これもまたパンクかな

【Delete Yourselfがなかったのでシャム69のナイス・カヴァー】

ROCKHURRAH WROTE:

先週のREAL PUNK GENERATIONの後で本当に寝込んでしまったSNAKEPIPE。
なので今日は代わりにROCKHURRAHが久々にブログを書いてる。

本人としては随分久しぶりの登場のつもりだが、人のブログ読んでて「いつもと違う人が書いてるのね」などと気付いてくれる人の方が少ないだろうな。一応二人でやってるもんだから本文の上にちゃんとSNAKEPIPE WROTEとかROCKHURRAH WROTEとか書いてるんだけどね。

登場してなかった間に何をやってたかというと通販の方のページをパワーアップさせるために毎日努力していたわけ。商品ページを少しでも見栄え良くしよう、とか細かい調整はいくらでもあるけど、一番悪戦苦闘してるのはやっぱり商品解説。

今日買って聴いたCDやレコードのコメントを書いてるわけじゃなくて、ほとんどが大昔のレコードがメインなんで、その辺のタイムラグを埋めるような文章は難しいと思う、本当に。大昔のバンドで良く知らないものなど、ウェブ上をいくら探しても情報がほとんどない場合もあるからね。まあ最初に始めた頃よりは随分良くなった気がするし自分の理想のレコード屋に近づいてきてるな、という充実感はある。

ブログの方も今回から一新してみてWordPressを導入してみた。詳しい人にとっては「何だ今さら」だし詳しくない人には「何じゃそりゃ」な内容だけど。

わざわざ金をかけてまでブログを始める人はあまりいないだろうから、大概のブログ・サービスは無料で利用出来る。FC2とかSeesaaとかすぐに始められるしブログで出来るどんな事でも大丈夫だろう。ROCKHURRAHも試行錯誤の上で何度か有名どころのブログを渡り歩いた。というか今でも複数存在する。事実上機能してないものもあるがそれはそれで逆に混乱を招くようなもので面白いと思ってる。パンク初期とかによくあった覆面バンドみたいな気分か。ちょっと違う?

そういうのとは別にブログの中にはブログ・ソフトウェアを使ったサービスもある。それが今回ROCKHURRAHが採用してみたWordPressやMovable Typeというヤツ。前述のブログ・サービスと違って自分の敷地内での作業がメインとなるもの。先にMovable Typeやってみたけど個人的にはどうも難しい感じがしてWordPressにチェンジした。この手のヤツはサーバーに設置してインストールして自分で色々設定してはじめて機能するというから初心者には敷居が高い。が、よくわからないままROCKHURRAHやSNAKEPIPEのような人間でも何とか使えてしまうところがすごい。

CSSとかPHPとか何だかよくわからない二人でもちょっといじっただけですぐに反映されてウェブページの方で実験結果が出てくるのは楽しいもんだ。FC2も良かったけどこっちはもっと改造のしがいがあるね、とすっかり気に入ってしまいSNAKEPIPEと二人でブログ改造遊びばかりやってる次第だ(笑)。大失敗してひどいページになったりバックアップも取らなくて修復不能の状態になったり、そこで諦めずに頑張って少しは良いものが出来てくる。こういう遊びの中から生まれたのがROCKHURRAHのウェブサイトでありこのブログなので、愛着も思い出も詰め込まれている。

しかしCSSとかHTMLとかいじってみて思うけど意外と作った人のくせとか個性が現れるもんで少しは文学的な部分もあるもんだな。ウチのホームページやブログは基礎もないまま始めてるからまさにボーン・トゥ・ルーズ(綴り違いの方)、きっと表側では見えない構文も乱雑で悪文なんだろうな。

自分のこだわりを全部実現出来るほど自由とは思ってないが、というか自由にやってゆくほどのウェブ構築技術も持ってないが、少しでも自立してやってゆきたいという人ならこのWordPressみたいな選択肢もありだと感じた。興味ある人は考える前にやってみて、何とかなるから。収拾つかなくなったらDelete Yourselfってな感じでね。

急いで口で吸え

cramps.jpg【本文とは関係ないが毒つながりでCRAMPS、中央がPOISON IVY姐さん】

ROCKHURRAH WROTE:

金曜の夜から何だかよくわからない毒虫に刺されたようで手首のところが赤くぽっこり腫れてしまった。パッと見は単なる蚊に刺された跡みたいだが、だんだんと痛みが出てきて意外な程に治りが悪い。ということで急遽虫さされに効くというステロイド系軟膏を買って来て手首に塗ってみたがかなりベタベタして バンドエイドもうまく貼れない。仕方がないのでその上からリストバンド(アナーキー・マーク)をつけて、部屋でもしっかりパンクなROCKHURRAHである。

毒と言えば我がROCKHURRAH RECORDSのアパレル部門BINARY ARMYの出す商品も全て毒草の名前が付いていたりする。人を死に至らしめる程の猛毒もあればちょっとお腹が痛くなる程度のかわいいものもあって玉石混交だが(笑)、世の中には案外「毒愛好家」というのがいるようでそういう本も色々出ていたり、研究してるようなサイトも見かける。単なる趣味ではなく実用として必要に駆られて研究してるような人とは知り合いになりたくはないが。

日常生活で毒は身近なものではないが、ミステリーの世界では今でもかなりポピュラーなものだったりするのだろうか。

実はそんな風にはあまり見えないがROCKHURRAHは子供の頃より、探偵小説の大ファンであり、かなりの読書量を誇っていた。推理小説でもミステリーでもなく日本の(主に戦前の)探偵小説という、かなり限定されたジャンルのみのファンで、逆にそこだけ好きって人も珍しいんじゃなかろうか。最初は江戸川乱歩、横溝正史に始まってどんどんディープな作家にハマッて行ったあの頃が懐かしい。小栗虫太郎夢野久作久生十蘭浜尾四郎香山滋橘外男、探偵小説とは違うが国枝史郎、戦前ではないが中井英夫などなど、絶版文庫を探して古本屋を探し回ったり、かなりの苦労をして少しずつ本を手に入れてた。ネットが普及して何でも情報仕入れられて復刻もバンバン出てる現代とは状況が全然違うからね。

これらの探偵小説の中でも特別に大好きなのがやはり三つ子の魂百までという事なのだろうか、最も読み漁った江戸川乱歩の通俗的で子供っぽい殺人遊戯の世界。
そして「黒死館殺人事件」で知られる孤高の変な作風の難解作家、小栗虫太郎。
最後はやはりROCKHURRAHの故郷福岡が生んだ大作家、「ドグラマグラ」で有名な夢野久作。この三人が今のROCKHURRAHに影響を与えた作家だろうと思える。

番外編で国枝史郎。これは探偵小説ではなくて伝奇小説と呼ばれるジャンルで孤高だった作家で「神州纐纈城」が有名。登場人物といい舞台設定といいかなり異端で素晴らしい世界。読んでない人には意味不明だろうが「纐纈城主、最高!」と思ってしまう。興味のある方は是非読んで欲しい。

今では本もあまり読まなくなって当時に熱狂していた探偵小説の事も忘れてしまっているが、また暇があれば何度でも読み返してみたいなと思える。

あれ、毒の事から始まって古今東西の毒を扱ったミステリーの話に展開するつもりがあまり関係ない話になってしまった。上記の好きな作家群の作品でもそこまで毒殺で印象的なものはなさそうだ。「黒死館殺人事件」くらい?まあいいか。

ちなみにタイトルは桑原茂一、小林克也、伊武雅刀によるスネークマンショーのアルバム・タイトル。実際には毒を口で吸い出したら危なそうだけんども。

雨後のロックンロール

【資産価値の高いこの一枚】

ROCKHURRAH WROTE:

先週のブログで祝ってもらったにも関わらず、依然としてプレゼントのエンジニアブーツは手に入ってないROCKHURRAHだった。やっぱりショップ探して歩き回って試し履きしないとネット通販とかじゃ商品写真の撮り方によって随分印象が違うし、現物のシルエットは全然違うって事もあり得るしね。メーカーとかはそんなにこだわってはいないんだが履き口とか足首ぶかぶかの長靴状態じゃカッコ悪いから、なるべく細身のエンジニアブーツ、それだけがこだわってる部分かな。昔カッコよいと思ってたメーカーのブーツも年々微妙にシルエット悪くなってたりして、ますます探し難い。

でもって今週探しに行く予定だったのがこの3連休の台風で一日中雨という状態、こりゃやめといた方がいいだろうとの事でこの連休は引きこもり決定。まあ仕方ないか。自分へのプレゼントの事でこんなに躍起になって書いてるヤツもあまりいないか。

そういうわけで今週は台風、または嵐から連想される曲についての雑文という事で、これは一部で写真が好評だった6/10のブログ内容と大して変わらないが少し書いてみよう。

嵐と言えば誰が何と言ってもこれしかないでしょう、ダムドの「NEAT NEAT NEAT」。

何でかは全然わからないが邦題は「嵐のロックンロール」。
パンクのちょっと前の時代、クイーンの曲で「炎のロックンロール」、また同じ 70’sパンク・バンドであるジェネレーションXの「凶暴のロックンロール」などというのもあったから特に目新しいものではないが誰がつけるのか、邦題というのは「意訳」よりもさらにアバウトな状態のものが平気で世の中に出てるから侮れないね。

ちなみにこのダムドの国内盤シングルはパンクのシングルの中でも大変な貴重盤との事で数万円はするという代物。ROCKHURRAHは写真アップしてる事でもわかる通り以前は当然のように所有していたのだが、rockhurrah.comのドメイン取って本格的に通販始める前に楽天フリマ(現在はオークションに変わったらしいが)で売れてしまった。結構なお値段で出品してたにも関わらずあっという間に売れたので「コレクター恐るべし」と思ったものだった。売らなきゃ良かったレコードランキングの一位かも。

嵐を英語で言えばSTORMだが、これはさまざまな曲で使われていて特に何か書けそうなものは残念ながら今すぐには見当たらなかった。という事であまり日常的には使わない単語だが嵐を意味する他の言葉でこれを紹介したい。Los Straitjacketsの「TEMPEST」という曲。

音楽的にはいわゆるサーフ・ロックとかガレージとか日本で言えばGSとかに近いインストのバンド形態で、なぜかメンバー全員がミル・マスカラスのような覆面着用、水着の覆面女三人組のゴーゴー・ガール隊みたいなのをはべらせたステージやちょっとバカっぽいプロモーションビデオなどで一部有名なバンドだ。ROCKHURRAHは上記のジャンルはそこまで詳しくないのだがGS大好きというSNAKEPIPEは意外と気に入ってくれたようだ。「嵐つながり」「覆面つながり」で適当に探してみたがまた変なバンドを見つけられて、意義のある引きこもりとなって満足かな。

ROCK連想ゲーム

【本格派Street Punk Band、Generation 69の面々】

ROCKHURRAH WROTE:

昨日6月9日はロックの日との事。
各地のライブハウスなどで「今日はロックの日、盛り上がっていこうぜ!」などと同時刻くらいに数多くのバンドMCが叫んだ事だろうね。日本語の語呂合わせ以外で69という数字に特別な意味があるのかどうかは知らないが、思いつくままに69に関連したものを考えてみよう。

パンクの世界ではやっぱり何と言ってもまずはシャム69だな。
だいたい同時期に活躍したコックニー・リジェクツやエンジェリック・アップスターツ、コック・スパラー、ブリッツなどと共にOi!、ストリート・パンクなどと呼ばれる労働者階級の音楽の元祖的存在でもある。
当時のイギリスに行って見てきたわけじゃないから音源や映像でしかこのバンドの事を知らないのだが、シャム69が明確にOi!やスキンズのスタイルという事はないように感じる。ただライブでの曲間に必ずと言っていいほどジミー・パーシィは演説するのは確かなようで、その時に日本語の「おい!」という感じで客席に向かって呼びかけるのは確認済み。

たぶん割と最近のバンドだろうがレディオ69なるスウェーデンのバンドもブリッツとかそういう昔ながらのOi!のスタイルを踏襲しててなかなかいい感じ。オフィシャル・サイトで試聴も出来るようで太っ腹。

69がらみで色々調べていたらジェネレーション69などという「いかにも」なバンドを発見。
ジェネレーションXとシャム69の合体したような音楽なのだろうか?ハロルド作石の漫画に出てくる架空のバンドでもその名前はあるようだが、現実に存在する(もしくはしていた)バンドのようだ。何とシンガポールとかジャカルタとかそっち方面のスキンズらしい(笑)。
しかしスキンズというよりは単なる僧侶系(しかも弟子クラス)にしか見えない風貌で、一体どんな音楽をやってるのか気になって仕方ない。

あと番外編で69という数字とは直接関係ないが、第一期ウルトラヴォックスの名曲「ROckwrok」、これは英語がよくわからないROCKHURRAH のような者の耳には「ロックロック、ロックロック、ロックロック、ロッロッロッロック」と聴こえてくるので、まさにロックの日にはピッタリの内容ではなかろうか。
ロックの日はもう過ぎてしまったけどROCKHURRAH RECORDSで販売中なので、来年のこの日までに手に入れよう。