SPECTRUM 2076 AD 鑑賞

20260621 top.
【ジャイルギャラリーの入口を撮影】

SNAKEPIPE WROTE:

ジャイルギャラリーで開催されている「SPECTRUM 2076 AD ── 来たる世界の意識体」を鑑賞してきた。
デヴィッド・リンチ好きでも有名な飯田高誉氏がキュレーションしている展覧会なので、気になっていたよ。
飯田氏の企画はとても観念的で難解だけど、好みの作品に出会える確率が高いからね!
スケジュール調整して、ROCKHURRAHと表参道に向かったのである。

ジャイルは11時オープンなので、少し間を置いてから会場へ。
いつもよりお客さんが少ないような気がする。
外国人観光客が減ってるのかもしれないね?
おかげでギャラリーは、ほぼ貸し切り状態で鑑賞することができた。
いつも通り撮影OKで良かった!
展示されていた作品を紹介していこう。

入ってすぐに展示されていたのは、森万里子の「Peace Crystal Model」。
アクリル素材のひし形立体に光が反射して美しいね。
観ていると吸い込まれそうになるよ。
飯田氏の解説によれば「天体や自然エネルギーとシンクロする生命の根源を可視化」した作品だという。
確かに「魂の入れ物」みたいだよね!
この中に宇宙や地球の誕生などの記憶が貯蓄されている、と聞いたら納得しちゃう。
森万里子は、今年の10月に森美術館で個展が予定されているので、楽しみだよ!

続いて名和晃平の「PixCell-Random (TBD) 」が6点並んでいた。
素材はミクストメディアと書かれているよ。
2020年末に鑑賞し2021年最初のブログとして書いている「名和晃平 Oracle」もジャイルギャラリーでの企画展だったね。
あの時に「欲しい!」と思った作品は、カラスやバンビが透明のビー玉のような無数の球体で覆われている「PixCell」シリーズだったっけ。
今回展示されていた作品群も、同様の「PixCell」シリーズなんだね。
観る角度や方角によって色合いが変化する。
まるでブラウン管テレビで経験したことがある「砂嵐(スノーノイズ)」みたいだよ。
この現象を知ってるだけで、「ある年代以上」という証明になっちゃうね。(笑)

目にした時には、てっきり「セクシー・ロボット」で有名な空山基の作品かと思ってしまった。
解説を読むと、1985年生まれの牧田愛の作品だったよ。
艶めかしい光を放つ機械のパーツが、まるで内蔵みたいに見えてくる。
例えていうなら映画「ブレードランナー(原題:Blade Runner 1982年)」に登場するレプリカントの内部構造を描いているようなイメージね。
この発想自体がすでに時代遅れだろうな、と感づいてるよ。
「ブレードランナー」の原作は1968年、今から50年以上前のこと。
2020年代に、わざわざ人間の内蔵を模したパーツを作らないだろうし。(笑)

山田晋也の「秩序と無秩序の『あわい』」は、和風な印象の怖い作品だった。
まるで怪談話の一コマみたいなんだよね!
手前の襖の影から、黒い窓枠の外を恐る恐る覗いているような気分。
赤黒い部分がとても不気味。
飯田氏の解説には「見えざる気配」と表現されているね。
ゲルハルト・リヒターの「ビルケナウ」に色合いが似ているせいもあって、恐ろしく感じるよ。
抽象絵画を鑑賞して、感情がざわつくのは滅多にないので、山田晋也の名前を覚えておこう。

とても興味深かったのが草野絵美のデジタル作品。
「EGO in the Shell」は「攻殻機動隊」からインスパイアされて、「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」と正式にコラボした作品なんだとか。
大きなスクリーンに映し出された「アーティスト本人の成長記録」と共に、大小様々なブラウン管テレビが並んでいる。
AIで生成されている部分を含む草野絵美が映し出されている。
どれが本物の記憶(記録)か曖昧になっているところが面白いね!
草野絵美の作品を鑑賞したのは初めてのはず。
他の作品も観てみたいと思ったよ!

「50年後の未来」をテーマにした展覧会は、とても興味深かった。
近いようで遠い2076年。
どんな世界になっているのか、想像するのが怖いかも。(笑)

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