収集狂時代 第6巻 Louis Vuitton編

20161015 top【Louis Vuittonの代名詞!モノグラムは有名だよね!】

SNAKEPIPE WROTE:

イタリアからの輸入品を扱う店で働いていたことがある。
キテレツなデザイン、見たことがないような色のレザー!
すっかり虜になったSNAKEPIPEは、店員なのにお得意様になってしまったくらい!(笑)
個性的なバッグや靴は鑑賞するにはもってこいだったので、多くのお客さんが来店した。
ヴィトンのバッグ持ってるお客さんは、イタリア物買わないですよ」
お客さんが帰った後、店長が耳打ちする。
店長曰く、ルイ・ヴィトンのモノグラムを持っている女性というのは、冒険しないタイプだというのである。
そう聞いてから観察してみると、確かに店長の言葉通り!
モノグラム系は「見てるだけ〜」の人ばかりである。
この時以来、SNAKEPIPEの中で「モノグラム=手堅い」の構図が出来上がってしまった。
その認識が崩れることになるとは…。(大げさ)

ここでルイ・ヴィトンについて簡単にまとめてみよう。
1854年、フランスのスーツケース職人であったルイ・ヴィトンが世界初の旅行カバン専門店をパリに創業したのが始まりとのこと。
1896年にはトップの画像にあるモノグラムを発表。
これは日本の家紋をモチーフにしているのは有名な話かな。
1978年に日本にもルイ・ヴィトンのショップがオープンしているという。
今だにその人気が衰えていないのは、道を歩けばモノグラムバッグに当たる、というくらいだもんね。(笑)

面白いネタがないかな、とネットを検索していたSNAKEPIPEの目に飛び込んできたのが左の画像。
こ、これはもしやモノグラム柄のスケートボードでは?
ケース付きのスケートボードとは、なんとも豪華。
遊び心ということなのか、どうしてこの商品を作ることになったのかは不明。
気になるお値段は$8,250、現在のレートで約86万円!(笑)
コレクターだったら是非とも手に入れたい逸品だよね!
汚れないように大事にしないと。

前述した「モノグラム=手堅い」のイメージとはかけ離れた商品を目にしたSNAKEPIPEは、他にも面白い逸品がないか検索することにする。
「最も値段が高いバッグ」の記事で紹介されていたのが「ゴミ」をモチーフにした「Urban Satchel bag(都市の肩掛けバッグ)」(画像右)である。
調べてみると、素材は高級なイタリアン・レザーだというので本物のゴミではないみたい。(笑)
驚くのはそのお値段。
なんと$150,000、日本円で約1620万円!
えーーーっ!
顎が外れそうになるくらい驚くお値段じゃない?
高級なゴミ、というかなりアート的な手法に「やるな、ヴィトン」と呟くSNAKEPIPE。(笑)
ここらへんでヴィトンに対する認識が少し変わってきたよ!

これはテディベアじゃないの?
モノグラムの帽子とコートでオシャレしちゃって。(笑)
カワイイから一つ買ってみようかしら、と値札を見ると、今度は顎どころか腰を抜かすことに!
$2.1 millionって210万ドル?
ということは、日本円にすると2億1860万円!?
億超えのぬいぐるみとは!
どうやらダイヤやサファイヤが使用されていたり、毛皮部分にゴールドが使用されているみたいなんだけど。
それにしても、これはヴィトン・コレクターでもテディベア・コレクターにもなかなか手が出せない金額だろうね。
金額、間違ってないよね?(笑)

草間彌生とコラボしたカボチャ型のバッグも高級品として登場していたよ。
お値段$133,400、日本円で1390万円!
ゴールドや樹脂を素材にしたバッグで、生産されたのは5個のみだって。
これはもうバッグとして持ち歩くというよりは、アート作品だよね。
美術館に展示されているレベル!
ヴィトンはアーティストとコラボした商品も展開してるんだね。
草間彌生より前には村上隆とのコラボもあったみたいだし。

収集狂時代 第3巻」では高額取引された椅子について特集したっけ。
その第4位で紹介していたのがカンパーナ兄弟というブラジルのデザイナーデュオだったんだよね。
パンダちゃんのぬいぐるみがいっぱいの椅子が1000万円超えというお値段で。
そのカンパーナ兄弟がルイ・ヴィトンとコラボしてデザインしているのが「Maracatu Furniture」という旅行用の収納棚(?)である。
素材はレザーのようだけど、持ち運ぶ時には折り畳める柔らかさみたいね。
実用性とデザイン性がマッチした素敵な逸品。
気になるお値段は$51.500、日本円で約536万円!
パンダちゃんの椅子が1000万以上と考えると、そこまでのお値段じゃないのかな。
あれ、だんだん感覚がおかしくなってきてるよ。(笑)

ここまでは実際にルイ・ヴィトンが販売している商品について書いてみたよ!
ここからはヴィトンの許可を得ているのか不明なんだけど、ルイ・ヴィトン定番のモノグラムを使用した逸品について紹介していこうと思う。

ラグジュアリーな人はなんでもリッチでゴージャスにしないとね!
もちろん朝食で頂くワッフルだってハイ・ブランド仕様にしなくちゃ。
ここで登場するのがモノグラム柄に焼き跡が付くワッフル・メーカー!(笑)
これは1983年、ロスアンゼルス生まれのAndrew Lewickiというアーティストの作品ね。
アーティスト本人のHPがなくなっていたので、ギャラリーの紹介ページにリンクを貼ったよ。
既存の商品をおちょくったような作風が多いように感じたよ。
本当にルイ・ヴィトンが売り出したら面白いのになあ!(笑)

今書いている「収集狂時代」は高額のコレクターズ・アイテムを紹介するシリーズなのに、探しているとどうしてもビザールな逸品にたどり着いてしまうSNAKEPIPE。
ビザール・グッズ選手権」というカテゴリーもあるのに、今回のブログでは混ざってしまうけど許してね!
上の画像はルイ・ヴィトンのチェーンソー!
多分オブジェだと思うけど、これを使うリッチな人っていうのも、想像すると面白いよね。
そもそもリッチな人は自分の手を汚さないんじゃないかね?(笑)
Peter Gronquistはオレゴン州ポートランドを拠点に活動しているアーティスト。
HPに詳しい情報が載ってなかったけれど、どうやらこの方が制作したみたいなんだよね。
マルセル・デュシャンみたいにサインだけしたわけじゃなくて、完全に作ったように見えるところが秀逸かな?(笑)

最後も物騒アイテムにしてみよう。
チェーンソーの次はガスマスクだよ!(笑)
ラグジュアリーな方は、毒ガスを防ぐ時にもエレガントに見せないとね!(笑)
1977年生まれのDiddo Velemaというデザイナーの作品なんだよね。
この方プロダクト・デザイナーや広告デザイナーとして活躍している、その業界での有名人みたいね。
現在はアムステルダムを拠点にアーティストとして活動しているようだよ。
コンセプトありき、のデザインというのは現代アートの考え方と変わらないもんね。
手作業のように見えるんだけど、仕上がりがとてもキレイで、コレクションしたくなる逸品だよね!

SNAKEPIPEに珍しく、世界的に有名なブランドをまとめてみたよ!
今回調べたことでルイ・ヴィトンに対する印象は変わったね。
思い込んでいるイメージが変わるのは面白いかも。
また別の企画を考えてみようかな!(笑)

収集狂時代 第5巻 高額ソファ編#01

【ソファに座る人物といえば、やっぱりベーコンさんだね!】

SNAKEPIPE WROTE:

気付くと6月も今週で終わり、2016年も既に半分終了することになるんだねえ。
時の経つのは速いなあ!
それにしてもジメジメして蒸し暑い。
恐らく睡眠が浅いせいだろう、朝起きるのが辛いよね。
あー、せめて休日はお昼寝してのんびりしたいなあ!
映画観た後で少し横になっていたら、いつの間にか眠っちゃった、というのが理想的。(笑)
一眠りするのに丁度良いソファ、ないかな?

今回の「収集狂時代」は世界で最もお値段が高いソファを特集してみよう。
SNAKEPIPEが購入可能かどうかは別として、ね!(笑)

第5位はアストンマーチンの1965年モデルAston Martin DB6のデザインを使用したこちらのソファ!
アストンマーチンといえば、即座に連想するのが007シリーズでジェームズ・ボンドが乗っている車種ということ。
1965年だと丁度時代的に近いのかなと思って調べてみたけれど、どうやら「ボンド・カー」として使用されていたのはDB5だったみたい。
007のファンには残念だったかもしれないけど、世界にはカーマニアの方、大勢いるからね。
そのような愛好家がよだれをたらすような逸品に違いないよね!

このソファに座ってカーアクション全開の映画を鑑賞なんて、気分が盛り上がるよねー!
やっぱりボンド・カーみたいに、何か仕掛けを考えたくなるよね。
撒菱撒く装備とか、ミサイル発射ボタンとか?(笑)

気になるお値段は$7,300、日本円にして745,000円程。
現在、イギリスがEU離脱により円が高くなっているからね。
購入を決めるなら今だよ!
ただし幅が狭そうなので、まずはダイエット、という人もいるかも?(笑)

続いて第4位。
1978年に制作された、世界的に有名なデザイナーであるイームズのソファである。
足の部分はアルミニウム製、クッションはウレタン製、そして上にレザーを使用した、非常にシンプルなデザインだよね。
このソファが病院の待合室に置いてあったとしても、何の不思議もないくらいじゃない?
えっ、SNAKEPIPEに見る目がないせい?(笑)

いや、絶対に実物目の前にすれば、気になるはずだよ。
イームズソファだもんね!
気になるお値段は$9,800、日本円で約100万円也!
世界的に有名なデザイナーのソファで100万円とは、お手頃過ぎて驚いちゃうよね?
しかも世界の高いソファにしては、安い気がするなあ。
何かランキング間違ってない?(笑)

次は第3位のご紹介!
フランスのPlume Blancheがデザインしたソファね。
あんまり画像がなくて、どんな形状になっているのか、この角度からだけだと分からないんだよね。
Plume BlancheのHPも発見できなかったし。
ちょっと大きめの椅子、といった感じなのかも?
ちょっとSFっぽい流線型のシンプルなデザインがお洒落だよね。
このソファの最大の特徴はダイヤモンドが埋め込まれていること!

ダイヤは上の画像に4箇所見える、あの場所に埋まっているのかしら?
縫い目が交差してるところ、 ちょっとポチッとしてない?
でももしあの場所だとしたら、お尻と背中に当たりそうだよね。
ツボ押し効果が期待できるのかも?(笑)

0.5カラットのダイヤ付きのソファのお値段、なんと$184,000!
日本円で約1880万円!
ここでやっと「世界ランキング」らしいお値段になってきたね。
ちょっと気になったので0.5カラットのダイヤ1粒のお値段を検索してみると、大体30万円以下で購入可能みたいね。
30万円だとして、それが4つの場合には120万円。
2000万円近いソファにはオマケみたいなものだね。
このソファは50台限定の商品とのこと。
買った方にツボに効くのかどうかを聞いてみたいよね!(笑)

いよいよ大詰めが近付いてきたよ!
フランスの自動車メーカー、プジョーのソファがランクイン。
車のメーカーが家具を扱うことってあると思うけど、このソファは常識を覆す、まるでアート作品のような出来栄え!

Onyx Sofaという名前のこのソファについては、リンク先に詳しい情報が載ってるので参照してみてね。
デザイナーであるPierre Gimberguesはヴォルヴィック火山の溶岩石を切り出し、カーボンファイバーと組み合わせて3mの長さに仕上げているんだよね。
メタリックな素材が大好きなSNAKEPIPEには、たまらない逸品!
なんともいえない重厚感、そして今まで観たことがない個性的なデザインも素晴らしいよね!
恐らく溶岩石の切り出し方によって、一点ずつデザインも変化しそうだよね。
まさに一点もの、という感じかな?
気になるお値段は$185,000、第2位と僅差の$1,000違い!
日本円で約1890円だね。
オブジェとしても良さそうだけど、座り心地はどうだろう?
おしり痛くならないかな?(笑)

ついに第1位の発表だよ!
イスラエル出身の工業デザイナー、ロン・アラッドによってデザインされたStainless Steel Sofaの圧倒的な存在感!
うっひゃー!
シルバー色でピカピカ光る物が大好きなSNAKEPIPEにとっては垂涎の的だよ。(笑)
どうやらお買い上げになったのはニューヨーク近代美術館、通称MoMA!
やっぱりこのソファは実用性を求めるというよりは、アート作品ってことになるのかな?
気になるお値段は$300,000、日本円で約3000万円ね。
現代アートの作品として考えると、そこまで高額ではない気がするね?
ロン・アラッドのHPには手がけた作品がたくさん載っていて、どれを見てもスタイリッシュでカッコ良いんだよね!

「収集狂時代 第3巻」では椅子の世界ランキングについて書いている。
その時の1位は33億円だったんだよね。
ソファの1位は3000万円。
この差は一体なんだろうね?

世界ランキングとして検索しているけれど、その中でもSNAKEPIPEの琴線に触れた逸品を紹介してみたよ!
画像を見ているだけでもワクワクして、眠気が覚めてしまった。
これで当分ソファは買わないで済みそうだね。(笑)

収集狂時代 第4巻 高額ベッド編#01

【どんなお方がこのベッドでお休みに?Glenn Furnitureの作品ね!】

SNAKEPIPE WROTE:

珍しくテレビをつけたら、たまたまショッピングチャンネルで布団乾燥機の販売をしていた。
宣伝を担当している男性が声を裏返しながら「すっごいですよねー!」と、かなり大袈裟に商品の素晴らしさをアピール。
その様子が面白くて、つい見入ってしまった。(笑)
ジャパネットたかた以来、あの手の宣伝や広告がたかた社長風になってるんだろうね。
あまり関係のない前振りだったけど、今日の特集は「収集狂時代」として世界の高額ベッドTOP5を紹介したいと思う。
これは「ビザール・グッズ」とは違うからね!(笑)
あくまでも高額商品なので、よろしく。

では5位からスタート!

Quantum SleeperのThe Anti-Apocalypse Bedがランクイン!
訳すと「反黙示録ベッド」?
一体どういうことなんだろうね。
上の画像の中に書いてある宣伝文句にヒントがありそう。
・化学兵器を使ったテロ対策
・子供の誘拐やストーカー被害対策
・防弾性の安全な部屋
ベッドの宣伝としては聞き慣れないよね?

調べてみるとその宣伝文句通りの機能が付いたベッドのようで。
ポリカーボネイト防弾メッキに化学兵器に対応したベンチレーションシステムによって空気を清浄する外壁だという。
これで弾丸や化学兵器からの攻撃をブロックできるんだね。
更に侵入者に対応したりロックしたりするコントロールパネルを搭載。
センサーや煙などに対応した安全機能も付いている。
緊急事態通信システムとして携帯電話やラジオがあり、数日間を過ごす可能性も視野に入れているためなのか、テレビや電子レンジ、冷蔵庫にDVDプレイヤーまでついている。
もちろんバッテリーパックもあるから安心だね!(笑)
それではいよいよ注目のお値段にいってみよう。
$160,000、日本円で約1800万円也!
第5位で既に2000万円近いお値段だよ。
それにしても…こんなに防犯機能に優れてるけど、ベッドごと運ばれてしまったらどうするんだろうね?
まだ他にも隠された攻撃設備があるんだろうか?(笑)


続いて第4位!
まるで後光がさしているかのような印象的な丸いデザイン。
東洋的な雰囲気を感じてしまうんだけど、会社はアメリカ合衆国アリゾナ州スコッツデールにあるという。
スコッツデール!(笑)
これはつい先日PGAツアー、フェニックスオープンゴルフが開催されて、日本から出場した松山英樹が、リッキー・ファウラーとのプレーオフで優勝したところじゃないの! (説明長い)
今回のベッドとは全く関係ないことだったね。(笑)
そのスコッツデールで1977年から家具を作っている、Parnian FurnitureのPDM Sunset Bedである。
エボニー、サペーレ、および巻き毛カエデによって作られた丸い後光部分はラッカー仕上げで更に光沢を増す。
iPadホルダーや充電設備、テレビやコンピュータモニタも装備されているという。
ベッドの横にある2つにLEDライトに加え、バックライトも点灯するんだって。
ますます後光になるよね!(笑)
さて気になるお値段は…手作りのため素材によって変わるらしいけど、最高値で$210,000、日本円で約2360万円也!
素晴らしい出来栄えだけに、お値段もさすがだよね。(笑)
ちなみにこの丸いデザインは他にもあって。


全部そろえたらすてきだろうね!
総額でいくらになるんだろう?


さていよいよベスト3に突入してきたよ!
第3位はこちら。
邪道、じゃなくて、JadoのSteel Style Gold Bedだよ!
このメーカーのHPを探してたんだけど、見つからなくて。
詳細は不明のまま続けていきましょう。
24金のコーティングとスワロフスキー、というのが高価な理由みたいね。
他にはインターネットができて、playstationで遊べたり、DVDが観られたりする、というのが特徴とのこと。
いやあ、それくらいの装置なら第5位でも整っていましたから!(笑)
それにこんなにキラキラした環境でゲームってどうなのかね?
お値段が$676,550、日本円で約7620万円!
やっぱり大部分が金の値段だろうね?
サラウンドシステムもついているそうなので、この曲を聴きながらより気分を盛り上げてみては?(笑)

第2位はこちら!

これは一体どうなっているんだろうね?
調べてみると、これはオランダにあるUniverse Architectureというデザイン事務所に所属しているJanjaap Ruijssenaarsというデザイナーの作品のようだね。
約680キロの磁石を使ってベッドを浮かせ、更に四隅をワイヤーで固定することで安定性を持たせている。
いくら動かないとはいっても、寝心地はどうなんだろうね?
磁石の効果で肩こりがなくなる、とか??(笑)
寝相が悪い人には向かないだろうけど、心地良いと感じる人も多いはず。
気になるお値段は$1,600,000、日本円にして約1億8000万円!
おーっついに億超え!(笑)
スタイリッシュだし、発想が面白いし、寝心地良いし?
ちょっとコロンとしてみたいよね。(笑)

ついに1位の発表ね!


おやおや、バロック調デザインが高額ランキング1位とは!
イギリスはリヴァプールのStuart HughesがデザインしたBaldacchino Supreme Bed(天蓋付きの最高位ベッド)である。
この方、どうやらラグジュアリー専門みたいで、HPにはたくさんのゴージャスなデザインが載っているんだよね。
ラグジュアリーなiphoneとかラグジュアリーなwiiとか。(笑)
この天蓋付きベッドはそんなラグジュアリー大好きなStuart HughesとイタリアのHEBANONというデザイン事務所との共同制作だという。
ほとんど手作業で仕上げられたというから、すごい仕事してるよね。
高額ランキング1位の理由は、人件費以外に100kgを超える24金を使用したこと、だろうね。
現在のレートで金1kgが4,825,000円、それを107kg使用したということだと516,275,000円。
この時点で5億超えてるよね?間違ってないよね?(笑)
それではいよいよ天蓋付きベッドのお値段ね。
$6,300,000、日本円にして7億1000万円!
もう金の値段の段階で5億を超えることは分かっていたから、そんなに驚かないね。(笑)
この1位を超えるベッドはそうそう出てこないかもね?

今回のベッドの世界高額ランキング、面白かったね!
「ビザール・グッズ選手権」じゃないのに、ちょっと似た雰囲気になるところがポイントだよね。(笑)
また高額ランキングの順位が変わったら、別途紹介しよう!
ベッドだけに!(ROCKHURRAHより習ったギャグ)

収集狂時代 第3巻 高額椅子編#01

【実際に販売されているピカソをモチーフにした椅子!日本円で6万円也】

SNAKEPIPE WROTE:

前回までの「収集狂時代」は現代アートの高額取引についての紹介記事だったけれど、アートに限定してしまうと一年に一度の更新しかできない企画になってしまうことに今更ながら気付いたSNAKEPIPE。
もう少し幅を拡げてみよう、と調べたのが椅子!
何故だか「ビザール・グッズ選手権」でも一番多く紹介しているのが椅子なんだよね。
何故そこまで椅子にこだわるのか全く自覚がないんだけど、心理分析すると何か出てくるのかな?(笑)

「収集狂時代」というカテゴリーでの特集なので、世界で最も高額の椅子ベスト5を紹介してみよう。
もちろんこの金額は将来的には変動するはずなので、2015年4月時点でのランキングということで4649!

では5位からいってみようか。
デンマークの有名な家具デザイナーフィン・ユールがデザインした「Chieftains Chair」である。
1949年にコペンハーゲンで開催されたデザイン・フェアでお披露目された際、当時のデンマーク国王であったフレゼリク9世が腰掛けたことにより「King’s Chair」とメディアが命名したけれど、後にフィン・ユール自身が「Chieftains Chair」に改名したとのこと。
翻訳すると「指導者椅子」といったところか?
素材はチーク材とクルミを使用し、革張りのシートになっている。
一見すると「ちょっと地味目の椅子」という感想を持ってしまうけれど、恐らく座り心地は最高なんだろうね?
正面からの写真1枚では判り辛いけれど、背中のカーブや肘掛け部分の曲線が美しいよね!
さて、気になるお値段は$15,970、日本円に換算すると約190万円!
これは2015年5月のレートね。
「 収集狂時代」は今まで現代アートを特集してたせいで、金額の桁数が少なく感じてしまったよ。(笑)
世界の名品の椅子1脚190万円。
手が届きそうな金額に思えてしまう。
換算、間違ってないよね?(笑)


続いては4位!
建築家のフェルナンドと法律家のウンベルトは、カンパーナ兄弟として有名なブラジルのデザイナーデュオである。
木片、パイプ、ゴムホース、ティッシュペーパー、綱線、紐、梱包材、ぬいぐるみなどの日常にありふれた材料を使った椅子やランプなどの家具デザインは、奇想天外な作品ばかり!
上のパンダちゃんがいっぱいの椅子も、一目見て「カンパーナ兄弟の作品」として認識されるほど、ぬいぐるみ椅子はインパクトが強い彼らのトレードマーク的な作品のようだね。
この椅子は限定品なので、ナンバリングがされ「Pandas Chair, Limited Edition, Campana Brothers」と刺繍が施されているとのこと。
気になるお値段は$85,000、日本円で約1,018万円也!
おお、第5位と第4位にかなりの金額差があるようで、4位で1000万円を超えてきたね!(笑)
こんなにかわいいパンダちゃんの上には座れないよねえ?
1000万円で購入しても座れないなんてね!


それでは第3位!
オーストラリアのプロダクトデザイナー、マーク・ニューソンがデザインした「Lockheed Lounge」ね。
プロダクトデザイナーって聞き慣れない言葉。
調べてみると「プロダクトデザインを手がけるデザイナーのこと」と当たり前の回答がWikipediaに載っていた。(笑)
プロダクトデザイナーには、いわゆる工業製品のインダストリアルデザイナー(工業デザイナー)だけでなく、食器パッケージなどのデザイナーも含まれるらしい。
マーク・ニューソンがデザインした商品の中には「味の素」のパッケージやauの携帯電話talbyのデザインもしていたようなので、知らぬ間に秀逸なデザインを目にしていたみたいだね!(笑)

今回の目的である椅子に話を戻そうか。

「Lockheed Lounge」はマドンナの「rain」のPVにも登場していることで有名だと言う。
少し横になるように椅子の上でくつろぐマドンナを見ることができるね。
こうしてみると、椅子の大きさがよく分かるよ。
関係ないけど、PVには坂本龍一が登場していたり、日本人をスタッフに仕立てていたりして日本を強く意識していたみたいだね?
この曲は1993年にアルバム「エロティカ」からシングルカット。
「Lockheed Lounge」は2006年のサザビーズで$968,000の値段が付いたことでランキング3位になってるんだよね。
マドンナが座ってから13年後、ということになるのかな?(笑)
日本円に換算すると約1億1600万円!
おー、ついに出ました億超え!(笑)
素材はファイバーグラス補強されたプラスチックとのこと。
なんともいえない曲線が印象的で、金属的な輝きがとっても素敵!SNAKEPIPEもちょっと欲しくなったよ。(笑)
えっ、金額が「ちょっと」じゃないって?


第2位はなんとオフィス用の椅子!
ピニンファリーナはイタリア最大のカロッツェリアである、という説明に「カロッツェリアって何?」と思ったSNAKEPIPE。
カロッツェリアはイタリア語で乗用車のボディをデザイン・製造する業者、もしくはボディ修理業者とのこと。
最近は車だけではなく、鉄道や飛行機、家電や家具、装飾品までデザインの幅を拡げているという。
そのピニンファリーナ製である「Aresline Xten」 はオリンピック選手のためにデザインされた布地を使用し、座る人の体の形に合わせて変化するクッションが特徴だという。
原動力同期傾きシステムにより、傾けられる角度も個々に調整できる。
うーむ?読んでいるだけだとその良さは分からないなあ。
お値段は、というと$1,500,000、日本円で約1億8000万円!
ひー!ほとんど2億円だよね。(だんだん金銭感覚がおかしくなっている)
上の写真で4脚あるから1.8☓4で7.2、7億2000万円だね。(笑)
見る限りでは、2億円近い金額の椅子には思えないんだけど?
もちろんスタイリッシュでシンプルで、素敵だなと思うけどね。
座ってみないと分からないよね。
いや、もし座った時に何かこぼしたりして布地にシミなんか作っちゃったらと思うと怖くて座れないよね。(笑)
こんな椅子をオフィスにおける会社なんてあるのかなあ。
もしかしたらピニンファリーナの社員は全員この椅子だったりして!?


堂々の第1位にランクインしたのはこちら!
アイルランドの女流インテリア・プロダクト・デザイナーであるアイリーン・グレイの1971年の作品「Dragons Chair」である。
1920年代に活躍していた女流デザイナーがいたことを全く知らなかったSNAKEPIPE。
アイリーン・グレイの作品はどれもモダンでシンプル、現代のデザインの先駆けだったことが良く解るね。
代表作のサイドテーブルはニューヨーク近代美術館の永久コレクションにもなっているというから、彼女の偉大さが伝わるよね!
そのアイリーン・グレイの作品が、クリスティーズのオークションでファッション・デザイナーであるイブ・サンローランによって競り落とされたというのだ。
そしてその金額が$27,800,000、日本円にしてなんと、33億1500万円!
おおっ、ついにここまでの高額が出てきたね。
それにしてもイブ・サンローラン、金持ちなんだね。(笑)

「Dragons Chair」と名前が付いているけれど、どこにドラゴンがいるんだろう?
上の画像では判り辛かったので、違う画像を検索してみたよ。
左の画像が肘掛け部分のクローズアップなんだけど、肘掛けの先にドラゴンの頭があるんだね。
西洋人が憧れを持って東洋文化をミックスさせたような雰囲気が、この椅子の魅力を更にアップさせているよね!
シノワズリとかオリエンタリズムということなのかな?
椅子本体はレザー張りで、重厚感があるね。
イブ・サンローランはこの椅子に座って、新たなデザインを考察するんだろうか?(笑)

今回の「収集狂時代」は、椅子の高額ランキングだったけれど、また別のモチーフも検索してみようかな!
今まで知らなかったデザイナーの世界、とても楽しみだ。