LOOKIN THROUGH THE WINDOW/ANIMITAS II 鑑賞

20190811 06
【GYREギャラリーの入り口を撮影】

SNAKEPIPE WROTE:

約2ヶ月ぶりに長年来の友人Mと約束をした。
待ち合わせたのは表参道。
まずは早めのお昼を頂くことにする。
フレンチ風中華、という一風変わったスタイルだったけれど、さすがは友人Mのお勧めだけあって、とても美味であった。
価格もお手頃で、雰囲気も良かったよ!

友人Mとは前回の「トム・サックス」と「横尾忠則」も展覧会のハシゴをしているんだよね。
なんと今回もまた同じ経験をしてしまったよ。(笑)
そこまで大規模な展覧会ではなかったけどね!
最初に向かったのは表参道GYREギャラリー
ここは今年2019年のゴールデンウィークに「デヴィッド ・ リンチ 精神的辺境の帝国展」を鑑賞した場所なんだよね。
リンチ関連の企画でお馴染み、キュレーターの飯田さんが絡んでいない日本人の写真展とのことだけど、どうだろうね?

タイトルは「LOOKIN THROUGH THE WINDOW」、訳すと「窓ごしの眺め」って感じか?
撮影可能だったので、作品の感想を添えて紹介していこうか。
白塗り暗黒舞踏集団だっ!
山海塾?白狐社?正解は大駱駝艦だって。(笑)
大駱駝艦といえば、麿赤兒!
この手の舞踏ダンサー(変な言葉か?)は、裸体を晒していることがほとんどなので、着衣に違和感があるよね。
しかもモデルとして撮影されているから余計だよ。
この写真を撮影したのは、小浪次郎という写真家。 

小浪次郎は1986年東京生まれ。
2010年、東京工芸大学芸術学部写真学科研究生課程修了している。
卒業前から展覧会に参加していたようで、2009年に富士フォトサロンの新人賞を受賞しているという。
現在はニューヨーク在住で、商業写真を撮っているようだね。
この画像は雑誌「VOGUE」に掲載された一枚とのこと。

タイトルが「KUMAGAYA」となっているので、埼玉県の熊谷と思われる。
気温が高い地域として有名だよね。
そこに住んでいる「バッド・ボーイ」をモデルにしているということなのか。
和彫りのモンモンが入った男性の写真が、何枚も使用されている。
最近はファッション雑誌などでも、こういった組写真を採用しているよね。
見慣れてしまったせいか、新鮮さはないけれど、色がキレイだったよ。

こちらは水谷太郎の作品。
やや、次郎に続いて太郎だよ!(笑)
順番を逆にするべきだったか?
水谷太郎は1975年、東京都生まれの写真家。
東京工芸大学芸術学部卒業後、写真家としてファッション、コマーシャルフォト撮影を中心に活動しているという。
大きなモノクロームの岩肌をバックに、小さめの写真が組み合わされている。
ネイチャー・フォトとでも言うのか、地層研究している気分になるね。
意味は分からなかったけど、色合いはキレイだったよ。

石田真澄の作品は壁一面を使用した大型の組写真だった。
一人のモデルだけを撮影しているので、夜の2時間程度の散歩風景といった感じかな。
同じ写真を重ねたり、別の角度や場所で撮影した写真を組み、ギザギザに貼り付ける手法はデヴィッド・ホックニーが有名だよね。
今から30年以上も前に発表されている「ジョイナー・フォト」が素晴らしいので、この作品が稚拙に見えてしまうのは仕方ないかもしれない。
目の覚めるような赤の色合いは鮮やかだったよ!

やはりキュレーターが飯田さんじゃない展覧会は物足りないね、と話しながら次の会場に向かう。
目指すのは、同じ通りにある「エスパス ルイ・ヴィトン東京」である。 
モノグラムで有名なフランスのブランド、ルイ・ヴィトンのアート・スペースなんだよね。
フォンダシオン ルイ・ヴィトンが所蔵する作品を展示していて、入場料は無料!

フォンダシオン ルイ・ヴィトンは現代アートとアーティスト、そして現代アーティストのインスピレーションの源となった重要な20世紀の作品に特化した芸術機関です。
フォンダシオンが所蔵するコレクションと主催する展覧会を通じ、幅広い多くの人々に興味を持っていただくことを目指しています。

なんて素晴らしい理念なんでしょう!
EAMES HOUSE DESIGN FOR LIVING」を鑑賞した、竹中工務店が支援する公益財団法人ギャラリーエークワッドも同じような理念に基づいて運営していたよね。
大きな企業は余裕があって良いですな!(笑)

エスパス ルイ・ヴィトン東京に行くのは、今回が2度目になるSNAKEPIPE。
2014年4月から8月にかけて展示されていたスティーブ・マックィーンの映像作品「Ashes」を鑑賞してるんだよね。
あの時から5年も経過していたとは…。(遠い目)
この展覧会についてはブログに書いてなかったみたいだね。
今回はなんと、クリスチャン・ボルタンスキーの「ANIMITAS II 」の展示だという。
つい先日、国立新美術館で「Lifetime」 を鑑賞したばかり。
友人Mは、未鑑賞だという。
「もう少し空いてから行く」とのこと。
SNAKEPIPEにとっては復習、友人Mには予習となるボルタンスキーだね。(笑) 

ハイ・ブランドのショップに入ることは滅多にないけれど、店の前を通りかかると大抵のショップでドア・マンが待ち構えているのを見かけるんだよね。
ルイ・ヴィトンもご多分に漏れず、ドアの前には白い手袋したドア・マンがおいでなすったよ。(笑)
最上階にあるギャラリーに行くためには、そのドアを開けてもらう必要がある。
友人Mは慣れているのか、すんなり開けてもらったドアを通ってエレベーター前へ。
SNAKEPIPEは「買い物するわけじゃないのにスミマセン」オーラを発しながら、急ぎ足で友人Mに続く。
サービスでドアを開けてくれるのは分かっているけど、なんとなく居心地が悪いんだよね。(笑)

エレベーターを降り、会場に入ると目に飛び込んできたのは大きなスクリーン。
全く同じ大きさのスクリーンが向かいあわせにもう一つ設置されている。
スクリーン前の床は藁や草、野花などで埋め尽くされている。
自然の中にいる疑似体験ができるような仕組みなんだよね。
ボルタンスキーの作品「アニミタス(ささやきの森)」の映像とつながっているように錯覚してしまうよ。
「ささやきの森」が撮影されたのは、瀬戸内海の豊島らしいね。
日本が舞台だったとは知らなかったよ。
撮影許可が取れたので、友人MもInstagram用にバシバシ撮り始める。

こちらはもう一つのスクリーンで上映されていた「アニミタス(死せる母たち)」である。
場所はイスラエルの死海とのこと。
先日国立新美術館で鑑賞したのは「アニミタス(白)」だったので、ケベックのオルレアン島バージョンだったんだね。
これは死者を祀る路傍の小さな祭壇へのオマージュとして、制作されているという。
ボルタンスキーが生まれた日の星座の配列をなぞるように、細い棒を大地に突き刺している。
その棒の先で300個の日本の風鈴が揺れるインスタレーション、と説明されているよ。
説明の文章がなくても、微かな風鈴の音色とガランとした風景で、厳粛な気分になること間違いなしだよ。
ガラス張りのギャラリーなので、外に教会が見えるのもイメージに合っていたね。

会場を後にし、帰ろうとした時にもう一点展示があることに気付く。
ボルタンスキーのインタビューを交えた作品紹介の映像だった。 
これこそ先日鑑賞した「ボルタンスキー 50年の軌跡」を復習するのに、最も適した教材といったところか。(笑)
初見の友人Mは感嘆の声を上げながら、一生懸命撮影している。
「それは撮影可能エリアにあった作品」
「これは撮影できなかった作品」
などと横で情報を与えるSNAKEPIPE。

撮影をしながら「あっ!そうだ」と声を出したのはSNAKEPIPE。
この作品紹介のビデオを見るためのヘッドフォンまで含めて、一枚の写真としたほうがボルタンスキーらしさが表現できるんじゃないか。
ボルタンスキーの特徴は、黒い電源コードを写真の顔部分などにかけた状態で作品となっているわけだからね。 
こうして撮影した祭壇の作品とヘッドフォンを組み合わせた画像がこれ。
「いかにもボルタンスキー」になったよね?(笑)

表参道で鑑賞した2つの無料展覧会について感想をまとめてみたよ!
GYREギャラリーは、是非ともキュレーターの飯田さんに登場して頂き、素敵な企画をお願いしたいね。
エスパス ルイ・ヴィトン東京には、ドア・マン対策を強化してから出かけよう。(笑)
都内には無料も含め、たくさんのギャラリーがあるので、これからもいろんな作品を鑑賞していきたいね!

メスキータ展 鑑賞

20190804 top
【東京ステーションギャラリー前を撮影。光が反射してますな】

SNAKEPIPE WROTE:

どうしても行きたい展覧会がある、とROCKHURRAHから提案されたのが東京ステーションギャラリーで開催されている「メスキータ展」だった。 
展覧会のポスターには、まるで漫画のような絵が載っている。
メスキータって初耳だけど、どんなアーティストなんだろう?

1868年 アムステルダムでユダヤ人の家庭に生まれる。
1885年 国立応用美術学校に入学し建築を学ぶが、1年後に国立教育大学に転ずる。
1893年 初めてエッチングを試みる。
1895年 バティック(ろうけつ染め)の技法を始める。
1896年 初めて木版画を制作。
1900年 染織デザイナーとして、カーテンやテーブルクロスなどのデザインに従事。
1902年 この年から、ハールレムの応用美術学校で教師として働く。
1904年 M. C. エッシャーが同校に入学し、メスキータの指導を受ける。
1908年 この頃、アムステルダム動物園に通い、異国の動物たちをテーマに多くの木版画を制作。
1909年 ロッテルダムで初めての個展を開催。
1919年 リトグラフで多くの作品を制作。
1921年 グラフィックアート協会の会長に就任(~1924)。
1926年 応用美術学校が廃校となり、教師を辞める。1933 国立視覚芸術アカデミーの教授となる(~1937)。
1940年 ナチスによるオランダ占領。オランダのユダヤ人迫害は、他のナチス占領地域と比べて最も過酷であったと言われる。
1944年 1月31日夜、妻、息子とともにナチスに拘束される。アトリエに残された作品は、エッシャーや弟子たちが命懸けで持ち帰って保管した。妻とメスキータは3月11日にアウシュヴィッツで、息子は20日後にテレージエンシュタットで殺された。  

東京ステーションギャラリーのHPから転記させて頂いたよ。 
いつもなら略歴をそのまま載せることはないんだけどね。
エッシャーとナチスについての記述があったので、改変しなかったよ。

漫画チックに見えたメスキータの作品だったけれど、今から150年前に生まれた人だったとはびっくりだよ。
そして最初にポスターで見た作品が木版画だったとは意外だね。
この作品を実際に会場で鑑賞すると、バックの網の目部分が非常に細かく繊細に彫られていることが分かり、その技に驚嘆したSNAKEPIPEだよ。
ROCKHURRAHが絶対行きたいと言うのも納得。
東京ステーションギャラリーに行くのは、初めてのこと。
道に迷わないと良いけど?

東京ステーションギャラリーはまさにその名の通り、東京駅直結の場所だったので、方向音痴のSNAKEPIPEでも問題なく到着できたよ。(笑)
美術館の入り口には大きな看板があり、横には「メスキータ展」の宣伝用映像が流れていた。
その様子はトップ画像で確認できるよね。
チケットは、自動販売機になっていて、まるで駅の改札で切符を買うみたい。
エレベーターで、会場である3階に向かう。
アクセスの良さが原因なのか、会場はかなり多くのお客さんで溢れている。
「エッシャーが命懸けで守った男」というコピーが効果的だったのかも。(笑)

作品の前に立ち、鑑賞することはできるくらいの人の多さ。
少しずつ感想を書いていこうかな。
東京ステーションギャラリーでは、作品は全て撮影不可だったのが残念だよ。
「メメント・モリ」と題された作品は、メスキータ本人と対峙する頭蓋骨がモチーフになっている。
1926年に制作されているので、この時メスキータは58歳くらい?
もう少し年寄りに見えてしまうよ。
1920年代といえば、ROCKHURRAH RECORDSにとって憧れの時代!
ついフランスやドイツのアートを考えてしまうけど、オランダはどんな状況だったんだろうね。
シュールレアリズムや構成主義の影響はあったのかな。
「メメント・モリ」は「死を忘れるな」という意味なので、ゆっくりと死へ向かう自分と、未来の自分(頭蓋骨)というダブル自画像なのかもしれないね。

白と黒のコントラストが強烈な「トーガを着た男」は、1923年の作品。
ものすごくシンプルな線だけで、男の顔や輪郭が見事に表現されているんだよね。
それにしても「トーガ」って何だろう? 
調べてみると「古代ローマ市民が着用した外衣で、半円形または楕円形の布をからだに巻くように袈裟がけに着る物」らしい。
マントとかショールといった感じかな?
まるで80年代のニューウェーブ時代にいた人みたいだよね、とROCKHURRAHと話す。
やっぱり1920年代、良いよねえ!

「これカッコいいっ!」 
ROCKHURRAHが興奮気味に感嘆の声を上げる。
体の輪郭が彫られていないのに、光と影、体の立体感が表現されているところに着目したらしい。
メスキータの木版画は、その手の手法を取り入れていることが多かったよ。
それにしてもROCKHURRAH、鑑賞の仕方がプロっぽくないか?(笑)
左が「喜び」で右が「悲しみ」と題された1914年の作品である。
100年以上前に、こんな作品が存在していたとは驚いちゃうよ。
ポスターになっていたら、購入していたこと間違いなし!
残念ながら、ミュージアム・ショップで見つけることができなかったよ。

「こ、これはっ!」
すごいよね、と「喜び」と「悲しみ」の感想を言い合いながら隣の作品を観た瞬間、思わずSNAKEPIPEが発した言葉なんだよね。
1922年の作品「エクスタシー」 である。
「カッコいい」を連発していた矢先、この作品に遭遇し驚く。
同じ作者の作品とは思えないほど、コミカルに映ってしまったよ。
思わず「プッ」と吹いてしまったほど。
天高く両手を上げた裸婦もさることながら、両脇の顔もすごいよね!(笑)
そしてタイトルが「エクスタシー」(恍惚)とは。 
SNAKEPIPEには、あまり恍惚の表情に見えなくて、かなり意味不明の作品だったんだけどね。
ビザール・ポストカード選手権!34回戦」 で紹介した「ハルナー」を思い出してしまったよ。
どこが似てるかと言われると答えに詰まるけど、なんとなく雰囲気が近い気がしたんだよね。

メスキータは木版画を制作する前に、実際にモデル(もしくは知人?)のデッサンをしてるんだよね。
油絵も描いていたし、水彩なども扱っていたみたい。
左は「緑色の服の女」、1913年のパステル画なんだけど。
まるで別人の作品に見えてしまうんだよね。
木版画以外は、メスキータらしさが全く垣間見えないの。
どうしてこの手の絵から、カッコいい木版画に生まれ変わるのか?
非常に不思議でならないよ。(笑)

メスキータは人物以外にも、植物や動物をモチーフにした作品を多く残している。
略歴にも「動物園に通った」と書いてあるよね。 
動植物にも、たくさんカッコいい作品があるんだけど、あえてこの作品を選んだのには訳があるの。
どこかでみたことがあるような気がして、あとで調べようと思っていたからなんだよね。
調べて思い出したのがこの作品。
どお、ちょっと似てない?(笑)
河鍋暁斎の版画、「雨中白鷺図」なんだよね。 
もちろん河鍋暁斎は1889年に亡くなっているので、メスキータのほうが40年以上後の時代だけど。
オランダの有名な画家であるゴッホも浮世絵に影響を受けた一人だったので、後年のアーティストも日本の版画を見る機会はあったのかもしれないね?
そう考えるとオランダと日本のつながりを感じてしまうよ。

メスキータは版画や絵だけではなく、デザインの世界でも活躍していたという。
これは1918年から1932年に、アムステルダムの出版社が刊行していた「WENDINGEN」という建築と美術の月刊誌なんだって。
メスキータがデザインした表紙、なんてオシャレなんだろうね!
ヨーロッパはこの時代から、アートと建築を別のジャンルとして分離しないで、同じ次元として捉えていることを改めて知ったよ。
バウハウスも同時代だから、同じ思想だろうね。
月ごとにテーマを変えて刊行していたようで、どんな雑誌だったのか見てみたかったな!

総点数約240点という、大掛かりな展覧会だったよ。
鑑賞を終えると、足が棒になってる感じだったからね。(笑)
出口に向かうと待っていたのは、大きなポスターだった。
このエリアだけは撮影オッケーとのこと。
もちろん複製だけど、大きさがあったので迫力満点!
こんなロール・カーテンあったら嬉しいな。(笑)

略歴にも書いてあるけれど、メスキータはユダヤ人だったため、ナチスに拘束され命を落としている。
その事実を知った時、強いショックを受けた。
こんなに偉大なアーティストが悲惨な最期を遂げたなんて、悔しい気持ちになったよ。
先月2019年7月に記事を書いた「クリスチャン・ボルタンスキー – Lifetime」でも、ナチスが暗い影を落としていたことを思い出したSNAKEPIPEである。

「メスキータ展」は、多くの素晴らしい作品を鑑賞することができて大満足だった。
ROCKHURRAH、誘ってくれてありがとう!(笑)

クリスチャン・ボルタンスキー – Lifetime 鑑賞

20190707 top
【国立新美術館前の看板を撮影。ワンパターン!】

SNAKEPIPE WROTE:

7月5日はROCKHURRAHの誕生日!
おめでとうございます!(笑)
プレゼントはもう渡してあるので、当日には何かイベントにご招待してみようかな。
現在開催されている展覧会の中で、面白そうな企画を探してみる。
せっかくなので、今まで目にしたことがない作品を鑑賞してみよう、と提案したのが国立新美術館で開催されている「クリスチャン・ボルタンスキー – Lifetime」である。
SNAKEPIPEは初耳のアーティストだけど、世界的に有名な方のようだね?

1944年 パリで生まれる
1968年 短編映画を発表
1972年 ドイツのカッセルで開かれた国際現代美術展のドクメンタに参加
1990年代以降 大規模なインスタレーションを数多く手がけるようになる
1990–91年 ICA, Nagoyaと水戸芸術館で個展を開催
2010年 「瀬戸内国際芸術祭」(香川)が開かれた折には《心臓音のアーカイブ》を豊島に開館する
2001年 ドイツでカイザーリング賞を受賞
2006年 高松宮殿下記念世界文化賞を受賞
現代のフランスを代表する作家として知られる。 (展覧会HPより抜粋)

1944年生まれというと、今年75歳。
3週間前に書いた「B29と原郷-幼年期からウォーホールまで」の横尾忠則も82歳だし、皆様年齢に負けず現役を通しているアーティストなんだね。
さて、今回のボルタンスキー、一体どんな作品を制作しているんだろうか。

自他ともに認める雨男のROCKHURRAHには珍しく、六本木に向かうROCKHURRAHとSNAKEPIPEは傘をさしていなかった。
この日は風もあり、少し涼しく感じる気温。
夏生まれなのに夏が苦手なROCKHURRAHにとっては、最高のお出かけ日和だったよね。
少し早めの夕食を取り、「おめでとう」の乾杯はスパークリングワイン。
美味しいご飯の後、美術館に到着したのは18時半頃だった。
美術館によっては週末の閉館時間を遅らせているので、夜でも大丈夫なんだよね!
こんな時間から美術館に行くのは、ROCKHURRAH RECORDには珍しいことだよ。
国立新美術館前の看板を撮影するのが定番なので、同じような角度から撮影しておく。
おや?同時開催されているのはエゴン・シーレなんだ?
上野の東京都美術館では、7月10日までクリムト展やってるんだよね。
なにこれ、突然ウィーン・ブーム到来なの?(笑)
それにしてもこれで雨だったら、ヒカシューの「雨のミュージアム」がぴったりだったのになあ! 

♪エゴン・シーレのポーズを真似て、首をかしげた〜♪
TOP画像で人物の首が傾いてるの、分かるよね?(笑) 

夜のせいか、美術館内は普段よりもずっとお客さんが少ない。
館内の照明が最小限しか点いていなかったため、ガランとした空間が余計にひっそりとしている印象だよ。
受付の女性、怖くないのかな?(笑)
ボルタンスキー展は2階展示会場で開催されていた。
チケット売り場の脇に撮影に関する注意があった。
エリアによって撮影が許可されているらしい。
まずは入ってみよう!

最初に展示されていたのは「L’homme qui tousse」、「咳をする男」という1969年のビデオ作品だった。

本当に延々と咳をしているだけの作品とは!
泥をぬりたくったような顔が、まるでデヴィッド・リンチの娘、ジェニファーが監督した「サベイランス」(原題:Surveillance 2008年)に出てきたのに似てる!
世界一カルトな親子の作品!Surveillance鑑賞」で確認してちょ。
この作品を観た時、これから先の作品鑑賞に不安を感じたSNAKEPIPE。
果たしてこの予感は正しかったのだろうか?(笑)

撮影ができるエリアは、会場の終盤近くだけだったため、自分で撮影した画像以外も載せているので、よろしくね!
洋服の周りにライトを配置した作品を何点か確認したよ。
遠くから見ると矢印(↑)みたいなんだよね。
この作品で思い出したのは、オノデラユキの「古着のポートレート」。
オノデラユキについての解説を載せておこうか。 

モンマルトルのアパルトマンから見える空を背景に、約50点の古着を撮影した初期の代表作品。
古着は、クリスチャン・ボルタンスキーが1993年にパリで開催した個展「Dispersion (離散)」で展示されたもので、来館者は山積みされた古着を10フラン払って袋一杯持ち帰ることができた。
オノデラは、ボルタンスキーが大量死の象徴とした古着を、一点ずつ窓辺に立たせることで、個としての存在に引き戻し、身体なきポートレートとしてまるで空に飛び立つように軽やかに提示した。

ここでつながるとは思ってなかったのでびっくり!
実を言うとオノデラユキの作品がどうして評価されるのか不思議だったんだよね。
今になって初めて意味がわかったよ。(笑)

家に欲しくなるほど気に入った作品がこれ!
「Théâtre d’ombres」、影の劇場とでも訳すのか、 1985-1990の作品である。
インドネシアの影絵芝居「ワヤン・クリッ」のような、ぺったんこのモビールが揺れる作品で、光の当たり方で影に変化が起こる。
1つ1つのモビールが面白くて、観ていて飽きない。
どうしてこのモビールをミュージアム・ショップで販売しないのかなあ。
チープな紙製だったとしても、欲しいと思う人多いだろうけど。
毎度のことながら、ショップには似たようなアイテムが揃っていたよ。
作品の動画があったので、これも載せておこう。

祭壇をイメージしている「Monument」、モニュメントは1986年の作品で、この手の人の顔と電球を組み合わせた作品が続いている。
いくら笑顔の写真が飾られていても、これらの人達が現在も幸せに生きているようには見えないんだよね。
供養しているにも見えるし、猟奇殺人犯が勲章のごとく誇らしげに 戦利品として飾っているようにも思えてしまう。
これはきっとSNAKEPIPEがつい、シリアルキラー系に結びつけてしまうせいだろうね。

人の顔と電球で構成されている作品から感じるのは、強烈な死のイメージ。
最初にも書いたけれど、ROCKHURRAHとSNAKEPIPEは、ボルタンスキーについて何の知識も持たないで作品鑑賞をしている。
そのためボルタンスキーが、ナチスの影に怯えた少年時代を過ごしていたことを知らなかった。
使用されているのは当時の人々の写真なのかな。
たくさんの死者に囲まれている気分がして、なんとも言えない居心地の悪さだよ。
電球のコードが人物の顔にかかっているところが、不気味さを増している。
コードまで含めて作品なんだね。

画像は実際に展示してあったのとは違うバージョンだけど、1996年の「Veroniques」(ヴェロニカ) という作品は、まるで「ツイン・ピークス」のローラ・パーマーみたいだったよ!
ローラはビニールにくるまれていたけど、こちらは薄衣で包まれている死体のようだったね。
ずっとこの調子で展覧会が進行していくんだろうか。
喜怒哀楽でいうと「哀」で、生老病死だったら間違いなく「死」なんだよね。

ずっと照明が落とされた会場を歩いていたので、カラーの大型画面が登場すると、急に目の前がパッと開けた状態になる。
3つの映像で構成される「Misterios」(ミステリオス)は2017年の作品とのこと。
大型スクリーンは撮影可能エリアに指定されているので、ROCKHURRAHがパノラマ撮影してくれたよ。
左には横たわったクジラの骨、中央にボルタンスキーが作成したラッパのようなオブジェ、右には海上の様子が映し出されている。
このラッパのオブジェが展覧会のフライヤーでも使用されていたんだけど、一体何なのか不明なんだよね。
どうやらクジラを呼ぶための装置で、「世界の起源を知る生き物とされている、鯨とのコミュニケーションを図ろうとする試み」だという。
意味が不明でも、巨大ラッパのフォルムの美しさだけで十分アートだと思ったよ!

2013年の作品「Les Esprits」 の邦題はスピリット。
魂、ということで良いみたいだね。
天井から吊るされたヴェールにプリントされた顔は100枚以上とのこと。
これもまた死者のイメージだよね。
「さまよえる霊魂を呼び起こす」と解説に書いてあるし。
撮影可能な作品だったので、何枚か撮影してみたけれど、画像からスピリットを感じることはできるかな?

「白いモニュメント、来世」は、今回の展覧会用に制作されたという。 
まあね、思いっきり漢字で「来世」って書いてあるし。(笑)
前に立った時、「プッ」と吹いてしまったSNAKEPIPE。
日本の盛り場で見かけるネオンのようで、「スナック 来世」とかありそうじゃない?
ボルタンスキーが、ウケを狙って制作したとは思えないけど、ROCKHURRAHと笑ってしまったよ。
2012年に鑑賞した「好き好きアーツ!#16 DAVID LYNCH—Hand of Dreams」では、リンチが空中に「愛」と「平和」を漢字で書いている個展を案内する動画があったことを思い出す。
何故外国人が漢字を使用すると、本人がいかに大真面目であっても、コミカルに映ってしまうのか。
不思議だよね?

「来世」を抜けたら「黄昏」が待っていたよ。
ここで撮影をしようとスマホを構えた瞬間、係員が駆け寄ってきた。
「撮影できるのは『来世』までです」
作品名を言っているのは分かるけど、言葉として捉えると変だよね。(笑)
電球が床に置かれた作品で、じっくり観ると消えている電球がある。
ははーん、これは生と死だな、と単純に想像してみた。
あとから解説を読むとその通りだったようで、毎日3つずつ電球が消えるようにしているらしい。
死に向かっている状態を表しているというのは、よく分かった。
電球しか使用していないのに、SNAKEPIPEにも分かる表現だったのは、「黄昏」に至るまでの作品展示だろうね。

ここまで死を意識させられる展覧会を鑑賞したのは初めてかもしれない。
まさにメメント・モリ(死を忘れるな)のオンパレード!
ナチス・ドイツによるホロコーストが作品の根底にあるテーマだと知らなくても、濃厚な気配や深い静寂から死の世界を垣間見た気がする。
それは錯覚だと分かっているけれど、今まで経験したことのない「ぞわぞわ」した居心地の悪さは恐怖だよ。
現代アートを鑑賞して、怖いと思うことは少ないよね。(笑)
こんな作品を制作しているボルタンスキー本人のポートレートが、笑顔だと違和感あるなあ。

ボルタンスキーがフランスを代表する現代アーティスト、というのは何故なんだろう。
強烈な印象を残すことは確かだけど、好き嫌いが分かれるアートのように感じたからね。
フランス人はよくシニカルで気取り屋と聞くし、美の意識が特殊なのかもしれないと思ったことが度々ある。
SNAKEPIPEが知っているのは、マルキ・ド・サドやアルチュール・ランボーのような文学だったり、ゴダールやトリュフォーといった映画監督の作品かな。
学生時代から親しんできたのは、フランスの古典(かな?)なんだよね。
もちろん現代アーティストの作品にも触れているはずだけど、独自の文化を持つ国というイメージがある。
その中にボルタンスキーが入ると、「すんなり」受け入れることができる気がするんだよね。
SNAKEPIPEの勝手な解釈だけど、芸術の許容範囲が広いように思うから。

ROCKHURRAHの誕生日に、「死」を意識する展覧会を鑑賞するとは。(笑)
また色んな展覧会、一緒に行こうね!

横尾忠則「B29と原郷-幼年期からウォーホールまで」鑑賞

20190616 top
【ギャラリーの入り口を撮影】

SNAKEPIPE WROTE:

先週書いた「トム・サックス ティーセレモニー 鑑賞」 の続きである、もう一つの展覧会についてまとめていこう。
東京オペラシティのある初台より新宿に出た長年来の友人MとSNAKEPIPEは、池袋方面を目指す。
山手線の内回り・外回りって未だに分かってないんだよね。
特に池袋方面に行ったことがほとんどないので、降りたことがない駅ばかり。
目的地は「日暮里」!
以前「日暮里繊維街」を歩いたことがあるけれど、ほとんど知らない場所と言って良いね。
友人Mも全く土地勘がないらしいけど、地図が読めるため不安はないらしい。
そのため一緒にいるSNAKEPIPEも安心なんだよね。(笑)

日暮里駅から目指していたのは「SCAI THE BATH HOUSE」。
元は銭湯だった建物を改装したギャラリーで、1993年の開設だという。
銭湯を改装して店舗にしたというと、「まい泉」青山本店などを思い出すよね。
それにしても25年もの歴史があるギャラリーなのに、SNAKEPIPEは名前も知らなかったよ。
今までの開催された展覧会について調べていると、面白そうな企画がたくさんあるんだよね。
気付いていなかったとは、残念なことをしたなあ。

そのSCAI THE BATH HOUSEでは、「B29と原郷 -幼年期からウォーホールまで」というタイトルで横尾忠則の展覧会が開催されている。
この展覧会については、以前よりROCKHURRAHから誘いを受けていたSNAKEPIPE。
友人Mからも誘われるとは、びっくり!
ROCKHURRAHから先に誘われていたのに、友人Mと鑑賞してしまい申し訳ない。
今度また一緒に行こうね!

横尾忠則についてSNAKEPIPEが書いた記事はいくつもあるんだけど、横尾愛を熱く語っているのは、2009年5月の「好き好きアーツ!#07 横尾忠則」だね。
昨年までの事務所には横尾忠則のポスターを壁に飾っていたので、いつでも身近に作品があったっけ。
個展の鑑賞は、2002年に東京都現代美術館で開催された「横尾忠則 森羅万象」まで。
それ以降グループ展での展示は観ているけれど、個展には行っていないみたいだよ。
久しぶりの横尾忠則、どんな作品が並んでいるんだろうね?

日暮里駅南口を降りて、谷中墓地を抜けていく。
名前は聞いたことあるけど、これがその墓地なんだね、と喋りながら歩く。
SCAI THE BATH HOUSEは墓地を抜けた先にあるようだ。
どんどん道幅が狭くなって、自転車用道路と歩行者用通路が重なるくらいの狭い道に出た時、「元銭湯」だったギャラリーが見えてきた。
ギャラリー前で写真を撮っている人、屋根を見上げている人などがいる。
SNSなどにアップするためなのかな?
SNAKEPIPEも、最近Instagramを始めた友人Mも負けじと撮影。
引き戸をガラガラと開け、中に入る。
ここって無料なの?
受付には女性が座っていて、特にチケット販売をしていない。
おー!無料とは嬉しいね!
小さな声で撮影について尋ねると、オッケーとの返事が。
やったー!これでまた写真が撮れるよ!(笑)
バシバシ撮影させていただこう。
気になった作品について感想をまとめていこうか。

作品は全部で16点展示されていた。
全体的に、かなり大きさがある作品が多い。
「エジソンと点滴」は2018年の作品で、大きさは60号。
女性の顔に巻かれたリボンの中央にエジソンがいるのが分かるね。
点滴されている黄色い腕が、女学生(?)に迫っている。
指の色が黄色、オレンジ、白、黒という4色に染まっているのは、人種を表しているのかな?
左上の文字が「45」となっているので、1945年を意味しているのかなと想像する。
今回の展覧会は、横尾忠則の個人的な思い出を表現しているようなので、解釈は人それぞれで良いのかな、と思ったよ。

「戦争の涙」は2009年の作品ね。
右にはマッカーサー元帥、左は渡辺はま子だね。
マッカーサー元帥を知らない人は少ないんじゃないかな。
そのマッカーサーが大粒の涙を流し、「Ah,SO」と文字があるのは謎だよ。
そして1/4アメリカの血が入っている渡辺はま子の存在は、更に分からないね。(笑)
渡辺はま子といえば「蘇州夜曲」!
横尾忠則は、憧れの存在や夢に出てきた人物を作品に登場させることがあるので、意味を考えるのをやめようか。
この2枚セットの配置も謎だけど、強く印象に残る作品だよ! 

「 T+Y自画像」は2018年の作品とのこと。
口元に手を置いた、あまり横尾忠則らしくない作風に驚く。
まるで岸田劉生の有名な自画像みたいじゃない?
横尾忠則の、ここまでストレートな「自画像」を観たのは初めてかも。 
SNAKEPIPEの勉強不足かもしれないので、断言はできないけどね。
何か心境の変化があったのかな。
左上に描かれている「首をくくるための縄」が、横尾らしいアイテムだよね。 
この縄は1965年に制作された横尾忠則自身を宣伝したポスターに描かれている、横尾忠則本人が首を吊っている、あの縄から来てるんじゃないかな。
SNAKEPIPEの記憶によれば、横尾忠則は自分が短命で30歳まで生きられないだろうと思い込み、29歳の自分の姿を登場させたポスターだったはず。
現在、横尾忠則82歳!
「死なないつもり」なんて著作もあるほど、現役で活躍してるよね!(笑)

「3つの叫び」は2019年の作品。
横尾忠則はモチーフを反復させることが多く、今回もターザンが登場しているよね。
ターザンの絵を初めて観たのは「ムー」のタイトルバックだったかな。(古い!)
真ん中はターザンの連れ、ジェーン?
そして右の子供は、幼少期の横尾忠則だろうね。
またもや右上に首縊り用の縄が描かれているよ。
様々な禁止マークも謎だけど、もっと不思議なのは、左下の3人の足。
まるでターザン達の幕の後ろに隠れているような感じ。
横尾忠則の作品は、個人的な要素が含まれているので、謎解きしても意味がなさそうだよね。

展示されている作品にタイトルが付いていなかったので、これが「原郷」なのか自信がないんだけど。 
もし間違っていたらごめんなさい!
また同じ服装の横尾少年が描かれている。
椅子の背を持ち、ポーズを決めているので、写真館で撮影された記念写真を元にした自画像なのかもしれないね?
そして中央には女性を描いている現在の自画像。 
戦闘機とパイロット、空虚な目で空を見上げる群衆、 意味不明の道路標識。
黒っぽいバックが、より一層混濁した印象を残している。
夢うつつの状態を描いたら、こんな感じになるんじゃないかな。

「白浜-喜びも悲しみも幾歳月」は2006年の作品。
左は横尾忠則の結婚写真を、右側にはY字路が描かれている。
この順番でいくと、左が「白浜」で右が「喜びも〜」かな。
タイトルの白浜は和歌山県白浜町で、灯台は「潮岬灯台」?
左の奥に親族の方々のモノクロームが写真が貼り付けられているように見えたよ。
横尾忠則らしい、複数の要素が散りばめられている作品だよね。
どうして右側に夜のY字路が配置されているんだろう。
横尾忠則は一目惚れした女性と21歳という若さで結婚している。
その時点では、ここまでのアーティストになるとは思ってなかったんだろうね。
家庭を持つことに少し不安があった、ということかもしれない。

最後は60点の作品群「A.W.MANDARA」、2019年の作品である。
A.W.とは、展覧会のタイトルにもあるアンディ・ウォーホルのこと。
商業デザイナーとしてスタートしたキャリアを持つウォーホルと、グラフィック・デザイナーから画家に転向した横尾忠則は経歴が似ているよね。
そんなウォーホルに対して、横尾忠則はどんな思いで曼荼羅を作成したんだろう。
尊敬の念なのか、ある種の仲間意識なのか。
それにしてもウォーホル曼荼羅とタイトルには書いてあるけど、1996年の映画「バスキア(原題:Basquiat)」で、ウォーホルを演じたデヴィッド・ボウイに似た肖像画もあったような?
SNAKEPIPEの勘違いかもしれないけどね!

横尾忠則の新作を鑑賞できて良かった!
前述したように個展の鑑賞は2002年までだったため、17年のブランクがあるSNAKEPIPE。
それでもあまり変わっていない横尾忠則を確認できたかな。
子供っぽさが健在だな、という意味なんだけど、褒め言葉だから!(笑)
思い出や、好きだったこと(物や人も)を 、いつまでも同じ気持ちで大切にしているってことなんだよね。
そして年齢を重ねて、更に作品の自由度が高まったように感じたよ。
もっと新作を観たいね!

元銭湯だったという面白いエピソードを持つ、SCAI THE BATHHOUSEを初めて訪れた。
すっきりとした会場には、とても無料とは思えないほど充実した数の作品が展示されていて驚く。
お気に入りの場所が増えるのは嬉しいね。
また企画をチェックして、足を運んでみよう!
次回は是非、ROCKHURRAHと一緒にね。(笑)