2019年元旦

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【去年に引き続きB級SFポスター風の年賀状】

ROCKHURRAH WROTE:

明けましておめでとうございます。
2019年もROCKHURRAH RECORDSをよろしくお願いします。

先週、年末最後のSNAKEPIPEのブログでも明らかな通り、2018年は体調不良以外に特に華々しい事が何もなかった一年になってしまったよ。それ以外の年もそんなに躍動的でもないけどね。

新居に越してきて2ヶ月くらいになるが、ようやく家の整理も何とかなってきて、近場を散策出来るくらいの余裕が出来た。歩いてみると結構周りに色々なスポットがあるのがわかってとても楽しい場所だと改めて気付いたよ。近場はとても緑が多くて大小の公園や遊歩道があり、都内だというのに千葉にいた時よりもずっと環境が良いのだ。
遊歩道には近所の区民が描いた壁画のようなものがあり、大半はいかにも壁画になりそうな題材ばかりなのに、突然孤独な心象風景のようなすごい絵画に出会って、驚かされる事もあった。当時の高校生くらいが描いたものなんだろうが「一体何があった?」というほど暗い題材でそれがお気に入りなんだよね。
まだまだ行ってない道がたくさんあるのでそれを踏破しなければ。

元旦はここ数年は千葉で最もメジャーだと思える成田山に行ってたんだが、今年は引っ越したのでせっかくだから近場の初詣にしてみよう、という事で近隣では有名な神社に行ってきた。
そんなに信心深いわけでもないけど、初詣くらいは一年の最初のイベントとして必ず出かけるようにしているのだ。ROCKHURRAHやSNAKEPIPEの見た目からは意外な習慣だけどね。

ここは数年前に事件があったために参拝客が激減したらしいけど確かにほとんど並ばずに参拝を済ませる事が出来た。由緒ある神社らしいけどこじんまりしてて参道も短いね、などとバチあたりな事を考える。

子供の頃、福岡や小倉に住んでた時は大宰府や宗像大社、宮地嶽神社といったかなり大きなところに出かけてたから初詣とは言ってもちょっとした観光気分だった事を思い出す。
神様の格や霊験と神社の大きさは関係ないとは思うけど、敷地や建物の荘厳さによって晴れやかな気分になれるという効果はあるんだろうね。
太宰府だけはSNAKEPIPEと一緒に行ったけどお参りではなくて名物梅が枝餅目当てだったなあ。「子供かよ」と突っ込まれればそれまで。
宗像大社や宮地嶽神社もぜひ一緒に行きたいものだ。

これも恒例なんだけど、今年もおみくじを引いて、何と2年連続で大吉だったROCKHURRAH。これまで小吉や中吉あたりをずっと続けていたのにやっと開運の兆し、どうした事だ?
SNAKEPIPEは今年もまた小吉でパッとしない文言の数々、うーん、かわいそうだ・・・。
いつもだったら参拝してすぐ帰る2人だったが今年は珍しくすぐ隣に位置する不動尊に二社参りとなったよ。
こちらは結構並んでて電光掲示板に「30分待ち」などと書かれていて情緒もあったもんじゃないが、これも時代の流れなのか。
二社参りもおみくじを二回引くのもあまり縁起のいいものではないかも知れないけど、大願成就を目指すわけでもなくその辺の事に疎い2人なのでまあいいか。
結果としてSNAKEPIPEは次は中吉を引き当てた。小吉よりは少し良くなったとは思えるけどね。

引っ越した事によって多少運勢が良くなったと思えるし、前よりは色々な時間に余裕が出来たのは大きい。
今年もいつも通りなROCKHURRAH RECORDSだとは思うけど、世の中や時流には影響を受けず、自分たちに取って心地良いと思えるマイペースで進んで行きたいものだ。

ROCKHURRAH RECORDS暑中見舞い2018

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【1957年に稼働を停止した廃工場を撮影(うそ)】

SNAKEPIPE WROTE:

いつの間にか季節は夏になってしまったよね。
今年は梅雨が短かかったため、余計に暑い日が早まっているようで。
夏が苦手なROCKHURRAH RECORDSにとってはまさに地獄の季節。
おおっ、アルチュール・ランボー!(笑)

毎年ROCKHURRAH RECORDSでは、暑中見舞い、もしくは残暑見舞いのポストカードを制作している。
グラフィックが得意なROCKHURRAHがポストカードとブログの文章も担当することが多かった。
普段あまり登場しないからね。(笑)
そしてその年の出来事や関心事などを書き綴ってくれている。

ポストカードを制作するにあたって、何をテーマにするか議論するのが毎年恒例である。
これは暑中見舞いでも年賀状でも同じで、まずは方向性を決定するんだよね。
今年はSNAKEPIPEのアイデアが採用されることになった。
テーマは「疑似心霊写真」。(笑)
ゾッとして少しでも寒さを感じようとする「お化け屋敷」みたいなもんだね!
ポストカードの元になっている写真はSNAKEPIPEが撮影したもの。
そこにROCKHURRAHが手を加え、完成させてくれた。
どお?怖くない?(笑)

今年は1月に2人揃ってインフルエンザに罹ったところから始まり、病気の当たり年かも?
ROCKHURRAHは腰痛、SNAKEPIPEは病院のはしごをしてるし。
こういう時は無理せず、涼しい室内でのんびりするのが一番だね!
えっ、いつも引きこもってるから同じだって?(笑)

熱中症は室内でも発症するらしいので、気をつけないとね!
早く涼しくならないかなあ。(笑)

2018年元旦

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【例年より地味だけど二人の合作でROCKHURRAHらしい年賀状】

ROCKHURRAH WROTE:

明けましておめでとうございます。

毎年年末になると有名人や一般人のインタビューで「あなたにとって今年一年を漢字一文字で表すなら?」というのがよくあるが、ROCKHURRAHとSNAKEPIPEにとって2017年を一文字で表すなら「続」という字が最もふさわしかったと思う。
SNAKEPIPEが何度も書いてたように2017年後半にはウチが熱望して待ち焦がれていた作品の続編が、偶然にも立て続けに公開されるというめでたい出来事が重なったからだ。

まずは25年前に社会現象になった海外TVドラマ「ツイン・ピークス」の続編、「ツイン・ピークス The Return」。
これについてはSNAKEPIPEが当ブログでまとめた記事を書いてくれたので詳しくはこちら
ROCKHURRAHはSNAKEPIPEと出会ってからこの作品(オリジナル)を初めて観たので、筋金入りのデヴィッド・リンチ・マニアのSNAKEPIPEのようにスラスラと感想は書けないけど、とても好みの作品で多くの影響を受けたのは確か。 その続編が制作されると知った数年前から放映されるその日を一緒に待ち望んでいたものだ。
全てのエピソードをデヴィッド・リンチ本人が監督した本作は、いかにもリンチの集大成のような映像と実験の詰まったもので、前作とは随分違うテイストではあっても最後まで「どうなるの?」と引き込まれていった驚きの作品だったね。うまくは言えないけど、物語で提示された大半の謎が予想を覆されるところが逆に予想通り、つまりリンチっぽい要素満載なんだよな。

二つ目は35年前にカルト的な人気を博した「ブレードランナー」の続編「ブレードランナー2049」。
これについてもSNAKEPIPEが当ブログでまとめた記事を書いてくれたので詳しくはこちら。 
ROCKHURRAHはSNAKEPIPEと出会う前にこの作品は知ってたが、あの頃に思ってた近未来がほとんど今現在だと思うと、科学の進化が全然別方向になってしまったのを寂しく思う。これから先に飛躍的に発展するか徐々に滅亡するか、現実では選択肢はそう多くないよね。

三つ目はアレハンドロ・ホドロフスキーの自伝的作品「リアリティのダンス」の続編である「エンドレス・ポエトリー」。
これについてもSNAKEPIPEが当ブログでまとめた記事を書いてくれたので詳しくはこちら。 
ん?三つとも全てSNAKEPIPEの得意分野じゃないか?と聞かれればそれまでだけど、二人で同じものを観てるわけだからね。ブログには登場してなくても大体横にいるのは間違いないよ。 
デヴィッド・リンチと共にSNAKEPIPEが最も影響を受けた監督がホドロフスキーであり、この二人について語ったSNAKEPIPEのブログ記事も数多い。
本作は自伝なので昔の「エル・トポ」や「ホーリー・マウンテン」「サンタ・サングレ」のような強烈なイマジネーションの産物ではない。
しかし普通の人の自伝だったら単なるホームドラマでしかないようなエピソードしか出てこないところを、よくぞまあここまでドラマティックに生きてこられたもんだ。
もう高齢で次の作品が作れるのか心配になってしまうが、本当に100歳まで現役でいて欲しいと思うよ。

この三つの続編作品が観られた2017年はROCKHURRAH RECORDSにとって幸福な年だったが、今年はどうだろうか?

今年の年賀状は人の影響を受けた「誰々風」ではなく、ROCKHURRAH RECORDSらしいので作ってみたよ。
素材をSNAKEPIPE、デザインをROCKHURRAHが受け持って久しぶりに二人の合作だと言える。
どっかから持ってきた材料を何となくそれ風に加工するのが得意な「剽窃の美学」を持ったROCKHURRAHだけど、自分が好きなものに立ち返るとやっぱり少年の頃の空想科学っぽいものになってしまうのだった。
いいとか悪いとかは抜きにして愛着のある年賀状が作れて嬉しいよ。

というわけで、進化してるのかしてないのか全然わからない二人だけど、今年も変わらず独自の活動したいと思ってるからね。本年もよろしくお願いします。 

ROCKHURRAH RECORDS暑中見舞い2017

2017_postcard.jpg【ROCKHURRAH版「赤い部屋」を作ってみた】

ROCKHURRAH WROTE:

今年になってSNAKEPIPEと柄にもなく始めた新習慣が、口に出すのも恥ずかしいけどウォーキングみたいなものだ。「みたいなもの」で早朝によく見かける中年以上の夫婦でのウォーキングとか、ああいうのとは一線を画してると自分では思ってるんだけど、傍から見たら一緒なのかどうか?

ROCKHURRAHは元々パンクやサイコビリーのような、健康的な見た目とは対極にあるようなスタイルでずっと生きてきた人間だから、いわゆるスポーツな服が全く似合わない顔立ちなんだよね。
これじゃいくら何でも朝の公園で不審に見えると思って、急遽それらしい服装にしてみたものの、やっぱり全然違った目的の人みたいだな。
SNAKEPIPEも元々はパンクで派手な服装を得意とするタイプ。
しかしROCKHURRAHよりもスポーツの嗜みがないにも関わらず、なぜかスポーツ物がよく似合ってしまい、パッと見には若手アスリートの名のある選手みたいになってしまうのが悔しい。いや、若手じゃないんですけど(笑)。
ランニングでもジョギングでもないのでシューズさえそれなりならば、どんな格好でもいいんだろうけど、やっぱりこういう事くらいでも見た目から入ってしまう二人なのだった。
スニーカーなども何年ぶり?というくらい履かないアイテムだったんだけど、ちゃんとしたクッションのにしてみたよ。そしたら「この軽さは何?」というくらいの感動レベルだったので目から鱗が落ちた(大げさ)。最近のはインソール部分とかが随分進歩してるんだね。これならいくら歩いても疲れまい。

調子に乗って誕生日にはリーボックの特注スニーカーまでプレゼントして貰ったよ。
何年か前にナイキでSNAKEPIPEが特注したアサルトブーツを買った(この記事参照)ので、そういうシステムがスニーカー業界でもあるのは知ってたけど、リーボックのはかなり事細かにカスタマイズ出来るので、この手の中では一番理想に近いものが手に入った。
オリジナルと大して変わらんではないか?と言われそうだけど、この画像で見えないところにROCKHURRAHっぽさを出してみたんじゃよ。いつもありがとう、SNAKEPIPE。 

さて、今年の暑中見舞いポストカードも何だか意味不明のものが出来てしまった。
知ってる人にはすぐにわかる通り「ツイン・ピークス」をモチーフにしたつもり。
25年前にリアルタイムで「ツイン・ピークス」に熱狂していたSNAKEPIPE、デヴィッド・リンチを語らせたら夜が明けるほどのマニアだ。
ROCKHURRAHは10年くらい前にSNAKEPIPEと数週間かけて観たのが最初で、その頃は意味不明の部分も多かった。今回の新作に合わせてもう一度全部観直したら最初に観た時よりは多く理解出来るようになった。完全に理解する事は無理だと思えるので、復習もこれで完了。
だから二人のこの夏一番の話題と言えば「ツイン・ピークス The Return」の放送開始なのは間違いない。
先行放送の4話までは変な字幕で観たけど(「ドアを開ける音」とか会話じゃない部分も字幕に出てくる)続きがとても気になるね。
今週からいよいよ本当の字幕版がスタートしたので、年末までのお楽しみだよ。

普段はTVにつないだHDDで気になる番組を録画してるだけ、観たら大体すぐ消すのでTV番組を残しておこうなどという考えはないROCKHURRAH家なんだが、この番組だけは後世に残したい。
というわけでこれまた急遽、ブルーレイのレコーダーまで用意して、やる気充分。少ししたらレンタルでも出るんだろうけどね。

そういった我が家の流行りを取り込みつつ、不思議なポストカードを作ってみた。
柄が微妙にズレてるのは画像加工テクニックがヘタなわけじゃなくて、歪んだ感じを出すためだよ。
2017年の年賀状の延長線だけど、あれも今回のも違法建築間違いなしのゆがみ具合だな。部屋が遠近法を無視してるよ。え?部屋に見えなかった?

毎年のように書いてるけどROCKHURRAHもSNAKEPIPEも真夏の暑さと湿度が大嫌いな二人だ。
半袖Tシャツや短パン、サンダル、ノースリーブなど夏っぽいと思われるアイテムとは一切無縁のスタイルを貫いてるので、他の人より暑さに弱いのは当たり前とも言えるけどね。 
多くの人が考える「夏らしい」とは全く違うだろうけど、ウチなりのライフスタイル(大げさ)でイヤな夏を乗り切ってゆこう。

それではまた、アプンノ オカ ヤン(アイヌ語で「さようなら」)。