がっちりBUYましょう!vol.7 衝動買いツール編

【ROCKHURRAH制作のよくわからんビデオ。ウロウロしてるだけ?】

ROCKHURRAH WROTE:

使うかどうかは全然わからない、冷静に考えたらあまり使わないんじゃなかろうか?というようなアイテムを無性に欲しくなる時がある。     よほどの倹約家とかじゃない限り、誰にでもそういう時があるんではなかろうか?と思うけど、そういう時は理屈も何もあったもんじゃない。     欲しくなった時にはやっぱり買ってしまうのがいつもの事。特に大した金額じゃない場合は大抵入手してしまう。

今回はそんな感じの衝動買いアイテムをたった2つだけど紹介してみようか。そこまで物欲の権化ではないROCKHURRAHだから「こんな変なモノ買いました」というような記事ではないのは確か。

この数年は実にたくさんの映画を観る機会が多いせいか、自分でも何か映像を撮ってみたくなった。映画を作るとか何かの映像作品を作りたいとか、そんな大げさな気持ちは全然ないが、自分で撮った素材を映像編集ソフトで作り替えてみたいというようなささやかな欲求があったわけだ。もちろんものすごい情熱がありさえすれば映像作品にする事は可能だろうけど、そこまでの意欲も時間も技術もセンスも持ちあわせてないのは自分でもわかっている。単なるシロウトの映像遊びだと思ってほしい。

それで、今まで買うのを考えた事もなかったビデオカメラに急に興味が湧いてきたというわけだ。携帯やデジカメでさえ、ビデオ機能とか付いてても使った事なかったのにね。
早速調べてみたがいわゆるハンディカムのような形はどう考えても日常に持ち歩くはずないから、最初から断念。昔は決心しなければ買えない金額だったけど、今は適度な性能のものなら悩むまでもなく買えるほど安くなってるんだね。そんな事さえ知らなかったよ。

ROCKHURRAHが欲しかったのはポケットに入れてもかさばらない小型のもので、すぐに取り出せるくらいのヤツ。撮った映像を「素」のまま使うつもりはないので画質とかはそこまで気にしなかったよ。
丹念に調べたわけじゃないが、すぐに良さ気なものは見つかった。それが今回買ったコダックのPlaySport2(Zx5)というもの。何だか昔の携帯電話のような角丸の形と大きさがちょうど好みだったし、いつもBlackberryを持ってると全然違和感ないぞ。
光学ズームさえついてないし撮る基本機能以外は何もないシンプルさが今時良い。

関係ないがROCKHURRAHが最初にMacを買った頃に使ってた、はじめてのデジカメはコダック製だった。おもちゃみたいで何の役にも立たなかったけど、あの頃のデジカメはほとんど全て実用性もなくておもちゃの延長線上だったなあ。

さて、この商品はSportという名前からわかる通り、アウトドアやスポーツの際に使える事に特化した機種のようで、3メートル程度の防水機能や落としても大丈夫な耐衝撃機能なども備わっている模様。その辺の趣味が特にあるわけではないが、ヤワなビデオカメラよりは好感が持てるし、あって悪い機能というわけでもない。
ROCKHURRAHが好きなミリタリーもアウトドアの一種だと思えば、持ってて似合うのはやはりこの手のカメラだろうな。値段も安いし惜しげも無く使うにはちょうどいいというもんだ。
カタログには米国国防軍用規格MIL-STD-810Fに準拠などと書いてあって、この辺もそそられる要因。簡単に言えば過酷な試験に合格して軍用としても使用可能という事。ミリタリーの服の裏側とかによく付いてるミルスペックを満たしてるって事だね。

価格comみたいに細かい商品レビューとかはするつもりもないが、使いやすくて手軽、そして値段の割にはなかなか良いなめらか画像が撮れて気に入ってるよ。
そういう趣味の人が遊びで使うにはオススメ出来る。
まだ水中撮影とか雨の中の撮影もないし「落としてみたけど壊れなかったよ」なんて気軽に試しはしてないけどね。見た目はあんまり防水っぽくないから試すのは勇気がいりそう。ん?「惜しげも無く使うにはちょうどいい」などと書いていながら案外大事に使ってるぞ。

タイトル下の動画はこないだ九州に帰省した時の映像を試しに加工してみたもの。森山大道+60年代アングラ映像っぽいのを狙ったつもりが意味不明のシロモノになってしまった。このビデオカメラの特性を考えれば全く合ってないかもな。

お次はアウトドア繋がりでもう一品。
ROCKHURRAHとSNAKEPIPEは「もどき」とか「ルック車」と呼ばれるものよりは多少マシなマウンテンバイクに乗っているが、いわゆる工具類を持ってなくてドライバーとか六角レンチとかをバッグの中に生身で持ち歩いていた。自転車専用のツールとしてその辺がひとつになったものは売ってるが、そこまで毎日整備しまくってるわけではないので持ってなかった。

そういう用途以外でも日常の便利ツールがないか探してて見つけたのがレザーマンのマルチツールだ。歴史も古くファンも多い有名なメーカーだから、アウトドアに通暁してるわけでもないROCKHURRAHごときが今さら語るまでもないけどな。
今までにミリタリー屋やアウトドア屋で何度も横目で見たけど買わなかったものを、なぜか今頃急に欲しくなった次第だ。過去にアーミーナイフとかサバイバルキットとかは持ってたけど、ああいうのは確かに何に使うのか明確な目的なくてもそそられるものがあるのは確か。

何年か前にSNAKEPIPEがおみやげで小さな迷彩アーミーナイフをくれて、それをキーホルダーとして持ち歩いてるけど、実用では洋服のほつれた糸を切った事くらい(笑)。

レザーマンはアーミーナイフと違い本体のメインはプライヤー、ペンチだが、確かな品質と色んな物に変身するギミックが面白いので大人気のツールだ。マルチツールとしてはビクトリノックス、ガーバーと並んで御三家といったところか。

ファンにとっては当たり前なんだろうが、2000円くらいから数万円までのピンキリなラインナップ、アウトドアを本業にするつもりもないので中途半端に安いものを選んでみたよ。どうせいつかは壊れるものだし、一生モノを買うような夢もない。カタログを見て選んだのはウィングマンというシロモノ。桂正和ではない。
安くて機能が絞られててカッコ良いものを選べば良かったが、中途半端に欲張って多機能なモノを選んでしまった。

店まで行くのを面倒臭がって通販で買ったんだが、届いたこれがずっしりと重いのでビックリした。レザーマンのは軽いもので50グラムくらいなんだが、このウィングマンは200グラム弱もあって、これをキーホルダー代わりにしている人間は滅多にいないであろうと思える。しかもこんなの携帯してた日にゃ軽く捕まってボッシュート状態間違いなし。というわけで買いはしたものの、あまりにも物々しすぎて普段使いは出来ない商品という事になる。

実際にこんなCMがあるのかどうかは不明だが、ウィングマンのバカっぽいCM映像があったので紹介しよう。おそろしく胡散臭い男だね。レザーマンの良さを伝えるのに逆効果じゃなかろうか?

プライヤーもハサミもバネ付きで使いやすいし、重量感や質感もさすが機能美に溢れたもので、男の子(気持ちはいつまでも)だったらきっとこのメカニカルな美を理解出来るだろう。

この手のマルチツールはレザーマン以外にも色々出ていて、実用の役に立つかどうかは抜きにして、他にも欲しくなってしまうな。価格と入手のしにくさで断念したがスパイダルコというメーカーのスパイダーレンチとか、最高にそそられる姿形をしているよ。

こういうのをコレクションする趣味はないけど、見かけたらそそられるのは確か。誘惑に負けてもう一つくらいは買うかも。次に買う時はもう少しコンパクトなものにしてみようかな。

SNAKEPIPEの九州旅行記 2012

20120909_top2【虹の松原で撮影した写真を加工してみたよ!】

SNAKEPIPE WROTE:

本当はもっと涼しくなってから出かけたかったけれど、約2年ぶりに本州を離れることになった。
前回ROCKHURRAHの故郷である九州に帰省したのが2010年11月。
そんなに月日が経っていたとは、調べてみるまで気付かなかったよ!
前回の長崎~軍艦島の場合は綿密な計画を立てたり、チケットを手配する必要があったけれど、今年の旅は博多近辺をウロウロしよう、としか決めなかった。
ほとんど何の計画も立てないまま東京駅に向かったのである。

東京駅で弁当やらビールを買い込み、新幹線に乗り込んだ。
飛行機で行ったほうが速いし、チケットも安いことは知っているけれど、新幹線のほうが旅らしさを満喫できる気がする。
風景を眺めながらの食事はおいしいし、眠ったりしながら5時間近くをゆったりと過ごす。
博多に着いたのは午後15時近くだった。

福岡で行きたい所は、前回も行ったミリタリーショップ、WIP
2010年12月のブログ、SNAKEPIPEの九州旅行記 part2には、WIP店頭にあった自動販売機の写真を載せてるよね!
何か目的があるわけではなかったけれど、店内を物色したかったROCKHURRAHとSNAKEPIPE。
ところが残念なことに、店の移転のために商品を移動しているとこのことで、店内に入ることすらできなかったんだよね!
うーん、せっかく行ったのになあ。
次回の福岡の時には新店舗で買い物できるかな?
お昼には遅く、晩御飯には早い時間にめんくいやで腹ごしらえをする。
今回の旅行中食べたとんこつラーメンでは、ナンバーワンの味かな。
美のカリスマIKKOさんと大杉漣のサインがあってビックリ。(笑)
ストレートな麺はあくまでも細いけれどもコシがあるし、スープのトンコツ味はこってりし過ぎることもなく、程良いトロミで麺によく絡む。
一緒に注文した焼きめしも、チャーシューのしっかりした味がアクセントになっていてクセになりそう!
お腹も落ち着いたので、その後ミリタリーショップ・リベンジということでSWATへ。
SWATって置いてあるものは良いんだけど、店の奥のほうで店員がくっちゃべってるのが嫌な感じなんだよね。
今回は何の買い物もせずにホテルに帰る。

20120919_01このホテルの机の引き出しで見つけたのが「博多明太子物語」という、ふくや創立に関する漫画本!
恐らく九州の人なら「明太子はふくや」と答えると思うけれど、違う地方の人だとパッとは出てこない店名だと思う。
SNAKEPIPEも明太子は以前から大好きだったけれど、九州もんのROCKHURRAHに教えてもらうまで、ふくやの存在は知らなかったからね!
さすがに天神近辺のホテルは、こんな非売品の漫画を聖書の代わりに置いてるんだね!
創業者・川原俊夫の生涯と、ふくや・明太子の歴史がよく解る内容で、タメになるね。
帰宅してから調べてみると、ふくやのHPから電子ブック形式でダウンロードして読めることがわかったよ。
明太子好き、ふくやファンなら絶対読むべし! fの秘密に迫れるかも?(大げさ)

翌日は近場でどこかに出かけよう、ということで「虹の松原」に向かう。
日本三大松原の一つとのことだけど、なんで「虹」なんだろうね?
各駅停車で約1時間。
中心地・天神から地下鉄に乗って、たったの1時間でみるみる景色が変わっていって、連なる山々や海が目の前に広がるとは驚き!
日曜日の昼間なのに、電車もガラガラでとても快適だった。
SNAKEPIPEは初めて佐賀県に足を踏み入れたよ!(笑)

一応は観光名所、ということになっている「虹の松原」だけど、駅は無人駅、駅前にはコンビニもなし!
更に標識やら地図も一切なし!
駅前から続くのは車道だけで、両サイドには松林が広がるだけ!
国有林みたいなんだけど、恐らく誰も手入れしていない自然のままの松が広がる。
全然歴史やら経緯を調べないままに出かけたけど、一体何本の松があるんだろうというくらい、見事な松林。
歩道がないため、車道の脇を歩くこと20分。
松林の中を通って脇道に入ることにする。
やっとここで松原に関する看板を見つけ、虹の松原七不思議を知る。
なんで豊臣秀吉が出てくるんだろう?(笑)
脇道をずんずんと進んで行くと…眼前には海がっ!
誰もいない、玄界灘。
遠くにはいくつもの島が見え、右や左にはホテルらしき建物もある。
「虹の松原」駅というのは、観光客が降りる駅と駅の間みたいだね。
地の果てに来たような錯覚を起こさせる殺風景さは非常に好みで、ROCKHURRAHとSNAKEPIPEは大喜びした。(笑)
人っ子一人いない海を完全にプライベートで所有したような気分。
ここまで人がいない状態は、恐らく関東近辺では難しいだろうね?

海を眺めた後、来た道を駅まで戻ることにする。
再び車道脇を歩いていると、なにやら迷彩柄が目に入る。
車道脇の空き地を利用して、ラックにミリタリー服をかけているサングラスの人物がいるではないか。
「これは売り物なんですか?」
ROCKHURRAHが声をかける。
「そうですよ~!自分の服自慢じゃないですから!見て行ってください」
日に焼けたサングラスの人物がハスキーボイスで答える。
「女房から呆れられてる、趣味の一つでね~。副業ですよ~」
などと聞いてもいないのにペラペラ喋る。
ちょっと胡散臭くない?(笑)
前日は移転のためにWIPで商品を見ることができなかったのに、虹の松原くんだりで移動ミリタリーショップに出くわすとは!
ROCKHURRAH歩けばミリタリーに出会う、って感じか。(笑)
こんな偶然の出会いはなかなかないので、本当は記念に何か商品を買って帰りたかったけれど、コレ!というものがなかった。
またどこかで会ってみたい人物だね!

博多に戻って、お腹が空いたので入ったのがうどん屋ウエスト
この店の噂は以前よりROCKHURRAHから、チェーン店だけどうまいと聞いていて、一度食べてみたかったのである。
たかがうどん、されどうどん、である。(意味不明)
2007年9月に九州地方を旅行した際に立ち寄った、山口県の秋芳洞。
その際食べた下関駅の立ち食いうどんのおいしかったこと!
関東地方とはダシの取り方、醤油の使い方の違いを知ったんだよね。
それ以来、自分でうどんを作る時にもなるべく醤油を使わないように心がけているSNAKEPIPE。
ヒガシマルのうどんのスープみたい、といえば関東との違いが判り易いかな?
ウエストのダシもやっぱりヒガシマル状態、麺はツルッとしていてモチモチ!
九州らしく丸天うどんにしてみたんだけど、これで480円とは嬉しいね。
チェーン店だから、どうやら千葉県内にも出店しているようだけど、家の近所にはなさそうだなあ。
また食べたいうどんだよ!(笑)

今回の旅行は期間が短かかったので、遠くに出かけたり特別なイベントはなかったけれど、福岡県民の日常を少し体験できた感じかな。
天神近くの町の快適さを知ったことも収穫だった。
あの辺りなら住んでみたいなあ!
ROCKHURRAHが見つけてくれた、普段ならちょっとお高めで手が出せないクラスのホテルのトライアル・ステイも良かった。
また行くけんね、福岡!(笑)

がっちりBUYましょう!vol.5 iMac & ライオンちゃん編

【貧困な発想のパクリで申し訳ない】

ROCKHURRAH WROTE:

そろそろ買い換えるか?いいや、まだまだ。などと言いつつもROCKHURRAH愛用のiMacは既に6年目に突入していた。前に買った時のOSは10.4/Tigerだったがその後、10.6のSnow Leopardにして大活躍してくれたもんだ。
家にいる時間はほとんどMacの前というような生活で、まさに「駆使」という言葉がピッタリくるほど慣れ親しんできたのは間違いない。この6年間で内蔵のディスク・ドライブが壊れたくらいで、他には特に故障も問題もなかった。
故障がないというのはいい事の反面、買い換える機会を逃してしまうという事にもつながるわけで、それが冒頭の「いいや、まだまだ」だったわけだ。

ウチのブログのここここにも書いてる通り、ROCKHURRAHは根っからのアップル愛好家だが、ウィンドウズからのスイッチ派ではない。どちらも使えるが自分にとって使いやすいからMacをメインにしてるだけの話。ここで言う「使いやすい」は便利機能がどれだけ付いてるかとか、そういう事とは全く関係ない次元での使いやすさだから、勘違いしないようにね。
この辺の主義主張は敢えて書きたくないし、故スティーブ・ジョブス氏についてのコメントも書かない事にしよう。

さて、前置きが長くなったがそんなROCKHURRAHがiMacを買い換えようと思いつつも今まで買い換えなかったのは、故障してないという以外にもう一つ理由があったからだ。
それはバカバカしくも重大な問題なんだが、古いのを捨てられないからという理由だ。
部屋が無尽蔵にあるわけでもないのに先々代のMacまで後生大事に持ってるよ。

先々代のはMac OS X起動のモデルだが、それ以前の「クラシック」と呼ばれる環境で使えた最後のモデル。要するに大昔に使ってたアプリケーションはそこでしか起動出来ないという事。
先代はインテルに代わった世代のMacだが、「ロゼッタ」という環境でそれ以前に作られたパワーPC対応のアプリケーションがシームレスに使えた。何も考えずに使えたからその恩恵を感じる事はなかったけどね。

そして最新モデルというわけでもないこのiMacなんだが、価格も随分安くなったし前よりはかなりパワーアップした印象があったし、遂に買い換える気になったのが先日。
こういうのは勢いだから衰えないうちに速攻で買う事にしよう。
最近のiMacはワイヤレス・キーボードとマジック・マウスなるものが標準で付いてくるのが慣わしらしい。しかし10キーが付いてないまるでノートのキーボードみたいなのはいくら省スペースでスタイリッシュだろうと使いにくいに決まってる。日常的に億単位の数字を扱うので10キーがないのは困るのだ(大ウソ)。しかも個人的にこの大画面にあのちびっ子キーボードじゃバランス悪くねーか?という思いもあった。

という事から以前の10キー付きのキーボードをわざわざオプションで換装してアップル・ストアにて購入。もっと安く売ってるところはあったんだが、キーボード取り替えに対応してるところをアップル・ストア以外で見つけられず、やむなく定価でお買い上げとなってしまった。基本的にどこで買っても大差ない時代だし、アップル・ストアで買ったから超純正品というわけでもない。
マジック・マウスに至っては買うまで全く機能も知らなかったよ。今まで純正マウスは使った事がなかったしな。

頼んでから約一週間、キーボード取っかえて送るだけなのに意外と遅いな、と思っていたら、何と日本ではなく上海から送られて来るとの事。日本にもたくさんあるだろうに、やることが大掛かりだな。超純正品どころか超パチもんが届くんじゃなかろーか?などとドキドキして待つ。国内に来てるらしいのは確かだがヤマト運輸ADSC支店ってどこよ?何だか想像を遥かに超えた謎のルートで手元に届くらしい。

そして届いたのがみぞれ混じりの冷たい雨が降る夜だった。濡れてもいないし地面に置いたりもしない、さすがヤマト運輸、素晴らしい心がけだね。
さあ開封、と箱を開けたら暖房との温度差がすさまじく、一瞬で結露、大汗をかいた状態の新品iMac。いきなりの挫折か。
気を取り直してまずはあらかじめ買っておいたメモリを増設。前に使ってたiMacはスロットが2つしかなくて、4GBにしても3GBまでしか認識してくれなかったが、今度は最大16GBまで取り付けられて、メモリ不足に悩まされる事がなくなった。ウチのはノート用のDDR3-1333というもので元から付いてたのと足して12GBにした。豪華なり。

起動する前に悩んだのが新型に入ってるOS Lionにするか以前のままSnow Leopardで使うかという事。ネットでレビューを読んでもLionの魅力があまりROCKHURRAHに関係ない部分での進化だったので、なおさら悩んだ。まあ嫌だったら戻すという事で取りあえずLionのまま、先代からユーザー環境をほぼまるごと移植するという方針にした。
Time Machineバックアップからの復元は過去にやった事はあったが、OSをまたいでの復元は初めて。うーん、取り返しがつかないほどのミステイクはないと思うけど緊張しますな。

で、結果はあっけないほど簡単に移行出来てしまった。設定し直しもほとんどなく、アプリケーションのシリアルとかも(おそらく)完璧に引き継いだまま。パソコン買い替えの時の移行の面倒さがまるでないのがさすがTime Machine、優秀だな。
あまりにも環境が違わないので逆にビックリだが、よく見ると確かにSnow Leopardではなく、ちゃんとLionなんだよな。

いよいよこれからLionやiMacのレビューかと思いきや、それをかなり端折ってしまうのがROCKHURRAH流だ。いつも自分で思うんだけど、前置き長過ぎなんだよね。そしてこれからって時に疲れてしまうんだよね。しかも発売から結構経っててイマサラ敢えて書かなくても、先人がちゃんと書いてくれてるんだよね。
今年もダメダメだなあ(笑)。

Lionは誰もが予想した通り、限りなくiPhoneとの境界線があやふやなOSだと感じる。みんなが大好きなiPhoneだけど、それを大画面のパソコンでまでやるのはちょっとなあ、という抵抗はあったが、想像したほどiPhoneもどきではなく、ちゃんとSnow Leopardと同じくらい熟成したOSだとわかって安心した。
さすが、今日を愛するLION。あっ、これはライオン違いか?

アップルのサイト上で紹介されているLaunchpad(全画面で表示するランチャー)やMission Control(起動中のアプリケーションを全部表示して切り替える)などは正直言って個人的には使う事がない機能だと思えるが、システム純正でこういう機能が派手に展開するのはいかにもMac的なのかね。
前から愛用しているHimmelBarやmulti X Finderとかぶる機能なので自分としては必要ないなあ。
まだ全機能を試したわけじゃないし、そもそもアプリケーションを使う母体としてのOSなので、OSの基本機能だけを言っててもはじまらないね。
困った事と言えばROCKHURRAHがレコードを録音する時に使っていた波形編集ソフト、Bias Peak Pro 6がなぜか起動しなくなった事。その前のヴァージョン5が普通に起動してるから使えなくなるはずはないんだけどなあ。まだ原因究明する時間がないんだけど、そのうちちゃんと元のように使えるようになるだろう。

Lionの新機能がどうとかよりも、初めて触れたマジックマウスの新触感にビックリ。
表面に継ぎ目もボタンもスクロールホイールも存在してなくて、指のタッチのみで既存のマウスと同じ事をやろうとする精神が尊いよ。パソコンとはこういう操作をするもの、と体で覚え込んでる事を根底から今さら覆すわけだから。iPhone経験者は逆に驚かないんだろうけど、スクロール操作が逆、さらにスワイプなどと言われても慣れるまで数日かかってしまった。しかし慣れなかった場合は市販のマウスに戻そうと考えていたのに、今でもマジックマウスをなぜか使ってしまっている。いいとか悪いとか以前にこの触感がやみつきになってしまうのだ。スクロール設定は戻す事は出来るんだが、せっかく開発者が考えだした手法をロクに使いもせず、慣れようともしないのも情けない話だからな。そんな頑固オヤジみたいにはなりたくないよ。

OS X Lionはこのマジックマウスを駆使する事を前提に作られてるのは間違いない、と感じた。本当はマウス形状じゃなくてオプションのマジックトラックパッドを使えばさらに使いやすいのかも。ノートパソコンのトラックパッドが苦手で使いにくいと思ってたROCKHURRAHは最初からこのオプションに関しては考えてもいなかったが、今にして思えばこの操作性はマウスでなくても良かったんじゃないかと思っているほどだ。

ほとんどの人にはどうでもいい事だろうが、スリープ状態にした時に前のMacはうっすらとしたライトが、まるで寝息を立てているかのようにゆっくりと点滅していたのが好きだった。今回の機種にはそれがないようで、ちょっと寂しい。無駄な部分ももっと進化しようよ。

以上、特に目新しい事も面白い事も書けずに苦しい記事となってしまったが、これから買おうと思ってる人には少しくらいの参考にはなったかな?
ではまた、さよなライオン(古い・・・)。

2012年元旦

【SNAKEPIPE入魂の年賀状だジョー(ハタ坊)】

ROCKHURRAH WROTE:

誰もが思う最悪の年だった2011年がやっと終わり、気の利いた言葉も見つからないうちに新しい年となった。

いやホント、個人的にも疲労困憊だった引越しもあった、あれは6月の事だったなあ。
夏から秋にかけては珍しく体の不調が続き、自分の体にメスの刃が入ったのは小学生以来、という経験もあった。それとは別に個人的に最もショッキングだった出来事もあった(傍から見れば笑うような事だけど)。
大きな病気も怪我もない人生だったから今までが良すぎたんだろうけどね。
そんなわけで今までの人生で一番病院に通った一年だったなあ。
そして大好きだったバンド、ROBINの解散もショックだった。あれ以来行きたいライブもないまま一年が終わってしまったな。
良くない事だらけで暗い思いばかりの一年だったかと言うとそうでもないんだけどね。

というわけで心機一転、2012年はもう少し上向きの年にしたい、という思いで恒例の年賀状を制作してみたのが上の画像。
今年はSNAKEPIPEが頑張ってほとんど作ってくれたよ。
ROCKHURRAH RECORDSの今までにはなかった傾向のものにチャレンジしてみた。
一目見てわかる人はわかる、モホリ=ナギに代表されるバウハウス調デザインを取り入れた(ウチとしては)新境地。こないだの展覧会で二人ともすっかり影響受けてしまったの図。いつもの原色ハデハデじゃないところも新境地(笑)。
わからない人はここで過去の作品を参照してみてね。
ROCKHURRAHがやったのはSNAKEPIPEのデザインに文字を入れたのみ。
うーん、いいレタリングだよね(笑)。
ドイツが世界に誇るバンド、デイ・クルップスの歌詞をそのまま引用しただけだし、ドイツ語だからはっきりした意味は入力した本人にも不明なんだけど、何だか新時代を告げるようなニュアンスの言葉らしい。新年早々いいかげんでごめん。

というわけで今年は色んな意味で良くなりたいものだ。
本年もROCKHURRAH RECORDSをよろしくお願い致します。