、が基本だから。

本当はリアルムートンで作りたかったけれど、少し材料が足りないので断念。
以前に購入しておいたフェイクファーを内側に貼り付け、足先を優しく包み込む仕様。
脱ぎ履きし易いように後ろ部分にはジッパーまで付ける芸の細かさである。
ROCKHURRAHからはオレンジ色で作ってとのリクエスト、SNAKEPIPEは赤のチャイナ生地を使用。
非常にカワイイ!(笑)
こんなルームシューズ、どこにも売ってないよ!
これでもう足がポカポカ!いい感じだ。

ネットで調べてみると意外にもルームシューズなどの「インドア・グッズ」(というのか)の種類の豊富さにびっくりする。
ブランド品あったりして、インテリア雑貨大人気ね。
「自分で作るルームシューズ」なんて本まであって驚きである。
ただし全体的な傾向としては「かわいい女の子」を意識した商品が主流なようなので、SNAKEPIPEにはあまり興味ないかも。
やっぱりオリジナリティ重視、パンク色が入ってないとね!

「手作り」はいろんな分野で大流行のようで、「おウチで手作り」できる様々なキットが販売されている。
我が家でも試してみたのが「パン作り」と「ピザ作り」である。
通常は生地を作ることを考えただけで無理そう、と考える料理だろう。
ところが「手作りできるシリーズ」は粉をこねて焼くだけで完成しちゃう、発酵要らずの優れもの。
きっと誰にでもできる簡単キットだと思う。(笑)
ベースだけ作ればアレンジは自分の好きなようにできるところもお気に入り!
意外と家庭的な部分を持つSNAKEPIPE、と書きたいところであるが実はROCKHURRAHが作ってます、はい。(笑)
また今度ROCKHURRAHに作ってもらおーっと!

EL DIABLO リリースツアー

【千葉ルック壁面に貼ってあったポスター】

SNAKEPIPE WROTE:

寒い風の吹いた11月23日、勤労感謝の日に出かけたのはライブスポット千葉ルック
千葉が誇る(笑)サイコビリーバンド、LINK13の最新アルバム「EL DIABLO」リリースツアーファイナル、である。
他に5バンド出演、かなりの長丁場になりそうな予感…。
時間に正確なSNAKEPIPEはちゃんと開場の18時に入って待機。
急に寒くなったせいなのか、お客さんが少ない。
次第に集まるだろうと思っていたのにものすごく少ない客数で開演となる。

トップはTHE BOO。
以前にも観たことがあるバンド。
一応ジャンルはパンクになるのだろうか。
ルックスがまるでC-C-Bのようで、そのことが気になってあまり音に集中できないんだよね。(笑)
あまりにお客さんが少な過ぎ、盛り上がりにも欠けてかわいそうだった。

2番目、DESFOGATE
絶叫系のズンドコズンドコですな。(意味不明)
SNAKEPIPEにはどの曲も同じに聴こえてしまうんです、はい。
熱狂的なファンがいて、だんだん会場も盛り上がってきた。

3番目、RISINGSUN。
このバンドはラップ系になるのかな。
昔聴いてたロックをベースにしたラップ(ハード・ラップあたり)が生演奏しました、って感じ。
今回の6バンドの中では異色だったかも。

4番目、SPIKE
このバンドも初めて!
有名なバンド、とROCKHURRAHから聞いていたので、出かける前に予習。(笑)
映像は見てなかったので、お姿拝見でびっくり!
ヴォーカルでギターの方、赤いツノ生えてるし。(笑)
演奏が上手くて、落ち着いて聞ける感じ。
ヴォーカルもよく響く声でさすがにバンド歴長そうだ。
予習で聴いた音とほとんど変わらない生音だったし。
このバンドも熱狂的なファンが多かったようで、終わった途端に客数が約1/3減ってたのにはびっくり。(笑)

5番目、お目当てのROBIN
出演バンド数が多かったため、曲数が少ないだろうと予想はしていたけれど、その少なさを感じさせない強烈な印象を残してくれた。
ウッドベース・ヤス氏はまた病的な化粧、ギター・HIROSHI氏は坊主頭。
HIROSHI氏の腕が一段と太くなっていたような気がした。(笑)
いつも以上のパワーを感じ、大満足。
お客さんもノリノリで、会場は興奮状態。
当初の予定が変更されてアンコールで再び登場。
「SHOULD I STAY OR SHOULD I GO」でまた大盛り上がり!
やっぱりROBINいいね!最高!来年のワンマンが楽しみだ。

ラスト、LINK13。
今回のアルバムはいつものLINK13とちょっと違うんだよ、と一緒に行った友人から聞いていたけれど、ほんとその通り。
演奏は滅茶苦茶上手いし個性があるバンドだけれど、ノリどころが難しい、というのが正直な感想だった。
新しい試みとして「ノれる音」を探ってみたのかな?
いつもより少しポップな要素を感じた。
ウッドベース・TEZUKA氏の演奏の合間を使って「顔をタオルで拭き、オールバックの髪をくしで直す」行事も健在。
SNAKEPIPEはこの姿を見るために来た、と言っても過言ではない。(笑)
お客さんがパンチ合戦を繰り広げ盛り上がってる中に赤モヒカンの姿が。
なんと演奏を終えたROBINのヤス氏が一緒になってパンチ合戦やってる!(笑)
「やんちゃ」なヤス氏の姿を見られて微笑ましい気分になってしまったSNAKEPIPE。
以前にヤス氏一緒に撮らせてもらった写真は宝物にしてるからね!

かつてはLINK13企画の「EXTREME ATTITUDE」に毎回出かけていたので、年に数回は必ず通った千葉ルックであるが、その企画は去年で終了。(去年の12/24のブログ参照)
約1年ぶりでLINK13を観た。
あの企画はいろんな新しいバンドを観られて楽しかったのに、本当に終わってしまって残念である。
またTEZUKA氏イベント企画してくれないかなあ。