ベリーに口づけ Tout,tout pour ma berry

【これが噂のBlackBerryだ。まるで巨峰?少しデカ過ぎないかSNAKEPIPE?】

ROCKHURRAH WROTE:

携帯電話がこの5月で満期(言い方が変か?)になったので、かねてから考えていたスマートフォンに機種変更をした。と言っても流行りのiPhoneでもアンドロイド携帯でもなく、ROCKHURRAHが選んだのはBlackBerryと呼ばれる端末だ。
ご存知の人は多かろうが、海外では使っているビジネスマンも多く、オバマ大統領も使用しているとかで一時期脚光を浴びた。が、日本ではあまり普及しなかったし、持ってる人も近場では見かけないなあ。ノキアとかモトローラとかが日本で普及しないのと同じで、やはり日本人の体質と合わないのだろうかね。
しかしウチの場合はROCKHURRAHよりもSNAKEPIPEが独特の流線型に惹かれて早くから目をつけていたのがBlackBerryだ。

二人にとってあまり魅力的な機種がないドコモをやめてソフトバンクに鞍替え、そしてiPhoneユーザーになってしまおうかと、直前まで考えていた。特にROCKHURRAHは昔からずっとアップルのMacのみを使い続けてきた。携帯や音楽プレイヤーやタブレットだけアップルという人よりはずっとこのメーカーに愛着もあるし、心はものすごくiPhoneに傾いていたのは事実だ。んがしかし、電車の中を見渡してもiPhoneだらけという光景、そして自分がその仲間になるのはどうしても耐えられなかった。
かつては圧倒的に少数派で挑戦する姿勢が好きだったMacだが、ここ数年はヒット連発で常に先端を走っている印象がある。ところが反主流だったものが一転して王道になる、という傾向がどうやらROCKHURRAHは好きじゃないらしい。これはもう理屈じゃなくて根っからのアンチ体質のヒネクレ者なんだろう。
だからと言ってiPhoneじゃなくBlackBerryにする理由にもならないんだけど、まあとにかく、急激に猛烈に欲しくなってこれを選んだというわけだ。理知的でなくてすみません。

さて、このBlackBerryはカナダのリサーチ・イン・モーション(RIM)という会社が作ったスマートフォンだが、誰でも調べりゃわかる歴史だとかはくどくど語る気はない。
カナダ、よくは知らないがなぜだか昔から憧れてる国だった。
SNAKEPIPEが穿いてるカナダ軍のカーゴパンツはなぜだかカッコ良く見えるし始祖鳥マークで有名なアークテリクス(アウトドア&ミリタリーのブランド)も高級で高品質の印象がある。大昔にシモキタで働いていた時に同僚でカナダ帰りの男がいたが、音楽センスも抜群で「カナダ、恐るべし」とずっと心の中で一目置いていた国、カナダ。
どれもこれもBlackBerryとは何も関係ないな。
とりあえず日本でドコモが販売してるのは現在2機種のみ。この夏に3機種に増えるらしいが、世界的な普及率から考えると実に貧相なラインアップだと思える。

そういうわけで我が手の内にカナダを手に入れたわけだが(大げさ)、この製品のいいところ、悪いところなどを軽く語ってみようか。ただしスマートフォンについて全く疎いのは間違いないしiPhoneだってほとんど触った事すらない男だから、何かと比較しての文章にはならないのは確か。しかも最新機種でも何でもなくて「今さら」な感じ。
こんなんでいいのか?このブログ。

BlackBerryを見た事がある人なら誰でもわかるだろうが、日本の携帯よりもキーが格段に多い。これは通称QWERTYキーボードと呼ばれる配列で、いわゆるパソコンのキーボードの簡易版といったものだ。パソコンと同じローマ字入力で文字が打てるのは携帯キーが苦手だったROCKHURRAHにとっては嬉しい。SNAKEPIPEとの日常メールに英語がやたら交じる文章を書きたいと思っても、携帯のキーじゃラチがあかなくて実に簡単にそっけないメールしか書けなかったROCKHURRAHも、これで人並みのメールが書けるのが良かった点だな。ただし立ったまま片手で打てるほどにはまだ熟練してないので、両手使いが今のところの基本。はじめて携帯持った頃はこんなだったなあ。
非常に細かいキーで「大丈夫なのか?」と感じる人は多かろうが、キーが独立して配置されてるので意外と押し間違わない。ゲームウォッチ時代からピコピコしまくってるのでこの辺は大丈夫。キーの小ささで躊躇してる人はチャレンジしてみるといい。

メールはパソコン宛てのものが瞬時に転送されてくるのが嬉しい。自分の通販サイトでの注文に携帯メール・アドレスからじゃないパソコンのアドレスで外出先からでも返信出来るというわけだ。外から返信した事ないが(笑)。逆に不便になったのは普通の携帯からのiモードメール。ドコモがspモードとかいうのをやっていてiモードとの互換性を図っているらしいが、これがパソコン宛てのメールよりも遥かに遅延してしまい、受信するのは数分後というありさま。携帯とのやりとりだとリアルタイムで待ち合わせが出来ないよ。いわゆるiモード問い合わせで自分で確かめる事が出来ないのは欠点だな。BlackBerryだけがそういう仕様なのかスマートフォンというものがそうなのかは知らないけど。

インターネットについては表示は遅い。他のスマートフォンと比べた事はないが遅い、とよく書かれているので遅いんだろう。画面の解像度は低く、ディスプレイも狭いので快適なネット環境とは程遠いのは確か。iPhoneで自在にネットを楽しんでる人を見ると羨ましくなってしまう。しかし気長に待てばウェブページの再現性は意外と高く、ウチのブログなんかも一応ちゃんとしたデザインのまま表示されている。当たり前か?
最初から標準で搭載されているブラウザが殺風景なのでノルウェイの森で出来たOperaをインストールしてみたら少しマシになった。最初はものすごく細かい文字でウェブページ全体が表示されるが、トラックボールで拡大すれば割と快適に読める。表示は遅いがスクロールも高速で全体的にキビキビ、解像度の低さを感じにくいという設計になっているようだ。
FLASHが表示出来ないというのが個人的には致命傷だが、意味もなく大量に低レベルのFLASHを使いまくっているROCKHURRAHのサイト以外は、あまり気にせず閲覧出来るだろう。

アプリケーションやインターフェイスのテーマ、ゲームなどを追加して好きなようにカスタマイズ出来る、というのはBlackBerryに限らず、どのスマートフォンでも一番のお楽しみの部分だが、これは海外製の悲しさであまり使えるものがない。しかしMacのアプリケーションもこれと似たような境遇であるのは確かで、ROCKHURRAHは海外製のよくわからないアプリケーションが大好き、という嗜好を持っている。不遇であればあるほど燃えるのよ。
iPhone(というよりMac)のApp Storeのような存在がBlackBerry App Worldというもので、ここからいくつかフリーのアプリをダウンロードして使っている。ちょっと良さそうなのはたいてい有料で頭に来るが、 TwitterとかFacebookとかMy Spaceとかそういう機能を求める人には充実の多機能さだと言える。どのスマートフォンでも大体出来るんだろうが、BlackBerryは文字入力が得意技という点で一歩リードしているんじゃなかろうか。
最近気に入っているのが青空文庫を縦書きで読めるRoco Skyというアプリ。試しに久生十蘭の「金狼」や浜尾四郎の「殺人鬼」、国枝史郎の「神州纐纈城」など割とマニアックな作品をダウンロードして読んでみたら、これが文庫本読むよりもなかなか快適で、空いた時間にちょっと、という感じでスラスラ読めてしまう。全て大昔に読んだ事あるんだが、BlackBerryの中で懐かしいものに再会出来るとは思ってなかったので、嬉しい出来事。
「読書は紙をめくるものだ」と言われたらそれまでだが、最近読書がしにくい環境にいるROCKHURRAHにはうってつけのアプリだと言える。ただし最近の作家とかは青空文庫では手に入らないので、そのうち次の手を考えるか。フェイバリットの鳥飼否宇先生の作品などは何度でも読み返したくなるし、有栖川有栖先生なども読み返したいんだがねえ。暇があったら自力でテキスト化したいよ(笑)。

あと、買う前には全く気にしてなかったが割と良かった事といえば音質について。
最近iPodで音楽を聴くという事をあまりしなくなったけど、BlackBerryはiTunesからの音楽をそのまま同期させる事が出来る。最初から出来る機能だから使ってみるか、というくらいの気持ちで愛聴のライブラリをコピーしてみたんだが、昔持ってたiPodよりも格段に音質が良くて嬉しい誤算。micro SDカードにコピーしまくれば生涯分の音楽を常に持ち歩く事も可能だ。

そして最後になってしまったが、何と言っても姿形の美しさ、これがBlackBerryの最大の魅力だと個人的には思う。アップル製の端末のように「この手があったか!」というような革新的な部分は少ないオーソドックスなBlackBerryだが、何だか「昔のSFが示す未来的なアイテム」の形をそのまんまデザインしたようなフォルム。タッチパネル式のスマートフォンよりも心トキメクのはやはりROCKHURRAHが80年代野郎だからかな?

まあ要するにダメダメなところは多くても好きだってことか。

————-告知————-

実はROCKHURRAHとSNAKEPIPEは近々引越しをします。サーバーが、とかネットショップ云々ではなく、本人たちの引越しです。
現在はまだパソコンも片付けてなくてブログくらいは書ける状態ですが、ウチの主力商品のレコード類は、今回のブログの告知以降はダンボールの中となってしまい、通販に関わる事がしばらく出来ません。いつも「零細」とか「つぶれそう」とか書いていますが単なるお休みであり、引越しが終わって環境が整い次第にすぐ復活します。心配なさるな(偉そう)。
ブログは来週くらいまででその後少し休みとなります。
では必ず戻ってきますのでまた逢う日まで、逢える時まで。

SNAKEPIPE SHOWROOM 物件1 世界3大都市編

【SNAKEPIPEの理想はこんなガレージ風。倉庫にも住んでみたいな!】

SNAKEPIPE WROTE:

物件の間取り図を見るのが好きだ。
日本のマンションタイプは大体似たようなデザインが多いけれど、ちょっと変わった造りに出会うと興味津々。
そこに住むことを想像しワクワクしてしまうのだ。
先日たまたまネットで見た物件に、目が釘付けになってしまった!
まさに理想的な造りだったのである。
いいなあ、この物件!とまた空想の世界で遊んだSNAKEPIPE。(笑)
ところが、いざ引越しとなると腰が重くなってしまうのも事実。

引越し作業自体も大変な労力と時間がかかるけれど、その前に最も苦痛を感じるのが不動産屋なのである。
個人情報満載の書類に記入し、家族や親類に関する情報まで提示、更に審査を受けなければならない。
契約する前段階で、会ったばかりの見ず知らずの他人に向かって全てをさらけ出す必要があるとは!
この時点で疲れちゃうんだよね。
しかも審査に通らなければこの苦労も水の泡。
年収が1000万以上で誰もが知ってる企業勤務、親兄弟親類縁者全て国家公務員です、なんて人だったら苦痛を感じることもないのかな?(笑)

今回書きたいのはそんな現実的な話じゃなくて、見ていて楽しい物件のお話。
日本の物件はフローリングか畳か、狭いか広いか、駅から近いか遠いか程度の、あまり特徴がない物件が多いので、海外の賃貸事情はどうなのか調べてみた。
世界の大都市といえばやっぱりロンドン、パリ、ニューヨークになるかな。
2LDKとか3DKというような呼び方って日本独自みたいだね。
外国だとベッドルームとバスルームがいくつある、という表し方が一般的なよう。
間取り図を掲載したり、細かい条件を設定して検索するようなシステムは海外にはあまり見られなかった。
間取り図あったほうが解り易いのになあ、と思うのはやっぱりSNAKEPIPEが日本人だからか?(笑)
では、世界の素敵な物件をご紹介してみよう。


まずはロンドンから。
リバプール・ストリート駅からわずか160mに位置する賃貸物件。
2階建で寝室とバスルームが2つある。
1階は広~いリビング!(写真①)
リビング壁面はクローゼットも配置されている。
ガランとした空間だからどんな配置も自由自在。
窓も多いので日当たり良好!
天井部分からの陽射しも期待できる造りになってるね。
カウンター式キッチンもすごく使い勝手が良さそう。

階段上がって2階へ。(写真②)
階段横の壁に絵や写真飾りたいなあ。
外国映画でよく見かけるけど、憧れなんだよね!(笑)
清潔なバスルーム。(写真③)
まるでホテルみたいな洗面台だよね。
う~ん、素晴らしい!
外観はこんな感じ。(写真④)

こちらで130㎡、賃貸料金およそ185,000円。
ロンドン中心部でこの広さだとしたら割とお手頃なのかな?
寝室が2つあるなら2家族同居も可能かも。
広いリビング、最高だよね!
こんなフラットにふらっと帰れたらいいよねえ。(ぷっ)
ロンドンで部屋を借りる時にもやっぱり契約手数料と敷金として家賃の1ヶ月分相当のお金は支払うみたい。
この物件は家具が付いてないみたいだから、自分で用意しないとね!
家具付き物件も検討してみよう。


次はパリの物件。
アパルトマンのテラスからエッフェル塔が見えるなんてワンダフル!(写真①)
部屋はエレベーター付の8階。
階段じゃキツいもんね。(笑)
ポン・デ・ラルマ駅に歩いて行かれる距離にあり、広さは30㎡。
少しこじんまりしてるけど、雰囲気いいよね!
140cm幅のダブルベッドやソファー、テレビなどの家具付き。(写真②)
ポイントカラーが赤になっていて、とてもオシャレだよね。
キッチンには電子レンジ、トースター、コーヒーメーカー、食器洗い機まで揃っているので、すぐにでもパリ生活を送ることが可能ね!(写真③)

この物件は5日間から滞在が可能みたいだから、パリに1週間なんて時には良いかも。
時期によって賃貸料が違うみたいだけど、例えば2011年5月現在で1ヶ月滞在する場合にはおよそ410,000円!
5日間で115,000円。
5、6月はクリスマス時期に次いで人気のある季節みたいで、お値段が少し高く設定されてるね。
それにしてもテラスからのこの眺めは格別だよね。
カフェオレ片手にのんびりしてみたいね!

パリの賃貸事情を調べてみると、日本よりもっと大変な様子。
揃える書類も多く、保証人立てるのは当たり前。
収入が家賃の4倍ないと貸してくれないこともある、など書いてある。
築100年以上の建物も珍しくないので、水回りのトラブルも多いとのこと。
パリジェンヌを気取るのも、苦労しないといけないんだねえ。(笑)


最後はニューヨークの物件。
チェルシー地区にある新しいアパートで寝室とバスルームは1つだけ。
広さは62㎡からいくつかのタイプがあるみたい。
全ての部屋の窓が大きいのが特徴で、広々としたリビングは開放感抜群!(写真①)
ベッドルームも向いのビルから完全に見えちゃうほどの窓の大きさ!(笑)(写真②)
ニューヨークの人はカーテン付けないのかな?
カウンター式のキッチンも広くて素敵!(写真③)
こんなキッチンじゃ納豆ご飯なんか食べちゃいけないかも。(笑)
この物件は施設が充実していて、スポーツクラブ、スパやプールにヨガスタジオまで完備されてる。
こんな雰囲気の良いテラスもあるとは至れり尽くせり。(写真④)

ペン駅にも近く、交通の便もばっちり!
24時間ドアマンもいるのでセキュリティも安心ね。
そして気になる賃料は約280,000円。
ただし手数料無料で一ヶ月は家賃サービスと書いてあるよ。
すごい太っ腹!(笑)
こんなラグジュアリーな物件でニューヨーク生活が送れたら最高だろうね!

ニューヨークの住宅事情は、仲介手数料として家賃1.8ヶ月分と保証金が家賃1~2か月分必要みたい。
上で紹介した物件に余裕で入れるのは余程のヤンエグ(死語?)だけだろうね。
契約は1年で途中解約はできないとのこと。
そしてニューヨークは慢性的な物件不足で、空きがでると半日から1日で埋まってしまうなんて記事もあったよ。
競争して物件探しとは凄まじいね。(笑)

「部屋空いてる?」
「一番奥の部屋」
と大家が親指で2階を示しながら返事をすると、いくらかの金を払って鍵を受け取るようなシーン、映画で観たことない?(笑)
海外ではお金があれば、簡単に部屋を貸してくれるものだとばかり思ってたのに。
どこの国でも賃貸契約は難しいんだねえ。
面倒な手続きやら資金繰りが必要なのは日本だけじゃないと知って、ちょっとびっくり。
観ていた映画は一体なんだったんだろう?(笑)

SNAKEPIPEの最も理想に近いのはガレージや倉庫みたいなガラーンとした、だだっ広い空間が広がるだけの家。
屋根と囲いがあるだけでいいんだよね。(笑)
キッチンと風呂・トイレは必要だけど、あとは何もなくて土足のままでオッケーだったら最高!
一番上の写真はまさに理想的な部屋なんだけど、これはテキサス州の物件みたいね。
「興味があったら訪ねてこいよ!ステーキご馳走するぜ!」
なんて書いてあるよ。
テキサスに引っ越すか?(笑)

大人社会科見学—河口湖・富士山—

【バスの中から撮影した失敗作。(笑)チラリと見える美しい富士山】

SNAKEPIPE WROTE:

3月4日はSNAKEPIPEの誕生日である。
毎年プレゼントを考えてくれるROCKHURRAHが
「今年は温泉旅行にしようか」
と提案してくれた。
おおっ!
あ、憧れの露天風呂付き客室の温泉旅行!(笑)
場所をどこにするか考え、せっかくなので富士山が見える温泉にしようということになった。
富士山が見える露天風呂とは!(笑)
なんだかものすごく贅沢な温泉旅行になりそう。
わくわくして旅行を楽しみにしていたSNAKEPIPE。

旅館の予約を入れたのは2月の下旬である。
もちろん3月11日にあのような災害が起きるなんて予想もしていなかった。
計画停電の関係もあり、大丈夫なのか不安になりながらも旅館に確認したところ
「お待ちしております」
とのこと。
なんとなく言葉に濁りを感じたけれど、せっかくの旅行だもの。
行くったら行く!

3月の下旬、ついに予約していた日になった。
宿のある河口湖畔に行くために河口湖駅に向かう。
河口湖駅、という駅があることも知らないSNAKEPIPE。
実は千葉県内と東京都内以外はほとんど行ったことがないんだよね!
山梨県は今回初めて足を踏み入れる場所になるみたい。
河口湖駅に着いてまずびっくりしたのはその寒さ!
高く積み上げられた雪が道の両側に見られる。
今年は確かに寒いけれど、この時期に山梨県はまだ雪なんだね!
あっ、富士山があんなに大きい!
頂上にはもちろん雪が残っている。
とても美しい富士山を間近に見られるなんて感激だよ!

旅館に行くまでには時間があるため、まずは河口湖北原ミュージアムに行くことにした。
以前森アーツセンターで開催された「超驚愕現代アートコレクション」がとても興味深かったので、北原コレクションをもっと鑑賞したかったのである。
まずは腹ごしらえ、と北原ミュージアムに隣接するハッピーデイズカフェで昼食。
河口湖が一望できる高台にあるカフェは、室内がとても暖かかった。
BGMはビートルズ。
北原さんのチョイスだろうね。(笑)

お腹を満たしてミュージアムへ。
「懐かしの広告キャラクター展」という昭和30年代に生まれた企業キャラクターが特集されていた。
SNAKEPIPEが知っていたのはペコちゃんとサトちゃんくらいだったけど、じっと観ていたら
「こちらのポコちゃんは、現在の評価価格150万円でございます」
と職員が近寄って来て説明を始める。
いや、別に買うつもりないんだけど…。(笑)
1階で鑑賞していると、スーッと職員が近寄って来て説明を始めるので逃げ腰になってしまった。
説明を受けて嬉しいと思う人とそうじゃない人がいるからね。
2階に行くと付いてこなかったのでちょっとホッとする。
自分の好きなように鑑賞したいからね!
レコード、雑誌、香水瓶、ポスター、薬の箱、そしてもちろんブリキのおもちゃなど
「よく集めたねー!」
と感心してしまう貴重なコレクションの数々。
昭和のデザインって良い物がたくさんあるんだね。
復刻されることはないのかしら?
とても楽しいミュージアムで行って良かったと思う。

次に向かったのは山梨宝石博物館
特別宝石に興味を持っているわけでも、石の付いたアクセサリーを持っているわけでもないけれど石の持つパワーを感じてみたいと思い行ってみたのである。
説明によれば、ここは日本で唯一の宝石専門博物館とのこと。
いろんな石が展示されているのだ。
入ってみてびっくり!
まるで巨大な宝石屋さんに入ったみたい。
黒を基調にした室内にガラスケースがズラーッと並んでいる。
その中に今まで聞いたこともないような名前の石がこれでもか、というくらい展示されている。
原石から始まり、磨くとこんなに光り輝くんですよ、という段階も解る寸法。(笑)
高さ180cmもある巨大な水晶の展示もあり、まるで御神体みたいな雰囲気。
あの水晶を発掘した人は驚いただろうなー!

そろそろ旅館のチェックインの時間。
河口湖をゆっくり散歩、と洒落込みたいところだけど、雪が降ってきたよ!
寒いのなんのって!
万が一に備えて防寒してきて本当に正解。
まさかこんなに気温が低いとは思わなかったからね。
そのせいなのか車も人もほとんど通っていない。
河口湖ってもっと観光が盛んなのかと思ってたけど?

旅館に着いて人が少ない理由が分かった。
予想通り、震災と計画停電の影響でキャンセルが多発したらしい。
そのためなんと旅館のお客さんはほとんどいないとのこと。
幸いにもROCKHURRAHとSNAKEPIPEが到着した日、停電は中止。
ここまでガランとした旅館も珍しいね。
大浴場まで貸切状態になっちゃったし。
泳いじゃったからね!(笑)

部屋に案内されてびっくり!
目の前に富士山がっ!
頂上付近には雲がかかってしまったけれど、あれは紛れもなく富士山だ!(笑)
部屋に付いている露天風呂は24時間いつでも入れる状態で、寒さのために表面から湯気が立っている。
なんて素晴らしい環境なんでしょ!
早速露天風呂に入り、冷えた体をほぐす。
頭は寒いけれど、首から下はホカホカ。
頭寒足熱を実践してとても気持ちが良い。
あー!極楽、極楽!
来て良かった、と思った瞬間である。(笑)

旅館の中で特筆すべき事項といえば、翌朝朝食を取るためにホールに向かう時のこと。
すでに着替えを済ませていたので、SNAKEPIPEは自分のブーツを履いて食事処に行こうとすると
「旅館では下駄だよ」
とROCKHURRAHが主張する。
同じく着替えを済ませていたにも関わらず下駄で行く?
見ると靴下に無理矢理下駄を突っ掛けている!
5本指ソックスならまだしも、普通の靴下だよ?(笑)
服はミリタリー系装備なのに、足元は下駄!
はっきり言ってヘン!
歩き辛かったらしく、スタスタ歩くSNAKEPIPEに追いつくのが大変みたい。
「待って~」
とまるで老人のようなROCKHURRAHに大笑いした。(笑)
ところが食事処に同じスタイルの、下駄・靴下おっさんがいるんだもの!
また大笑いしたSNAKEPIPEだった。

朝食を終えた後すぐに出発。
この日の予定は樹海の風穴氷穴である。
西湖に向かうレトロバスに乗って約40分。
雪道を歩いてお目当ての風穴へ。
思っていたのと全然違って青木ヶ原樹海も雪景色。
もっとジャングルっぽい道を歩くんだと想像してたんだよね。(笑)
「おおっ、エコバニごっこができる!」
「U2ごっこもできるかも?」
「シャイニングごっこもできるじゃん」
(注:上記のバンドや映画はどれも雪深い中での撮影をしていたため)
などと他愛もないことを話しながら、エコバニになりきって記念撮影。
80年代にタイムスリップだよ!(笑)

そうこうしているうちに風穴に到着。
ツララは垂れ下がってるわ、手すりは凍ってるわ、足元は滑るわ!
滑りやすいので足元に気を付けてと言われてはいたものの、まさか凍ってるとは思わなかったよ!(笑)
階段を降りて降りて洞窟内に入って行くと、ライトアップされた巨大な氷の塊が!
昨日は水晶で、今日は氷。
巨大な塊ばかりを観てるなあ。(笑)
なんとも神秘的で幻想的で、滑りそうになりながら降りた苦労を忘れた。

去年の夏、猛暑を乗り切るための涼しい場所をテレビで紹介していた時に、風穴を観たことを思い出す。
風穴から出て来た人のメガネが温度差のために曇って、
「中はとても涼しかったです」
と答えていた記憶がある。
ところが!
この日もかなり風のある寒い日だったため、風穴洞窟内のほうが暖かく感じたほど。
サングラスも曇らなかったし。(笑)

風穴のチケット売り場の方に氷穴の行き方を聞いてみると
「この左の道をまっすぐ行って、三叉路に出たら一番左をまっすぐです」
と簡潔な答え。
そんなに大変じゃなさそう、と歩いて行くことにする。
がっ、前述したように青木ヶ原樹海は雪景色。
当然ながら雪かきされているわけではないので、完全な雪道を歩くことになった。
一番積もっているところで約30cmの積雪量というところか。
そこをザクザク音を立てながら氷穴目指して歩くROCKHURRAHとSNAKEPIPE。
なんだかまるで軍隊の雪原地帯訓練みたいだよ!(笑)
こんなに長い雪道を歩いたことがないので、大変だけれど嬉しくて張り切って行進してしまった。
さすがにこんな悪路では誰も徒歩で氷穴に向かおうとは思わなかったらしく、雪の青木ヶ原樹海に存在しているのは樹木と行進する2人のみ!
風で木々が揺れる音と2人の足音しか聞こえない。
晴れていたせいもあるけれど、その静寂はとても心地良かったな。

それにしても…。
歩いても歩いても全く「氷穴はコチラ」なんて書いてある看板が見当たらない。
道を間違えたとは考えにくいけれど、ここは青木ヶ原樹海…。
万が一道に迷ったら…ぐわ!こ、怖い!
「とにかくこの道を進んで行くしかないよ!ね!」
と自分に言い聞かせるように、口に出して言いながら行進を続ける。
歩き続けること約1時間。
トラック車体の青色が遠くに見えた時は本当にホッとした。
やっと氷穴に到着したよ!
雪道の行進、楽しかったな!と言えるようになったし。(笑)

いよいよ、氷穴である。
風穴を見学して来ているので、同じような洞窟なんだろうと思っていたら!
氷穴は洞窟に入るまでが風穴以上に過酷!
凍った急な階段を降りて、降りて、降りて。
まだ下に降りるのか、と思っていると
「こんなに狭い隙間は行かれないよ~」
と先頭で降りていたROCKHURRAHが尻込みしている。
人が一人ようやく通れるくらいの大きさの穴を降りないと洞窟に到達しないようだ。
へっぴり腰になっているROCKHURRAHに、後ろから頑張れ!と声をかける。
「わー」とか「ひゃー」とか何かを叫びながらROCKHURRAHの降下完了。
SNAKEPIPEのほうが小柄なので(当たり前か)そこまで恐怖を感じないで降下。
そこが最後の試練で、残りの行程はそんなに苦労しないで歩いて見学。
氷穴は洞窟内よりも、降りる課程が印象的だったね!

河口湖駅に向かうバスの中のこと。
観光旅行で来ていたらしいアメリカ人女性2人が乗っていた。
ずっと2人で喋りまくり。
どうして外国人ってあんなにお喋り好きなんだろ?
そのうち、その女性のうちの1人が
「オーマイガッ!」
と言うと、もう一人も
「オー!ジーザス!」
となんだかとても驚いている様子。
何かと思うとバスの窓からくっきりキレイな富士山が見えるではないですか!
外国人2人は写真を撮り始めた。
負けじ、とSNAKEPIPEもカメラを構える。
だけど、動いてる車内からの撮影って難しいよねー。(上の写真参照)
バスの運転手さんも気を利かせて、かなり徐行運転をしてくれている。
あんなにキレイな富士山が見えただけで良かったな!(負け惜しみ)

1泊2日の旅行だったけれど、今まで行ったことがない場所で初めて目にする物や経験ができてとても有意義だった。
またいつの日か温泉旅行に出かけたいな!

どの車にしようカー?

【マイトガイ・小林旭1964年のヒット曲。いろんな車が出てくるよ!】

SNAKEPIPE WROTE:

先日免許の更新に行ってきた。
実はSNAKEPIPE、普通自動車免許を持っているのである。
取得したのは20歳の時…今からかなり前のことである。(笑)
そしてなんと免許取得してから、今まで一度も運転をしたことがない。
完全なペーパードライバーである。
身分証明書として活用しているので、5年毎の更新も行っている。
当然ながらゴールド免許だ。(笑)

千葉県運転免許センターは幕張の海近くにある。
ここもどうやら埋め立て地だったようで、地震の影響を強く受けた地域のよう。
そこかしこにひび割れや隆起した地面が見られる。
日曜だったため、混雑を予想していたけれど、恐らく普段の日曜より人が少なかったような?
一日仕事になると覚悟していたけれど、30分の優良講習も無事に終わり、めでたく更新終了。
これで平成28年まで安泰!(笑)

嫌々自動車学校に通い、やっと免許を手にした時には
「やっぱり車買おうかな」
と真剣に考えたものである。
あの時に「この車がいいな」と思っていた車種は、やっぱり今でも好きだ。
前置きが長くなったが、今日はSNAKEPIPEが好きな車特集にしてみようかな。
SNAKEPIPEは全然車について詳しくないので、スペックがどうのとか燃費・価格がどうのというような現実的な話はよく分からない。
「デザインとして好き」「乗ってみたいな」というレベルの話なのでご了承頂きたい。

一番欲しかった、気に入っていた車はミニである。
家の近所に確か(曖昧な記憶)ブルーのミニクーパーが駐車していて、いつもカワイイ車だなと思っていた。
そしてその車の中にユニオンジャックが飾ってあり、ブルーと旗の青/赤/白がとても鮮やかだった。
いつかあの車を手に入れたら、同じようにユニオンジャックを飾りたいとまで思っていた若かりし頃のSNAKEPIPE。(笑)
最近のミニはあの頃見ていたタイプとデザインが変わってしまい、以前感じていたトキメキはなくなってしまった。
調べたところによると、2001年からはBMWがミニを生産販売してるんだね。
どうやらSNAKEPIPEが好きなのはブリティッシュ・モーター・コーポレーション社製のクラシックタイプみたいだね!
この車に乗る時はやっぱりパンクの服装で、音楽ガンガンかけて走りたいもんだ!(笑)

続いてはダットサントラック。
この車も何故だかとても好きなタイプ。
特に大きな荷物を運びたい、という目的があるわけでもないのにね!
四角くて大きな車体で、派手な色だったら最高にオシャレ!
写真は50’Sっぽいブルーだけど、赤とか黄色、ピンクなどどの色もよく似合う。
シンブルに黒にして何か描いてもカッコいいね。
ROCKHURRAHによるとかつてダットサントラックはネオロカやサイコビリー系の人に人気があったとのこと。
物理的にウッドベースを積むため、というのも理由だろうけど、やっぱりダットサントラック→50’S→ロカビリーのイメージが湧くからかな?
今はウッドベースが積めるくらいの車はいくらでもあるけど、昔はあんまりなかったからね。
車体に派手なペイントをして、サイコビリーな服装で暴走したらサイコーだろうね!(笑)

もう一台とてもお気に入りなのはジープ。
ジープというのは、クライスラー社の四輪駆動車のことで、今回SNAKEPIPEが取り上げたいのはジャングルとか砂漠を駆け抜けるのに最適な(?)軍隊が使用しているタイプのこと。
調べてみるとジープには歴史があって、軍用でもモデルがいくつもあるみたい。
水陸両用なんていう魅力的なのもあったみたいね!
冷暖房もなく、屋根は幌だけだから実際には乗るのに苦労するんだろうけどね?
この車の時にはウッドランド迷彩上下で、できれば都会以外を走りたいね!

と、書いていたら
「俺も好きな車あるんだよ」
とROCKHURRAHが語り出す。
免許も持っていないのに、車について一言あるとは!(笑)
ではROCKHURRAH版も書いてみようか。

アルファロメオ・ジュリエッタ・スパイダー
1960年代のロボットのおもちゃで最もポピュラーな顔、そのデザインのルーツはこの車あたりじゃなかろうか?
流線型のボディに 「カッコイイ」と「かわいい」の狭間で揺らぐ顔立ち。
この当時のアルファロメオのデザインはどれをとっても好きなんだけど、中でもこのジュリエッタは華麗な印象を受ける。

「ロミオとジュリエット」にちなんで「(アルファ)ロメオとジュリ エッタ」というわけらしい。
日本の車であまり女性名をつけたものを見ないが(知らないだけ?)、さすが外国は粋なネーミングをするもんだ。アルファロメオはエンブレムもカッコ良くて大好き。 (以上ROCKHURRAH談)おおっ!イタリアの車がお気に入りとは。
やるねえ、ROCKHURRAH!(笑)
確かにとてもカッコ良い車だね。
この車に乗る時は、ワンピースを着て、頭にスカーフを巻きサングラスというチンピラのスケ風にしたいね。
ぷっ、今時「スケ」って言わないか!(笑)

シュビムワーゲン
SNAKEPIPEが書いたようにジープの無骨でヘビーデューティな魅力は確かに憧れる。
ドイツ軍が作ったこのシュビムワーゲンはそういう王道とは少し違った独特のセンスで、これに魅了された人も多いはず。
ROCKHURRAHも子供の頃に大好きだった車でタミヤのプラモデルでも何度も同じ物を作っていた記憶がある。
水陸両用の車というよりはタイヤのついたボートといった斬新なデザインで、実用的(だったかどうかは知らないが)でありながらちゃんとカッコイイところがさすがドイツ。
しかし排水性はほとんどなさそうなこの車、もし水が中に入ってしまったらどうするんだろうね? (以上ROCKHURRAH談)この車もカッコ良いねー!
ホイールまで迷彩になってるし。
やっぱりこの車の時はフレクタン迷彩の上下で乗りたいよね!(笑)

今回は「こんな車が欲しいなあ」という企画にしたけれど、SNAKEPIPEが運転する機会はこれから先もないだろうなあ。
実際のところ上に載せた車はどれも日本の道には似合わなそうだしね。(笑)